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Suica定期券の余りは払い戻しできる?いくら戻ってくる?
投稿日:18.10.12
更新日:21.04.26
最近の定期券は、Suicaと一体型になっているSuica定期券が主流です。
もしも定期券の利用期間途中で、職場や学校、住まいが変わったりして定期券が要らなくなってしまった場合、払い戻しはできるのでしょうか。
今までの磁気定期券と同じルールなの?Suica定期券独自のルールがある?
今回は、Suica定期券の払い戻しについて、まとめていきます。
Suica定期券を6か月分購入して4ヶ月利用した場合、残りの2ヶ月分の定期代は払い戻ししてもらえる?

定期券は、残り期間が1ヶ月以上あれば払い戻しができます。
不要となった定期券は、有効期間が1ヵ月以上残っている場合に限って払いもどしいたします。この場合の払いもどし額は、発売額からすでにお使いになった月数分(1ヵ月に満たない日の端数は1ヵ月とします)の定期運賃と手数料220円(税込)を差し引いた残額です。ただし、払いもどし額がない場合もあります。
引用元: JR東日本サイト
ただし、払い戻し金額を計算するにはちょっとコツが要ります。
【例】池袋―東京 山手線で6ヶ月分のSuica定期券の場合
(参照:NAVITIME 定期代検索)
6ヶ月定期券の料金:28,460円
6ヶ月定期券の残り2ヶ月を残した払い戻しに関しては、払い戻し手続きをした月までの期間が差し引かれ、残りが返金されます。
日割り計算ではありません。
月ごとに区切られるので、4ヶ月目のできるだけ後半に手続きした方がお得です。
また、単純に6ヶ月-4ヶ月=2ヶ月の計算ではありません。
定期券の種類には、6・3・1ヶ月があります。
4ヶ月定期券という種類はないので、3ヶ月+1ヶ月定期券で計算されます。
3ヶ月定期券の料金:16,900円
1ヶ月定期券の料金:5,930円
28,460円(6ヶ月)-《16,900円(3ヶ月)+5,930円(1ヶ月)》=5,630円
ここから更に手数料220円が引かれ、払い戻し金額が決まります。
5,630円-220円=5,410円
定期券の機能を停止して払い戻しても、Suicaとしての機能は継続して使えます。
今後は、定期券ではなく、Suicaのカードになるという事ですね。
もしSuicaも不要でカードごと返却するのであれば、
チャージ金額-デポジット(500円)=チャージ分の払い戻し金額
が戻ってきます。
Suica定期券を3ヶ月分購入して2ヶ月利用した場合、残りの1ヶ月分の定期代は払い戻しできる?
前章では2ヶ月を残して払い戻しできるか、というパターンでしたが、1ヶ月ではどうでしょうか。実はSuica定期券は、期間1ヶ月以上を残すことがポイントです。
1ヶ月以上残っていれば払い戻しができるので、3ヶ月定期を1ヶ月残した場合も、払い戻しに対応しています。
しかし、日割り計算はできないので、1ヶ月を少しでもオーバーしてしまったら、払い戻しされません。
【例】池袋―東京 山手線で3ヶ月分のSuica定期券
(料金参照:NAVITIME 定期代検索)
3ヶ月定期券の料金:16,900円
1ヶ月定期券の料金:5,930円
3ヶ月定期から、1ヶ月定期代分×2の金額が引かれるので
16,900円-(5,930円×2)=5,040円
ここでもまた手数料がかかるので、
5,040円-220円(手数料)=4,820円
このような計算で、払い戻しされます。
この場合も、定期券とは別でSuicaにチャージした分も払い戻しは可能ですし、もちろん払い戻さずにSuicaカードとして使い続ける事もできます。
デポジット500円分が差し引かれる事は変わらないので、ご注意下さい。
定期券の払い戻しはどこでできる?
定期券の払い戻しは、基本的にみどりの窓口で対応しています。SuicaはJR東日本の交通系電子マネーなので、JR東日本Suicaエリア以外の駅では、窓口であろうと払い戻しはできません。
また、JR東日本の駅でも、券売機やチャージ機では払い戻しできません。
多機能券売機でも払い戻しには対応していないので、みどりの窓口で手続きを行いましょう。
定期券の払い戻しの注意点について
Suicaの払い戻しがネットや郵送ではできず、みどりの窓口でしかできないとなると、わざわざ外出するという手間がかかってしまいます。せっかく窓口まで出向くのですから、しっかりと準備して、「払い戻しに行ってみたけど、手続きできなかったー…」なんて事にはなりたくないですよね。
ここではまず、現金でSuica定期券を購入した際の注意点を見てみましょう。
- 免許証などの、公的身分証明書が必要
- 代理人が払い戻しする場合は、委任状と代理人の身分証明書が必要
- Suicaエリア内でも、一部で払い戻し対応していない駅があるので、通勤・通学の際に事前確認がおすすめ
- Suicaチャージ分も払い戻しする場合、残高が220円以下の場合は手数料がかからないので、きっぷ購入や乗り越し精算、お買い物などで残高を使い切った方がお得
- 払い戻し手続きの際、購入に利用したクレジットカードが必要になる
- 払い戻し金額は、現金での返金ではなく、クレジットカード利用金額から差し引かれる
もしクレジットカードで30000円利用している月に、Suica定期券10000円分の返金がある場合、その月の引き落とし金額は20000円になるという事です。
ただし、クレジットカードが既に解約済であったり、カード利用金額が払い戻し金額に満たない場合は、現金やその他の方法で返金される場合があります。
調べてみたところ、この対応は駅やカード会社によって、ルールが一律ではないので、一概にこのようなシステムですとは言えません。
その為、クレジットカード購入のSuica定期券払い戻しの際は、実際に返金されているか数か月先まで明細を確認しましょう。
2,3ヶ月音沙汰無しの場合は、駅やカード会社に問い合わせても良いでしょう。
そのような可能性もふまえて、払い戻し手続きの際、窓口で問い合わせ連絡先などを聞いておく事をオススメします。
最後に
- Suica定期券の払い戻しは可能だが、手続きする時期によって金額が変わるので要注意
- 払い戻しに対応しているのは、みどりの窓口のみ
- クレジットカードで購入したSuica定期券は、現金返金ではなくカード利用額から相殺される
定期券として何か月利用し、何か月分残っているのか。
残り1か月をきったら、払い戻しはできないと思っておきましょう。
手続き面倒だな…と放置していると、もったいない事になります。
できるだけ利用月の末日に、そして、身分証明書やクレジットカードなど、必要書類を忘れずに確実に準備してみどりの窓口に行きましょう。