看護師の転職理由トップ10から見える「ホンネと建て前」、採用担当者はどう見ている?

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看護師の転職理由トップ10

転職経験のある看護師を対象に『HOP!ナビ看護師』独自でアンケートを行ったところ、転職理由の順位は以下の結果となりました。

1位 結婚・出産・育児(24.77%)
2位 残業が多い・休暇が取れない(18.12%)
3位 人間関係(12.39%)
4位 他施設への興味(8.46%)
4位 本人や家族の健康問題、介護(8.46%)
6位 給与に不満がある(7.25%)
7位 責任の重さ・医療事故への不安(6.04%)
8位 夜勤(5.74%)
9位 通勤が困難(5.14%)
10位 教育体制への不満、進学(3.63%)

(『HOP!ナビ看護師』調べ)

厚生労働省がまとめた「看護職員就業状況等実態調査結果(平成23年)」によると、看護職員として退職経験がある人の退職理由の上位5位までは以下となります。

  • 1位 出産・育児のため
  • 2位 結婚のため
  • 3位 他施設への興味
  • 4位 人間関係がよくないから
  • 5位 超過勤務が多いため
  • 6位 通勤が困難なため
  • 7位 休暇がとれない・とりづらいため
  • 8位 夜勤の負担が大きいため
  • 9位 責任の重さ・医療事故への不安があるため
  • 10位 本人の健康問題のため

『HOP!ナビ看護師』の調査結果と厚生労働省が発表したそれとでは、上位4~5位くらいまでは多少の順位の前後はあるものの、ほぼ同じ内容となっています。やはり、「結婚・出産・育児」「残業が・休暇が取れない」「人間関係」「他施設への興味」が、おもな退職理由となるのでしょう。

その一方で、それ以下の順位には大きな違いが見られます。『HOP!ナビ看護師』の調査結果では「給与に不満がある(6位)」「教育体制への不満・進学(10位)」がトップ10に入っているものの、厚生労働省の調査結果には入っていません。また、「本人の健康問題」は『HOP!ナビ看護師』の調査結果では4位と上位に入っていますが、厚生労働省の調査結果では10位と低い順位となっています。

お金と健康の問題は、看護師業界に限らずセンシティブな問題です。もしかしたら、回答した看護師にとって、厚生労働省の調査(全国の看護師等学校養成所を通して卒業生に実施)は「建前」、匿名で記入できる『HOP!ナビ看護師』の調査は「ホンネ」だったのかもしれません。

看護師の転職理由別、採用担当者が好印象をもつ「伝え方」

面接などの採用試験を受ける際、必ず聞かれるのが転職理由です。同じ転職理由でも、伝え方次第で良い印象に受け取られることもあれば、悪い印象しか残らない場合もあります。採用担当者はどう受け取り、キャリアアドバイザーはどうサポートするのか、『HOP!ナビ看護師』が調査した転職理由ランキングに沿ってご紹介しましょう。

転職理由1位:結婚・出産・育児(24.77%)

転職理由の1位に輝いたのは「結婚・出産・育児」で約25%、4人に1人が理由として挙げています。『HOP!ナビ看護師』が実施した転職理由のアンケートには次のようなコメントが寄せられました。

今年出産予定で、育休後も常勤として働くのは厳しそうだと感じ、かといって パート勤務で続けるには時給が低く見合っていないと思ったから。(20代後半・女性)

結婚を機にワークライフバランスを整えたいと思い、休みが多く福利厚生がしっかりしている病院に転職しました。(20代後半・女性)

病院の中でも一番大変で定時には帰られない科へ配属となりました。子どもが生まれて時間短縮勤務になったのに全く意味がないため、転職を考えました。(20代後半・女性)

乳児がいますが、夫は他府県への通勤で朝は早く夜も遅いため、緊急時の保育園のお迎えや看病はお願いできず、家事育児もすべて私の担当。経験年数や年齢関係なく楽しく話せる人間関係でとても恵まれた病棟に勤務していますが、とにかく忙しいので転職を考えています。(20代後半・女性)

結婚したことが一番のきっかけではあるが、残業も多く、休みも少なく、夜勤も過酷な中で家庭との両立が難しいと思った。(20代後半・女性)

