ガソリンを販売する石油会社は以前から、ガソリン代の支払い向けのハウスカードなどを多く発行してきました。

最近ではVISAなど国際ブランドの付いた石油会社系のクレジットカード(ガソリンカード)が多く登場。給油はもちろん、毎日の買い物で使うことでガソリン代がおトクになります。

ここでは、ドライバー必見のおトクなクレジットカード情報をお届けします。

ガソリン代がおトクになるクレジットカードにはいくつかのタイプがある

ガソリン代がおトクになるガソリンカードには、タイプがあります。

ガソリン会社(系列のカード会社)が発行したり、提携カードとして発行するもの

  • チェーンのガソリンカードで給油するだけで、ガソリンが割引になる
  • クレジットカードの利用実績によって、ガソリン代の割引価格が変動する

ガソリン会社以外が発行するもの

  • 特定のガソリンチェーンでおトクになるもの
  • どのガソリンチェーンでも給油によって特典があるもの

のようなクレジットカードです。

1番目のガソリン会社が発行するもののうち、給油するだけでガソリン代が割引になるカードは、そのチェーンでクレジットカードを利用すると、一律リットルあたり○円割引などとなるクレジットカードです。

ガソリン会社が発行するもののうち、利用実績によって割引価格が変動するカードは、前月や直近半年のクレジットカードの利用状況(ガソリン代はもちろん、一般の店舗などでの利用も含む)によって、リットルあたりの割引金額が違ってくるというものです。

また、ガソリン会社以外が発行するものでも、特定のチェーンのみに割引やポイントアップの特典があるものと、すべての給油で特典があるカードに分けられます。

車は土日の利用がほとんどであまり多く給油をしないのなら、2番目のガソリン会社以外が発行するタイプ、ガソリンを多く使う人は1番目のガソリン会社が発行するタイプが向いているといえます。

また、ガソリンカードでなくても、特定チェーンのガソリンスタンドで使うとポイントがたくさんもらえる特典が付いたものもあります。
例えば楽天カードは、ENEOSなどのチェーン店で使うとポイントが2倍です。

ガソリンスタンドでカードを使うとおトク?

ガソリンスタンドのリットル・135円のような価格表記は一般的に現金での支払いのものです。
クレジットカードや掛け売り(月々まとめ払い)などの場合は、単価が高くなる傾向があります。

系列店のガソリンカードなら、現金と同様のリットル単価でガソリンを入れられることがほとんどです。
系列のガソリンカードは優遇されているといってもいいでしょう。

また、クレジットカードの利用額に応じて、ガソリン代がお得になることもあります。
よく利用するガソリンスタンドチェーンがあるのなら、迷わずチェーン店のクレジットカードを選びましょう。
最大で1リットルあたり20円引きになるクレジットカードもあります。

ただし、系列以外のガソリンカードではクレジットカードのガソリン単価が適用されますので、現金で支払ったほうがおトクな場合もあります。
もちろん、クレジットカード払いならガソリンを入れることでポイントもたまりますので、そのあたりの現金価格とカード価格の差を確かめることも必要でしょう。

ガソリン会社系クレジットカードのメリットと会社別比較

ここではガソリン会社の系列別にどんなカードが発行され、どのくらいガソリンがおトクになるのかを見てみましょう。

日本のガソリンスタンドのチェーンはここ数年の統廃合で、少なくなってきています。
大手は、ENEOS、出光、昭和シェル、コスモ石油ですが、出光と昭和シェルは2021年4月からどちらもアポロステーションという同じチェーンになります。

カード名 出光カードまいどプラス コスモ・ザ・カード・オーパス シェルPontaカード ENEOSカード C
石油チェーン (2021年4月~)アポロステーション COSMO Shell ENEOS
元売り会社 出光興産 コスモ石油 昭和シェル石油 ENEOS
特典 最大1リットル8円の割引(値引プラスサービス利用時) 給油代金が会員価格と同じ 1リットルあたり2ポイント還元 最大1リットル7円の割引

ガソリン割引とポイント還元の両方が受けられる「出光カードまいどプラス」

出光カードまいどプラス

出光サービスステーションでの給油がおトクになるカード。
ガソリンや軽油が1リットルあたりいつでも2円の割引の恩恵が受けられます。

出光カードまいどプラスはガソリンの値引きは控えめですが、ガソリンや買い物でポイント還元が受けられます。

還元率は0.5%と標準的ですが、ガソリン1リットルを割引後120円とすると50リットルで6000円になり、このときに30円相当のポイントを獲得。

つまり、ガソリン1リットルあたりポイント分で0.6円の割引に相当するポイントが得られるので、ガソリン1リットルあたり2.6円の割引が受けられたのと同等になります。

