年会費無料!今なら入会で5,000円分のポイントプレゼント!カード利用で100円ごとに1ポイントが貰える!
など、クレジットカードでは年会費無料で様々な特典を得ることが出来ます。
しかし、疑問に思いませんか?なんでカード払いをするだけで得できるのか。
この記事では年会費無料のクレジットカードを発行してもクレジットカード会社が儲かる仕組みと、今後の時代ではクレジットカードを持っていない人が損する社会になる理由を誰にでも分かりやすく解説します。
クレジットカードのことは学校では教えてくれないので自分で学ばないと誰も教えてくれません。少し長いですがこの記事をぜひじっくりと読み進めてみてください。
1.クレジットカード払いにするだけでポイントが貯まることが不思議…なぜポイントもらえるの?
まず疑問に思うのは「なんでポイントが貰えるの?」ということ。
現金と同じようにただ買物をしているだけなのに、カードで支払うだけでポイントがゲットできて、それを使って色んな特典をゲットできる。
話だけ聞けば超お得な話ですが、お得な話だけに「怪しい…」と思う人もいるはず。
「もしかしたらどこかでお金をガッツリと取られるんじゃないか?」という警戒心で、気持ちよくクレジットカード利用出来ないという人は、是非この記事でクレジットカードの仕組みについて理解してください。
カード払いでポイントが貰える仕組みについて理解しよう
まず一番の疑問である「カード会社はなぜカード利用者にポイントをプレゼントすることができるの?」という疑問ですが、正確にいうと私たちがポイントを貰っているのはクレジットカード会社ではなく、カードを使ったお店からなのです。
私たちがお店でカード払いを行なうと、商品の代金は一度クレジットカード会社が立て替えてくれます。
1,000円の買物をしたとすると、お店側は「お客さんが1,000円使ったら、払ってくださいね」とクレジットカード会社に請求します。
そしてクレジットカード会社はお店に代金を支払い、数日後に「今月分のカード利用分を支払ってください」とカード利用者に請求します。
図で示すと下記のようになります。
このとき、店舗側は手数料をクレジットカード会社に支払います。
正確に言うと、クレジットカード会社が店舗に支払う金額は、手数料を差引いた金額です。
クレジットカード会社が設定する手数料は3〜7%程度と言われていますが、例えば、私たちクレジットカード利用者が店舗で1,000円の買物をすると、クレジットカード会社は店舗に3〜7%の手数料を差引いた金額を支払うのです。
図で示すと下記のようになります。
もしカード利用者が1,000円の買物を店舗でして、店舗がクレジットカード会社に支払う手数料を3%だと仮定すると下記のような図になります。
私たちカード利用者がカード会社からポイントを貰える理由はここにあります!
カード会社は店舗から貰った手数料からクレジットカード利用者に「カードを使ってくれてありがとう!」という形でポイントを還元します。
つまり、カード利用者は店舗が払っている手数料から、クレジットカード会社に分けてもらっていることになります。
なので、カード利用者が後からとんでもない請求を受けたり、何か悪質な裏のシステムがあるわけではなく、正当なサービスとして成り立っています。
現金であれば、お店側に支払っておしまいですが、クレジットカード会社を通すことでこのようなポイントがゲット出来るので、明らかにクレジットカードを利用した方がお得です。
まとめ
- お店は、カード決済の利用手数料を、カード会社に払ってる
- お店にカード決済を導入すると、3~5%の手数料がかかる。
- だけどお店は、カード払いを希望するお客さんの為に、カード決済を導入している
- カード会社は、カード利用されるほど手数料で利益を得ることができる
- 手数料で設けた一部がカード利用者にポイントとして還元される
それぞれのメリット
- カード利用者はポイントをもらえて嬉しい
- カード会社も手数料で儲かって嬉しい
- お店もカード利用したい人を集客できるので嬉しい(特に外国人)
店舗が儲かる仕組み
ここでもうひとつの疑問が生まれたと思います。
「カードを使われるとクレジットカード会社に手数料を払わなきゃいけないなら、店舗は現金で払ってもらった方がいいじゃん!」という疑問です。
確かにその通りですよね。
例えばお客さんが現金で1,000円支払ってくれれば、店舗側は1,000円をそのまま売上げとしてゲットできますが、カードを使われると数%をクレジットカード会社に収めなければけいません。
