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飛行機の機内に持ち込める手荷物と持ち込めない手荷物チェックシート
投稿日:18.05.04
更新日:21.04.23
飛行機の機内に持ち込める手荷物のサイズと個数と重さについて
機内に持ち込む荷物は、サイズや個数・重さに制限があります。狭い機内は収納スペースが限られているため、手荷物の大きさがはっきりとした数字で定められているのです。 ちなみに「手荷物」とは、チェックインカウンターで預ってもらう荷物(預け手荷物・受託荷物)ではなく、客席で手元に置く荷物(持ち込み手荷物)のことをいいます。具体的には、お財布や化粧品、スマートフォンやノートパソコンといった「機内で使う小物類」のことになります。 機内に持ち込んだ手荷物は、座席の下の収納スペースに入れるか座席の上の「共用収容棚」に入れます。どちらも決して広々としたサイズではありませんから、手荷物はコンパクトであるに越したことはありません。入らないからといって通路に出しておくことはできませんし、それ以前に航空会社から預り手荷物へ入れるよう促されてしまいます。決められている荷物のサイズと重さ
それではさっそく、航空会社が定めている「機内に持ち込み可能な手荷物」に関する具体的な数字を確認しましょう。機内に持ち込める荷物の個数は?
機内に持ち込める荷物の数は「2個」まで許可されていて、10kg以内なら何個でもOKというわけではありません。この「2個」は、収納スペースに入れる手荷物が1つと、化粧品やコンタクトレンズケース、本やパソコンなど「身の回りの品」をいれた荷物が1つとイメージすると分かりやすいでしょう。 「身の回りの品」とは飲み薬やメガネ、メイクグッズなどサッと取り出したいもののことです。必要なときにわざわざ立ち上がって共用棚から下ろしたり、ごそごそと座席の下から取り出すのは面倒ですよね。いつも手元に置いておきたいものを入れるためのバッグを用意しましょう。もちろん身の回り用バッグも重量の中に含まれます。手荷物のカバンの種類は何でもいい?機内の持ち運びにおすすめのカバン
機内へ手荷物を持ち込むなら、機内にどれくらいの荷物を持ち込みたいかでカバンを選びましょう。持ち込む荷物が少ないのなら、サイズ超過と荷崩れさえ起こさなければたいがいのカバンで大丈夫です。 強いて言うなら、ファスナーでしっかり閉じることができ、荷物が取り出しやすいボストンバッグが安定性もありおすすめです。逆に控えたいのは、口が閉じないカバンです。座席の下では横向きに倒して置くので、ファスナーなしのトートバッグなどでは中身がこぼれ出てしまう可能性があります。 機内にたっぷり荷物を持ち込みたい!という人には、「機内持ち込み用」として製造・販売されているバックパックやスーツケースがおすすめです。航空会社が規定する手荷物サイズの範囲内で作られているため、重量さえ注意すれば手荷物検査で引っかかることもなく海外旅行初心者にもぴったりのカバンといえるでしょう。 機内持ち込み用のカバンは形状もさまざま。リュックサックのように背負えるナイロン製のカバンなら軽量さも魅力です。またハンドルとキャスターがついたハードスーツケースタイプは頑丈なので精密機器を入れるのに適しています。どちらもコンパクトサイズなので、現地での移動用やふだん使いとしても有効利用できますよ。機内に液体を持ちこむのはNG?化粧品や飲み物はどうすればいい?
