初めてクレジットカードを申し込もうと思っていても、VISAとかJCB、三井住友カード、楽天カード…、といろいろあってなにがなんだかわからないってことありませんか。
ここでは、VISAカードに注目して、そもそもクレジットカードとはから、VISAカードのことなどを解説。その上で、あなたにぴったりのカードを選ぶお手伝いをします。
クレジットカードはこうやって比較する
社会人になって、先輩や同僚がクレジットカードを使っているのを見て、自分もきっと必要だから作っても見ようと思いますよね。
しかし、人それぞれ、いろんなカードを使っていて、どれがいい選択なのかわからない。
しかもクレジットカードは財布の中にあるものなので、なかなか財布を見せてともいえないし…。
そこで最初の1枚となるクレジットカード選びのポイントを解説します。
クレジットカードの機能について考えてみよう
クレジットカードの機能には、主に次のような点があります。
- 現金を使わないで支払うことができる
- 支払いを先延ばしすることができる
- 支払いを保証する機能がある
1番目は言わずもがなですが、クレジットカードを使うことによって、現金を用意しなくても街中の販売店や飲食店で支払いができます。
もちろん、ネットショッピングなどでも、着払いやコンビニ払いなどの手間を省くことができます。
特に着払いは、手数料を取られることも多く、クレジットカードならそれがないのでおトクです。
2番目は、例えば給料日前など、手元や口座に現金がなくても買い物などができるということ。
いわゆる一時的な借金となりますが、1回払いなら、少し支払いを先払いにする感覚です。
クレジットカードには1回払いと分割払い、リボ払いなどの支払い方法がありますが、1回払いはその名のとおり、その支払いのすべてを決まった日に支払うということです。
クレジットカードには締め日と支払日があって、例えば月末締めの翌27日払いなら、月末までに使ったカードの利用金額を翌月の27日に支払う(口座引き落としなど)ということです。
分割払いやリボ払いにしなければ、手数料などはかかりません。
3番目は、特に海外などで顕著ですが、ホテルの支払いやレンタカーを借りるときに、最初にクレジットカードを提示しないと宿泊などのサービスを受けられなくなることがあります。
クレジットカードが支払いを保証することで、その人の支払い能力を確認するといった意味合いです。
日本もキャッシュレスかが進んでいますので、1枚ぐらいは持っていないと不便ですし、ネット払いなどで余計な手数料を支払うことになります。
まず何のためにクレジットカードがほしいかを考えよう
クレジットカードの機能がわかったところで、クレジットカードを何のために使うのかを考えてみましょう。
現金払いからクレジットカード払いにすると、現金にはない特典があります。
それは、利用金額などに応じてポイントが付くことです。
アンケートによるとクレジットカードを作る目的の1番目に、ポイントが付くからということがあります。
ポイントは、景品に交換したり、Tポイントなど街中やネットで現金同様に使うことができるポイントにも交換できます。
会社に入ると、取引先との打ち合わせや出張など、経費を使う機会が多くなります。
その際、現金だと会社から仮払いをもらったりしなくてはいけませんが、クレジットカードなら支払いを先延ばしにできるので、現金を持ち合わせることは不要です。
また、クレジットカードは分割払いもできるので、大きな買い物の予定がある場合にも便利です。
クレジットカードがないと、都度都度ローンを組まなくてはいけませんが、クレジットカードなら利用可能額の範囲なら、何度でも利用することができます。
クレジットカードを選ぶときにおさえておきたいこと
クレジットカードにはそれぞれ特徴があり、自分にぴったりのものを選ぶのなら、いくつか基準を持っていたほうがいいでしょう。
その基準とは、
- どんな特典があるか
- ポイントの還元率はどのくらいか
- 国際ブランドはなにか
- スマホ決済に対応しているか
の4点です。
クレカを持つ魅力は豊富な特典!自分に合った内容のものを選ぼう
クレジットカードには利用に応じてポイントが付くことのほか、さまざまな特典が用意されています。
これが、それぞれのカードの特徴といっていいものです。
例えば、旅行傷害保険。
特に海外に行く場合は、海外旅行傷害保険に加入するのが一般的ですが、クレジットカードには(条件がありますが)この保険が付帯しています。
つまり、旅行に行くたびにわざわざ旅行傷害保険に加入する手間や費用が不要となるのです。
