クレジットカードの基礎知識コラム
【クレジットカードの審査が不安な方へ】審査の流れやおすすめカードを解説
投稿日:20.10.29
更新日:22.04.01
クレジットカードを発行するときに審査があると知っているが、どんな審査があるか不安、また審査に通らないのでは…と考えて申し込みを尻込みしている方も多いと思います。
ここでは、クレジットカードの審査がどのように進み、発行されるかをやさしく解説します。
クレジットカードの審査は、その人の信用とカードの種類によって異なる
クレジットカードは支払いを先送りしたり、分割をすることがあるので、その人が本当にきちんと払ってくれるのかどうか、カード会社にとっては重要なポイントです。
カード会社にとってはまったく収入のない人や過去に支払い遅延などの事故があった人には発行をためらいます。そのために、現在の就業状況、その人が過去にクレジットカードやローンなどでどのような支払いをしたのかを調べるのです。
クレジットカードの審査の進み方
クレジットカードの審査の詳細について、カード会社は一切発表していません。また、申し込んだ後に否決されても、その理由を教えてくれることはないのです。したがって、ここでは一般的な審査の進み方について記述します。
まずは自社のデータベースを参照する
最近の審査は機械審査といわれ、その人の信用情報をスコアリングし、発行基準の点数を満たしていれば、カード発行となります。
審査に用いられる情報は、カード申込時に記入した、氏名、生年月日、住所、勤務先、年収などを使用します。
カード会社によって手順は若干異なりますが、最初にカード会社自身が持っているデータベースと照合します。過去にそのカード会社で遅延などの事故を起こしていないかどうかをチェックするのです。そのカードにふさわしい年収や勤務年数かなども加味されます。
他社の情報も参照するため信用情報機関を利用
続いて、信用情報機関のデータを参照します。
信用情報機関とは、クレジットカードやローンの取引を各カード会社が登録するところです。ここを参照することで、その人が過去にどのようなクレジットカードなどでどのような取引をしたのか、他社を含めて確認することができるのです。
日本には3つの個人信用情報機関があります。
- 全国銀行個人信用情報センター(KSC)
全国銀行協会(全銀協)が運営する信用情報機関。以前は、三井住友カードなど多くのいわゆる銀行系のクレジットカード会社が利用していたが、現在ではクレジットカード発行の際にはほとんど使われていない - シー・アイ・シー(CIC)
ほとんどすべてのクレジットカード会社が加盟し、参照している。現在では、消費者金融会社も加盟。クレジットカードを発行する場合は、CICの情報を必ず見るといっても過言ではない - 日本信用情報機構(JICC)
主に消費者金融系の会社が加盟。
※加盟していない信用情報機関の情報は、事故情報のみ参照できる
カード会社が加盟している信用情報機関のデータを参照し、事故情報がなければOKとなります。
実はここまでの流れはすべてコンピュータによるデータのやりとりだけで、人の手がかかっていません。そのため、機械審査と呼ばれるのです。
申し込み時点で本人確認書類を添付していた場合、若者向けのカードやいわゆる一般カードなどは、機械審査を通過すればそのまま承認・発行となることもあります。
カード会社やカードの種類によっては、本人確認がされる場合があります。
勤めている会社にカード会社から電話があり、本当にその会社に勤務しているかどうか確認するのです。ちなみに、この電話確認があった場合は、ほぼカードの審査は通っていると考えてもOKです。いわば、最終確認なのです。
機械審査に通らなかった場合はどうなる?
カード会社によって違いますが、機械審査に通らなくても発行される場合があります。
例えば、事故情報が最近のものでなかったり、事故を起こしてもきちんと返済している、現在安定した職業に就いているなどであれば、利用限度額は抑えられるものの発行される場合があります。これを温情発行などといいます。
過去にクレジットカードやローンなどでトラブルになったものの温情発行された場合、これからきちんと返済を続けるうちに限度額がアップし、信用情報もよくなっていきます。
その人の今後の信用に期待するというわけですね。
カードの種類によって審査が異なる
機械審査に合格すれば発行されると書きましたが、これは一般カードの場合です。
ゴールドカードやプラチナカードなど、経済的に余裕のある人に向けたカードでは、年収や勤務先、継続勤務年数、持ち家か持ち家でないか…なども審査されます。
カードのグレードが上がれば、審査する項目も増えるということですね。
審査に不安があったり初心者でも作りやすいカード
ゴールドカードなどは審査が厳しいカードになりますが、一般的にいう審査がやさしい・ゆるいカードとはどういうものでしょう。
基本的に温情発行をのぞき、自社や信用情報機関に事故情報がある人にクレジットカードは発行されません。つまり、事故がある人に発行されるほど、ゆるいカードはないということになります。
ただし、最近では預託金(デポジット)をおさめることで、その範囲内なら使えるクレジットカードも登場しています。デビットカードに似ていますが、仕組みは若干異なります。
いままでカードを発行したことのない人やローンを利用したことがない人はカード会社や信用情報機関にも情報がないわけですから、機械審査で終了するカードが審査のやさしいカードといえるかもしれません。
ここでは、審査に不安がある方やクレジットカード初心者でも作りやすいカードを紹介します。
JCB CARD W |
ライフカード |
楽天カード |
|
国際ブランド | JCB |
VISA マスターカード JCB |
VISA マスターカード JCB アメックス |
年会費 | 無料 |
無料 |
無料 |
基本ポイント還元率 | 1.0% |
0.5% |
1.0% |
特徴 | 18歳から39歳までが入会対象。ポイント還元率が高く、ためやすい | 入会後1年間はポイント1.5倍、誕生月には3倍 | 楽天市場なら常時ポイント還元率3% |
ポイントが常に2倍以上で、若者向けの「JCB CARD W」
年会費無料&ポイント2倍貯まる新カード登場!スタバ&Amazon利用におすすめ!!

