エンジニアは転職で失敗しやすい?上手い転職方法と年収アップの注意点
IT企業に入社したものの「もっとエンジニアとして経験を積みたい」「条件のいい職場で働きたい」という20代の人も多いのではないでしょうか?
しかし、転職経験がない、経験が浅いなどの理由で転職を迷っている人もいるかもしれません。そこで、エンジニアとして経験を積める転職先を探す方法をご紹介したいと思います。
転職サイト名 | HOP経由登録者数 | 求人を探す |
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リクルートエージェント | ||
マイナビAGENT×IT | ||
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目次
エンジニアの転職理由ベスト3
エンジニアの転職理由には、どのようなことが多いのでしょうか?エンジニアの転職理由ベスト3を見てみましょう。
1位:残業が多い
エンジニアの仕事はプログラミングやシステム開発業務、設計書の作成など、仕事量が多く、かつ納期が厳しいことが多くなります。そのため、とても残業が多い職種です。
しかもブラック企業も多く待遇の悪さから人が集まらないため人材不足なため、さらに残業が増えてしまいます。
そのため、スキルアップできない、開発経験を積むことができない、最新技術を得られないなどの不満も多くなります。
2位:給料が安い・見合っていない
仕事がキツく残業が多い割に給料が安く収入が仕事に見合っていないという不満も多く聞かれます。
自分がいないとプロジェクトが回らないのに人事担当者や上司からは評価されず給料は低いままなどという場合、早めに評価される会社に転職した方が賢明です。
3位:キャリアが築けない、お客様対応がつらい
エンジニアとしてキャリアアップして収入を上げるためには、IT技術者としてシステム設計、パッケージソフト開発、プログラミングなど、特定のIT技術を身につける必要があります。
しかし、実際は「やりたい業務をやらせてもらえない」、「客先に行って営業活動するばかりでキャリアを築けない」など、最新技術を得られる環境で働けないという不満が多く聞かれます。
あなたの転職理由は何でしょうか?本当に転職するべきなのか、転職した場合のメリットとデメリットは何なのかをよく考えて転職を決めるようにしてください。
エンジニアは転職で年収アップする?理由と注意点
エンジニアが転職によって年収アップしていくことは十分可能です。その理由は、IT業界の人手不足が深刻であるということにあります。
スマホなどのポータブル端末の利用者は激増しており、モバイルアプリ開発者やゲーム開発者、Web系開発者が不足しています。
また、今やどの企業でもITシステムの導入が必須なため、社内SEやインフラ技術者の需要が高まっています。
IT人材不足が深刻なため、開発経験やIT系の専門知識が豊富な技術力を持っている人材に高収入を提示する企業は多いのです。
その反面、経験やスキル、資格などが無いと転職しても年収アップは望めないでしょう。
企業が求めるITシステム開発経験やシステム設計能力、その企業が扱う開発言語や開発環境、開発業務の知識や技術力が無いと、年収アップどころか年収をキープするのが精一杯です。転職してもスキルが無いと、またすぐに転職に失敗してしまう可能性もあります。
そうならないためにも、求人情報の募集要項をしっかりと確認し、企業が求めるスキルの具体的な内容は何なのかをピンポイントで知る必要があるのです。
情報収集するためにはさまざまな転職方法がありますが、そのメリットとデメリットを見極めながら転職先を探す必要があるでしょう。
エンジニアの転職方法|それぞれのメリットとデメリット
エンジニアが転職する際の転職方法には、転職サイト、転職エージェントを利用する方法、そして、友人や知人による紹介の3つの方法が挙げられます。
どの方法にもメリットとデメリットがありますからそれを正しく理解し、自分に合った方法を選ぶ必要があります。一つ一つの方法についてご紹介したいと思います。
転職エージェント|現職で働きながらの転職活動が楽に進む
転職エージェントとは、求職者一人一人にキャリアコンサルタント、または、キャリアエージェントと呼ばれる担当者がつき、転職サポートをしてくれるサービスです。基本的には無料で利用できますが、一部有料のサービスもあります。
【メリット】
- 担当エージェントがついて、各種交渉を代行してくれる
- 非公開求人が多い
- サポートが手厚いため働きながらの転職活動が楽