年会費は永年無料で、ETCカードの発行も無料でドライバーにはうれしいところ。
また、クルマのトラブルに24時間対応する出光ロードサービスに特別年会費825円で加入することも可能。
加えて、全国の西友・リヴィン・サニーでの買い物が毎月第1・第3土曜日は5%になる特典もあります。

年会費550円で、「いつでも値引き」に加えて、まいどプラスを使えば使うほど出光サービスステ-ションでのガソリン・軽油の値引き単価がアップするサービスもあります。

全国のコスモ石油で現金価格に近い会員価格で給油が受けられる「コスモ・ザ・カード・オーパス」

ガソリンスタンドには現金価格と同等かそれより安い会員価格というものがあります。
主にそのスタンドのお得意が会員となって給油できるのですが、コスモ・ザ・カード・オーパスならコスモ石油での給油で会員価格が適用になります。
実質的なガソリン値引きカードといっていいでしょう。

年会費は無料に加え、ETCカードの発行は無料です。

ポイント還元率は0.5%と標準的ですが、全国のイオン、イオンモール、ダイエー、マックスバリュなどイオングループの対象店舗でカードを利用するとポイントが2倍になります。
また、毎月20日・30日のお客さま感謝デーには対象店舗での利用が5%割引、毎月10日はどこの買い物でもポイントが2倍になるサービスがあります。

高還元率がどこでも受けられる「シェルPontaカード」

シェルponta

シェルPontaカードは、どこでも1%の高還元率でポイントが獲得できるカードです。
もらえるポイントはPontaで、ローソンなどで利用ができます。

シェル石油で利用したときにポイントの付き方は少し違っていて、給油1リットルにつき2ポイントが獲得できます。
1リットル120円とすると、約1.7%のポイント還元率となるのです。

初年度年会費は無料ですが、次年度以降は1375円の年会費がかかります。
しかし、Ponta加盟のシェル石油で一度でも給油すれば年会費が無料となるので、実質年会費無料のカードといえるでしょう。

ICキーホルダーをクレジットカード代わりに読み取り機にかざすだけで支払いができるShell EasyPayにひも付けすることもでき、こちらでも同じようにポイントがたまります。

そのほか、ETCカード年会費無料、海外旅行傷害保険最高2000万円などの特典も備えています。

ガソリン代が最大7円割引に「ENEOSカード C」

eneosカード c

毎月のカードの利用額によってガソリンの値引き価格が変わるクレジットカードです。
1か月の利用が7万円以上だと、ENEOS石油で最大のリットル7円の割引が受けられます。
この利用金額はENEOSでの給油だけでなく、その他のショッピングや公共料金のカード払いなどでもOKなので、利用をまとめておけば毎月割引が受けられるようになります。

初年度の年会費は無料ですが、次年度以降は1375円の年会費がかかります。
その代わり、ロードサービスが付帯するので、この年会費ならガソリンの割引と相まっておトクといえるでしょう。

ENEOSカードCは、Enekeyと組み合わせると便利です。

ENEOSで便利に使えるEnekeyとは?

Enekeyは、ENEOSのセルフスタンドで便利に決済できるツールです。

車のキーに付けられるようなキーホルダータイプで、ENEOSカードや手持ちのクレジットカードとひも付けることで、電子マネーのような感覚で給油・支払いができるものです。
入会金、年会費は無料です。

Enekeyはどのクレジットカードでもひも付けできますが、JALカードやANAカードなどの特別提携カードとひも付けることによって、特典が受けられます。

給油すれば、例えば航空系のクレジットカードをひも付ければマイルが増量されたり、楽天カードやdカードならポイントが1.5倍になります。

特別提携以外のカードでもTポイントカードをひも付けることで、Tポイントが獲得できます。
給油220円ごとに1ポイントをゲットできるのです。

ガソリン会社が発行していなくてもおトクになるカードがある

ガソリンカード以外でも、給油することでおトクになるクレジットカードが2種類あります。

  • 特定のガソリンチェーンでおトクになるもの
  • どのガソリンチェーンでも給油によって特典があるもの

2番目のほうがおトクと思いがちですが、1番目のほうが特典の規模が大きくなっているのが特徴です。

特定のガソリンチェーンでおトクになるカードには次のようなものがあります。

チェーン 出光・昭和シェル COSMO ENEOS
特典のある主なカード JCB CARD W:ポイント還元率3% イオンカード:ポイント還元率1.0% dカード:ポイント還元率2.0%

