「普段の鉄道利用でポイントが貯まるクレジットカードはないの?」
「交通系ICカード(電子マネー)と併用するクレジットカードはどれがいい?」

交通系ICカードはとても便利なので、毎日使っているという方も多いのではないでしょうか。クレジットカードの中には交通系ICカードと一体型にできたり、チャージでポイントが貯まったりするものがあるので、上手に併用するのがおすすめです。

そこで、今回は交通系ICカードと相性の良いクレジットカードをICカード別に紹介します。

交通系クレジットカードの基礎知識

交通系クレジットカードの紹介に入る前に、まず交通系クレジットカードとはそもそもどんなカードなのか理解しましょう。

交通系クレジットカードとは?

交通系クレジットカードとは、鉄道会社や航空会社がカード会社と提携、または自社グループのカード会社を通じて発行しているクレジットカードです。そのため、特定の公共交通機関をよく利用する人にメリットがあるように設計されています。

特に鉄道会社と結びついているカードは、その地域にある実店舗で利用するとお得になるものが多いです。例えば、JR東日本が発行する「JRE CARD」は、JR東日本のエリア内にある対象店舗で利用すると還元率が高くなります。

この記事では交通系クレジットカードのうち交通系ICカードとの相性が良い一体型のカードを中心に紹介しますので、参考にしてください。

交通系クレジットカードの選び方

交通系クレジットカードを選ぶときは、以下の点を考慮して決めましょう。

  • 交通系ICカード一体型
  • 年会費が無料となるか
  • 還元率がどのくらいか
  • オートチャージができるか
  • 貯まったポイントが使いやすいか
  • 定期券が使えるか
  • よく利用するお店で優遇されているか

交通系ICカード一体型か

通勤・通学や買い物で交通系ICカードを利用しているなら、そのICカードと一体型として作れるクレジットカードを選ぶと便利です。持ち歩くカードの枚数も1枚減り、財布がその分ふくらまなくて済むのもポイントです。

年会費が無料となるか

交通系ICカード一体型のクレジットカードは年会費が無料でないものが多いですが、一定の条件を満たせば大半が無料になります。交通系ICカードは日々の生活で頻繁に利用するものなので、メインカードとして使うのであれば、無料になる条件を満たすことはそれほど難しくないでしょう。

還元率がどのくらいか

一般的に、クレジットカードはショッピング利用金額について、一定の割合でポイント還元を受けられます。100円または200円につき1ポイントの還元を受けることができ、1ポイント=1円相当のものが多く、還元率にすると0.5~1%になります。交通系ICカード一体型のクレジットカードは0.5%に設定されているものが多いです。

定期券が使えるか

交通系ICカードと一体型になったクレジットカードには、定期券機能が使えないものがあります。ICカードを定期券として利用したい場合は申し込みの前によく確認しましょう。

オートチャージができるか

交通系ICカードは、残高が一定の金額を下回ると自動でチャージされるオートチャージ機能を利用すると便利です。他の条件が同じであれば、オートチャージが可能なカードを選ぶのがおすすめです。

よく利用するお店で優遇されているか

交通系クレジットカードは駅周辺の店舗で利用すると、還元率が高くなるように設定されているものが多いです。還元率が高いからという理由で買い物を増やしては本末転倒ですが、普段からよく利用するお店で還元率の高いカードがあればお得です。

貯まったポイントが使いやすいか

せっかくポイントが貯まっても、いざ使うときに面倒な手続きが必要だったり、使い道が限られていたりするとメリットが半減します。そのため、申し込みをする前の時点で貯まったポイントがどんなものに交換できるかチェックしておいてください。ICカードにチャージできると便利です。

交通系IC別・おすすめクレジットカード

ここでは代表的な交通系ICカード10種類について、おすすめのクレジットカードを紹介します。

以下で紹介するICカードは基本的に相互利用ができるので、必ずしもお住いの地域のICカードを選ぶ必要はありません(PiTaPaは利用可能な範囲が狭いので注意が必要)。

ただし、他のエリアでの利用についてはポイント付与の対象外になるなどの制限があることが多いです。他のエリアのカードを選ぶときは注意してください。

ICカード カード名称 定期券 オートチャージ
Suica 「ビュー・スイカ」カード
JRE CARD
ビックカメラSuicaカード ×
PASMO To Me CARD Prime PASMO
ANA To Me CARD PASMO JCB Series(ソラチカカード)
TOKYU CARD ClubQ JMB PASMO ×
Kitaca 道銀キャッシュ・クレジットカードKitaca × ×
イオンカード Kitaca × ×
TOICA
ICOCA J-WESTカード「ベーシック」 × ×
manaca wellow card manaca
PiTaPa エメラルドSTACIA PiTaPaカード × ×
京都ぷらす OSAKA PiTaPa × ×
SUGOCA JQ SUGOCA JCB
ALL IN ONE JQ SUGOCA ベーシック ×
はやかけん
nimoca ALL IN ONE nimoca ベーシック
nimocaセゾンカード

