どうも、かわいいワンちゃんがたくさん載っている帽子をかぶった加藤です。
そんなぼくが今持っているのは、みなさんご存じ少年誌の王者である「週刊少年ジャンプ」でございます。
最近、黄金期のもくじ画像がネットでシェアされたり、映画「バクマン。」がヒットしたりして「ジャンプってすごすぎ…」という熱が高まっているのですが、そういえば黄金期以前のジャンプってどんな風だったんでしょ?
ぼくは初めて読んだジャンプがゴリゴリの黄金期だったので、過去の週刊少年ジャンプ本誌を買って調べてみました!
ジャジャーン!!
自分が子どものころ読んでいたジャンプから、どんどんさかのぼっていこうと思います!
1998年43号

1998年、ガモウひろし先生の「ぼくは少年探偵ダン」が新連載された号です。
ちなみにこの漫画は、酒屋の投げた無数のお酢の瓶が息子「一刀両 ダン」の頭に刺さってしまい、ダンは頭の中が「推理(酢入り)」の名探偵に…という、その後DEATH NOTEを生み出したと噂されるとは到底思えない設定でございます。
現在のジャンプは255円ですが、17年前は220円でした。

連載陣は、
- ・ONE PIECE
- ・るろうに剣心
- ・HUNTER×HUNTER
- ・世紀末リーダー伝たけし!
- ・遊☆戯☆王
- ・ROOKIES
- ・カジカ(鳥山明先生の連載)
- ・封神演義
- ・こちら葛飾区公園前派出所
- ・シャーマンキング
- ・BOY -ボーイ-
- ・花さか天使テンテンくん
- ・ホイッスル!!
- ・地獄先生ぬ~べ~
- ・I”s〈アイズ〉
- ・WILD HALF
- ・ジョジョの奇妙な冒険(5部)
- ・Base Boys(にわのまこと先生の野球漫画)
何よりも驚いたのが、このころのONE PIECE。サンジがゼフの海賊団に襲われて、ゼフが自らの足を岩で切断する回なんですが、それで1話ってテンポ良過ぎじゃないですか…!? ONE PIECEってこんなに速く話が進んだっけ…?
ちなみに作者コメント欄では、桂正和先生が
映画「バットマン5」のバットマン役がカート・ラッセンとのウワサを入手。ある意味楽しみです(ハート)とコメントしていましたが、映画バットマンは2005年にクリストファー・ノーラン監督によってリブートされるまで公開されないのでした…。悲しすぎる…。
1996年18号

表紙はマサルさん!
カラーは「真島クンすっとばす!!」で、緊急カラー企画として「柔術でキミも100倍強くなる」という小・中学生男子にとってはたまらなく魅力的な特集が組まれていました。
「後ろから羽交い絞めにされたら、『やめてよ~』とか言いながら油断させて、背負い投げする」というやけにリアルな描写を交えて、実戦的な柔術を解説されていました。ジャンプはいじめられっ子の見方だ!(イジメっ子が「ジャンプのやつ試させろよ」って言う場合もあります)

連載陣は、
- ・真島クンすっとばす!!
- ・BOY -ボーイ-
- ・SLAM DUNK
- ・幕張
- ・キャプテン翼
- ・セクシーコマンド―外伝 すごいよ!! マサルさん
- ・るろうに剣心
- ・とっても! ラッキーマン
- ・地獄先生ぬ~べ~
- ・ろくでなしBLUES
- ・WILD HALF
- ・こちら葛飾区公園前派出所
- ・みどりのマキバオー
- ・ジョジョの奇妙な冒険(5部)
- ・ダイの大冒険
- ・水のともだちカッパーマン(徳弘正也先生)
- ・神光援団紳士録
- ・密リターンズ!
- ・鬼がきたりて
- ・王様はロバ ~はったり王国の逆襲~
幕張は「便秘の奈良に誰が浣腸をするか?」という回で、最終的には病院に連れて行こうと乗せた野村の車で急に便秘が治り「走り出したら止まらない、それがキアヌ・リーブスの『スピード』」といってクソと小便を漏らすオチ。どのギャグ漫画も今読んでもおもしろいのがスゴイ…。
スラムダンクは、王者山王戦! リョータが「ドリブルこそチビの生きる道なんだよ!!」と超低空ドリブルで2人を抜くというめちゃめちゃ熱い回です。
ちなみにこのころ、まだ漫画のコマの途中に広告が挟まっていた時代で、こち亀の中に「公務員合格受験講座」の広告が入っており「こち亀読んでて公務員なろうとするやつ、ロクなやつじゃないだろ!」と思いました。
1995年30号

