ゲーミングPCが流行りつつありますが、実際にはどんなPCのことを指すのでしょうか。
ゲームができるPCであることには間違いありませんが、グラフィックボードを積んでいる点が普通のPCとの大きな違いです。
この記事では
について解説していきます。
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ゲーミングPCと普通のPCの違い

ゲーミングPCと普通のPCの違いは以下になります。
ゲーミングPC | 普通のPC |
---|---|
・グラフィックボードを積んでいる ・CPUが高性能 ・メモリ容量が大きい ・冷却性能が高い ・値段が高い ・カスタマイズしやすい | ・グラフィックボードがない ・CPUはピンキリ ・メモリ容量は少なめ ・冷却性能は高くない ・安いものもある ・カスタマイズしにくい |
大きな違いはグラフィックボードの有無
PCでゲームをプレイするためにはグラフィックボード(GPU)と呼ばれるパーツが必要です。
正確にいえば普通のPCにもグラフィックボードは搭載されているのですが、CPUに付属している補助的なものであることが多く、負荷のかかるゲームを動かすことはできません。
ゲーミングPCにおけるグラフィックボードとは映像を処理することに特化したパーツと考えてもらえれば大丈夫です。
有名なものではNVIDIA製のRTXシリーズやGTXシリーズ、AMDのRadeonシリーズがあり、性能は値段に比例します。
グラフィックボードは自分がどれぐらいの画質とフレームレート(描写の滑らかさ)を望むかで必要なスペックが変わってきます。
一例を出すと、ゲームでは主流のフルHD画質ならRTX3070があれば大抵のゲームを快適に遊ぶことができます。
CPUの性能
ゲーミングPCのCPUは普通のPCの数倍以上の処理能力を持ったものが搭載されています。
ゲームを快適にプレイするにはCPUによるデータの処理も重要となり、グラフィックボードの性能を引き出すためにもCPUも高性能なものが必要です。
またゲームプレイを録画したり、配信したりと同時に複数の作業をする場合もCPUの性能が高いほうが有利となります。
メモリの容量
ゲーミングPCはメモリの容量が大きいということも特徴の一つです。
一般的には16GB、ものによっては32GBもの容量を搭載したものもあります。
普通のPCが4~8GBが中心であるので、それだけゲームで求められるメモリが大きいことを物語っています。
冷却性能
ゲーミングPCは普通のPCと比べて冷却性能が強化されていることも違いの一つです。
ゲーミングPCに搭載しているCPUやグラフィックボードは負荷のかかるゲームをプレイすると温度は90℃以上になることもあります。
CPUなどPCのパーツは高温にさらされると寿命が縮む原因となるので、ファンの数を増やしたり、水冷クーラーを採用したりしてPCの温度を下げるように設計されています。
普通のPCで水冷クーラーなどを備えることはほとんどありません。
価格が高い
高性能なCPUやグラフィックボードを積んでいるため、ゲーミングPCは価格が高くなりがちです。
普通のPCであれば10万円も出せば高性能なものも買えますが、ゲーミングPCで10万円前後のものは滅多になく、あったとしても最低限の機能しか備えていないことがほとんどです。
カスタマイズしやすい
ゲーミングPCはパーツの増設・交換を前提に設計されているものも多く、ケースも開けやすくアクセスしやすいのが特徴です。
グラフィックボードを新しくする、メモリやSSDを増設するなどもケースを開けて差し込む作業が比較的楽にできます。
またゲームプレイ時は冷却ファンが高速で回転するためホコリを吸い込みやすくなります。
そのためメンテナンスしやすいようにメッシュパネルを採用しているモデルもあります。
普通のPCはそもそもカスタマイズができないものもあるので、その点は大きな違いといえるでしょう。
ゲーミングPCのメリット
ゲーミングPCには以下のメリットがあります。
- 圧倒的に綺麗な映像を楽しめる
- 高フレームレートでのプレイ
- MODなどのカスタマイズ
- インディーズなどのマニアックなゲームもプレイできる
- セールで無料配信されるタイトルもある
以下に一つずつ解説していきます。
圧倒的に綺麗な映像
- 美しい映像はPCゲームならでは
- レイトレーシングによりリアルな描写も楽しめる
ゲーミングPCの最大の魅力は美しい映像といっても過言ではないでしょう。
ゲームによっては4K画質で実写と見間違うほどのクオリティでプレイ可能です。
また他にも、RTXシリーズというグラフィックボードを搭載したゲーミングPCではレイトレーシングという機能もあります。