Suica

JR東日本はSuica一体型のクレジットカードを数多く発行しています。ここではそのうち3種類を紹介します。

「ビュー・スイカ」カード

「ビュー・スイカ」カードはSuica、定期券、JRE POINTカード、クレジットカードの4つの機能が一体となっている便利なカードです。

基本の還元率は0.5%(1000円につき5ポイント)ですが、定期券の購入やSuicaへのチャージはポイントが3倍になるので還元率は1.5%になります。クレジットカードの中ではトップクラスの還元率です。

年会費は有料ですが、Web明細ポイントサービスを利用すると毎月50ポイントがもらえます。1年続けば600円相当なので年会費を上回り、実質無料にできます。ただし、カードの利用がないと明細が発行されず、ポイントももらえない点に注意してください。

JRE CARD

JRE CARDも「ビュー・スイカ」カードと同様にSuicaや定期券、クレジットカードが一体となっているカードです(定期券なしも選べます)。

JRE CARDは「JRE CARD優待店」での買い物で3.5%、「JRE POINT加盟店」での買い物で1.5%の還元が受けられる点に特徴があります。これらの店舗をよく利用するなら「ビュー・スイカ」カードよりもこちらを選ぶのが良いでしょう。

また、アトレなど対象店舗でJRE CARDのクレジット払いを年間5万円(税込)以上利用すると500ポイントがもらえます。その他、「ジェクサー・フィットネスクラブ」の月会費を前年1年間に1回でも支払うと年会費が無料になるなどの特典があります。

ビックカメラSuicaカード

ビックカメラSuicaカードはSuica、クレジットカード、ビックカメラのポイントカードの3つの機能が一体となったカードです。

ビックカメラ・コジマ・ソフマップにて、クレジットチャージをしたSuicaで支払うと11.5%(ビックポイント10%とJRE POINT 1.5%の合計)が貯まります。ビックポイントはSuicaのチャージにも使えるので、ビックカメラであまり買い物をしない方でも利用を検討する価値があります(ただし1500ビックポイント=Suica1000円分なので還元率は下がります)。

なお、ビックカメラSuicaカードは定期券としては利用できないので、定期券を使いたい方は他のカードを検討する方が良いかもしれません。

PASMO

PASMO一体型クレジットカードもSuica同様に数多くの種類があります。ここではそのうち3種類を紹介します。

To Me CARD Prime PASMO

To Me CARD Prime PASMOと次に紹介するANA To Me CARD PASMO JCB Series(ソラチカカード)は、東京メトロをよく利用する方にとってメリットのあるカードです。

メトロポイントPlus」に申し込むと、改札機により入出場した際の運賃に東京メトロ線が含まれる場合、所定のポイント(平日は1乗車につき10ポイント、土休日は20ポイント)が付与されます。また、メトロポイントPlus加盟店にてPASMOで支払ったときもポイントが貯まります。この他にクレジットカード会社のポイント(JCBを選択した場合はOki Dokiポイント、NICOSを選択した場合はわいわいプレゼントのポイント)が貯まります。

年会費は2000円とやや高いですが、初年度は無料で、2年目以降も年間50万円以上のショッピング利用があれば無料になります。

ANA To Me CARD PASMO JCB Series(ソラチカカード)

ANA To Me CARD PASMO JCB Series(ソラチカカード)はOki Dokiポイント・ANAマイル・メトロポイントの3種類が貯まるクレジットカードです。そのため、ANAや東京メトロ線をよく利用する方におすすめです。

それぞれのポイントを他のポイントに交換するときのレートについては以下の表のとおりです(「×」は交換できません)。

Oki Dokiポイント ANAマイル メトロポイント
Oki Dokiポイント ・1Oki Dokiポイント→5マイル(5マイルコース)
・1Oki Dokiポイント→10マイル(10マイルコース※)
1Oki Dokiポイント→5メトロポイント
ANAマイル × 1万マイル→1万メトロポイント
メトロポイント × 100メトロポイント→90マイル