私たちも店舗が支払っている手数料からポイントをゲットしてるので、店舗だけが損している感じがしますよね。
でも実際はそうではありません。
店舗側にもクレジットカード会社に手数料を支払うメリットがちゃんとあります。
店舗が儲かる仕組み①:カード利用したいお客さんに来てもらえる
店舗がクレジットカードを導入するとお客さんの数が増えます。
日本クレジット協会が発表している平成29年のクレジットカード発行枚数では、成人1人あたりに2.6枚のクレジットカードが発行されていることが発表されています。
つまり、成人になってクレジットカードを持っていない人の方が珍しい社会です。それだけクレジットカードが便利で広まっているということです。
なので、店舗側からすると、クレジットカードを導入しなければ、カード利用したいお客さんを逃してしまうことになるのです。
例えば、
- 現金のみ
=100人 - 現金とクレジットカード
=100人 - クレジットカードのみ
=100人
という合計300人のお客さんがいたとすると、現金のみしか対応していない店舗は200人しか対応することができません。
しかし、「現金でもクレジットカードでもOKですよ!」という店舗だと、対応できるのは300人全員ですよね。
そうすると明らかにカード決済に対応している方がお店の売上げが伸びるのです。
特に、現金しか持っていない場合「ああ、どうしよう、手持ちのお金が減っちゃう…」とお金を出すことを躊躇するような高額な商品でも、クレジットカードの場合は「よし買おう!」という決断をしやすくなります。
クレジットカードの支払いは銀行口座から引き落とされるので、今現金をいくら持っているか?ということは関係ないのです。
また、クレジットカードはポイントが貯まるので、高額商品を購入する場合のほとんどはクレジットカードが利用されます。
店舗が儲かる仕組み②:現金の管理がラク、会計ミスも減る
お店でレジの仕事をやったことがある人であれば分かると思いますが、現金でお会計を行なっていると会計ミスが起こりやすくなります。
1円玉、5円玉、10円玉、50円玉、100円玉、500玉、それにお札と、お釣りを渡す時にそれぞれを瞬時にかき集めなければいけません。
営業が終わってレジの中のお金を売上げが合わなかったら報告書レベルの話になります。
下手したらお客さんからお金を多く取っている場合もあるので、お店の信用問題にも関わります。
しかし、カード払いで支払ってくれれば現金のやり取りをすることなく、電子上でのやり取りで行なわれるので現金でお会計をする時よりも断然ミスの数が減ります。
それらのミスや現金を計算、管理する手間や人経費を考えると、クレジットカードを導入してそれらの負担を減らした方が店舗側としてもメリットが多いのです。
店舗が儲かる仕組み③:お店の回転率が上がる
回転率とは、商品が一日に売れる回数のことです。
現金払いにしか対応していない店舗だと、レジでのやり取りでかなりの時間が使われることがあります。
一回のお会計で見るとそんなに変化はありませんが、一日に100回、1000回とお会計をしているスーパーやコンビニであればクレジットカードを導入してお会計のスピードを上げた方がより多くのお客さんにお買い物をしてもらうことができます。
例えば、皆さんも経験があるかもしれませんが、「あのスーパーは混んでてお会計に時間がかかるから、近くのコンビニで買物をしよう」と思ったことはありませんか?
コンビニの方が値段が高いけど、スーパーのレジに並ぶより電子マネーやカード決済に対応していてスムーズに買物ができる方を選ぶと思います。
それと同じで店舗はカード決済を導入することで、お客さんに「快適さ」を提供することができ、結果的に売り上げを伸ばすことが出来るのです。
まとめると、クレジットカードを利用することは、カード利用者にとっても、店舗にとっても、カード会社にとってもメリットがあるWin-Winの関係なのです。
この仕組みを理解すれば「買物をするだけでポイントが貰えるなんて不思議!」という疑念は晴れたでしょう。
店舗が儲かる仕組みまとめ
まとめると、店舗はクレジットカード決済を導入することで
- お客さんが沢山来るようになる
- 高額の商品を買ってもらいやすくなる
- お金の管理が楽になる
- 会計ミスが減る
- お店の回転率が上がる
というメリットがあるので、キャッシュレス化することはお客さんにも、店舗にも、クレジットカード会社にもメリットが多いのです。
2.年会費無料のカードだと会社は損してる?
