iDeCoの手数料いくら必要??一番安い証券会社6社の手数料を比較した結果

iDeCoのデメリットに数えられるのが「手数料」です。 なぜなら、iDeCoにかかる手数料の中には「初回のみ」だけでなく「加入期間中かかりつづける手数料」があるからです。 しかも「手数料高いからやーめた!」と言えないのがiDeCoのもう1つのデメリット。つまり手数料を見誤ってしまうことで、かなりイタい思いをするかもしれないのです。 今回の記事は「iDeCoにかかる手数料」です。 「うちは〇〇手数料無料ですよ!」という広告を出している運営管理機関がたくさんありますが、これはどこまでお得なのでしょうか? 今回は手数料の見えない部分を解明するとともに、「業界最安」といわれる6社を比較します。

iDeCoの手数料っていくら必要?手数料の種類について

まずはじめに、こちらの広告をごらんください。 これは「大和証券」のiDeCoの広告です。オレンジの矢印のところに「運営管理手数料 無条件で、だれでも、0円」と書かれていますよね。なにかが無料になるのは分かりますが、どれだけお得なのかiDeCo初心者にはいまいちわかりにくいです。 このような「いまいちよくわからないんだけど・・・」を「まあ、いいか」で済ましてしまうと怖いのがiDeCoの手数料なんです。 「どうせちょっとしか変わらないでしょ!」と思っていると、大損するかもしれませんよ。大損しないためにも、iDeCoの手数料の仕組を理解しておきましょう。

手数料の支払先は実は1ヵ所ではない!

iDeCoの手数料は公的機関に支払うものと、運営管理機関に支払うものの2種類があります。

引き落としは運営管理機関がまとめて行いますが、じつは手数料の行き先が違うんですね。 公的機関・運営管理機関はそれぞれ以下のとおりです。
公的な機関 国民年金基金連合会
運営を管理する機関 事務委託先金融機関(金融機関)
運営管理機関(証券会社など)
この「手数料」も、iDeCoのデメリットです。手数料はかならず必要で、どこの機関でも「まったくの0」になることはありません。 なぜなら、上の表のような「公的機関」に支払うお金が存在するからです。また、口座を管理する「事務委託先金融機関」へのお金、こちらも削ることはできません。 冒頭で見ていただいた「運営管理手数料、だれでも0円」とは、「運営管理しているところ(この例では大和証券)」へのお金が0円ということです。 多くの顧客が欲しい運営管理機関としては手数料をサービスして集客率UPを狙っています。しかし、国や委託先に払うお金までサービスすることはできません。その結果「うち(運用管理機関)への手数料はサービスします」と謳っているんですね。 ひいては「運用管理手数料0円は=一部分のみ0円」であることを忘れないでください。今後の計算に大きくかかわってきます。

手数料を支払うタイミングは3回から4回もある!

iDeCoの手数料は「支払いのタイミング」で大きく4つに分類できます。
初回手数料 iDeCo加入時初回のみかかる手数料
月額手数料 iDeCo加入期間中、毎月かかる手数料
受取手数料 iDeCoで積み立てたお金を受け取るときかかる手数料(1回ごと)
口座移行手数料 iDeCoの運営管理機関を他社に変更するときにかかる手数料 ※加入者全員が支払うものではありません。
この表からも分かるように、iDeCoの手数料が背給されるタイミングは3回から4回あります。初回時に手数料を請求されたから、あとは無料・・・ではないのです。 毎月かかる手数料もあれば、積立金を受け取るときにも手数料がかかります。つまり、iDeCoに関わっている間は永続的に手数料がかかるのです。 iDeCoの手数料の金額は運営管理機関ごとに違います。中にはせっかくの利益が大きく削られるような莫大な費用に発展するケースもありますから、iDeCoに加入するときは、この手数料をしっかり比較しなければなりません。 手数料のせいで資産が目減りするなんてもったいない!目減りさせないためにもうすこし「数種類の手数料」を詳しく掘り下げて理解しておきましょう。

手数料の種類と金額を理解しよう!