そのほかにも、ショップと提携したクレジットカードなら、セールに先行招待してもらえたり、特定の期間に割引を受けられることもあります。
よく使うショップがあるのなら、そのショップと提携したカードを選ぶのもいいですね。
ポイントはたまる?還元率と使い道を見ておこう
クレジットカードを使うとポイントが付きますが、どのくらいポイントが付くのかの割合を還元率といいます。
例えば、1000円の買い物で10円相当のポイントが獲得できるのなら、還元率は1.0%です。
一般的なクレジットカードの還元率は0.5%なので、これを超える還元率のクレジットカードは高還元率のクレジットカードと呼ばれます。
ポイントは、景品やその他のポイントに交換します。
例えば「三井住友VISAカード~」のCMでおなじみの三井住友カードが発行するカードなら、Vポイントが付与されます。
Vポイントは景品やギフトカード、他社ポイント、マイレージなどに交換可能です。
また、「楽天カードマン」でおなじみの楽天カードは、楽天ポイントが獲得できるので、そのままネットや街中の楽天ポイント加盟店で利用することもできます。
国際ブランドはカードによって選べるものが決まっている
ところで、VISAというのは何でしょう。
VISAは、国際ブランドの一種です。
日本で一般的な国際ブランドは5つで、VISA、マスターカード、JCB、アメリカン・エキスプレス、ダイナースクラブです。
使い方などはほとんど差がありませんが、カード会員に提供される特典が違います。
初めてカードを作る人が選ぶといい国際ブランドは、VISAやマスターカード、JCBです。
それぞれの特徴は以下のとおりです。
国際ブランド名 | 世界の加盟店数 | 特徴 |
VISA(ビザ) | 3850万店 | 世界で最も多くのカード会員と加盟店を誇るブランド。取扱店舗が多いため初めてカードを作る方におすすめです。 |
MasterCard(マスターカード) | 3850万店 | 世界2位の国際ブランド。VISAと共に加盟店が多いため、初めてカードを作る方におすすめです。 |
JCB(ジェイシービー) | 2500万店 | 唯一日本生まれの国際ブランド。海外での加盟店は少ないものの日本国内でのサービスやキャンペーンを提供し、使い勝手がいい。 |
テレビのCMなどでよく聞く「楽天カード」や「三井住友カード」などは国際ブランドではなく、カード発行会社のことです。
それぞれのカード発行会社がVISAなどの国際ブランドのいわばフランチャイズとして、クレジットカードを発行しているのです。
「三井住友VISAカード」というのは、三井住友カードが発行しているVISAブランドのついたクレジットカードということです。
VISAは加盟店が多く、また多くのカード会社が国際ブランドのVISAが付いたクレジットカードを発行しているので、選択肢も広いといえるでしょう。
しかし、どのカードでもVISAが選べるかといえばそうでもありません。
Amazonが三井住友カードを提携して発行しているAmazonカードは、マスターカードしか選べません。
ただ、これらは一部で、ほとんどのカード会社はVISAやマスターカードなどの選択肢を用意しています。
スマホ決済に対応しているかも事前にチェックしよう
スマホ決済は、スマートフォンをレジなどの端末にタッチして支払いを完了するものです。
現在はほとんどのカードにタッチ機能が搭載されていますが、それをスマートフォンに載せられるかどうかは、カード会社によって異なります。
スマホ決済はクレジットカードに付帯するiDとかQUICPayを使うもので、これらは事前にチャージのいらないポストペイ型の電子マネーといわれるものです。
デザインもさまざま!限定デザインもチェック
クレジットカードを選ぶ楽しみの1つに、券面のデザインがあります。
例えば、三井住友カードでは一般のデザインのほかに、人気キャラクター初音ミクとタイアップしたデザインの「初音ミク VISAカード」や倖田來未ファンのための「KODA KUMI VISAカード」があります。
また、楽天カードは一般のデザインのほかにディズニーやパンダの描かれたものも選択可能。
その他のカード会社でもさまざまなデザインのカードを発行しているので、自分好みのカードのデザインで選ぶのもいいかもしれません。
自分にぴったりのVISAカードを選ぼう
ここまでクレジットカードやVISAカードの特徴を見てきました。
ここでは初めてクレジットカードを作る人にぴったりの5つを紹介します。