クレジットカードの中には「年会費無料です!」というクレジットカードがあります。
年会費無料とはいえ、入会キャンペーンやカードで利用できるサービスを考えると「何でそんなサービスを提供することができるの?」という疑問が浮かんでくると思います。
例えば電子マネーで有名なSuicaは最初に発行する際に「発行手数料」という形でお金を支払う必要がりますが、年会費無料のクレジットカードの場合は発行手数料さえ必要がありません。
そうするとクレジットカードを発行したことがない人はこう思ってしまうでしょう。
「年会費無料で惹き付けて、後で何かデメリットを押し付けられるんじゃないの!?」
確かに得しそうな話でお客さんを惹き付けて、入会した後に「この特典を受けるには別途○○が必要です」というような、そういう売り方をしている商品ってありますよね。
その謎もここで払拭しておきましょう。
カード会社の主な3つの収入源
そもそも、クレジットカード会社ってどうやって儲けているの?という話ですが、クレジットカード会社の主な収入源は
- ①店舗からの手数料
- ②カード会員からの手数料
- ③年会費
の3つです。
①店舗からの手数料
先ほどもご紹介しましたが、カード利用者がクレジットカードで買物をすると、店舗側は購入金額の数%の手数料をクレジットカード会社に支払う必要があります。
クレジットカードのメインのサービスはショッピングの際にクレジットカードで支払うことができるようになるというサービスなので、クレジットカード会社の収入源としてはこの店舗からの手数料が一番の利益になっています。
年会費無料のクレジットカードであれば、カード利用者がカードを使わなければ何もお金は発生しないし、店舗側もクレジットカードでの支払いがなければクレジットカード会社に手数料を支払う必要はありません。
あくまでも「カードを利用したら儲けが発生する」というシステムです。
②カード会員からの手数料
クレジットカードには便利な機能として、毎月のカード利用額を減らして支払うことができるサービスが利用できます。
- リボ払い
- 分割払い
の2つを利用することができるのですが、クレジットカードを利用したことがない人でも一度は聞いたことがあるワードかもしれません。
リボ払いは利用した金額に対して、”指定した金額”に分けて支払う支払い方。
一方、分割払いは利用した金額に対して”指定した回数”に分けて支払う支払い方です。
例えば10万円の商品を購入したとしても、30万円の商品を購入したとしても、リボ払いや分割払いを利用すれば毎月の支払いを1万円程度で済ますこともできます。
つまり現金しか持っていなければ買えないものも、クレジットカードのリボ払いや分割払いを利用すれば、今すぐにもで無理なく購入することができます。
一言でいうと”便利なサービス”ですが、便利なサービスなだけあってリボ払いや分割払いを利用すると、毎月の支払いに別途手数料が発生します。
「金利」とも「利息」とも言いますね。
「お金の支払いを伸ばしても良いですが、その分の利息を支払って下さいね。」ということです。
金利のパーセンテージはクレジットカード会社によっても違いますし、リボ払いか分割払いかでも違うので一律にいくらはとは言えないのですが、例えば三井住友VISAカードのリボ払いを利用して10万円を毎月1万円で支払っていくシュミレーションすると下記のようになります。
上記のように、10万円のカード払いを1万円づつで返済していくと、最終的に手数料で1万円弱のお金をクレジットカード会社に支払うことになります。
クレジットカードの発行枚数は日本国内だけで2億枚以上にもなっているので、その内の何パーセントの人かがリボ払いや分割払いをしていれば、クレジットカード会社は利益として1つの収入源にすることができるのです。
③クレジットカードの年会費
クレジットカード会社の収入源の3つ目はカードの年会費です。
「やっぱり年会費!じゃあ何で年会費無料のカードがあるの!?」と思ったとおもいますが、クレジットカード会社の収入源として、カードの年会費の割合は5〜7%ほどです。
例えば年会費2,160円のクレジットカードでも、月額に直すとたった180円です。
もちろんチリも積もれば山となるという通り収入源にはなるのですが、メインの収入源とは言えません。
特に年会費のかかるクレジットカードでは、年会費無料のクレジットカードでは利用できない特別なサービスが付帯しているので年会費がかかるという場合もあります。
例えば
- 空港ラウンジが無料などのトラベルサービスが充実している
- 旅行保険の金額が高額
- レストランやホテルでVIPサービスが受けられる
というようなメリットがあるカードばかりです。
年会費無料のクレジットカードで空港ラウンジが無料で使えるクレジットカードはありません。
クレジットカード会社も、年会費で得た利益はカードサービスを充実させるために使います。
なぜ年会費無料を発行しても儲かるのか?