上記の転職理由の場合、面接で採用担当者はどう受け取り、キャリアアドバイザーは求職者にどうアドバイスをしているのでしょうか。

採用担当者のコメント

結婚してもそのまま仕事を続けられる環境も整ってきており、慣れた職場の方が融通がきくこともあるでしょう。そんな中で、結婚を理由に退職される場合は、他の退職理由を隠しているケースも多々あるので、慎重に状況をおうかがいすることがあります。

例えば、結婚後の新居が相手方の都合で通勤に困難な距離になってしまった、仕事と家庭を両立したいので日勤のみの勤務にしたかったなど、結婚を機に退職せざるを得なかった理由を明確にしていただけたら、こちらも安心して採用することができます。

出産、育児が理由の場合は、以下の2点についてうかがいます。

  • 産休育休に入る前の職場に復帰できなかったのか
  • 子どもの都合で急に休むことはないか

採用側としては、子どもの体調不良による当日欠勤が一番の懸念なので、親や知人などの協力を得られるなどがあれば安心して採用できます。

キャリアアドバイザーのコメント

結婚のために転職する方は、採用担当者に以下の点を伝えると懸念や疑問をもたれないでしょう。

  • 出産計画もふまえた明確なキャリアプラン
  • 働くことに家族の理解が得られていること。

一方、出産・育児による転職の場合は、「子育てと仕事の両立をどのように考えているのか?」という疑問・懸念を採用担当者は持ちます。その回答次第では、良い印象にも悪い印象にも変わります。

子どもが体調を崩したときの当日欠勤やお迎えが生じた場合の対処方法までを考えて転職に臨んでいることを伝えれば、採用担当者の印象が変わります。対処方法や周囲の支援などの状況を、なるべくくわしく具体的に伝えるといいでしょう

本文

結婚・出産・育児は女性にとって大きなターニングポイントです。たとえば結婚を機に配偶者の転勤についていかなければならず、それまでの職場を辞めなければいけないこともあります。今は出産後も働き続けたい人は多いものの、妊娠中はつわりや切迫早産などで長く休むこともあり、産休が取れる時期を待たずに退職せざるを得ないことも。出産後は保育園に入れずに退職しなければいけないことがありますし、運よく子どもを保育園に入れられたとしても配偶者や親のサポートが薄く、残業や休日出勤、夜勤は出産前のようにできなくなるほうが多いものです。

ただ、子どもを育てながら働き続ける看護師はたくさんいます。出産を機に退職しても、再就職先を見つけられる人は多いです。転職が成功するかどうかは、働き続けることに対してどこまで真摯に考えているかということだと思います。子どもがいると、どうしても急な病気などで休んだり早退したりすることが増えます。それは仕方がないこととはいえ、どうしても職場に負担をかけることは確かです。

そのような時に、どのような対策が取れるのかを最初に示しておくと、採用担当者に「信頼できそうな人だ」という印象を持ってもらえるはずです。また、今後のキャリアプランも最初に伝えておくとよいでしょう。子どもがいても家族にサポートをお願いしてバリバリと働きたいのか、それとも責任のある立場は望まず、細く長く働き続けたいのかは人によって違います。それを把握しておけば、施設側はどのような仕事を任せればよいのかを判断できるので、入職後のギャップが少なくなりそうですね。

転職理由2位:残業が多い・休暇が取れない(18.12%)

転職理由の2位は「残業が多い・休暇が取れない」で約18%、5人に1人が理由として挙げています。『HOP!ナビ看護師』が実施した転職理由のアンケートには次のようなコメントが寄せられました。

前残業や後残業が多すぎて、体力がついていきませんでした。自分には病棟看護は向いていないと感じ転職しました。(20代後半・女性)

忙しくて先輩も怖いので定時で帰れず、有給休暇を全く消化できないから。(20代後半・女性)