転職エージェントの担当者は、求職者と面談して転職に対する希望条件や勤務経験などをヒアリングすることで、希望条件に合った求人を紹介してくれます。
さらに、履歴書や職務経歴書の添削や面接対策、企業との面接日程調整や面接への同行などさまざまな転職サポートをしてくれます。そのため、仕事が忙しく転職活動に時間をなかなか割けない人にぴったりです。
さらに、転職エージェントには待遇や条件が良い非公開求人が多数登録されているというのも、魅力です。
【デメリット】
専門的な知識がないエージェントの場合、希望にあう求人を紹介してもらえない
転職エージェントを選ぶ際には、IT業界に特化しているエージェントを選ぶべきです。なぜなら、IT系の知識が無いと条件に合った求人を探すのが難しいからです。
IT業界特化型エージェントなら、エンジニア特有の仕事上の悩みを理解してもらいやすいというメリットもあります。
転職サイト|自分の希望をもとに絞り込める
転職サイト、または、求人サイトには求人情報が豊富に登録されており、自分で求人を選んで応募するための転職ツールです。
【メリット】
- 自分自身で必要な条件で情報を選ぶことができる
転職サイトは自分で情報を検索しやすいように作られているため、検索条件が豊富で求人情報を検索しやすくなっています。
そのため、転職目的や方針がはっきりとしている人にとっては、自分で自由に転職活動を進められることが大きなメリットになるでしょう。
【デメリット】
- 面接の日程調節などや履歴書、職務経歴書の作成などを全て自分でやるので大変
- 職場の雰囲気や仕事内容、年収の交渉などについて誰にも相談できない失敗するケースが多い
一方で、担当者によるサポートがないため、転職活動は全て自分で進めなければなりません。仕事が忙しく時間がない人や誰かにアドバイスをもらいたい人には向かないでしょう。
転職サイトの上手な使い方として、すぐに転職することは考えていない人が、転職準備のために情報収集ツールとして利用するという方法もあります。
転職エージェントなど他の方法と併用して、担当者に相談する前にあらかじめどのような求人があるのかを調査するために利用するのもおすすめです。
友人や知人の紹介|リファラル転職は勤務イメージがしやすい
友人や知人による紹介、いわゆるリファラル転職という転職手法もあります。
【メリット】
- 職場の雰囲気などのリアルな情報を前もって知ることができるので、転職後のイメージがわきやすい
リファラル転職の最も大きなメリットは、友人や知人を通して転職先候補の職場の雰囲気や人間関係、具体的な仕事の内容や必要とされるスキルなどを詳しく知ることができるということです。
求人票だけで転職先を判断するよりも得られる企業情報が多く転職後に働くイメージがわきやすいため、ミスマッチのリスクを最小限にすることができるでしょう。
また、紹介してくれた友人や知人から採用担当者に事前に話が通っていれば採用されやすい、面接の場でアピールしやすいというメリットもあります。
【デメリット】
- 年収交渉などのシビアな話の際に気まずくなり、思うようにいかなくなることもある
- 転職後にすぐやめたくなっても気を使って辞められなくなることもあるかもしれない
一方で、デメリットとして、お金の話がしづらい、断りづらい、転職後に辞めづらいということもあります。
エンジニアが転職で失敗しないための転職先選びの方法
エンジニアが転職する際には、どうすれば失敗せずに転職先を選ぶことができるのでしょうか?
まずは、今自分が職場でどのような不満を抱えているのか、転職することでどのように解決したいのかを明確にする必要があります。
例えば、年収アップしたいのか、仕事を評価されたいのか、残業を減らしたいのか、などによって、転職の目的は大きく変わります。
そして、全ての条件満たした転職先などはありませんから、どの条件を優先させたいのかも明確にすべきです。
さらに、意外と重要なのが、面接の場で実際に採用された後に上司や同僚となる人物に会うことができるかどうかという点です。
一緒に仕事をすることが無い採用担当者や転職エージェントの担当者とだけ話していても、実際の仕事内容や現場の状況はわかりません。
例えば、直属の上司でない経営層の人間や採用担当者に「年休は取りやすいか」を聞いても、「大丈夫です。取れますよ。」と言われるに決まっています。
しかし、現場の上司や同僚に聞くことで、「繁忙期は厳しいが、プロジェクトが落ち着いたころに交代で年休を取っています。」などという具体的な回答を得られるでしょう。
エンジニア転職は大手企業?中小企業?どっちがいいの?