表紙は、まさかのロベルト・バッジョです。昔はこういうこともありましたよね…。
価格は190円。200円を切りました。

連載陣は、
- ・人形草紙あやつり左近
- ・真島クンすっとばす!!
- ・とっても! ラッキーマン
- ・SLAM DUNK
- ・BOY -ボーイ-
- ・るろうに剣心
- ・FORZA!! ~ロベルト・バッジョ伝説~
- ・NINKU -忍空-
- ・ジョジョの奇妙な冒険(4部)
- ・こちら葛飾区公園前派出所
- ・地獄先生ぬ~べ~
- ・ろくでなしBLUES
- ・みどりのマキバオー
- ・猛き龍星(原 哲夫先生)
- ・密リターンズ!
- ・キャプテン翼
- ・ダイの大冒険
- ・ボンボン坂高校演劇部
- ・王様はロバ ~はったり王国の逆襲~
1991年32号

「表紙にひかれて買ってすみません」と反省したばかりですが、すみません。これもそうです。
そう、表紙がシュワちゃんことアーノルド・シュワルツェネッガーなのです!!
「シュワちゃんがジャンプを読んで笑う」という、90年代のエンタメが凝縮されたような表紙なのですが、それよりも驚きなのが…。

シュワちゃんが漫画賞の審査員になっていることです!!

「合言葉ハヤッパリ『笑ワセタラ勝チ!!』ネェ~!!」
とめちゃめちゃな片言でギャグ漫画家を募集しています。
ちなみに、第3回ジャンプGAGキングで準キングをとった苅部誠先生は、のちに「地獄戦士魔王(ヘルズ・ウォリアー まおう)」を連載するわけです…。
「魔王がやってくるも、支配しがいがあるいい世の中にするため善行をしまくる」って、今になって考えると現代のラノベっぽい設定な気がします。それを全然信用してないエクソシストとか。

連載陣は、
- ・新ジャングルの王者ターちゃん
- ・CITY HUNTER
- ・DRAGON BALL
- ・ろくでなしBLUES
- ・SLAM DUNK
- ・ダイの大冒険
- ・珍遊記
- ・燃える! お兄さん2
- ・ペナントレース やまだたいちの奇蹟
- ・まじかるタルるートくん
- ・ドン・ボルカン -聖なる男の伝説-
- ・タイムウォーカー零
- ・幽☆遊☆白書
- ・こちら葛飾区公園前派出所
- ・ジョジョの奇妙な冒険(3部)
- ・魁! 男塾
- ・超機動暴発蹴球野郎リベロの武田
- ・花の慶次 -雲のかなたに-
- ・電影少女 VIDEO-GIRL-AI
ドラゴンボールもスラダンも幽遊白書もシティハンターもろくブルもターちゃんもダイ大もタルるートくんも男塾も花の慶次もあって豪華すぎる~!!
ぼくは父親が喫茶店の店長をしていたので、いつも1週遅れのジャンプを家に持って帰ってきてくれていました。その影響で幼稚園児からジャンプを読み始めていたので、このころあたりまでがギリギリ読んでいたジャンプになりますね。
当時、テレビアニメのドラゴンボールではフリーザとドンパチしていたのですが、ジャンプで先を知っているぼくは「この後、ベジータもスーパーサイヤ人になって人造人間ってひょろい女に負けるよ」と同級生に教えてあげ、見事ウソつきのレッテルを貼られてしまいました…。タイムトラベラーの苦悩を幼稚園児にして知りました…。
1987年27号

さらに4年前! 表紙は北斗の拳だ~~!!

連載陣は、
- ・キャプテン翼
- ・ゴッドサイダー
- ・DRAGON BALL
- ・北斗の拳
- ・聖闘士星矢
- ・きまぐれオレンジ★ロード
- ・燃える! お兄さん
- ・ついでにとんちんかん
- ・魁! 男塾
- ・CITY HUNTER
- ・ジョジョの奇妙な冒険(1部)
- ・空のキャンバス
- ・魔神竜バリオン
- ・こちら葛飾区公園前派出所
- ・ハイスクール! 奇面組
- ・県立海空高校野球部員 山下たろ~くん
- ・アカテン教師 梨本小鉄
聖闘士星矢と北斗の拳が連載されています。バトル漫画が多くて、どこか今のジャンプに似ている気がしますね。
ちなみに、ここではジョジョ1部です。JOJOと呼ばれているころですね。
1983年32号