年会費無料 | 還元率 1%~2.5% | 海外旅行保険 利用付帯 |
JCB | スタバ利用なら 還元率5.5% | nanacoチャージ利用で 還元率2.4% |
QUIC PAY利用で 還元率2.5% | 39歳以下限定 | WEB申込限定 |
JCB CARD Wは18~39歳の方が限定で入会できるカードで、年会費が無料でありながらポイントが通常のJCBカードの2倍たまるおトクな1枚です。
若年層向けで学生でも申し込みでき、厳しい年収要件も設けられていないことから、比較的審査に通りやすいカードといえるのではないでしょうか。
ポイントのたまりやすさは通常2倍に加え、優待点ではさらにポイントがアップします。
例えば、セブン-イレブンではポイント3倍、Amazonでもボーナスポイントが付与されます。
年会費無料でありながら、カードで代金を支払えば海外旅行傷害保険も最高2000万円まで付帯。また、年会費が無料のカードには珍しく、ETCカードの発行・年会費も無料となっています。

さまざまなポイントアップが楽しみなライフカード

年会費が永年無料で、VISA、マスターカード、JCBの3つの国際ブランドを選べるクレジットカードです。
このカードは独自の審査基準により判断されると公式サイトに書かれており、ほかのカード会社の審査に落ちた方でも審査に通過する可能性があります。
通常のポイント還元率は0.5%ですが、入会後1年間はポイント1.5倍になるので還元率は0.75%です。また、年間の利用金額に応じてステージアップし還元率が最大2倍になったり、誕生月ならポイント3倍になるなど、ポイントを楽しくためることができます。
年会費無料ながら、海外旅行のアシストをしてくれる「LIFE DESK」というサービスを利用できます。LIFE DESKは世界の主要都市20か所にあり、窓口では現地スタッフが日本語で対応してくれます。
旅行先でのカードの紛失・盗難対応はもちろん、ホテルやレストランなどの予約、医師や病院の手配などをサポートしてくれるので、初めての海外旅行でも安心です。
楽天ポイントがざくざくたまる楽天カード
誰が申し込んでも後悔しない優れた節約カード!