転職先を選ぶ際には、大手企業や上場企業が良いのか、それとも、中小企業やベンチャー企業が良いのか、どちらが良いのでしょうか?
大手企業は高収入で仕事が安定している、福利厚生制度が整っているなどというメリットがあります。
しかし、大手企業にもいろいろあり、ワークライフバランスに理解があって働きやすい企業もあれば、高収入だが残業が多く激務でプライベートの時間が全く取れないという企業もあります。大手企業だからブラック企業ではないとは限りません。
また、大手企業は組織が大きくなりすぎているため
- 部署異動ができずスキルアップしづらい
- 役割分担が明確で同じ役割ばかり求められる
- 年功序列制度が根強く残っている
などの弊害もあります。一方、中小企業やベンチャー企業は
- 開発から運用保守、営業までマルチな役割を求められる
- 受注する仕事のスパンが短くスピード感が求められる
- 仕事を評価されやすい
などという特徴があります。一見良いようにも見えますが、社長や経営者がワンマンで働きづらい中小企業もあるので、注意が必要です。
エンジニアは技術職なので、自分自身のスキルと企業が求めるスキルの差が大きいと転職は成功しません。
そのため、転職先選びの際は、どちらが自分に合っているかを正しく見極める必要があります。仕事経験やスキル、将来のキャリアプランをもとに転職先を決めるようにしましょう。
エンジニアの転職がうまくいくキャリアアップ事例を紹介
エンジニアが転職によって上手にキャリアアップしていくためには、どうすれば良いのでしょうか?
エンジニアのキャリアは、営業から開発、運用・保守など多岐にわたります。そのため、企業が求める職種経験やスキル、資格などと、自分が持つ経験やスキルをマッチさせるのは、非常に困難です。
そこで、システムエンジニアのキャリアアップ事例をご紹介しますので、参考にしてみてください。
たいていのエンジニアは、最初はシステムエンジニアとなり基本情報技術者やソフトウェア開発技術者などの資格を取りながら、業務経験を積みます。
さまざまな案件を担当して要件定義、設計、テストなどの実務を行い、自分がなりたいエンジニアとしてのあるべき姿を探します。
システムエンジニアとしての基本を積んでおくことで、どのキャリアに進んでも基本が身についているため役に立ちます。
その後、ネットワークエンジニアやサーバーエンジニアなどのインフラ系に進む道があります。ネットワークスペシャリストの資格やシスコなどのベンダー資格を取得し、インフラ系の知識と業務経験を身に付けます。
他にも、セキュリティに特化したセキュリティエンジニアになる、実際にプログラムを行うプログラマーになるという道もあります。
また、そのままシステムエンジニアとして経験を積んでプロジェクトマネージャーになる人もいます。その際には、PMPなどの資格の取得が必要です。
「違う仕事がしたい!」エンジニアから転職するなら
では、エンジニアから別の職種や業種に転職する場合はどうすれば良いのでしょうか?IT系以外の仕事を選ぶ場合、システム開発スキルやプログラミングスキル、IT系の専門知識などはあまり役に立たない可能性があります。
しかし、エンジニアとして直接仕事につながるスキル以外にも、転職後に役立つスキルはたくさんあります。
例えば、他部署やお客様との交渉ややり取りをすることが多かった場合は、高いコミュニケーションスキルを活かすことができます。
また、上司として開発チームをまとめた経験がある場合、マネジメントスキルをアピールすることもできます。
他にも、プレゼン資料や報告資料を作成する能力やプレゼン能力など、転職時に役立つスキルはたくさんあります。
これらのスキルを活かす職種としては営業職があり、転職しやすいと言われています。
自分が持つスキルを正しく把握し、違う職種や業種に転職する際にどのように役立てることができるかをしっかりと考えておくようにしましょう。
年齢で選ぶ!年代別オススメ転職サイト一覧表
「どの転職サイトに登録すれば良いのかわからない」という方のために、年齢別におすすめ転職サイトをご紹介します。年齢によって適している転職サイトも違いますし、転職サイトはそれぞれ取り扱っている求人も違います。あなたに合った転職サイトを選ぶことが大切です。
リクルートエージェント
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