※マイル移行手数料として年間5000円がかかります。

メトロポイントは10ポイントをPASMO10円分のチャージにあてることができるので、他のポイントをメトロポイントに交換し、PASMOにチャージして利用するのが一番便利かもしれません。

TOKYU CARD ClubQ JMB PASMO

TOKYU CARD ClubQ JMB PASMOはPASMOとクレジットカード、東急ポイントカード、JMB(JALマイレージバンク)が一体になったカードです。

電車とバスで貯まるTOKYU POINT」に登録しておけば、PASMO定期券の購入やオートチャージでポイントが貯まります。また、東急グループやTOKYU POINT加盟店での利用は最大10%、「TOKYU POINTモール」経由のネットショッピングは最大20%のポイントが貯まります

JALマイレージバンクとしての機能もついており、貯まったTOKYU POINTをJALマイルと交換することができるので、JALの利用が多い方にもおすすめです。

Kitaca

Kitaca一体型のクレジットカードとして、以下の2枚を紹介します。

道銀キャッシュ・クレジットカード Kitaca

道銀キャッシュ・クレジットカード Kitacaは北海道銀行のキャッシュカード、クレジットカード、Kitacaの3つの機能が一体になったカードです。北海道銀行に普通預金口座を持っている方しか作れません。

年会費は1250円ですが、初年度は無料で、2年目以降も年間の利用金額が10万円以上になるなどの条件を満たすと無料になります。

あわせて道銀取引優遇サービス「ステップDo」に申し込むと、道銀キャッシュ・クレジットカード Kitacaの会員であることが「セカンドステップ」(会員ランク)の条件に該当するので、コンビニATMの時間外手数料が無料になるなどのメリットもあります。

イオンカード Kitaca

イオンカード KitacaはイオンカードとKitaca、WAONの3つの機能が一体になったカードです。

全国のイオン、ダイエー、マックスバリュなどイオングループの対象店舗での買い物については200円ごとに2ポイント(通常の2倍)が付与されます。

また、毎月10日の利用についてポイントが2倍、毎月20日・30日は対象店舗での買い物が5%OFFになります。年会費は無料なので、イオングループの店舗をよく利用するなら持っておきたいカードです。

TOICA

TOICAと一体になったクレジットカードは発行されていませんし、TOICAにチャージできるカードもありません。こうしたカードが必要な方はSuica、または地理的に近いICOCA・manacaなどと相性の良いカードを検討してください。

ICOCA

ICOCA一体型のクレジットカードは発行されていませんが、「SMART ICOCA」を利用すればクレジットカードからチャージができます。

J-WESTカード「ベーシック」

J-WESTカードはJR西日本が発行するカードです。ICOCAの利用者だけでなく、主に山陽・九州・北陸新幹線やJR西日本・JR四国・JR九州エリアの主な特急・急行列車を利用する方にとってメリットがあります。

年会費は1000円ですが、初年度は無料で、2年目以降は前年に1度でもショッピングの利用があれば無料になります。SMART ICOCAにJ-WESTカードでチャージする場合、1000円につき5ポイントが貯まります。

ICOCAと一体でないのが残念ですが、クレジットカードからチャージができてポイントも貯まるので、ICOCAを利用したい方にとっては選択肢の1つになるでしょう。

manaca

manaca一体型のクレジットカードとして、「wellow card manaca」を紹介します。

wellow card manaca

wellow card manaca(ウィローカード マナカ)は名古屋の市営地下鉄でオートチャージができる唯一のクレジットカードです。年会費は1250円ですが、年に1回でも利用があれば翌年は無料となります。

カードショッピング1000円につき1ポイント(5円相当)の「暮らスマイル」がもらえますが、利用金額が増えるとステージが上がり、もらえるポイントも最大2倍まで増えます。また、ウィロー優待加盟店での利用については特別加算ポイント0.5%が上乗せされるので、最大で還元率は1.5%までアップします。

オートチャージについては名古屋市の市営地下鉄85駅(上小田井駅と上飯田駅以外)で利用できるので、市営地下鉄をよく利用する方ならぜひ利用したいカードといえるでしょう。

PiTaPa

PiTaPa一体型のカードはたくさんありますが、ここでは2枚のカードを紹介します。

エメラルドSTACIA PiTaPaカード

エメラルドSTACIA PiTaPaカードは、阪急阪神グループの施設をよく利用する方にとってメリットのあるカードです。基本の還元率は200円につき1ポイント(0.5%)ですが、STACIAポイント優待対象のお店(阪急百貨店、阪神百貨店など)や交通機関で利用する場合は1~3.5%となります。

