クレジットカードの仕組みとは?発行するとカード会社側にどんなメリットある?

「クレジットカードが便利なのは分かるけど、何か怪しい…」という疑念がある方もいるでしょう。 クレジットカードを利用すると沢山のメリットがあります。
  • ポイントが貰えてキャッシュバックやマイルとして利用できる
  • カードに付帯しているサービスで割引や特典などが受けられる
  • カードで決済するとスムーズに会計が終わる
  • カードを持てば小銭などを持つ必要がない
  • 利用明細をネットで見れるので家計を管理しやすい
などなど、クレジットカードを一度使い始めるとその便利さに驚きます。 しかし、「何でそんなに便利なの?カード会社はどうやって儲けているの?」という部分が分からなければ上手い話過ぎて逆に怪しくなってしまうのが人間心理です。 今回の記事ではクレジットカード会社や店舗が儲かる仕組みについて詳細にご紹介します。 「もしかして、得していると思わされているだけで、カード利用者が搾取されているんじゃないか?」なんて心配もあるかもしれませんが、そんなことはありません。 仕組みが分かれば安心してカードを利用することができます。 現実に日本人のクレジットカード所持率は年々上がってきていて、今では1人あたり2〜3枚のクレジットカードを持つのが当たり前になってきています。 疑念が払拭できないまま時代に取り残されないように、ここではクレジットカードの中身を解剖していきます。

1.クレジットカード会社側のカード発行のメリット

クレジットカード会社のメリットは?はどうやって利益を得ている?

クレジットカードを発行して利用していると、ポイントを貰えたり、カードに付帯しているサービスを利用できたりします。 例えば、「○○カードで支払えばお買い物金額から5~10%OFF!」というような売り込みを聞いたことはありませんか? 有名なカードで言うと、イオンカードなどがその例です。 そこで利用者側が感じるのは「何でそんなにお得になるの?メリットが多すぎて逆に怪しい」という疑心の気持ちでしょう。 また、クレジットカードを発行して、1,000円使うと、10円分のポイントが貰えたりします。 カードによってはもっと貰えたり、提携店では倍になったりします。 現金で払っていた時にはなかったようなサービスが、何でカードを使うと実現できるのか? カード会社はどうやって儲けているのか?という裏の部分についてご紹介します。 これが理解できれば、「あ〜!なるほど!!じゃあ安心だ!」と腑に落ちるはずです。

カード会社が儲かる仕組み①:加盟店からの手数料

クレジットカード会社の利益が発生する場所の1つ目は、加盟店からの手数料です。 例えば、お客さんが1,000円の品物を購入するときにカードで支払うと、お店側はカード会社に「1,000円の商品を渡したので1,000円ください!」とカード会社に請求します。 カード会社はその時にお客の支払総額に対して手数料を受けとります。(一般的には3%〜7%程度) でももちろん、カードを利用した人に請求するのは1,000円です。 カード会社は
  • カード利用者に請求する金額ーお店に支払う金額
の差額で利益を得ています。 例えば、カード利用者がお店で1,000円の品物をカードで購入したとします。 カード会社はカード利用者に「1,000円使ったので、支払日には1,000円を口座から引き落としますね。」という風に利用代金を請求します。 一方でお店側は「1,000円分のカード利用があったので、料金を下さい」とカード会社に請求します。 その時にカード会社は「じゃあ、手数料を差引いた分だけ渡しますね。」といって、手数料分を差引いてお店側に支払います。 このとき手数料が3%なら30円がクレジットカード会社の利益です。 「え!じゃあお店側は損してるんじゃないの!?」と気付いた方もいるかもしれません。 もしお客さんが現金で支払ってくれていたら、カード会社に手数料なんて取られなくて済むのですから、それは当然の疑問です。 しかし、後にご紹介しますが、カード会社に手数料を払ってでもクレジットカードを使えるようにした方がお店側にはメリットがあります。 とりあえず、ここではクレジットカード会社さんが利益を上げる方法についてご紹介します。 たった数パーセントと手数料は少ないですが、日本では1人あたり2~3枚のクレジットカードを持っていると言われているくらいカードの普及率が高いので、例えばカード所持者が1,000円の買物をしたとすると、利益はどんどん大きくなっていきます。 クレジットカードの利用者はカード払いが出来て、ポイントも貰えて、支払う金額は自分が使った分だけなので、なんのデメリットもないですよね。 さらにクレジットカード会社は得た利益から1%ほどをカード利用者にポイントとして渡すことでさらにカード利用者にメリットがあるようなサービスを提供しています。 これらのサービスの成果もあってカードを利用する人は年々増えていっています。