この中から好みのカードを選んで、クレジットカードライフをはじめて見ませんか。
ポイントをためておトクに利用したい「三井住友デビュープラス」

VISAといえば三井住友カードといわれるぐらいの老舗カード会社が発行するのがこのカード。
その名のとおり、クレジットカードデビューするのにぴったりのカードです。
三井住友デビュープラスは、18歳から25歳までが申し込み可能なクレジットカードで、通常の三井住友カードのポイント還元率が2倍になっています。
具体的にいうと200円の利用で、通常1ポイントのところ、2ポイントがたまるのです。
1ポイントは1円相当なので、還元率は1%となります。
これに加えて、マクドナルドは三井住友カードの優待店舗なのでポイントが2%追加、つまり3%のポイント還元が受けられるのです。
初年度の年会費は無料で、次年度以降1375円(税込)がかかりますが、年に1回でも利用すれば年会費が無料になるので、実質年会費無料のカードといってもいいでしょう。
年会費無料のカードがほしい「セゾンカードインターナショナル」
セゾンカードインターナショナルの年会費は、永年無料で、その条件はありません。
セゾンカードインターナショナルは、ポイントに有効期限がないことに加え、西友・リヴィンで割引が適用されることも魅力の1つ。
近くに西友やリヴィンがある方なら、ぜひとも作っておきたいカードです。
また、急な海外旅行や海外出張などのときでも、セゾンカードインターナショナルなら最短即日発行が可能です。
WEBでオンライン申し込みの後、全国の西武百貨店などにあるセゾンカウンターでカード受け取りを選択すると、最短でその日のうちにクレジットカードが手に入ります。
高速道路などで利用するETCカード即日発行も可能です。
海外旅行に持っていきたい「エポスカード」
エポスカードの特徴は、年会費がずっと無料であるものの、海外旅行傷害保険が付帯していることです。
年会費が無料で、海外旅行傷害保険が付いているカードは多くありません。
旅先でのケガやさまざまなトラブルに利用でき、出発前の届け出や手続きは一切不要です。
また、海外旅行中の不慮のケガや事故、病気にあった場合には、エポスカード海外旅行保険事故受付センターが日本語で対応してくれます。
補償内容は最高500万円です。
ポイント還元率は0.5%で高くはありませんが、丸井などの商業施設で利用するとボーナスポイントがゲットできます。
また、たまるマーケットを経由してネットショッピングをすれば、ポイントが2倍から最大30倍になることも。会員用サイト「エポトクプラザ」を経由して旅行やホテルを予約すると、ポイントが最大で6倍になります。
なお、最短で即日発行も可能なので、急な海外旅行でもOKです。
かわいいデザインのカードがほしい「楽天カード」
日本で一番使われているカードといわれ、川平慈英の楽天カードマンでも有名なのが楽天カード。
年会費は無料です。
楽天カードの一番の特徴はやはり、楽天ポイントがたまりやすいことでしょう。
楽天カードは、楽天のサービスを利用することでおトクにポイントがためられるクレジットカードといえ、楽天市場を利用した場合は最大3%、楽天カードの優待店舗での利用で2%以上の楽天ポイントをためることができます。
楽天カードはデザインが豊富なクレジットカードとしても知られています。
楽天カードのイメージキャラクターの「お買いものパンダデザイン」はもちろん、「楽天イーグルスデザイン」「ディズニー・デザイン」などがあり、好きなデザインを選びたい人にもぴったりです。
特典が多いカードがいい「dカード」
dカードはNTTドコモが発行するクレジットカードで、ドコモユーザーには多くの携帯の利用料に応じてポイントが付いたりする特典がありますが、ドコモを使っていなくてもdポイントがたまりやすいのが特徴です。
dポイントは携帯電話の利用料金や街中の加盟店で利用できます。
また、ドコモのスマホを利用しているのなら、ドコモのスマホが盗難や不注意による全損などで携帯を購入しなければいけなくなった場合、購入費用の一部、1万円までを補償してもらえます。
ポイント還元率は常時1%以上。高還元率のカードといえます。
しかも、dポイントは常時いろいろなキャンペーンを行っていて、このdカードならそれらの恩恵を受けることが可能。
dカードには電子マネーのiDが付いています。
コンビニやファストフード、ドラッグストアなどでカードやおサイフケータイなどでスマートに支払いができます。
そもそもVISAって何なの?
