PASMOオートチャージ機能は改札を通過するだけで、チャージ金額が少なくなったら自動的にチャージしてくれる便利な機能。これには特定のクレジットカードが必要ですが、一体型や分離型など、どれを選んだらいいかわからないもの。

ここでは、カードごとの違いとオートチャージのメリット・デメリットなどを紹介します。

PASMOオートチャージができるクレジットカードとは

PASMOオートチャージは、オートチャージに対応したクレジットカードでしかできません。
オートチャージというとクレジットカードにPASMOの機能がついたものを思い浮かべがちですが、いま持っているPASMOや新たに購入するPASMOに紐付けてオートチャージにするクレジットカードもあります。
前者をPASMO一体型といい、後者を分離型といいます。

一体型のメリットは、新たにPASMOを用意する必要がなく、1枚でクレジットカードとPASMOの機能を持っていることです。
また、PASMOの発行時にかかるデポジットも不要です。

分離型は、現在使っているPASMOにオートチャージ機能を付加することができるので、カードは増えるものの、定期券の期限が切れるのを待ったり、払い戻しの手数料を気にして残高を使い切る手間もいりません

また、2020年12月現在、PASMOのモバイル版である「モバイルPASMO」でオートチャージを実現しようとした場合、一体型ではなく分離型のカードが必要です。

メリットがいっぱい!PASMOオートチャージができるクレジットカード7選

ここでは、路線別に一体型と分離型のPASMOオートチャージ機能のついたクレジットカードを紹介します。

PASMO一体型が選べる路線のクレジットカード

関東の主な私鉄で、PASMO一体型のクレジットカードが選べる路線は以下のとおりです。

  • 東急電鉄
  • 東京メトロ(東京地下鉄)
  • 東武鉄道
  • 京王電鉄
  • 京急電鉄

他に、特に路線を指定していないパスタウンPASMOというのがありますが、路線の特典がありませんのでここでは割愛します。

東急百貨店での買い物がおトクに。JMB機能を付属「TOKYU CARD ClubQカード」

東急電鉄関連のクレジットカードは、東急百貨店など東急グループでの買い物が優待されています。

それ以外での利用でもプレミアムポイントが、1%たまりますが、TOKYU POINT 加盟店なら加盟店ポイントとして、最大10%のポイントが加算されるのです。
また、たまったプレミアムポイントは加盟店で利用も可能です。

次年度から年会費は1100円かかりますが、国内外の旅行傷害保険がついてきます。
また、JALのマイレージサービスであるJMB(JALマイルバンク)の機能も併せ持っていますので、旅行によく出掛ける人にもぴったりのカードといえます。

東急ポイントサービスとANAカードが一体になった「ANA TOKYU POINT ClubQ PASMO マスターカード」

こちらはANAのマイレージサービスであるAMCの機能がついたカードです。発行は、三井住友カード。
TOKYU CARD ClubQカードと違うのは、こちらはマイレージサービスだけでなく、ANAのサービスもついたANAカードということです。

年会費は2200円がかかりますが、国内旅行海外旅行やショッピング保険などが充実しています。
また、入会時と年度更新時に1000マイルがもらえるので、実質年会費は無料といえます。

それに加え、ANAカードの特典であるANA便の搭乗時のボーナスマイルも獲得できます。
さらに買い物などでたまったTOKYU POINTは、高い交換比率でANAマイルに交換可能。

一般的にクレジットカードのポイントをANAのマイルに交換する場合の比率は1:0.5ですが、このカードなら1:0.75でANAマイルに交換できます。

ANAと東急をよく利用する人にはぴったりのカードです。

東京メトロ沿線や東京メトロをよく使う人、ANAを利用する人におススメ「ANA To Me CARD Metro JCB」

東京メトロ沿線や仕事やプライベートで東京メトロをよく利用する人におススメなのが、このカードです。

飛行機と地下鉄のサービスが一体化していることから「ソラチカカード」とも呼ばれています。
こちらもANAカードの一種なので、ANAカードの特典が得られます。
年会費は2200円がかかりますが、国内旅行海外旅行やショッピング保険などが充実しています。
また、入会時と年度更新時に1000マイルがもらえるので、実質年会費は無料といえます。

このカードでたまるポイントはメトロポイントとJCBのポイント。
JCBのポイントはOkiDokiポイントで一般のショッピングなどでたまります。
メトロポイントはメトロポイントの加盟店や東京メトロに乗車することでたまるものです。

平日なら1乗車ごとに5ポイント、土休日なら1乗車ごとに3倍の15ポイントを獲得。
たまったメトロポイントはPASMOにチャージして使ったり、楽天ポイントなど交換できます。

しかし、なんといってもこのカードの特徴はANAのマイルへの交換率が高いこと。
前述のANA TOKYU POINT ClubQ PASMO マスターカードでも1:0.75と高交換率でしたが、ソラチカカードはなんと1:0.9。つまり、100メトロポイントを90マイルに交換することができるのです。

東京メトロでは他のオートチャージのクレジットカードを用意していますが、ANAの利用者ならこのカードを選択するのがおトクです。

定期券の購入でもポイントがもらえる「東京スカイツリー東武カードPASMO」

東京スカ-ツリーやお膝元・東京スカイツリータウンでの特典が満載なカードです。
主な特典は、東京スカイツリー入場券(当日券)割引優待をはじめ、東京スカイツリータウン駐車場料金2時間無料サービスなどがあります。