カード会社が儲かる仕組み②:カード機能利用時(キャッシング、リボ、分割)の手数料

2つ目の利益の源は、カードで利用できる便利な支払い方法をカード利用者が利用したときです。 例えば、クレジットカードでは
  • キャッシング =ATMなどから現金を引出して借りれる
  • リボ払い =カードで利用した分を指定した金額に分けて毎月返済していく
  • 分割払い =カードで利用した分を指定した回数に分けて返済してく
急に現金が必要になった時はキャッシングで、高額の買物をして少しずつ支払いたい時はリボ払いや分割払いを利用することで生活の助けになります。 これらの機能は便利な分、手数料が発生します。 手数料は『年利』や『利息』というかたちでカード会社によって多少異なるものの、概ね同じくらいの金利になっています。 例えば、
  • キャッシング =年利15%~18%
  • リボ払い =年利15%
  • 分割払い =回数によって年利12%~
などという風にカードによって設定されています。 ですが「年利○○%と言われてもイメージが湧かない!」というのが正直なところでしょう。 借りた利息分は下記の計算式で算出されます。
【利息の計算式】 利息=借りたお金の合計×実質年率×借りた日数÷365日
例えば、10万円を年利18%の金利で90日間借りたとします。 すると
  • 10万円×0.18×90÷365 =4,438円
となり、結果的に返すお金は10万4,438円ということになります。 この利息分がクレジットカード会社の利益ですね。 「以外と少ない!」と感じた方もいるかもしれませんが、実際は大きな金額ほど一括ではなく、分割で返すことになるので、借りる期間は金額が高くなるほど長くなります。 これは各クレジットカードの会員サイトで「どれくらいのお金をどれくらいの期間借りると、どれくらいの手数料を取られるの?」というシュミレーションをすることができます。 例えば、三井住友VISAカードのシュミレーションでは10万円を借りて、1万円づつ返済するという仮定で入力すると下記のようになりました。 10万円借りて1万751円の利息がそのままクレジットカード会社の利益になり、クレジットカード会社の儲けに繋がっています。 カード利用者としては便利な分、使いすぎると利息が多く取られるので利用には計画性が必要になってくるシステムです。

カード会社が儲かる仕組み③:会員の年会費

3つ目はクレジットカードの年会費です。 クレジットカードには年会費無料のものと、年会費が発生するものがあります。 例えば、有名な楽天カードやYahoo!カードの一般カードは年会費が永久無料ですが、カードがゴールドカードなどになってくると年会費が発生したり、三井住友VISAカードのように一般カードからでも年会費が発生するものがあります。 年会費はカードで利用できるサービスによって変わってくることがほとんどですが、カードサービスを吟味すると実際は年会費以上にお得なカードばかりです。 それもそのはず、年会費以上のメリットがなければ「年会費無料でいいじゃん」という風になるので、クレジットカード会社もカード利用者に年会費以上のメリットを提供できるように努力しています。 「何で年会費無料でもポイントとかで利用者側にメリットを提供できるの?」という疑問もあると思いますが、クレジットカード会社にとって、カードの年会費は利益の一部ではあるものの、メインの収入源ではありません。 メインの収入は最初にご紹介した店舗からの利益です。 年会費はどちらかというと「カードサービスを提供するための資金源」というイメージでしょう。

カード会社が儲かる仕組みまとめ

利益の源はその他にも提携先からの広告費などもありますが、大まかにわけると
  • ①加盟店からの手数料
  • ②キャッシング、リボ、分割払いの手数料
  • ③カード利用者からの年会費
が主な収入源で、割合は概ね①=約6割、②=約3割、③約1割という風になっています。 どうでしょうか。だんだんクレジットカードの仕組みが分かってきて不安がなくなってきたはずです。

2.クレジットカード会社と提携している店舗にはどういうメリットがある?

「クレジットカード会社が儲かるのは分かったけど、お店側ってカードを使われることで損していない?」という疑問が残ったままですよね。 確かに、お客さんが現金を使ってくれれば、お店側はクレジットカード会社に手数料を支払わずに済みます。 ここでは「何でお店側はクレジットカード会社と提携するのか?」というお店側のメリットについてご紹介します。