iDeCoに加入するには、最初に「運用管理機関をどこにするか」を決めなければなりません。 iDeCoの手数料は運用管理機関によって実にさまざまです。手数料の仕組は同じでも、お買い物のように「店ごとに金額が違う」ことを念頭に置いておきましょう。 では、数ある手数料ですがどの部分の値段に差があるのでしょうか? さきほど挙げた4つの手数料をさらに細分化したのが次の表です。 ここに書かれている手数料の名称は、iDeCo運営時に実際に関係する名称です。それぞれの支払い方と特徴をしっておきましょう。
タイミング 手数料の名称 金額
初回手数料 加入時手数料 2,829円(税込)(各社共通)
月額手数料 運営管理手数料 運営管理機関による (0円のところもある)
事務委託管理機関 口座管理手数料 66円(税込(各社共通)
国民年金基金連合会 105円(税込)(各社共通)
受取手数料 給付事務手数料 440円(税込)/1回(各社共通)
その他手数料   口座移管(運営管理機関変更時)手数料 無料~4,400円/回 ※すべての加入者に必要ではありません
還付手数料 1,048円(税込)/回 ※すべての加入者に必要ではありません
赤字で書かれている「運営管理手数料」が運営管理機関ごとに金額が違う部分です。 他はほぼ共通で、幅があるのは青字の口座移管手数料です。これは運営管理機関自体をそっくり乗り換えるときにかかる手数料で、ずっと同じ機関を利用する人には関係ない手数料です(乗り換える可能性がある場合は検討が必要です)。 これからiDeCoに初めて加入する人は、「運営管理手数料」の部分をしっかり比較しましょう。

加入時手数料

iDeCoに加入するとき、初回引き落としのタイミングで掛け金と合わせて徴収されます。これはどこの運営管理機関でも同じ2,829円(税込)です。そのため無料になったり低減されることはありません。 最初の1回だけ必要なので、第1回目の引き落としに2,829円(税込)が乗せられることを覚えておけば問題ないでしょう。

運営管理手数料(運営管理手数用・口座管理手数料・国民年金連合会への手数料)

月単位で必ず支払う手数料です。 国民年金基金連合会や口座管理機関に支払われる手数料はどんな機関を選んでも月に171円(国民年金基金連合会に105円(税込)・事務委託管理機関に66円(税込))かかります。 この171円は毎月かかる最低額で、多くの場合ここに運営管理手数料が乗ってきます。 運営管理手数料は機関で異なり、もっとも高いところでは合計617円の機関もあります。それに続いて599円や579円、577円や490円・・・など金額も期間によって実にさまざま。 ときにはキャンペーンで一定期間無料のところもあったりしますが、期間終了後はいくらになるのかしっかり見極めましょう。 仮に30歳から30年間の運営管理手数料を払ったとして計算してみましょう。
運営管理手数料が計171円の場合(運営管理機関0円) (171円×12ヶ月)×30年=61,560円 運営管理手数料が計617円の場合(運営管理機関450円) (617円×12ヶ月)×30年=222,120円
この差162,000円!運営管理機関を選ぶだけでこれだけの違いが生じるのです。運用益が100万円出たと仮定しても、手数料がこれだけかかると資産は777,880円まで目減りするということになりますよね。 運営管理機関選びがどれだけ重要なのか、もうお分かりいただけたと思います。

受取時手数料

受取時手数料は、60歳以降確定拠出年金を受け取るときに必要な手数料です。iDeCoの受け取り方は全部で3種類あります。
  • 一時金
  • 年金
  • 年金と併用
年金のように分割して受け取るときには、この440円(税込)/回の手数料がネックになります。それなら1回で受け取ればいいじゃないか、と考えたくなりますが、iDeCoは退職金や年金額との兼ね合いから、まとめて受け取ることで課税対象になる可能性があります。 そのため誰もが「1回でまとめて受け取ればいい」ってものでもありません。これは自分の年金額や退職金の額が関係します。課税されるくらいなら1回432円の手数料を支払ったほうがいいケースもあります。

口座移管手数料

口座移管手数料はほかの金融機関に口座を変えたいとき発生する事務手数料ですが、無料の金融機関から4,400円(税込)かかるところまでさまざまです。 口座移管手数料は、他の機関に乗り換えない限りは発生しない手数料です。

還付手数料

掛金の納付が認められず、掛金相当額が還付される場合は発生するたびに1,461円(国民年金基金連合会1,029円・口座管理機関432円)の手数料がかかります。 こちらも該当する事態にならない限りは発生しない手数料です。

手数料のまとめ!最も安い機関を選ぼう

iDeCoは、節税目的とするなら「どの金融機関で運用しても結果は同じ」。投資の結果については先のことは誰にもわかりません。 iDeCoで損をしないために自分で出来る最大の努力は、実は「手数料の安い機関選び」が肝心です。そのあと選ぶのはやはり「信頼と実績」そして「利用しやすさ」となります。 次の項では、iDeCoの手数料がもっとも安い機関6社にしぼり、実績や利便性で比較します。