レイトレーシングとは光の反射をリアルタイムで計算する機能のことで、ガラスや水面に反射する映像をより現実に近いようにシミュレーションするものです。
レイトレーシングの効果はこちらの動画がわかりやすいので、ぜひ確かめてみてください。
高フレームレートでのプレイ
ゲーミングPCは高フレームレートでプレイできることも魅力の一つです。
フレームレートとは1秒間に何回描写できるかの指標となり、fpsという単位を使います。
30fpsとは1秒間に30回映像が書き換えられ、144fpsでは144回ということになります。
例えば家庭用ゲーム機でゲーム内のカメラを動かしたときにカクカクして見えるのはフレームレートが低いからです。
数字が上がるほどに描写が滑らかになるので、カクつきのないスムーズな映像でプレイできます。
ただし、高フレームレートを実現するには出力するフレームレートに見合ったモニターを選ぶ必要があります。
PCでは240fpsで出力しているのに、モニターが60fpsまでしか対応していない場合は60fpsが上限となります。
ゲーミングPCとモニターの性能は一致させておく必要があることを覚えておきましょう。
MODなどのカスタマイズ
ゲーミングPCでは一部のゲームにMODと呼ばれるプログラムを入れることができます。
MODとはキャラクターの外見を変えたり、無限弾薬などを使えたりできるようにするプログラムのことで、ゲーム好きの有志によって制作されているものです。
ただしMODはあくまでも個人的に楽しむために使うもので、オンラインで対戦するゲームに使うとチート(反則)扱いされ、アカウントを凍結されることもあります。
またMODを導入してバグが起きても公式のサポートは受けられないので、PCゲームに慣れた上級者向けの楽しみ方といえるでしょう。
インディーズなどのマニアックなゲームもプレイできる
ゲーミングPCではゲーム配給会社を好きに選べるので、インディーズのようにマニアックなゲームも楽しめます。
個人制作や小さなスタジオから発売されているゲームの中には隠れた名作と呼ぶべきものもあるので、それらを探していくのも楽しみの一つです。
家庭用ゲーム機では決して配信されることのないゲームに巡り会えるのもゲーミングPCならではの魅力といえるでしょう。
セールで無料配信されるタイトルもある
ゲーム配給会社によっては過去のビッグタイトルを無料で配信することもあります。
例えばEPICでは「バットマン アーカム・アサイラム」や「トゥームレイダーシリーズ」などを定期的に無料で配信しています。
またSteamでは定期的に大きなセールを実施しており、過去にやりたかった名作などがお手頃価格で配信されています。
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ゲーミングPCのデメリット
ゲーミングPCのデメリットを解説していきます。
価格が高い
ゲーミングPCは価格が高いことが最大のデメリットでしょう。
エントリークラスのゲーミングPCですら、10万円は軽く超えます。
またエントリークラスではゲーミングPCのメリットである「綺麗な映像」と「高フレームレート」を実現しにくくなるので、十分に楽しむためには20~30万円が必要となってきます。
もちろんゲーム以外の作業もできるのでPCを買うと考えれば不当に高いということはありません。
ゲーミングPCはカスタマイズもしやすいので、最初はエントリークラスの性能で購入し、のちのちに買い替えていくという方法もあります。
消費電力が高い(電気代がかかる)
ゲーミングPCは性能に比例して消費電力も大きくなります。
現時点(2023年4月)で最高峰のグラフィックボードであるRTX 4090Tiは最大で450Wもの電源を必要とします。
電子レンジが500Wであることを考えるとどれぐらいの消費電力かわかりやすいでしょう。
ただし、これは常時全開で稼働させた場合の話なので、実際の消費電力はもう少し小さくなります。
消費電力が平均300W前後と仮定すると1時間あたり6~7円ほど(※)かかります。
普通のPCが50~150Wほどとすると1時間あたり2円程度なので、電気代が3倍ほどになることは間違いありません。
※作成時(2022年10月)の消費電力基準
設定が細かすぎる
ゲーミングPCでゲームをプレイするとわかるのですが、映像のための設定が細かすぎてどのパラメーターを調整すれば綺麗になるのかわからなくなることがあります。
解像度やフレームレートであればすぐわかりますが、アンチエイリアス、パーティクルラインなど、なんのことを指しているのか不明な項目もあるので、初心者がいじるにはハードルが高いものもあります。