店舗側のメリット①:カード決済があることで高額の買物をしてもらいやすくなる

誰しもが経験があることだと思いますが、欲しいものがあっても手持ちのお金では足らずに「また今度…」と先延ばしした経験があると思います。 お店側としてはせっかくお客さんがお店に来てくれたのに、何も買わずに帰ってしまうことになります。 また来店してくれれば良いのですが、場合によっては同じ商品を売っている別の店舗で購入されることになってしまうケースもあるでしょう。 そういった機会損失の可能性を減らす役割をクレジットカードが担っています。 クレジットカードがあれば、多額の現金を持っていなくてもカード1枚あれば購入することができるので、自然とお客さんは商品を購入する可能性が高くなるのです。 品物が売れるということはお店側の利益が比例して伸びるということなので、カード導入することは購買意欲を刺激することにも繋がるのです。

店舗側のメリット②:来店するお客さんが増える

お店側がクレジットカード会社と提携する一番大きな理由は、クレジットカードを使えるようにすることでお客さんが増えるというところにあります。 例えば
  • A:現金のみのを使う人 =100人
  • B:クレジットカードのみのを使う人 =100人
  • C:現金とクレジットカードを使う人 =100人
の3パターンの合計300人がいたとすると、クレジットカードを導入している店舗は300人全員にとってストライクゾーンです。 逆に、カード決済に対応していないお店だと、200人が限界で、中には「え!今日はクレジットカードで払おうと思ってたのにカード使えないの!?不便だな〜。次からは別のお店にしよう」という風に思われることもあります。 つまり、多少の手数料を支払っても、カード決済というお客さんにとってメリットのある決済方法を導入していれば、自然とお客さんが増えるのでお店の利益的にもカードを導入した方が良いのです。 クレジットカードで支払うとポイント還元などもあるのでカードで支払いたい人は沢山いるのです。

店舗側のメリット③:お金の管理がしやすくなる、会計ミスも減る

スーパーや飲食店などのレジで働いた方なら分かると思いますが、一日の終わりにはその日のレジ金の集計をします。 現金の場合、お札や小銭を人間同士で受け渡しをするので、どうしてもミスが多くなりがちですが、クレジットカード決済の場合は電子上でのやり取りなので確実に会計ミスが減ります。 「今日の集計が合わない!」ということが必然的に少なくなり、お店のレジにおいて置くお金の金額も相対的に減ってきます。 そうなると、強盗が入ったときのリスクなども減り、集計する時に確認する手間も軽くなり、働いている方の労働時間も減るのでメリットが多いのです。

店舗側のメリット④スーパーなどは回転率があがる!

スーパーなどは時間帯によっては混雑するため、レジに行列ができます。 その時に「え〜と…小銭は…」などとお会計で時間を取られると、お会計できる人数が減ってしまいます。 「ああ、混んでいるから別のスーパーに行こう」という人もいるでしょう。 例えば、もし現金支払いで1回のお会計に3分、カード払いの場合は1分で完了するとしましょう。 たった2分の差だったとしても、一日に100人、200人という人数が来る店舗では長い目線で見ると2時間〜3時間の違いが出てきます。 その場では誤差なのでハッキリとは分からないかもしれませんが、カード決済を導入している店舗とそうでない店舗との差はデータによって分かるので、「クレジットカード決済を取り入れた方がレジがスムーズに進んで売上げに影響する!」というのは明白の事実です。 なので、多少の手数料を支払ってでもクレジットカード決済を導入する店舗が多いのです。

まとめ

クレジットカードは18歳以上の方しか持つことができないので、高校を卒業しなければクレジットカードを持つことは出来ません。 つまり、誰もがクレジットカードのことを知らないまま大学生になったり、社会人になったりしています。 クレジットカードの知識は学校では説明してくれないので、自分で学ぶしかありません。 「何となく不安」「怪しい…」といって発行を先延ばしにしているとどんどん世の中の流れについていけなくなり「え!まだクレジットカード発行してないの!?」という風に周りに追い越されてしまいます。 今回紹介した通り、
  • クレジットカード会社の利益はどこから? ①加盟店から貰う手数料 ②利用者のキャッシング、リボ払い、分割払いの手数料 ③カードの年会費
  • お店側がカード決済をするメリットは? ①高額の商品が売れやすくなる ②来店してもらえる可能性が上がる ③お金の管理がラクになる ④お店の回転率が上がる
ということになります。 上記を見ても分かるとおり、クレジットカード利用者から搾取していることはなく『カード利用者も便利になる。カード会社も儲かる。店舗も儲かる。』というwin-winなシステムです。 もちろん「カードを使いすぎると支払いが大変になる」というような意見もあるかもしれませんが、「車に乗ったら交通事故に遭うかもしれない」と言っているような感じで、悪く言い出したらキリがありません。 電子マネーなどもそうですが、世の中の流れは完全にカード社会に移行しているので、是非時代に乗り遅れないように、カードを発行して早めに慣れていってください。

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