ANAカード
ANAカードのETCカードで高速料金からANAマイル貯める方法
投稿日:18.08.19
更新日:21.04.25
最近利用していない車を見る方が珍しくなってきたETCカードですが、できるならETCカードでもクレジットカードのポイントをゲットしたいですよね。 特に頻繁に車に乗る方であれば、クレジットカードで発行できるETCカードを利用するのはほぼ常識とも言えるでしょう。 何もない普通のETCカードを利用していればただただ何の得もなくお金を払い続けてしまうばかりです。 今回の記事では「ETCカードで支払う料金もマイルにしたい!」という方にANAカードのETCカードで貯まるマイルについて徹底的にまとめました。 実はANAカードでは「どのランクのカードを発行するか?」よりも、
「どのカードブランドを発行するか?」でマイル付与率が全然違ってきます。 交通費として日常的に高速料金を支払っている方や、車持ちの方は「いつの間にか旅行にタダで行けるくらいのマイルが貯まっていた!」という理想の状況にするために、どのANAカードが一番お得なのかを知っておくべきです。
1.ETCカードでANAマイルどれぐらい貯まる?
まずはカードランク、カードブランドごとの年会費とそれぞれの通常時マイル付与率、ETCカードの年会費をまとめました。
これを元に「どのカードを発行するべきなのか?」や、「何枚まで発行できるのか?」などの詳細までご紹介していきます。
1-1.ETCカードで貯まるマイル数は?ANAカードのマイルの貯まり方を解説
まず、ANAカードではカードブランドごとのポイント が貯まり、そのポイントをマイルに交換することでマイルを貯めるという方法でマイルを貯めてきます。 例えばANAカードのライバルであるJALカードではカードを利用すると直接マイルが貯まります。

貯まるポイントはそれぞれ下記の通りです。
カードブランド |
VISA |
JCB |
MasterCard |
Amex |
Diners Club |
ポイント名 |
ワールドプレゼント |
Oki-Dokiポイント |
ワールドプレゼント |
メンバーシップ・リワード |
リワードプログラム |
還元率 |
1,000円で 1ポイント |
1,000円で 1ポイント |
1,000円で 1ポイント |
1,000円で 1ポイント |
1,000円で 1ポイント |
なので
ANAカードで貯まるマイルは、カードごとの通常ポイントの貯まりやすさに依存します! 例えばANAカードではANAグループなどの特約店で利用するとポイントが2倍になったりしますが、ETCカードでマイルを貯める場合は特約店でのポイント還元率は重要じゃなくて、
「通常ポイントでどのくらいマイルが貯まるの??」ということが非常に重要になってきます。 
では、実際に通常ポイントはカードごとにどれくらい貯まるのか?マイル付与率はどのくらいなのか?というと下記の通りです。
カード種類 |
普通カード |
ワイドカード |
ワイドゴールド |
プラチナ |
マイル付与率 |
0.5% (1.0%) |
0.5% (1.0%) |
1.0% |
1.0%~ 2.0% |
上記のようにマイル付与率は基本的にカードランクが上がれば上がるほど上昇していきます。 普通カードとワイドカードは『10マイルコース』という別途年会費5,500〜6,600円(カードブランドによって異なります)を支払うことで貯まったポイントを1ポイント10マイル(マイル付与率1.0%)に交換することができます。 もし加入していなければ1ポイント5マイル(マイル付与率0.5%)になってしまうので、マイルをガッツリ貯めたいのであれば絶対に加入した方がいいでしょう。
ワイドカードゴールド 以上になると『10マイルコース』には自動加入になるので、常に1ポイントを10マイルに交換することができます。 プラチナカードではカードごとに貯まるポイントが異なり、一番ポイントが貯まりやすいのはANAダイナースクラブプレミアムカードの2.0%です。
カード種類 |
ANA VISAプラチナ プレミアムカード  |
ANA JCB カードプレミアム  |
マイル付与率 |
1.5% |
1.3% |
|
ANAアメックスプラチナカード  |
ANAダイナースクラブプレミアムカード  |
|
1.0% |
2.0% |
ただプレミアムカードクラスになるとカード自体の年会費も尋常じゃなく高くなり、一番低価格のANA JCBカードプレミアムでも7万円、アメックス、ダイナースクラブカードなると16万円以上もするので正直言ってコストパフォーマンスはあまりよくありません。
1-2.カードブランドやカードランクによってボーナスポイントあり!