年会費無料 | 家族カード ETCカード | 100円=1P 0.5マイル |
VISA Master JCB | 楽天市場5%還元 | 電子マネー Edy |
ANAマイルに 交換できる | 不正利用保証 | 顧客満足度 No.1 |
テレビCMなどでもおなじみの楽天カードは、楽天サービスを利用することでおトクにポイントがためられるクレジットカードです。
国際ブランドはVISA、マスターカード、JCB、アメリカン・エキスプレスの4つから選ぶことができいずれも年会費は無料です。
18歳以上であること(高校生を除く)と楽天会員であることが申し込みの条件とされており、これらを満たしていれば申し込めるという点で審査に比較的通りやすいカードといえるでしょう。
「楽天市場」を利用した場合は最大3%、楽天カードの優待店舗での利用で2%以上の楽天ポイントをためることができ、またそのほかでの買い物でも1%楽天ポイントが付与されます。使い続ければ、ざくざく楽天ポイントがたまるのです。
デザインが豊富なクレジットカードで、「お買いものパンダデザイン」「楽天イーグルスデザイン」「ディズニー・デザイン」などがあり、好きなデザインが選べます。
すぐにカードが必要なら即日審査・即日発行のカードを選ぼう
カード会社によっては、WEBなどの申し込みですぐに審査結果を教えてくれたり、申し込み当日にカードが受け取れるサービスを行ってくれるところもあります。
急な出張や海外旅行などのときにカードが必要になったときに便利ですね。
即日審査は、現在では多くのカード会社が行っています。前述したように一般カードは機械審査だけでカード発行の可否を決定することがあるので、申し込みをクリックした数分後には審査の結果がメールで通知されることがあります。
即日店舗などで受け取れるカードとは
デパートなどの系列のクレジットカードは、デパート内のカードセンターなどでカードを申し込んだり、WEBで申し込んだ後に即日カードが発行することもできます。
ここではその日にカードを受け取ることができる即日発行可能で審査の優しいカードを紹介します。
年会費無料でポイント有効期間が無制限のセゾンカードインターナショナル

即日発行のできる代表は、なんといってもセゾンカードでしょう。年会費がずっと無料で、還元率は一般的ですが有効期限がない永久不滅ポイントが魅力です。
最短で即日発行ができ、ETCカード即日発行も可能です。
WEBでオンライン申し込みの後、西武百貨店などにあるセゾンカウンターでカード受け取りを選択すると、最短でその日のうちにクレジットカードが手に入ります。ETCカード即日発行も可能です。
駅の近くのマルイで即日発行のできるエポスカード

エポスカードは、マルイグループが発行しているクレジットカードです。即日発行には店頭申し込みのほか、WEBや専用アプリで必要事項を記入し、マルイ店内などにある全国のエポスカードセンターでカードを受け取ることもできます。
マルイグループなどでおトクな買い物ができることもポイントです。
マルイでは年4回「マルコとマルオの7日間」が開催され、エポスカードの利用で請求額が10%オフになります。これはマルイに出店している店舗でも適用されるため、いつもは値引きのないショップなどでも1割引で買い物ができるというわけです。
また、年会費が無料であるものの、海外旅行傷害保険が付帯しているのも大きなポイントです。
三越や伊勢丹でお得なエムアイカード

三越や伊勢丹でおトクにポイントがたまるエムアイカードも即日発行が可能です。
こちらもWEBで申し込んだ後に店舗のカードカウンターで受け取るか、店舗で申し込んでそのまま受け取る方法があります。
通常利用のポイント還元率は0.5%と一般的ですが、三越・伊勢丹での利用でポイント還元率は1%となり、3%還元の系列店舗もあります。
年会費は初年度無料、2年目以降は550円(税込)ですが、「Web明細サービスへの登録と年1回以上のカード利用」で翌年の年会費不要になるので実質無料といえます。
エムアイカードには年会費が2,200円(税込)のエムアイカードプラスもあり、こちらは三越・伊勢丹でのお買い物がさらにおトクになります。三越・伊勢丹で年額5万5千円以上の買い物をするのであれば、付与されるポイントが年会費を上回ります。
審査の結果だけでも早く知りたい! 即日審査のカード
前述したように現在、ほとんどのカードはWEBで申し込むことにより、即日、または1営業日後までに審査の結果が判明します。かといって、同じ時期にいくつもの会社にカードを申し込んではいけません。
カードを申し込んだ履歴は信用情報機関にすぐに登録されるからです。たくさんのカードを同時に申し込むのは、お金に困っていたり、なんらかの悪意があるとも受け取られかねないからです。
そんな時に便利なサイトがあります。それはアコムACマスターカードを発行するアコムの公式サイトです。
アコムの公式サイトには「3秒診断」というシミュレーションが用意されています。3秒診断はクレジットカードの審査ではなくカードローンの審査ですが、これを利用すればクレジットカードについても審査に通るかどうかの目安を得ることができます。
ここでは個人情報などを入力しないため、信用情報機関に登録されることなく、お試しができるのです。
まとめ
いかがでしたか、クレジットカードの審査について不安は解消されましたでしょうか。カードの審査は本人であるか、また過去にクレジットカードやローンで事故を起こしていないかを中心にしています。本人の貯金などは基本的に関係ありません。
まずは紹介した、優しい審査のクレジットカードを申し込んでみましょう。