結論から言いますと、機内への液体の持ち込みは「禁止されていない成分で、ルールさえ守れば持ち込み可能」です。しかし、このルールが若干ややこしく、国内線と国際線の規定の違いや持ち込める液体の種類については、とくに大きな悩みどころになるようです。 国内線と国際線の規定で、より厳しく定められているのは国境を越え長時間搭乗する国際線です。国内線でなんなく持ち込めていたものでも、国際線では多くのものが禁止対象となっています。国際線に持ち込める「液体」の量
国際線の機内に持ち込める液体の「量」について、具体的に「〇ℓまで持ち込み可能」と明記されていません。おそらくこの時点で「いったいどういうこと?」と思ってしまう人もいるでしょう。国際線に持ち込める液体は、「量」よりも「液体をどのように持ち込むか」が問題です。液体を国際線の機内に持ち込むためには、次の2つのルールに従う必要があります。- 1L以下のジッパー付透明プラスチック製袋1つに入れること
- 液体はそれぞれ100ml以下の容器に入っていること
「液体」と見なされてしまう意外なもの
国際線における「液体」とは、たとえ少量でも「水分を含んでいるもの」をいいます。「水分を含んでいるもの」をわかりやすく表現すると「容器に入っていなければ形を保てないもの」となります。つまり、私たちが「半固形」と考えているものでも、国際線では「液体」になってしまうということなんですね。 今、あなたのカバンにも1つは「液体とみなされるもの」が入っているのではないでしょうか。多くの人がカバンに入れているであろう「液体」には、たとえばこのようなものがあります。- ハンドクリーム
- 保湿クリーム
- リキッドファンデーション
- BBクリーム
- ヘアワックス
- シェービングフォーム
- 練り歯磨き
- リップグロス
- リキッドアイライナー
- マスカラ
- マニキュア
- 修正液
- 万年筆のインク
- 靴クリ-ム
- プリン
- 佃煮
- 味噌
国際線の飲み物の持ち込み
国際線には、ペットボトル入りのミネラルウォーターやジュースを持ち込むことができます。しかしすべての飲み物が持ち込めるわけではありません。機内に持ち込めるのは、「出国手続きを終わらせたあとに買ったもの」だけです。家から持ってきたり、空港に来る道中コンビニで買った「出国手続き以前に買ったもの」は持ち込むことができません。 機内にペットボトルを持ち込みたいなら、出国審査の後、待合席付近の売店で購入しましょう。搭乗ゲートエリアの売店で販売されるペットボトルは「危険ではない」と見なされます。つまり、まったく同じ種類の飲み物であっても、買った場所によって扱いが変わるということなのです。水筒に入ったお茶はどうなる?
機内へ持ち込む飲み物に関して多くの人が疑問に感じているのは「水筒の取扱い」に関するものです。結論から言いますと、水筒は100ml以下の容器ではありませんからお茶が入った状態の水筒を持ち込むことはできません。 しかし、それはあくまでも「中身が入っていれば」のお話です。空っぽであれば単なる「水筒」として扱われますので、自宅から水筒にお茶を入れてきた人は出国手続き前に中身を飲み切っておきましょう。国内線のルールも同じくらい厳しい?
国内線では、国際線のような厳しい規制やルールはありません。ペットボトルのお茶もそのまま持ち込めます。また、アルコール飲料もアルコール度数24%以上・70%以下なら1人5Lまで持ち込みでき、化粧水なども0.5L以下の容器に入っていれば1人2Lまで持ち込みできます。国際線のようにプラスチックの袋に入れる必要もありません。 要は規定量さえ超えなければ危険物以外の液体も持ち込めるということになります。ちなみに「危険物」とは塩素系洗剤や「混ぜるな危険」と表示されているもの。こちらは持ち込みはもちろん、預け用荷物に入れることもできません。スプレー缶は機内に持ち込みできる?預け荷物なら大丈夫?破棄しなければいけない?
ガスが充填されたスプレー缶は「中身によっては持ち込み可能」です。もちろん、スプレー缶に使われるガスもまったく無関係ではありませんが、航空会社の多くは「中身の種類」で機内に持ち込めるものと持ち込めないものを区別しています。それでは持ち込み可能なスプレー缶と、不可能なスプレー缶を比較しながら確認してみましょう。- ヘアスプレー
- 虫よけスプレー
- 日焼け止めスプレー
- 制汗剤スプレー
- 衣服の消臭除菌スプレー
- シワとりスプレー
- 消炎鎮痛用スプレー
- 防水スプレー
- 殺虫剤スプレー
- 静電気防止スプレー
- 塗料スプレーなどの工業用スプレー
- ガラスクリーナーなどの清掃用スプレー
- ライター用ガスガスボンベ用ガス
- キャンプ用ガス
機内に持ち運べるお土産と持ち運べないお土産について。機内に持ち運べないお土産はどうすればいい?