上記の転職理由の場合、面接で採用担当者はどう受け取り、キャリアアドバイザーは求職者にどうアドバイスをしているのでしょうか。

採用担当者のコメント

「超過勤務が多い」を理由としている方に対しては、外来の患者が多い、人手不足でシフトの穴埋めが必要など原因を理解しているかどうかで印象は異なります。状況の理解ができず不満ばかりを言う方には、少しの負担やお願いもできないのではないかと採用側は身構えてしまいます。

ただし、超過勤務が慢性的でつらくなったからという理由であれば、それを改善できなかった前の職場に問題があったと判断できます。

「希望通りに休みが取れないから」と転職する方は多いですが、それだけが理由だとしたらあまり良い印象は受けません。看護師それぞれの都合に合わせてシフトを組むのは現実的ではないからです。ただし、希望休すらなかなか取れなかった、体調不良や身内の不幸でも休みづらかったというのであれば、職場自体に問題があったと理解できます。

キャリアアドバイザーのコメント

看護師の仕事は、患者の急変や救急対応があるため、必ず定時で上がることが保証されている仕事ではありません。特に、急性期病院で超過勤務を転職理由にする場合は、入職前に確認したのか?改善するための努力はしたのか?と採用担当者は疑問に感じます。

「超過勤務」を転職理由とする場合は、以下の回答で、良い印象に切り替わります。

  • 具体的な超過勤務時間を伝え、超過勤務があることによる弊害を伝える
  • 超過勤務になってしまう原因を分析し、それに対しての対策を行った姿勢を伝える

転職理由を「休暇が取れない・取りづらいため」とした場合は、入職前の公休数を事前確認せず、周囲と協力しながら休みを取得できない人という印象を持たれる場合があります。そういった悪い印象を持たれないために、入職後は周囲の状況を踏まえたうえで希望休を提出したいと伝えることが大切です。

本文

超過勤務が多いと、家事育児の両立が難しい、体力がもたない、拘束時間の長さの割に給与が見合わないなどの理由で、やめたくなるのは当然です。ただ、看護の仕事という性質上、どうしても定時ピッタリに終われるものではありません。採用担当者の印象を左右するのは「忙しさの原因を理解しているか」ということ、すなわち経営者側の視点を持っているのかどうかです。

忙しい原因はどこにあるのか、職場の運営体制の問題点はどこで、それに対して自分はどのように対処し、そのうえでなぜ転職を決意したのかというストーリーを語れるかどうかが転職成功のキーポイントとなります。不平不満をいうだけではなく、問題の本質を理解し、課題を解決しようとする姿勢を見せることが大切です。

転職理由3位:人間関係(12.39%)

転職理由の第3位は「人間関係」による悩みで、約12%が理由として挙げています。『HOP!ナビ看護師』が実施した転職理由のアンケートには次のようなコメントが寄せられました。

まだ1年目だったため転職するには早いと思いましたが、人間関係がつらいことと大規模病院で働き続ける自信がなかったから。(20代後半・男性)

先輩看護師や上司からのパワハラが耐えられません。同期と支え合ってきましたが、給料は下がってもいいので、人間関係が良好なところに転職したいと思っています。(20代後半・女性)

女性の上司やこわい先輩からイジメにあい、人間関係があまり良くなかったから。(20代前半・女性)

上記の転職理由の場合、面接で採用担当者はどう受け取り、キャリアアドバイザーは求職者にどうアドバイスをしているのでしょうか。

採用担当者のコメント

医療介護の現場では、 人間関係を理由に転職される方が一番多いのではないでしょうか。本音と建て前はあると思いますが、人間関係を理由に転職をする人は同じ理由で去っていくのではないか、採用しても長続きしないのではないかなという懸念があります。

どのように人間関係が良くなかったのか、パワハラのように一方的なものであったのか、関係改善のために何か努力をしたのかなどを説明してもらえると、採用側の安心材料になります。童話の「青い鳥」探しではありませんが、職場を変えれば人間関係も良くなるといった短絡的な考え方は、採用担当者にマイナスなイメージを与えてしまいます。