ぼくが生まれる前のジャンプです。表紙は奇面組ですね。
ジャンプのロゴが変わっていて、濁点が★になっています。

カラー特集では、なんと「鳥山明先生がシーラカンスを食べる」というとんでも企画が! 昔のジャンプってこんなことしてたんですね…。
ちなみに、シーラカンスの肉は「カニの肉をもっと薄味にしたような感じ」とのことで、卵は「気持ちわるいすね~。生臭くて、味もイマイチかな。もぐもぐ」と、全然おいしくなさそうでした。
とはいえ、この後に連載することになるドラゴンボールで、悟空がシーラカンスのような古代魚を食べるシーンがあった気がします。一応創作の役にはたっていたようです。

連載陣は、
- ・アルバトロス飛んだ
- ・天地を食らう
- ・よろしくメカドック
- ・キン肉マン
- ・シェイプアップ乱
- ・ハイスクール! 奇面組
- ・風魔の小次郎
- ・コブラ
- ・キャプテン翼
- ・Dr.スランプ
- ・こちら葛飾区公園前派出所
- ・キャッツアイ
- ・ウイングマン
- ・キックオフ
- ・ブラック・エンジェルズ
- ・スキャンドール
Dr.スランプは、則巻千兵衛のターボくんが生まれる回。ほのぼのとしたシーンが続いているのですが、ギャルの着替えに夢中になった千兵衛がターボくんから目を離し、巨大な宇宙船にターボくんが思いっきりひかれて「ターボくん大惨事に…!! 命は…??」という煽りで終わる衝撃的な回でした…。
1982年9号

節分ということで、アラレちゃんやキン肉マンといった人気キャラクターが一枚絵になっています! 豪華過ぎ…!!

ちなみに、この号では人気作家の手相がズラリと掲載されていました。
こち亀の秋元治先生は「女性に大モテ」だそうです。

ゆでたまご先生は、「ゆで先生」と「たまご先生」だとばかり思っていたのですが、この号では「ゆでたま」と「ご」になっています。
「ご」だけでいいの…? パワーバランスおかしくない…?

連載陣は、
- ・ストップ!! ひばりくん!
- ・キン肉マン
- ・風魔の小次郎
- ・Dr.スランプ
- ・青空フィッシング
- ・3年奇面組
- ・激!! 極虎一家
- ・ギャルがライバル!!
- ・コマンダーゼロ
- ・キャプテン翼
- ・こちら葛飾区公園前派出所
- ・スクラム
- ・ブラック・エンジェルズ
- ・キャッツ・アイ
- ・キックオフ
- ・テニスボーイ
広告なども「こんなのもらったらシゲキ的だぜ!」「ガクッ」と昭和っぽいコピーが並んでいました。
1981年6号

でました!! 新年号の作者顔出し表紙です。

そしてお正月の合同イラストも。
頭身の比率がよくわかんないですが、こういうのってやっぱりいいですね…。

連載陣は、
- ・Dr.スランプ
- ・山崎銀次郎
- ・ブンの青シュン!
- ・テニスボーイ
- ・熊元拳
- ・リッキー台風
- ・リングにかけろ
- ・コブラ
- ・キン肉マン
- ・男の旅立ち
- ・こちら葛飾区公園前派出所
- ・ああ一郎
- ・マリオ
- ・激!! 極虎一家
- ・3年奇面組
- ・大飢餓
「大飢餓」は、ものすごいタイトルですが飢饉の研究家にキチンと取材して飢餓が生み出す当時の人間模様を本宮ひろ志先生が力強いタッチで描いていて必見です。

背表紙の広告には、子どもたちの憧れ「スーパーカー自転車」がッ!!

当時は珍しかった変速ギアが、車の位置のようにフレームに装着されています。ライトやいろいろな仕掛けがシブくてイカしてるんですよね…。
なんか今見ると、一周してカッコよくないですか…?
34年前の広告で欲しくなってきました…。
1980年32号

ジャンプヒーローたちが、銀河から生まれてきたかのような表紙です。
「少年ジャンプ」の文字も流星の如く軌跡を描いております。

開くと、インベーダーゲームがカラーでプレイできるマシーンが!! こういうのをマイコンゲームというそうです。
また、ページの1/3サイズのグラビアコーナーも。ジャンプも昔はあったんですね…。にしても、アルミホイルの中みたいな景色ですね。

連載陣は、
- ・ああ一郎
- ・ショーアップ★ハイスクール
- ・テニスボーイ
- ・Dr.スランプ
- ・リングにかけろ
- ・キン肉マン
- ・スーパー巨人
- ・男の旅立ち
- ・こちら葛飾区公園前派出所
- ・タカオ 愛の天使
- ・いずみちゃんグラフィティー
- ・すすめ!! パイレーツ
- ・リッキー台風
- ・ワンマン★アーミー
- ・出口兄弟奮闘記