SBI証券

加入時手数料 2,829円(税込)
口座管理手数料 167円
受取手数料 440円(税込)/回
移行時手数料 無料
「SBI証券」は国内最大級のネット証券として広く知られています。iDeCoの運営も10年を超えました。 気になる運営管理手数料は無料(167円のみ)で、口座開設にかかる費用も無料となっています。つまり、これまでお話したもっともネックとなる「運営管理費用」のコストを最大限に抑えることができます。 「SBI証券」のメリットは、取り扱っている金融商品の豊富さにあります。特に元本変動型商品は60本以上と業界ではトップクラスです。 低コストのインデックスファンドはもちろん、アクティブファンドも充実しています。これはメリットにほかなりませんが、選択肢が多すぎると初心者にとっては逆にデメリットになります。 そこで登場したのが選べる2つのプラン。「SBI証券」には「オリジナルプラン」に加えて新しい「セレクトプラン」の2種類が登場しました。
  • セレクトプラン:2018年11月に新しく導入されたプラン。「低コスト」と「多様性」を重視した35商品に厳選されている
  • オリジナルプラン:10年を超える長い実績のあるプラン。2018年5月に見直しされ35商品に厳選
これまで「ファンド数多すぎ!」「コスト高すぎ!」のイメージが強かったSBI証券ですが、セレクトプランの登場でそれもすっかり緩和されました。初心者なら迷わずセレクトプランを選びましょう。 すでにオリジナルプランに加入している人も手数料無料でセレクトプランに変更できるのもうれしいですね。

 楽天証券

 
加入時手数料 2,829円(税込)
口座管理手数料 167円(月)
受取手数料 440円(税込)
口座移管手数料 無料
楽天証券は、金融商品に関しては元本確保型が1本、元本変動型が31本でSBI証券には及びませんが比較的選択肢が多いとされる金融機関です。 金融商品は信託報酬の低いインデックス型が充実超低コストで全世界や米国に投資できる「楽天・全世界株インデックス・ファンド」「楽天・全米株式インデックス・ファンド」は低コストで世界に投資できる商品として注目されています。 楽天証券の最大のメリットは「ポイント」にもあります。グループである楽天銀行を利用すれば掛け金引き落とし分がポイントとしてバックされます。これはiDeCoを長年続ける上で大きなメリットですよね。 すでに楽天銀行や楽天カードをメインに利用している人にとってはこの上ない選択ポイントとなるのではないでしょうか。

 マネックス証券

加入時手数料 2,829円(税込)
口座管理手数料 167円(月)
受取手数料 440円(税込)
口座移管手数料 4,400円(税込)
株式投資をしている方にはすでにおなじみなのがマネックス証券。iDeCOを利用した顧客の満足度は94.5%と高い評価を受けています。 運用管理手数料は無料であることに加え、費用を抑えた金融商品が揃っているのは他の会社と同じです。しかし「余計な商品が混じっていない」ことが満足度の理由となっています。 商品数は23本。 マネックス証券の高評価のもう1つの理由には、「最安水準の運営機関の中でも、信託報酬がさらに低い」があります。 証券会社の信託報酬は同率ではありませんから、このような「さらに低い」というコンマ以下の部分にも注目しましょう。 ロボアドバイザーによるポートフォリオ診断が利用できますので、投資初心者も安心です。

イオン銀行

加入時手数料 2,829円(税込)
口座管理手数料 167円(月)
受取手数料 440円(税込)
口座移管手数料 無料
すでにお気づきの人もいらっしゃるかとおもいますが、イオン銀行は今回ご紹介する業界最安基準6社の中で唯一の「銀行」です。運用管理手数料が無料の銀行は、実はイオン銀行だけです。 金融商品のラインナップは24種類。 バランス型投信・国内と国外の債権・株式・リート・海外純金上場投信・定期預金とバラエティも豊富です。「たわらノーロードシリーズ」や・「ひふみ年金」といったインデックス型もしっかりラインナップされています。 それ以外でも信託報酬が低いものを中心に展開しており、注目は信託報酬0.2%のバランス型投信「マイバランス」は3種類用意されています。個人にとって選びやすいことがイオン銀行の最大のメリットです。  またイオン銀行にはロボアドバイザー「SMART FOLIO<DC>」が無料で使えるサービスもあります。目標との差異が生じたときはメールでお知らせしてくれるので「ほったらかし状態」になりにくいのも初心者向けと言えるでしょう。