ここまでの内容を簡潔にまとめると下記のようになります。
- ETCカードでマイルを貯めるには通常ポイント還元率が高いカードを発行するべき!
- 特約店でのポイント還元率はETCカードのマイル付与率には影響しない!
- プレミアムカードはポイント還元率が高いけど年会費が高い!
ちょっとしたジレンマがありますが、誰しもが考えることは「コストパフォーマンスがよくて、なおかつETCカードでマイルが貯まるカードが欲しい!」ということですよね。 そこで重要になってくるのは、カードブランドごとに違い『ボーナスポイント』の存在です。 加盟店での利用時ボーナスではなく、リボ払いや年間利用額によってポイントの還元率がカードブランドごとに違うので、このボーナスポイントをゲットすることで通常ポイント還元率がUPし、ETCカード利用時にもマイルが貯まりやすくなります。
1-2-1.VISA/MasterCardブランドではリボ払い・年間利用額によって通常還元率UP!
VISA/MasterCardブランドのANAカードはカードランクに限らず全てのカードでリボ払い利用ボーナスがあり、
1円でもリボ払い手数料が発生した月は1,000円ごとに1ポイントのボーナスポイントがゲットできます。 ボーナスポイント は1ポイントで3マイルに交換することができます。 例えば4月1日〜4月31日までで10万円利用したとして、リボ払いを利用すると
- 通常ポイント(1,000円ごとに1ポイント) =100ポイント(1,000マイル)
- ボーナスポイント (1,000円ごとに1ポイント) =100ポイント (300マイル)
となり、合計1,300マイルが貯まります。つまりマイル付与率が+0.3%になるということです。 これに加えてVISA/MasterCardブランドでは年間利用額によってボーナスポイントもあり年間利用額ボーナスはカードランクによって多少異なります。
カードランク |
※VISA/MasterCardブランド |
前年度の年間利用額 |
ステージ |
ボーナスポイント |
ボーナスマイル付与率 |
50万円以上 |
V1 |
50万円利用で+50P 以降10万円毎に10P |
0.03% |
100万円以上 |
V2 |
50万円利用で+75P 以降10万円毎に+15P |
0.045% |
300万円以上 |
V3 |
50万円利用で+150P 以降10万円毎に+30P |
0.09% |
カードランク |
※VISA/MasterCardブランド |
前年度の年間利用額 |
ステージ |
ボーナスポイント |
ボーナスマイル付与率 |
50万円以上 |
V1 |
50万円利用で+100P 以降10万円毎に20P |
0.06% |
100万円以上 |
V2 |
50万円利用で+150P 以降10万円毎に+30P |
0.09% |
300万円以上 |
V3 |
50万円利用で+300P 以降10万円毎に+60P |
0.18% |
ワイドゴールド カードだと、ワイドカードよりも2倍のマイル付与率になるということですね。 ちなみにプレミアムカードにもVISAブランドのANAカードがありますが、年間利用額ボーナスはありません。 なのでまとめると下記のようになります。
カード種類 |
普通カード |
ワイドカード |
ワイドゴールド |
プラチナ |
マイル付与率 |
0.5% (1.0%) |
0.5% (1.0%) |
1.0% |
1.0%~ 2.0% |
リボ払いボーナス |
+0.3% |
+0.3% |
+0.3% |
+0.3% |
年間利用額ボーナス |
最大+0.09% |
最大+0.09% |
最大+0.18% |
なし |
最大マイル付与率 |
1.39% |
1.39% |
1.48% |
- |
ANAワイドゴールド カードのVISA/MasterCardブランドは家賃の支払いでも、街中のショッピングでも、ETCカードの支払いでも
どこもで1.48%のマイル付与率が叩き出せるカードだということです。
1-2-2.JCBブランドは年間利用額に応じて通常還元率UP!