今のジャンプは赤・緑・黄の紙が多いですが、このころのジャンプには白地に紫インクのページもあったようです。
ですが、ご覧の通りめちゃめちゃ裏移りしているので、今はなくなってしまったんでしょうね…。
1978年35号

表紙はまさかのサーキット!! 車雑誌のようですがジャンプです。
サーキットの狼が巻頭カラーだからみたいですね。

読者へのプレゼントコーナーや通販ページに、時代が色濃く出ています。

ごついリストバンドを「若者のための道具」として売っています。すごいコピー!
これを全部装着したら、北斗の拳の世紀末みたいになりそうですね。

連載陣は、
- ・サーキットの狼
- ・リングにかけろ
- ・朝太郎伝
- ・ホールインワン
- ・さわやか万太郎
- ・ドーベルマン刑事
- ・こちら葛飾区公園前派出所
- ・快かいナオンちゃん
- ・命MIKOTO
- ・東大一直線
- ・ロックンロールベースボール
- ・悪たれ巨人
- ・カラテいのち
- ・警察犬物語
「ハロージャンプガイ」という編集者からの一言コーナーでは、「ジャンプは、ヤングの№1雑誌として表紙でも、毎週新たな挑戦を試みています」とのコメントが。表紙にしても、このころはいろいろと試行錯誤をしていたようです。
1974年22号

ロゴデザインはそこまで変わらないものの、馴染みのある立体的な物ではなくなりました。
なんとなく、週刊誌の中吊り広告みたいなデザインの表紙ですね。

読者プレゼントコーナーも、より昭和感が強くなってまいりました。

「家族そろって ホットに すごそうぜ!!」というイカしたコピー。
カメラも何のカメラなのかは書いてないので、当時は「カメラがもらえる」ということ自体がすごかったんだと思います。

あと、この少年のポーズカッコよすぎませんか?

連載陣は、
- ・ぼくの動物園日記
- ・漫画ドリフターズ
- ・包丁人味平
- ・アストロ球団
- ・大ぼら一代
- ・プレイボール
- ・どはずれ天下一
- ・トイレット博士
- ・ど根性ガエル
- ・はだしのゲン
- ・風!花! 龍!
- ・ヤングおー! おー!
- ・女だらけ
- ・侍ジャイアンツ
ドリフターズが漫画でやっていたというのも驚きです。ちなみにこの回では、高木ブーが大事にしていたオタマジャクシを加藤茶がいかりや長介に飲ませたら、夜中に長さんのケツから大量のカエルが出てくるというものでした。今のカトちゃんにも欲しい元気っぷりです。
それと「ど根性ガエル」もありますし、このころの少年たちにとってカエルという存在はかなり身近だったんでしょうね。
1972年24号

あれ? リイド社の「コミック乱」かな?
と思った方、ご安心ください。こちらも週刊少年ジャンプでございます。
こちらが最後ですね。なんとお値段90円! 100円でおつりが来て駄菓子が買えちゃう~!!

開くと、特集として「西部の五大リンチ」が紹介されています。特集がリンチって攻め過ぎ!
チキンと呼ばれてしまうと、コールタールをぶっかけられ鳥の羽根を飾られて、町中ひきまわされるそうですよ。なんでだよっ!
「荒野の少年イサム」が連載されているからなんでしょうが、絵もぼくらが知っているジャンプっぽさが皆無です。

連載陣は、
- ・荒野の少年イサム
- ・侍ジャイアンツ
- ・武蔵
- ・ミステリアス
- ・少年の国
- ・ホップステップ
- ・天地真理物語
- ↑ストーリー ↓ギャグ
- ・ど根性ガエル
- ・ハレンチ学園
- ・トイレット博士
- ・漫画ドリフターズ
- ・ヤングおー! おー!
- ・あらし! 三匹
そして一番気になるのが…

天地真理さんの知られざる物語が特別読み切りとして漫画化されていたことです!
さまざまな苦難がありますが、最終的には
天地真理 十九歳。これから、かの女にはどんな未来が、まちうけているのか……かわいらしい口もとから こぼれる歌にひめられた夢、それは、なんだろう…と記されています。
これだけはいえる 青春の情熱を音楽にもやしつくしても後悔しない少女 それが天地真理だと……がんばれ、マリ!!
現在の天地真理さんもがんばってください!!
まとめ

ワンワン!(いかがだったですか? あなたにとって思い出深いジャンプ本誌はありましたか?)

クゥ~~ン…(これを機会に、あなたもネットオークションで過去のジャンプを購入してみては?)

キャイン!!(おわり)