解決策としては一回に調整するのは一つの項目だけにして実際に映像の変化を確かめることがおすすめです。
あまり変化が感じられない項目は放っておいても問題ありません。
また有名タイトルではゲーム実況者などがおすすめの設定を解説しているものもあります。
とりあえず真似すればおかしな設定にはならないので、自信がない場合は他の人の設定を参考にしましょう。
ゲーミングPCのゲーム以外の用途

ゲーミングPCはゲーム以外の作業も快適にできます。
動画編集
映像という点でゲームと動画編集は近い関係にあります。
動画編集は一般的に処理に時間がかかります。
特に高解像度での編集作業は低スペックのパソコンではプレビューすらまともに動きません。
その点ゲーミングPCは高性能CPUとグラフィックボードを積んでいるので、高負荷の動画編集にも有利です。
3DCG制作
動画編集同様に3DCG制作もパソコンの性能が要求される作業です。
2Dでは問題にならなかった作業も3Dになると演算量が膨大となり、普通のPCではソフトを起動すらできないこともあります。
メモリも大容量のものが必要とされるので、ゲーミングPCの中でも高性能なものであれば3DCGの制作でも活躍できます。
配信
ゲームをプレイするだけではなく、同時配信したい場合はCPUの処理能力が必要となります。
同時に複数の作業をこなすにはCPUのコア(作業する頭脳みたいなもの)の数が多いほど有利になります。
最近のゲーミングPCはマルチコアのCPUを最初から搭載しているケースが多いので、配信を考えている人にもゲーミングPCはおすすめといえます。
マルチタスク
高性能のCPUと大容量のメモリは複数の作業をスムーズに実施するときも役に立ちます。
Chromeで多くのタブを開くような場面でもメモリが多ければ数十個開いても問題ありません。
動画を見ながら作業したいときにもゲーミングPCの性能は有利となります。
ゲーミングPCなら通常の作業やマルチタスクの処理も早くなります。
ゲーミングPCを買ったほうがいい人

ゲーミングPCを買ったほうがいい人の特徴を解説します。
ゲームで勝ちたい人
オンラインゲームの対戦で少しでも勝率を上げたい人はゲーミングPCを買ったほうがよいでしょう。
ゲームによってはフレームレートが高いほうが有利なものがあります。
FPS(ファーストパーソンシューティング)などのゲームでは30fpsと144fpsでは敵を発見するタイミングにほんの僅かですが、ズレが生じます。
またフレームレートが高ければ、索敵やエイミングもスムーズになりワンランク上のプレイができるようになります。
デバイス面でも家庭用ゲーム機ではキーボードとマウスが使えないタイトルもありますが、PCでは使い放題です。
コントローラーのスティックでのエイミングとマウスでのエイミングでは相当な差があるので、有利なデバイスを使える点もポイントの一つといえるでしょう。
美しいグラフィックでプレイしたい人
ゲームの画質をとことん綺麗にしたい人はゲーミングPCがおすすめです。
家庭用ゲーム機では4Kで出力できてもフレームレートが低すぎてカクカクになってしまうものもゲーミングPCであれば、滑らかに描写できます。
実写のような映像がヌルヌルと滑らかに動く映像はまさに感動モノです。
ゲーム以外にもクリエイティブな作業をする人
ゲームだけではなく、プレイ動画を編集したい、同時配信をしたいという人はゲーミングPCを購入したほうがよいでしょう。
ゲームをするのに必要な性能は動画編集や配信などに求められるものを十分満たします。
ゲーミングPC1台で他のクリエイティブな作業もしたいという人は一石二鳥といえるでしょう。
おすすめのゲーミングPC
おすすめのゲーミングPCをエントリーからハイスペックまで紹介していきます。
エントリークラス:GALLERIA(ガレリア)RM5R-G60S 1TB SSD
■スペック
OS | Windows 11 Home 64ビット |
CPU | Ryzen 5 4500 |
グラフィックボード | GeForce GTX 1660 SUPER 6GB GDDR6 |
メモリ | 16GB DDR4 SDRAM |
ストレージ | 1TB NVMe SSD / 追加ストレージ 無し |
価格(2023年4月) | 117,380円(税込み)~ |
特徴 | こんな人におすすめ |
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GALLERIA RM5R-G60Sはエントリーグレードとして十分な性能を持つスタンダードモデルです。
CPUはRyzen 5 4500を搭載し、6コア12スレッドの恩恵でマルチタスクもこなせます。