たまるポイントはTOBU POINTで、東武百貨店での利用なら最大7%が付与されます。
そのほか、東武グループの利用で優待されています。
また、たまったポイントは東武グループの各店でも利用可能。

このカードの特徴は、定期券の購入にポイントが付与されること。
その還元率は、1.5%と高いものです。

年会費は2年目以降1100円(税込)がかかりますが、年に10万円以上の利用があれば1100円相当のポイントが還元されます。
つまり、実質年会費無料です。

PASMOや鉄道の利用でポイントがたまる「京王パスポートPASMOカード VISA」

京王沿線でポイントがたまりやすいKEIO POINTとクレジットカード、PASMOが一体になったカードです。

KEIO POINTは京王百貨店はもちろん、京王沿線に多数展開している京王グループのお店でポイントがたまります。
クレジット払いを利用すると、加盟店のお買い上げポイントに加えて、クレジットご利用ポイント(お買い上げ額の0.5%ポイント)、三井住友カードのVポイントの3つのポイントがたまります。

また、定期券の購入で1.5%、京王の電車やバスの利用で1日につき20ポイントがたまります(定期券区間をのぞく)。

年会費は2年目以降262円(税込)がかかりますが、年1回以上のPASMOオートチャージ利用で無料に。実質、年会費無料のカードといえるでしょう。

PASMO分離型が選べる路線のクレジットカード

東急電鉄、東京メトロ、東武鉄道、京王電鉄以外の路線では、分離型のカードを選ぶことになります。

西武沿線に住んでいるのならおトクが実感できる「SEIBU PRINCE CLUBカード セゾン」

クレディセゾンと西武グループが提携して発行しているカードです。

西武グループのプリンスホテルや関連の施設で優待が受けられます。
例えば、プリンスホテルなら指定レストラン・バーの利用料金が5%割引になったり、チェックアウトタイムの延長サービスがあります。

たまるポイントはセゾンカードと同様に、永久不滅ポイント。
期限を気にせずに、ポイントをためることができます。

京急沿線での買い物がおトクになる「京急プレミアポイント シルバー」

京急プレミアポイントは、定期券の購入や京急沿線での買い物(ポイント加盟店)で加算されるものです。
なお、京急には京急プレミアポイントPASMOという一体型のPASMOオートチャージクレジットカードもあります。

発行はUCカードなので、カード利用時にもポイントがたまりますが、京急プレミアポイント加盟店でクレジットカードを利用するとUCカードのポイントと京急プレミアポイントがダブルでたまり、大変おトクです。

小田急ポイントがたまりやすい「小田急OPクレジットカード」

小田急ポイントサービス加盟店で最大10%のお買い上げ・ご利用ポイントがたまるおトクなオートチャージ付きクレジットカードです。
例えば、新宿ミロードでクレジット払いにすると、利用金額の5%がポイントとして還元されます。

初年度年の年会費は無料で、2年目以降でも前年度に一度でもクレジット払いのご利用があれば年会費無料となります。

PASMOオートチャージがあるクレジットカードを選ぶときのポイント

PASMOは主に関東の鉄道会社が加盟するPASMO協議会が株式会社パスモに業務を委託して発行しています。

それなら、好きなPASMOオートチャージ機能のついているクレジットカードを発行すればいいのではと思いがちですが、少し違います。

例えば、定期券。
東京メトロの発行する「To Me Card」は、PASMOとしての機能は一般のものと同様ですが、定期券の搭載は東京メトロ、東急電鉄、東武鉄道、京急電鉄、相模鉄道、京王電鉄で発売している定期券に限られます。

そのほか、鉄道会社によって差があるものの、その路線を利用しない人にとっては不便なこともあります。

そのため、PASMOオートチャージのクレジットカードの発行は、よく利用する路線を中心に考えたほうがいいでしょう

PASMOオートチャージを利用するまでの手順

分離型PASMOオートチャージを利用するためには、クレジットカードが届いてから手続きをする必要があります。
一方、一体型のクレジットカードは特に手続きは必要ありません。

分離型の場合は、クレジットカードが発行されたら、駅などに備え付けられているオートチャージの申込書を取得し、郵送で申し込みます。
約3週間後、「PASMOオートチャージサービスお申込みに関するお知らせ(ご案内ハガキ)」が届くので、手持ちの記名PASMOとともに、PASMO取扱事業者の駅へ持っていく必要があります。

なお、PASMOへのオートチャージは、例えばチャージ額が1000円を切ったら2000円チャージするなど、1000円単位での設定が可能です。
オートチャージの条件の変更は、駅の窓口や券売機などで可能です。

オートチャージには期限がありますが、これはクレジットカードの更新期限と同じです。
更新期限が近づくと案内が郵送されますので、それにしたがってオートチャージ機能も更新する必要があります。

まとめ

PASMOは多くの私鉄が集まってできているのでPASMOオートチャージは若干複雑ですが、おわかりいただけたでしょうか?

基本は、通勤で利用する鉄道会社が発行などしているクレジットカードを選ぶことです。
いくつかの路線を利用していたり、会社の業務で特定の路線を使うようだったら、その路線のクレジットカードを選ぶこともいいでしょう。

一体型か分離型かは好みの問題もありますが、一体型は手間が少ないのが特徴です。
一方、モバイルPASMOにオートチャージ機能を搭載したいのであれば、分離型を選ぶ必要があります。