キャリアアドバイザーのコメント

転職理由を「人間関係」とした場合、採用担当者には以下の印象を持たれてしまう可能性があります。

  • 周囲との関係性が上手に築けない人
  • 自己主張が強い人

看護師はチームで働く仕事のため、周囲と関係を築くうえで大切にしていることや人間関係での悩みなどを面接で聞かれる場合もあります。

転職理由を「人間関係」とすることはあまりが良い印象を与えないため、積極的に伝えることはおすすめしていません。もし、あえて伝えたい場合は、以下の2点を看護師さんにはアドバイスしています。

  • 人間関係の状況が面接官にイメージできるように伝え、それに対する改善への取り組みも話すこと
  • 人間関係から気づけたことを伝え、今後は気分一新して新しい関係を築いていきたいと伝えること

本文

多くの人が転職理由に挙げる「人間関係」。面接でついつい、どれだけつらい思いをしたかわかってもらうために正直に話してしまいたくなると思うのですが、かえって逆効果です。

もし、求職者は周囲の人に問題があると思っていても、採用担当者はまず、求職者本人に問題があるのではないかと思ってしまうからです。人間関係が理由であることをどうしても伝えたいのなら、自分はそれを経験したことでどのように成長したのかなど、前向きな方向で話をすることが大切になってくるというわけです。

転職理由4位:他施設への興味(8.46%)

転職理由の第4位は「他施設への興味」で、約8%が理由として挙げています。『HOP!ナビ看護師』が実施した転職理由のアンケートには次のようなコメントが寄せられました。

希望の部署への配属ができないため、より良く働ける場所を求めて転職しました。(20代後半・女性)

勤務していた病院では、看護師としての技術や知識を十分に身につけられる自信がないと感じたから。(20代前半・女性)

違う科の経験を積みたいこと、技術不足を磨きたいこと、他の病院の規則や考え方など視野を広めたいことが転職理由です。(20代後半・女性)

上記の転職理由の場合、面接で採用担当者はどう受け取り、キャリアアドバイザーは求職者にどうアドバイスをしているのでしょうか。

採用担当者のコメント

他の施設や病院のやり方を勉強したいという転職理由は、非常に多いと感じています。しかし、言葉通りにスキルアップを目的に転職してくる人は少なく、なんとなく聞こえが良いのでこの理由を言う人が多いという印象です。実際、採用しても短い期間で「想像と違いました」などと言って辞めていく人が多いからです。

単なる興味本位ではないということを伝えるために、新しい職場でどんな経験をしたいのか、これまでの経験をどう活かしながら新しいキャリアを積みたいのかなどを明確にしておくことが必要です。職場は学校ではなく働く場所なので、単に興味があったから、学びたいからだけでは正直、給料は払えません。もし業務経験が浅いようなら、これまでのキャリアの何が活かされ、どの程度の戦力となるのか、ある程度のビジョンをもつ必要があるでしょう。

キャリアアドバイザーのコメント

「他施設への興味」が転職理由の場合、採用担当者は以下の疑問、懸念をもちます。

  • 他施設へ興味を持ったきっかけは?
  • すぐに飽きて他施設への興味が出てきてしまうのではないか?

そういった疑問や懸念を取り去り、良い印象を与えるためには次のことを伝える必要があります。

  • 今までの経験をふまえたうえで、他施設への興味に発展したこと
  • 他施設でどういったことがやりたいのか具体的な提案

なんとなく「ラクそうだから」「病院以外で働いてみたかったから」という短絡的な理由で転職してしまうと、イメージと異なる現実とのギャップをつらく感じるかもしれません。無駄に転職を繰り返す結果にならないためにも「他施設への興味」がわいた理由をより深く考えておくと良いでしょう。

本文

「他施設を経験してみたい」という理由は、「人間関係に疲れた」とか「子育てで時間に制限がある」などの理由に比べると一見前向きに見えるので、転職理由として使われがちです。ただ、多くの看護師がその理由を口にするので、採用担当者としては建前のように感じ、本音はどこにあるのか探ろうとするのでしょう。

もちろん、他施設に興味を持つことは悪いことではありません。ただ、その理由が消極的なものなのか、積極的なものなのかで評価が変わってきます。なぜ、あえて他施設に行きたいのか。それは自分にとってどうプラスになりそうだと考えたのかをしっかりと考えて伝えられるといいですね。

転職理由4位:本人や家族の健康問題、介護(8.46%)