グラフィックボードはGeForce GTX 1660 SUPERを採用。
低画質に設定する必要はありますが、APEXやフォートナイトなどのタイトルも快適なフレームレートでプレイできます。
マイクロソフトフライトシミュレーターなどの重たいタイトルをサクサクプレイするには少々不向きですが、ストリートファイター5などは問題なくプレイ可能です。
ミドルクラス:マウス G-Tune HM-B-LC
■スペック
OS | Windows 11 Home 64ビット |
CPU | インテルCore i7-12700 |
グラフィックボード | GeForce RTX 3060 |
メモリ | 32GB DDR4 |
ストレージ | 1TB NVMe SSD |
価格(2023年4月) | 273,710円(税込み)~ |
特徴 | こんな人におすすめ |
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マウス G-Tune HM-B-LCはミドルクラスのゲーミングPCでもコスパに優れたモデルです。
第12世代のCore i7はほとんどの作業をストレスなくこなせます。
グラフィックボードはミドルクラスの代表であるRTX 3060を搭載し、APEXやフォートナイトなどのゲームもフルHD解像度であれば、綺麗な画質とフレームレートを両立できます。
メモリも大容量の32GBなので、複数の作業を同時に実行しても不足することはないでしょう。
ほとんどのゲームを安定して楽しめるおすすめのゲーミングPCです。
ハイスペック:G-Tune XP-Z
■スペック
OS | Windows 11 Home 64ビット |
CPU | インテルCore i9-12900K |
グラフィックボード | GeForce RTX 3090 |
メモリ | 32GB DDR4 |
ストレージ | 1TB NVMe SSD+4TB HDD |
価格(2023年4月) | 770,324円(税込み)~ |
特徴 | こんな人におすすめ |
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G-Tune XP-Zは現時点では最高スペックのゲーミングPCです。
最高のCPUであるCore i9-12900KとRTX 3090の組み合わせによりもはやできないゲームや作業はありません。
最高のグラフィックで遊ぶ、240fpsの高フレームレートでサクサクのプレイをするなど、ゲームに求められるものは全て叶います。
かなりの高額となりますが、最高のゲーム環境を求める人にはおすすめできるゲーミングPCです。
よくある質問

Q:ゲーミングPCで普段使いはできますか?
できます。むしろ性能が高いので作業の効率が上がります。
Q:普通のPCをゲーミングPCにできますか?
外付けのグラフィックボードを繋げば一応ゲームができるPCになります。
しかし、グラフィックボードの性能を活かすにはそれに見合ったCPUが必要ですし、メモリも16GB以上は必要です。また冷却性能も不足する可能性があるので、熱による影響を受けやすくなります。
ゲームをするのであればゲーミングPCを購入することをおすすめします。
Q:デスクトップとノートパソコンはどちらがおすすめですか?
性能を重視するのであればデスクトップ一択です。
デスクトップはカスタマイズ性も高く、コスパも高くなることが多いです。
ノートパソコンはあちこち持ち歩いてゲームをしたい人にはおすすめできますが、デスクトップと同等の性能を出すのは難しいといえます。
Q:普通のPCでAPEXなどのゲームはできますか?
残念ですが、普通のPCはグラフィックボードを積んでいないので、プレイすることはできません。
サーバー上で処理するゲームなどは普通のPCでもプレイ可能です。
まとめ

以上、ゲーミングPCと普通のPCの違いを解説してきました。
まとめると
- グラフィックボードを積んでいる
- ゲームをプレイするために高性能なCPUを採用している
- メモリも大容量
- 高価格
- カスタマイズしやすい
という違いがあります。
ゲーミングPCは家庭用ゲーム機を上回る画質やフレームレートでのプレイも可能です。またゲーミングPCはゲームができるだけではなく、動画編集や配信などもゲーム以外の作業も快適にこなせます。
普段のゲームをより綺麗なグラフィックでプレイしたい、高フレームレートで勝ちたいという人はぜひゲーミングPCを検討してみましょう。
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