なお、エメラルドSTACIA PiTaPaカードは年会費の他に「PiTaPa維持管理料」(1000円)がかかります。ただし、いずれも前年に1回以上の利用があればかかりません。入会するならなるべく年に1回は利用するようにしましょう。

京都ぷらす OSAKA PiTaPa

京都ぷらす OSAKA PiTaPaは、PiTaPaショッピング加盟店にてPiTaPaで支払うと1000円につき50ポイントの「OSAKA PiTaPaポイント」が貯まり、自動で「ショップdeポイント」に移行されます。貯まったポイントはPiTaPaポストペイエリアでの交通利用代金から、500ショップdeポイントにつき50円が差し引かれます(楽楽キャッシュバック)。

さらに、京都市営地下鉄・市バスおよび京都バスの利用実績が月間で3000円(小児の場合は1500円)を超えると運賃が割引になります。利用実績が3300円で300円、6600円で600円の割引となるので、京都の交通機関を日常的に使っているならお得になります。

なお年会費1250円の他にPiTaPa維持管理料1000円がかかりますが、エメラルドSTACIA PiTaPaカードと同様、前年に1回以上の利用があればいずれも無料になります。

SUGOCA

SUGOCA機能を搭載しているクレジットカードは、SUGOCAの運営元であるJR九州以外からも発行されています。以下では2種類のSUGOCA付きカードを紹介します。

JQ SUGOCA JCB

JQ SUGOCA JCBはJR九州が発行するクレジットカードです。JQ CARDは会員限定の切符を購入することもできるので、JR九州のエリアにお住まいなら1枚は作っておきたいカードです。年会費は1250円かかりますが、年に1回でもカードの利用があれば無料です。

JQ SUGOCA JCBはショッピング利用200円につき1ポイントの「JRキューポ」がもらえます。貯まったJRキューポは1ポイント=1円でSUGOCAにチャージできる他、アミュプラザショッピングチケットや提携先ポイントなどに交換することができます。

なお、定期券の付いたSUGOCAも作れますが、オートチャージは利用できなくなるので注意が必要です。

ALL IN ONE JQ SUGOCA ベーシック

ALL IN ONE JQ SUGOCA は西日本シティ銀行が発行するクレジットカードで、「ALL IN ONEカード」(キャッシュカード一体型クレジットカード)、SUGOCA、JQ CARDの3枚が1枚になったものです。

一定の条件を満たすとコンビニATMの手数料が無料、アミュプラザ博多・アミュエストなどでの買い物が5%OFFJR九州の切符が割引価格で買えるなど特典が多いです。

年会費も年間10万円以上のショッピング利用などの条件を満たせば無料にできるので、使いこなせばかなりメリットの多いカードといえるでしょう。

はやかけん

はやかけんと一体になったクレジットカードは発行されていませんし、チャージできるカードもありません。こうしたカードが必要な方はSuica、または地理的に近いnimoca・SUGOCAなどと相性の良いカードを検討してください。

nimoca

nimocaと一体になったクレジットカードとして、以下の2枚を紹介します。

ALL IN ONE nimoca

ALL IN ONE nimocaは西日本シティ銀行が発行するクレジットカードで、「ALL IN ONEカード」とnimocaが1枚になったものです。

バス・電車の乗車や買い物で貯まるポイントの還元率は他のカードよりやや低いですが、所定の条件を満たすとコンビニATMの手数料が無料になったり、ソラリアプラザでの買い物がいつでも5%OFFになったりするなどのメリットがあります。

定期券としても使えますしオートチャージもできて便利なので、メインカードとして検討する価値のある1枚です。

nimocaセゾンカード

nimocaセゾンカードは、nimocaとセゾンカードが一体になったクレジットカードです。

交通系ICカードと一体になったクレジットカードでは数少ない年会費無料のカードなので、無料となる条件を気にしながら使うのが面倒という方には向いています。

ショッピングでのポイントは還元率0.3%(1000円につき3ポイント)ですが、バスや電車の乗車でも別にポイントがつきます。交通機関のポイントは固定ポイント(交通機関により2~5%)の他にボーナスポイントがあるので、対象となる交通機関の利用が多ければ検討してみてください。

まとめ

  • 交通系ICカード一体型クレジットカードは年会費が有料のものが大半。ただし、無料にできる条件が用意されていることが多い
  • 自分の住んでいるエリア以外の交通系ICカード一体型クレジットカードを選ぶこともできるが、オートチャージができないので注意が必要
  • 使いこなすとお得になるカードが多いので、交通系ICカード一体型クレジットカードはメインカードとして使えるものを検討するのがおすすめ