 松井証券

 
加入時手数料 2,829円(税込)
口座管理手数料 167円(月)
受取手数料 440円(税込)
口座移管手数料 無料
 松井証券の創業は大正7年。100年の歴史と実績があります。財務内容も健信頼の実績なら松井証券です。 金融商品のラインナップは12種類。 「ひふみ年金」や「eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)」、購入手数料がかからない「たわらノーロード国内リート」など、株や債権とバラエティに富んだ商品が選定されています。 商品数が12種類と選択肢が限定されていることで「迷い」も最小限。また運用のわかりやすさも追求されていますから松井証券は初心者にとって非常に使いやすい証券会社といえるでしょう。   松井証券にも「投信工房」という投信管理ツールがあります。積み立て総額や、資産クラス別割合も表示されるので初心者にもわかりやすいのがうれしいポイントです。また、安心のサポートダイヤルもあり、手続きから操作方法までサポートを受けられます。

大和証券

加入時手数料 2,829円(税込)
口座管理手数料 167円(月)
受取手数料 440円(税込)
口座移管手数料 4,400円(税込)
 大和証券のラインナップは21本。 インデックス型投資信託の信託報酬がさらに安くなりました。とくに注目したいのは2018年10月にラインナップされた「ダイワつみたてインデックス」です。
ダイワつみたてインデックス日本株式(信託報酬:0.1944%) ダイワつみたてインデックス外国株式(信託報酬:0.2214%)
アクティブ型では人気の「ひふみ年金」もラインナップされていますが、信託報酬が0.1%~のインデックスは初心者が選んでも安心です。

iDeCoには運用管理費用(信託報酬ともいう)という手数料も必要になるので要注意!積立金額によって手数料が高くなります

iDeCoにはもう1つ、「信託報酬」という他とは違う種類の手数料があります。 「信託報酬」とは、いわゆる「運用会社=プロ」に資産運用を代行してもらうためのお金です。このお金はければ低いほど利用者にとって負担が少なく、将来の資産を左右する重要な見極めポイントとなります。 信託報酬は買い付ける商品の種類によって異なります。0.5%~2%が相場といわれていますが、インデックス型のようにこれよりグッと低い「低報酬」の商品もあります。

運用残高が大きければ高くなるのが信託報酬

知っておくべき「信託報酬のキモ」は「運用の“残高”に対して%がかかる」ことです。 毎月積立額が増える(分母が大きくなる)たびに信託報酬の額は大きくなるわけですから、最初のままの金額がスライドされるわけではありません。しかし毎日引かれるお金なので、実際の手数料の額が増えていることは実感しにくいです。 「信託報酬が1%」が果たして安いのか高いのかですが、信託報酬は「運用残高に対して一定料率で発生する」手数料です。 わかりやすくすると、運用資産が100万円なら1%=年1万円の信託報酬が支払われることになります(毎日引かれるので支払っている実感はありませんが)。 もし運用資産が10倍の1,000万円になれば信託報酬も10倍の10万円になります。いかがでしょう、1%ってけして低い利率ではありませんよね。
これをもう少し現実的にすると、 30歳の会社員(企業年金あり)が上限額12,000円まで投資した場合、30年で掛け金は432万円です。その時点の信託報酬は43,200円/年となります。 さらに会社員よりも上限額が高い自営業者だと、上限額68,000円×30年で24,480,000円の計算です。その時点の信託報酬は244,800円/年! 1%がけっしてバカにできない数字であることがわかりますね。毎日引かれるので目だないのが信託報酬ですが、じつはボディーブローのようにジワジワ効いてくる地味な強敵なのです。 そんなとき信託報酬が0.1%だったら・・・こたえは明確、信託報酬は10分の1です。 投資信託を選ぶ上で重要なのはこの「信託報酬」です。さまざまな税制優待が受けられるiDeCoですから、その恩恵を最大まで享受するためにも、最後まで気を抜かずに金融商品を選ぶことが大切です。

最後に

iDeCoの価値は「節税しながら老後資金を形成できる」ところにあります。今回は「老後資金の形成」に関わる手数料についての記事でした。 iDeCoは加入期間中さまざまな税制優待が受けられ、銀行に貯金するよりもWでオトクなスグレモノとして知られていますよね。 しかし、iDeCoの根本には「投資信託」の存在があることを忘れてはいけません。いくら節税できていても金融商品選びを間違うとチャラになってしまう(マイナスになる)ことになりかねないのです。 iDeCoのよいところは、信託報酬が低い商品が厳選されているところです。そのため投資初心者でも気軽に投資を始めやすいのです。 それでも、やはり自分の目で「いちばん安い商品」を探すことが大切です。手数料がほぼ同じ6社でも、信託報酬のパーセンテージやラインナップは微妙に違います。 また、イザというときのサポート体制にも目を向けましょう。資産が増えるとともに知識や経験も増やしていける仕組み、それこそがiDeCoの醍醐味でもあるのです。

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