ここまでVISAのマークの付いたクレジットカードを紹介してきましたが、そもそもVISAとは何なのでしょうか。
VISAとは国際ブランド
VISAは世界的な決済技術を提供している企業で、その会社がカード発行会社にライセンスのようなものをわたし、各会社がVISAマークの付いたクレジットカードを発行しています。
VISAは、知名度・シェアともに世界ナンバー1の国際ブランドです。
使用できる国や地域、店舗の数いずれも、世界トップです。
VISAなら安心して、国内・海外で使える
実はVISAカードはもともと住友カード(現三井住友カード)しか発行していませんでした。
その後、各社がVISAカードを発行し始めて国内では一気にVISAカードが広がりました。
マスターカードは、日本国内においては使いにくかった時代があり、いまでも少し躊躇するという人もいます。
その点、VISAならVISAマークのある加盟店なら安心して利用できたため、日本国内ではVISAのほうが安心感があったのです。
その安心感は、現在でも引き継がれ、カードといえばVISAというのが定着しているのです。
海外でも、カードが使えるところならほとんどVISAが使えるといっても過言ではありません。
初めてのVISAカードならここにも注意!
さて、初めてカードを作る場合の注意点を少し解説しておきましょう。
クレジットカードの申し込み条件はクリアしている?
クレジットカードの発行には審査があります。
といっても、簡単な審査で、預金額などの資産やその人の経歴まで審査まで調査することはありません。
カードの入会申し込み画面には、審査がある旨と、入会条件が記述されています。
その条件とは、年齢、勤務しているか、年収などです。
例えば、25歳以上と入会条件にあれば、24歳の時点では基本的に入会できません。
また、18歳以上の社会人とあれば、学生は入会できないのです。
そのあたりをきちんと確認しておきましょう。
セキュリティ面は大丈夫?
クレジットカードはある意味、現金よりも安全です。
現金は落としたり、盗難された場合は補償がありませんが、クレジットカードは盗難したり紛失して悪用された場合でも、一定の条件のもと補償されます。
また、カードが手元にあってもスキミングなどの被害に遭った場合も、補償の範囲となります。
盗難などの被害は届け出が必要ですが、クレジットカード会社に伝えておけば、被害を知った日の前後の悪用されたカードの利用については請求されません。
また、盗難や紛失を届け出れば、そのクレジットカードは無効となり、利用することはできなくなります。
きちんと届け出をすれば、再発行もしてくれます。
お金と同じように管理することは必要ですが、補償がありますので安心してください。
WEBで使いすぎを防止
クレジットカードは、現金が減っていくという感覚が少ないため、どうしても使いすぎになることがあります。
そんなときはWEB明細が便利です。
クレジットカードの利用記録はWEB明細のサービスで確認できます。
上手に利用すれば、家計簿の代わりにもなりますので、むしろお金の管理が楽になります。
まとめ
初めてクレジットカードを発行するのなら、VISAがおすすめです。
いままで現金主義だったという人も、クレジットカードの利点がわかれば、発行しようと思ったのではないでしょうか。
ぜひとも、自分に合った一枚を見つけてください。