昭和シェル石油のガソリン代やセブン―イレブンでの買い物がおトクになる「JCB CARD W」

一般のJCBカードの2倍のポイントが獲得できる高還元率のカードです。

さらに出光昭和シェルでの利用なら、3倍のポイントになります。

例えば、JCBの一般カードは2000円の給油で2ポイントですが、JCB CARD Wなら6ポイント獲得できます。

1ポイントは5円相当なので、ポイント還元率が1.5%になり、かなりおトクです。

また、セブン―イレブンやAmazonなどの優待店では通常は1000円で2ポイント(1ポイントは5円相当)のところ2倍の4ポイント、スターバックスコーヒーなら1000円の利用でなんと11ポイントもたまります。

スターバックスコーヒーの還元率は、脅威の5.5%なのです。

毎日の生活をセブン―イレブンやAmazonでまかなっている人には、まさに最適のカードといえるでしょう。

また、年会費無料ながら、海外旅行傷害保険やショッピング保険も付帯しています。

コスモ石油やイオングループでおトクが実感できる「イオンカード」

イオンカードの基本的なポイント還元率は0.5%で標準的ですが、コスモ石油やイオングループでの買い物は1%以上の還元率になります。

コスモ石油で日常的に給油をしたり、近くにイオン、イオンモール、ダイエー、マックスバリュなどイオングループの店舗などがあるのなら、持っていたいカードの1つです。

イオンカードポイントモールを経由して、楽天やYahoo!ショッピングで決済すれば、ポイントが最大10%還元になります。

イオンカードを毎月20日・30日に全国のイオン、ビブレ、マックスバリュなどの各店舗で利用すれば5%引きになるので、この日を狙ってまとめ買いするのもいいかもしれません。

ドコモユーザーでENEOSを利用しているのなら最強のカードかも「dカード」

基本還元率は1%で、dポイントがゲットできます。

これだけでも高還元率といえるカードですが、ENEOSでの利用ならさらに倍の2%の還元が受けられるのです。

dポイントは1ポイント1円相当で、はドコモユーザーでなくても利用可能で、ファミリーマートやローソンで使うことができます。そのほか、Amazonやノジマオンラインなどのネットでも使うことが可能です。

また、ドコモの料金をdカードで支払うと、1000円ごとに10ポイントがたまります。

たまったdポイントは、携帯料金の支払いにも充当可能です。

dカードケータイ補償では購入から1年間、最大1万円の補償が受けられます。

一方、どのガソリンチェーンでもおトクなものとしては、JAFカード、JCBドライバーズプラスカードなどがあります。

JAFカードは全国のガソリンスタンドと提携して、そのスタンド独自の割引や特典を受けることができます。
また、JCBドライバープラスカードはガソリンスタンドや高速道路の利用によって、キャッシュバックが受けられるものです。

ガソリンスタンドでのカードの使い方

ガソリンスタンドでのクレジットカードの取り扱いは、チェーンが同じでも若干の違いがあることがありますので、注意が必要です。
ただし、ガソリンカードであれば、発行している石油会社の系列店なら基本的に全国で利用することができます。

フルサービスのガソリンスタンドの場合は、給油時にサービスマンにカードで○リットルや満タンといえば済みます。

セルフの場合は、給油機の画面をまずタッチします。
すると支払いの選択画面が表示ので、クレジットカードを選びましょう。
クレジットカードを選んだら、カードをスキャンします。
クレジットカードにひも付いた電子マネーが使える場合もあります。

次に油種を選択すると、給油する量または金額が選べる画面になります。
満タン、リッター単位での指定と利用する金額での指定があり、都合で自由に選ぶことができます。

このあと、給油して、利用控えを受け取れば終了です。

まとめ

ガソリンをおトクに入れる場合、月々どのくらい給油するかで選ぶカードも変わってきます。
たくさん給油するなら割引金額が変動するもの、少量なら割引金額が固定でもいいでしょう。

よく行くチェーンがあるのなら、迷わずそのチェーンのガソリンカードを選ぶことをおすすめします。