「他施設への興味」と同率4位に入ったのは「本人や家族の健康問題、介護」で、約8%が転職理由として挙げています。『HOP!ナビ看護師』が実施した転職理由のアンケートには次のようなコメントが寄せられました。

ハラスメントを受けて精神的に不安定になり、前の職場を退職しました。しかし、転職する際に健康上の理由については伝えなかったため、今の職場ではなかなか配慮してもらえず、病院経営者や体制について不信感を抱いています。(20代後半・女性)

採用担当者のコメント

本人の健康問題が転職理由の場合は、そうなった原因は何か、現在の就業にどう影響するかを確認します。 健康問題の発生理由が業務に原因があるようであれば、確認したうえで再発や悪化しないような環境づくりをしていきたいと考えます。

「過去に病気やけがをしたことがあるが、今は問題ない」「薬でコントロールできている」「今も後遺症に悩まされているが、通常勤務の範囲であれば支障ない」など、具体的に業務へ影響がないことを説明してくれると安心できます。

「家族の健康問題」が転職理由の場合は、本人としてもやむを得ず不本意なことだと思います。可能な限り状況を詳しく教えていただけると採用後の状況も想定でき、継続した勤務ができる状況かどうか、職場として体制を整えることができるかどうか検討ができます。

キャリアアドバイザーのコメント

「健康問題」が転職理由の方に対して、勤務するうえで支障がないのであれば採用担当者は理解を示しますが、そうではない場合は受け入れ体制を整える必要があるため採用のハードルが上がります。

中には、答えたくないからと病名を伝えない求職者もいましたが、正しい情報がなければ面接官も判断に困りマイナスの印象をもちます。現在の状況を正直かつ的確に答えることが面接では求められます。完治していない場合は、対策方法を明確にし、勤務に支障をきたすことがないようにする努力姿勢を見せることが大切です。

転職理由が「家族の健康問題・介護」の場合、プライベートなことですが、あいまいな表現ではなく可能な限り詳細を伝えましょう。中途半端な情報を伝えてしまうと憶測を呼び、早期退職につながることもあります。もし、長期介護休暇を取得する可能性もあるならそれも伝え、対策をどうするかも考えておく必要があるでしょう。

雇用側も、勤務リスクを事前に把握でき、協力体制がとれる部署への配属を検討してもらえることもあります。

本文

看護師の仕事は肉体的にもきつく、人間関係で悩むことも多いため、心身を壊して退職してしまうこともあります。しかし、仕方がないこととはいえ、残念ながらそれが採用時にハンディになってしまうことは確かです。思わず隠したくなるのかもしれませんが、そこを隠してしまうと採用担当者は不信感を抱きますし、いざ入職できたとしても職場とミスマッチを起こしてすぐに退職せざるを得なくなってしまいます。自分の健康上の問題は今どういう状態でどのような対処をしており、どうすれば業務に支障がなくなるのかを伝えたほうが相手に誠実な印象を与えることでしょう。

家族の健康問題・介護は育児と同様に、働き方に制限をしなければいけない状況となるため、どのような働き方ができるのかを事前に伝えておくことが大切です。ハンディとなることはつい隠したくなるものですが、包み隠さず伝えれば、職場によっては協力体制をとることもでき、本人がハンディと思っていたとしても意外とハンディではなくなる可能性があります。

転職理由6位:給与に不満がある(7.25%)

転職理由の6位に入ったのは「給与に不満がある」で、約7%が理由として挙げています。『HOP!ナビ看護師』が実施した転職理由のアンケートには次のようなコメントが寄せられました。

契約上の拘束時間が長く、さらにその時間を大幅に越えての残業が常態化しているのに、見込み残業を含んだ給与のため時間外手当てが発生しないから。(20代後半・女性)

勤務していた病院は良い病院で経験値を積むことができましたが、給料と仕事量が見合っていなかったと思います。(20代後半・女性)