一方でJCBブランドに年間利用額に応じてボーナスポイントをがもらえる特典があります。リボ払いによるボーナスポイントはありません。 年間利用額に応じてもらえるボーナスポイントはカードランクによって上限が異なります。 ANAカードの JCBブランドの通常マイル付与率は下記の通りです。
カード種類 |
普通カード |
ワイドカード |
ワイドゴールド |
プラチナ |
マイル付与率 |
0.5% (1.0%) |
0.5% (1.0%) |
1.0% |
1.3% |
これに加え、年間利用額に応じて下記のボーナスポイント がゲットできます。
カードランク |
前年度の年間利用額 |
ステージ |
ボーナスポイント |
ボーナスマイル付与率 |
- 一般カード
- ワイドカード
- ワイドゴールドカード
- プレミアムカード
|
50万円以上 |
スターβ |
10% |
0.03% |
100万円以上 |
スターα |
20% |
0.06% |
|
300万円以上 |
ロイヤルα |
25% |
0.075% |
上記のようにワイドゴールドカードとプレミアムカードのみ『ロイヤルα』というランクまで上げることができます。 集計期間は12月16日~翌年12月15日で、達成すると翌年度のポイント還元率に上乗せされます。 なのでまとめると、ANAカードの JCBブランドでは通常マイル付与率の上限は下記の通りです。
カード種類 |
普通カード |
ワイドカード |
ワイドゴールド |
プラチナ |
マイル付与率 |
0.5% (1.0%) |
0.5% (1.0%) |
1.0% |
1.0%~ 2.0% |
年間利用額ボーナス |
最大+0.06% |
最大+0.06% |
最大+0.075% |
最大+0.075% |
合計最大 |
1.06% |
1.06% |
1.075% |
1.075% |
「え!年間300万円も使ってたったそれだけ!?」と驚くかもしれませんが、VISA/MasterCardブランドと比べるとやはり JCBの通常マイル付与率は高くありません。
1-3.一番マイルが貯まるANAカードは?
「じゃあ結局ETCカードでマイルが一番貯まりやすいANAカードってどれなの?」というと、
ズバリANAワイドゴールド カードのVISA/MasterCardブランドです! 
10マイルコースも自動加入で、マイル付与率も高く、カードの年会費も割引できる特典が付帯しているので、ANAカードを選ぶのであれば絶対にANAワイドゴールド カードのVISA/MasterCardブランドです。
2.ETCカードは何枚まで発行できる?複数枚発行する方法
では発行するべきカードが決まったところで気になるのは「ETCカードって最大何枚まで発行できるの?」という疑問です。 普通のクレジットカードでは通常カード1枚につきETCカードも1枚までというのが一般的です。
2-1.カードブランドによって発行できるETCカードの上限枚数が違う!
ANAカードの場合はカードランクは関係なく、カードブランドによって発行できるETCカードの上限が違います。
カードブランド |
VISA |
JCB |
MasterCard |
Amex |
Diners Club |
ETCカード発行上限 |
1枚まで |
1枚まで |
1枚まで |
5枚まで |
5枚まで |
上記のようにVISA、 MasterCard、 JCBブランドは本会員カード1枚につき1枚まで、アメックス、ダイナースクラブカードは本会員カード1枚につき5枚まで発行することができます。 「え〜…、ANAワイドゴールド カードのVISA/MasterCardブランドを発行してもETCカードは1枚しか発行できないじゃん!」とがっかりした方もいるかもしれません。 確かにマイル付与率を考えるならANAカードの中で発行するべきなのはANAワイドゴールド カードのVISA/MasterCardブランドですし、アメックス、ダイナースクラブブランドはETCカードを5枚まで発行することができますが年会費が高いです。 じゃあそんな時の救済措置はないのか?というと、
家族カードを発行すればどのカードブランドでももう一枚ETCカードを発行することができます!
2-2.ETCカードを複数枚発行したいときは家族カードを発行する!