ここまで紹介したクレジットカード会社の収入源は
- ①店舗からの手数料
- ②カード会員からの手数料
- ③年会費
の3つです。
一見すると全てのクレジットカードは年会費を設けた方がよりクレジットカード会社は儲かるんじゃないか?と思ってしまいますよね。
しかし、クレジットカード会社としては利益率の低い年会費に集中するより、もっと利益率が高く、効率の良い収入源である①や②を増やした方が儲かるのです。
じゃあそのために何をすればいいのか?というと答えはひとつです。
『できるだけ会員数を増やす!』ということです。
長期的な目線で利益を増やしている
会員になってくれた人が買物をしたり、リボ払い、分割払いをすることで利益が上がっていくので、年会費を無料にしてでも会員数を増やした方がいいのです!
「でも、入会キャンペーンのポイントだけ貰って、後は使わなかったらカード会社は損するんじゃない?」という疑問もあるかと思いますが、もちろんキッチリと入会キャンペーンのポイントしか使わなければそうかもしれません。
しかし、年会費無料のクレジットカードで入会キャンペーンがあるのも「カードをつかって下さいね」というある種のメッセージのようなものなのです。
例えば入会キャンペーンにも下記のようなものがあります。
このようなサービスで年会費無料のクレジットカードを発行した人にカードを使ってもらうことで、クレジットカード会社は利益を出します。
カード利用者も、カードに慣れてくれば高額の買物をしたり、年会費有料のクレジットカードを発行してくれるので、年会費無料のクレジットカードを発行して入会キャンペーンポイントをプレゼントしたとしても長期的に見ればクレジットカードは儲かるのです。
使わない人がいても大丈夫なくらい、使う人がいる
もちろん「入会キャンペーンを貰って、後は使わない!」という人も中にはいて、もしそんな人が億人単位で現れるとクレジットカード会社も大変ですが、クレジットカードは本来便利に支払いをしたい人が発行するので、発行して利用しない人は珍しいのです。
その結果、利用してくれる人が多いので、その分余裕をもって「年会費無料!」というかたちでカードを発行することができるのです。
まとめ
クレジットカードの発行を迷っている方は「本当にメリットがあるの?」というような疑問があると思いますが、もちろん発行するメリットはあります。
しかし、最近ではメリットがあるなしに限らず、国全体を上げてキャッシュレス化が進む流れとなっているため、発行できるのであれば今すぐにでも発行して使い慣れておくべきです。
※26年7月 経済産業省『クレジットカード決済の健全な発展に向けた研究会』10ページ参照
上記のように経済産業省も明確に「キャッシュレス社会を実現します」と名言しています。
今回の記事では年会費無料のクレジットカードでもポイントが貯まる仕組みなどのクレジットカードに関する中身の部分をご紹介しました。
読んで分かる通り、怪しいものではなく、ちゃんとした理由があって年会費無料のクレジットカードでもカード利用者にリスクがなく特典が受けられるようになっています。
現金を利用していると損をし続けるので、クレジットカードを発行した方が確実にお得です。