上記の転職理由の場合、面接で採用担当者はどう受け取り、キャリアアドバイザーは求職者にどうアドバイスをしているのでしょうか。

採用担当者のコメント

「給与に不満がある」が転職理由の場合、元々の給与金額の設定に不満があったのか、時間外手当が支給されないからか、何かの理由で減給となったのかなど、給与の何に対する不満なのかを質問します。 職場での評価が給与に反映されることもあるので、その人の評価自体が低いのではないかと勘繰ってしまう可能性もあります。

そのため、低い給与の原因が本人にあるのか勤務先に責任があるのかを明確にしておく必要があるでしょう。 求職者が置かれている状況や病院・クリニックの規模によって給与の水準はさまざまです。もちろん経営面の問題もあります。 不当な給与設定であったり、説明もなく減給をされたり、手当がカットされたりといった理由なら納得できます。

しかし、自己判断で給与が低いと不満を言っているだけの場合は、本当にその給与を払うだけの価値が求職者にあるのかどうか厳しく判断することになるでしょう。

キャリアアドバイザーのコメント

「給与に不満がある」を転職理由とした場合、採用担当者はつぎのような疑問、懸念をもちます。

  • 看護観を持っていないのではないか
  • 入職後、給与面での不満やトラブルや出てくるのではないか

給与水準が高い就職先でも、永続的に高い水準を維持できるとは限りません。賞与が減ることもあれば、月収の制度が変わる場合もあります。その点を理解してもらえない人なのではないかという印象がもたれます。

良い印象に転換するためには、高い給与が必要な理由を伝える必要があります。例えば、子育てのため、母子家庭のため、夢実現のため等、現状の給与を上げたい理由を明確に伝えることで理解してもらえます。また、給与交渉は内定後にするので、面接時に給与を重視していると全面に出す必要はないでしょう。

本文

仕事をするうえで、十分な給料をもらうことはモチベーションにつながります。給料が安いことを不満に思って辞めるのも、もっと収入の良い職場を探して転職活動をすることも自然なことです。ただ、それをストレートに面接時に伝えることは得策ではありません。採用担当者は「あなたはこれだけの給料を払うべき人材なのか」ということをシビアに見ているからです。

看護師の場合、給与がアップしやすいのは、「夜勤の回数を増やすなど激務をこなす」「経営状態が健全な病院や施設に勤める」「資格を取る、管理職になる」の3つが挙げられるでしょう。もし、自分の働きに対し給料が低いと感じるのなら、それがなぜなのかをよく考え、応募先を決めるとよいのではないでしょうか。転職理由を給料とする場合は、子どもの教育費を稼ぎたい、自分の能力を給与という基準で認めてくれる場所で働きたいなど、前向きな理由が伝えられると、より説得力が増すでしょう。とはいえそれを面接時にいきなり言うのはあまり得策とはいえないので、最初はキャリアアドバイザーに相談し、どのようなタイミングで高収入を希望している旨を伝えるのかを戦略的に考えたほうがよいでしょう。

転職理由7位:責任の重さ・医療事故への不安(6.04%)

転職理由の7位に入ったのは「責任・医療事故への不安」で、約6%が理由として挙げています。『HOP!ナビ看護師』が実施した転職理由のアンケートには次のようなコメントが寄せられました。

病院の経営悪化のため、医師も看護師も不足しており、医療スタッフみんなが疲弊している状態が慢性化していました。医療器具なども十分ではなく、いつ医療事故が起きてもおかしくない環境だったため不安から転職しました。(20代後半・女性)

上記の転職理由の場合、面接で採用担当者はどう受け取り、キャリアアドバイザーは求職者にどうアドバイスをしているのでしょうか。

採用担当者のコメント

看護の仕事をするうえでは、些細なことが大事になり人命にかかわることも少なくありません。 そんな環境下で「責任が重く負担」というのが転職理由となると、採用するのは難しくなると思います。事故につながらないための対処や、日ごろから仕事には責任を持ってあたっていたことを伝えたうえで、前の職場環境では責任をもって働くことが困難であったと説明できれば一定の評価ができます。

こんなことがあり、その時の病院の対応はこうだったなど 具体例を出して説明すると伝わりやすいでしょう。

キャリアアドバイザーのコメント

転職理由に「責任の重さ・医療事故への不安」を挙げた場合、高い意識で医療事故への対策を打っているような大手法人が志望先ならば一定の理解を示してもらえます。しかし、医師の裁量権で判断がくだされるクリニックなどの場合は細かすぎる、職場に責任転嫁しているという印象を持たれる場合もあります。