滞在先で観光中に買ったお土産を手荷物として持ち込むなら、重量・個数・サイズを規定内に留めなければなりません。手荷物の重量制限は大きいところで10kgしかありませんし、手荷物は身の回り品を含む最大2個までしか持ち込めません。 ひいては、手荷物にすっぽりと収まる軽量・小型のお土産を除き、滞在先で買ったお土産のほとんどは預け用荷物の中に入れることになるでしょう。 しかし、出国手続き後に免税店で買ったお土産は別です。すでに預け用荷物が手元にないため、免税店のお土産については手荷物とカウントされず、そのまま機内に持ち込むことができます。 また、直行便ではなく乗り継ぎ便に乗る場合、経由国によっては液体類の免税品が回収される可能性があります。帰国のとき乗り継ぎ便を利用する場合は、免税品に頼らず預け入れ荷物に入れてしまうことをおすすめします。他に機内に持ち込めないものってどんなものがある?
機内への持ち込みが禁止されるのは、「爆発の可能性があるもの」や「燃えやすいもの」「人や物に危害を加える可能性があるもの」です。棒状のものや先端が著しく尖っているものも、人に危害を加える可能性がある「危険物」としてみなされます。- ハンマー・ナイフ(十徳ナイフなども含む)
- カッターナイフ
- キリ
- はさみ
- ゴルフクラブ
- 竹刀
- バット
- リチウムイオン電池(160whを超えるもの)
- 水銀式体温計(水銀式気圧計・水銀式温度計は除く)
- 畳んで60cmを超える釣り竿
- 金属製のかんざし(武器にならないと判断されれば可能)
- 軸の長さが65cmを超える掛け軸(プラスチック製は可能)
機内に持ち込めないものは預け荷物なら大丈夫なのか?
手荷物でダメなものは、すべて預け荷物へ入れたら大丈夫です!と言いたいところですが、手荷物にも預け荷物にもどちらにも入れてはいけないものがあります。次にあげるものは手荷物にも預け荷物にも入れたらダメなもの=渡航先に持っていけないものと考え、必要なときは現地で購入しましょう。- 予備用ガスカートリッジ
- 殺虫剤スプレー
- 工業用スプレー
- ドライアイス
- 花火
- クラッカー
- オイルタンク式ライター
- 医療用以外の酸素ボンベ
- カセットコンロ用ガスボンベ(完全に空の状態なら可能)
- 業務用の大型磁石
- リチウム含有量2g以上の予備バッテリー
- ガスライター(1人1個)
- マッチ(1人1個)
- 水銀気圧計
- 水銀温度計(※体温計は手荷物不可・預け入れ可能)
- 電子たばこ
航空会社によって機内持ち込みのルールは違ってくるのか?
機内持ち込みに関するルールは、航空会社ごとに違います。もっとも分かりやすい例は、航空会社ごとに設けられた手荷物の重量制限です。「手荷物は10kgまで大丈夫なはず!」と決め付けず、自分が利用する航空会社のルールの確認をおこなってください。 下の表で、航空会社の手荷物の重量の違いを確認してみましょう。同じ飛行機でも持ち込める手荷物の重さがこんなに違うなんて、ちょっとびっくりしてしまいますよね。あくまで一例ですが、重さの確認の重要性がおわかりいただけるのではないでしょうか。10kg以下 | ANA・JAL・Peach・ソラシドエアー・スターフライヤー・スカイマーク・エアドゥ |
7kg以下 | エアアジア・バニラエア・ジェットスター |
5kg以下 | スプリングジャパン(春秋航空日本) |