「ETCカードを複数枚発行したい!」というのは家族の車にもETCカードをつけたい方だと思いますが、それぞれのカードで家族カードを発行すれば家族カード1枚あたり1枚のETCカードを発行することができます。 例えば
家族カードを2枚発行すればETCカードも2枚発行することができます。 アメックス、ダイナースクラブカードでも家族カードでは1枚までしか発行することはできませんが、本会員が5枚まで発行できるので何の問題もないですね。
3.ANAカードのETCカードの作り方
ANAカードでETCカードを発行する方法は2種類あります。
- ①申し込み時に発行する
- ②カードを発行したあとにETCカードを申し込む
①の申し込み時に発行する方法はなんとなくイメージが湧きますよね。それぞれのカードを申し込む際にネット上であれば下記のようにETCカードを申し込む項目が表示されるのでチェックを入れるだけです。

②のカードを発行した後にETCカードを申し込む方法は、カードブランドごとの会員サイトから申し込むことができます。
カードブランド |
VISA |
MasterCard |
JCB |
Amex |
Diners Club |
会員サイト名 |
Vpass |
Vpass |
MyJCB |
アメックス公式サイト |
クラブ・オンライン |
例えばVISA/MasterCardブランドの場合は三井住友カードの『Vpass』というサイトにアクセスして「追加カード」から、「ETCカード」を選択することで申し込みをすることができます。

それぞれのカードブランドによって上記のように会員サイトからETCカードを申し込むことができます。 ですので「カード入会するときにETCカードを発行するのを忘れてた!」という方でも全然大丈夫です。
4.ETCカードの年会費について。ANAカードのブランドによって違いがある?
ETCカードの年会費は一般カードやワイドカード、ワイドゴールド などのカードランクは関係ありませんが、
カードブランドごとによって年会費が異なります。 具体的な年会費は下記の通りです。
カードブランド |
VISA |
MasterCard |
JCB |
Amex |
Diners Club |
ETCカード年会費 |
発行手数料無料 年会費無料 ※年1回以上の利用がない場合は翌年度年会費550円(税込) |
発行手数料無料 年会費無料 |
発行手数料935円(税込) 年会費無料 |
発行手数料無料 年会費無料 |
年会費だけで言えばVISA/MasterCardブランドがETCカードを利用しなければ550円発生するだけで、その他は全て無料です。※アメックスブランドは発行手数料が935円かかります。 こう見るとJCBやダイナースクラブブランドが良さそうに見えますが、ETCカードを利用するならVISA/MasterCardブランドで全然OKです。 もし利用しなくても年会費たった550円ですから、月額費にすると45円です。全然イタくないですよね。 これらを考えてもやっぱり発行するべきはANAワイドゴールド カードのVISA/MasterCardブランドが最強です。
5.最後に
ANAカードのETCカードについて徹底的にご紹介してきましたが、まとめると下記の通りです。
- Q.ETCカードではどのくらいマイルが貯まる?
- A.ETCカードで貯まるマイルはカードの通常ポイント 還元率に依存します。なので、ポイント が貯まりやすいカード=マイルが貯まりやすいということになります。 ポイント 還元率、年会費のお手頃さを考えて選ぶのであればANAワイドゴールド カードVISA/MasterCardブランドがオススメです。
- Q.ETCカードは何枚まで発行できる?
- A.VISA/MasterCard/ JCBブランドは本会員カード1枚につき1枚まで、アメックス/ダイナースクラブカードは本会員カード1枚につき5枚まで発行することができます。
- Q.ETCカードを複数枚発行する方法は?
- A.家族カードを発行すればカードブランドに関係なく、家族カード1枚につきETCカード1枚までを発行することができます。
- Q.ETCカードの発行方法は?
- A.カード申し込み時にETCカード発行にチェックを入れるか、カード発行後は各カードブランドの会員サイトから申し込むことができます。
- Q.ETCカードの年会費は?
- A. JCB/アメックス/ダイナースクラブブランドは無料、VISA/MasterCardブランドは1回も利用しなければ翌年度に550円の年会費が発生します。 また、アメックスブランドでは発行の際に発行手数料935円がかかります。
繰り返しになりますが、ETCカードでマイルを貯めるのに一番最適なのは
- 年会費割引特典がある
- リボ払い、年間利用額でボーナスポイント がある
- 10マイルコースに自動加入している
というメリットがあるANAワイドゴールド カードのVISA/MasterCardブランドです。