こんにちは、ARuFaです。
8月もあっという間に終盤。この季節になると小学生の頃の夏休みを思い出しますね。
小学生の頃の夏休みといえば膨大な量の宿題が印象的でしたが、中でも「自由研究」は非常に苦労した思い出があります。
……自由に研究をしろという無理難題を課し、子供たちから生気を奪う夏の怪物こと『自由研究』。
いいネタが浮かばず、毎年のように”アサガオの観察日記”や”アイデア貯金箱”に手を染めてしまっていた方も多いのではないでしょうか。
しかし時は21世紀。昔とは違って今の子供たちにはこんなものがあるのをみなさんはご存知でしょうか?
そう、『自由研究キット』です。
自由研究キットとは、文字通り自由研究に必要な材料がひとまとめにされたキットのこと。
簡単なものから本格的なものまで様々な種類が売られており、今や自由研究は購入する時代へと突入しているといっても過言ではありません。
……しかし、本当にそれでいいのでしょうか。
自由研究とは本来、子供たちの創造性を刺激する目的があったはず。ならば購入した商品をただ作り上げるだけでなく、さらなる応用が必要な気がしませんか?
そこで今回の記事では、失われつつある自由研究の創造性を取り戻すため……
5つの自由研究キットを混ぜ合わせて、1つの作品を作ってみたいと思います。
こちらは、僕がランダムで選んで購入した自由研究キット。
1つでも十分な自由研究力を持ち合わせる商品ばかりですが、今回はこれらを合体させて最強の作品を作ってみたいと思います。
どんなものが完成するかはわかりませんが、全ての商品の要素を兼ね備えた完璧な作品を作る予定です。
……というわけで、今回購入した商品を紹介させていただきます。
購入した商品の紹介

『お天気予報セット』
最初はこちら。気圧計を手作りして天気予報ができる、THE・自由研究というような正統派のキットです。

基本的な塗装もすでにされているので、気圧計は20秒で完成しました。早~。

また、キット内には温度計も入っているので、これは今回の工作において良い材料になりそうです。

『ペットボトルロケットキット』
そして、2つ目はこちら。
子供のテンションが上がるものと言えば「ウンコ」と「ペットボトルロケット」と相場は決まっていますが、このキットも例外に漏れず非常に人気らしく、在庫も残り1点のみでした。

中身はアタッチメントや尾翼など、ペットボトルロケットに必要なものは全て入っていたので、こちらもすぐに完成させることができそうです。

『おめんづくり』
3つ目はこちらの「おめんづくり」。心材に紙粘土をつけておめんを作るキットのようです。
ちなみにこのK-clayという紙粘土は昔買ったことがあるのですが、非常に手触りが良く、なんとなく少し食べてみたら「アリだな」と思ったことがあります。皆さんも食べましょう。

『4輪駆動車工作基本セット』
さあ、4つ目はこちらの本格的な電子工作セット。
「電池で動く」、「車」、「プラモデル」という、男子が大喜びする要素が3つも入っているので、これは大興奮間違いなしですね。

しかし、箱を開けるとあまりのパーツの多さにドン引き。
これまでのキットの中身がシンプルだっただけに、このロボットが食べる弁当みたいなビジュアルにはキツいものがあります。

……とはいえ、やり始めると楽しくなるのが工作のいいところ。
難易度的にもそこまで高くなく、1時間ほどで完成させることができました。

かっこいい~~~~~~!!!
いざ学校に持って行ったらクラスの何者かに壊されて「学級活動」の時間に犯人捜しが始まりそう~~~~!!

ちなみに走らせるととこんな感じ。
4輪駆動のパワフルな走りで、みるみるテレビ台の下の隙間へと吸い込まれていきました。

『モデリアル』
さあ、そして最後はこちらの商品。
手の型を取り、石膏の像を作ることができる面白そうなキットです。

こちら側で準備するものは水だけで良いという手軽さなので、最悪雪山などで遭難して水しか食料が無くなっても、餓死する前に手の型だけは作ることができます。

というわけで、早速手の型を取ってみましょう。
まずは『型取り剤』を適量の水に溶かし、そこに手を入れて固まるまで待ちます。
薬剤が固まったら手をそっと引き抜き、そこに水で溶かした石膏を流し込んで1時間ほど待てば……

おっ!

おおっ!!

手だ~~~~~!!!
細かなシワや指紋までもが再現された、かなりリアルな『チーッス』の手の像ができました。すごい!

……さあ、以上が今回使用する5つの自由研究キットです。それぞれの特徴はわかっていただけたでしょうか。
これを全て融合しつつ、それぞれの特性を活かした1つの作品を作るとなるとかなり大変そうですが、言い出してしまったのでやるしかありません。

これは本当の話なのですが、悩み過ぎて完成まで5日かかりました。
そして完成したのがこちら!

さあ、そして5日間の苦しみの末、何とか5つのキットを融合させることに成功しました。
僕の夏をささげたと言っても過言ではない、渾身の作品がこちらです!

『熱中症予防エルフ』
いかがでしょう。これが5つの自由研究キットを完璧に融合させた、僕の『答え』です。
とはいえ、目の前にいきなりエルフが現れても何のことだかわからないと思いますので、まずはこの『熱中症予防エルフ』にどのキットを使ったのかを解説させていただきます。

まずこのチャーミングな顔は、「おめんづくり」の心材と紙粘土を使用。
そして丸い目は「4輪駆動車工作基本セット」のタイヤを、エルフ独特のとがった耳は「ペットボトルロケット」の尾翼を使用しています。
髪の毛の色は完全に僕の好みですが、エルフの髪といえばやっぱり緑色ですよね。

そして、頭にある温度計は「お天気予報セット」の物を使用。
この温度計は熱中症予防エルフのキーポイントになっているので、後で説明します。

最後に、他とは明らかにリアリティが違う手は「モデリアル」を使用しています。
……さあ、これで熱中症予防エルフに5つのキットを全て使用したことになりますが、驚くべきはその素晴らしい機能にあります。
というわけでここからは、熱中症予防エルフの機能をご覧ください。
熱中症予防エルフの機能

この「熱中症予防エルフ」は、その名の通り熱中症を予防するためのエルフ。
そのため、その機能は部屋の温度が高くなると作動するようになっています。

部屋の気温が上昇し、温度計の針がセンサーに触れると、自動的にスイッチが入り……

「ギャルルルルルルルルルルルルルル」
と、目が回転。部屋が高温であることを知らせてくれます。

これは顔の裏にセットされた「4輪駆動車工作基本セット」が回転するからなのですが、

同時に、回転によりヒモが巻き取られ……

ペットボトルロケットが作動し……

「アデュー」

シュババババババ!!!

ババババババババババッ!!!

「熱中症予防エルフ」
と、このようにエルフの首が大量の水を撒き散らしながら部屋中を飛び回り、部屋を冷やしてくれるのです。
部屋を飛び回った後は、衝撃でタイヤが外れて目が小さくなってしまう欠点がありますが、ここはさらに改良していきたいですね。
終わりです

はい、いかがでしたでしょうか。以上が僕のこの夏の自由研究になります。
ビショ濡れになったおかげで少し頭も冷えて冷静になったのですが、転がっているエルフの首を見て「何やってんだ」としみじみ思いました。
正常な思考ができなくなるほど物事に熱中してしまうと、僕のように思考的な熱中症になる恐れがありますので、みなさんもご注意ください。
それでは、さようなら。