良い印象へ転換するには、上司・職場に対して改善への施策を提案したこと、それでも改善が見られなかった点まで伝えられると良い印象につながるでしょう。

本文

看護師の仕事は、少しのミスでも患者の命にかかわるということもあるため、責任の重さや医療事故への不安が大きいのは無理もないでしょう。ただ、医療事故への不安を感じるのは、個人の感受性の問題なのか、勤めていた職場の体制に問題があったのかで採用担当者の受ける印象は大きく違います。前者でしたら、同僚や上司にとっては一緒に働きにくい性格なので、きっとどこに勤めても同じ理由で退職してしまうだろうと思われてしまいます。しかし、安全への意識が高く、職場にも働きかけて改善しようと試みたけれどそれが実現できなかったというのであれば、印象はよくなります。ただ文句をいうだけではなく、疑問に感じたことを建設的に改善できる姿勢があるかどうかが大切です。

転職理由8位:夜勤(5.74%)

転職理由の8位に入ったのは「夜勤」で、6%弱が理由として挙げています。『HOP!ナビ看護師』が実施した転職理由のアンケートには次のようなコメントが寄せられました。

転職した理由は、夜勤がつらく体調も崩したため。その割に給与が見合っておらず、残業代ももらえないから。(20代後半・女性)

まずは臨床経験を重ねて看護師としての基礎を身につけたいと思っていましたが、家庭環境の変化により現在の三交代勤務を続けることが難しくなりました。(20代後半・女性)

上記の転職理由の場合、面接で採用担当者はどう受け取り、キャリアアドバイザーは求職者にどうアドバイスをしているのでしょうか。

採用担当者のコメント

特定の職員に夜勤が集中したり、全体的にも夜勤回数が増える理由としては、人手不足が挙げられると思います。つらい環境で働いていたと一定の理解はできますが、特に夜勤回数が多いわけではない場合、体調面の心配をします。

重症患者が集中したりすることで、一次的に夜勤の負担が大きくなることはあるでしょう。しかし、それを理由に転職したのであれば、残された前職場の同僚はさらに苦労するわけですから、自己中心的な人という印象をもってしまうかもしれません。

夜勤の負担が大きい時期もありましたが、何とか乗り越えて、退職しても差し支えない環境になったので転職しますという流れであればとても好感がもてます。

キャリアアドバイザーのコメント

看護師という職業は夜勤とは切っても切り離せない仕事なので、その負担が大きく転職を選んだという場合は、良い印象を与えないかもしれません。例えば、どんな夜勤体制で、休憩・仮眠が一切取れない、仮眠室がないなど具体的な説明が必要でしょう。

さらに良い印象を与えるために、次の2つも正直に伝えることで理解が得られるでしょう。

  • 日勤の看護業務に魅力を感じている
  • 夜勤ができない正当な理由

本文

夜勤がつらいと訴える看護師は決して珍しくありません。体力的にも精神的にも負担は大きいですし、子育てや介護などで夜に家を空けられない場合もあります。しかし、病棟勤務などでは夜勤で成り立っていることも確かです。

夜勤がつらかったのはどういう状況だったからか、自分にどういう事情があるから次は夜勤のない職場で働きたいのかということを面接では説明する必要があります。それに納得してもらえたら、決して転職活動上不利になることはないはずです。

転職理由9位:通勤が困難(5.14%)

転職理由の9位に入ったのは「通勤が困難」で、約5%が理由として挙げています。『HOP!ナビ看護師』が実施した転職理由のアンケートには次のようなコメントが寄せられました。

住んでいるところから遠く、通勤時間が長いのが苦痛で退職しました。(20代後半・女性)

自宅から職場が遠く、もっと近いところで転職先を探しています。また、急性期病院ではなく、もっとゆっくり患者と関わりたいと思ったのも理由の一つです。(20代後半・女性)

結婚による引っ越しで職場と家が少し遠くなったので退職しました。(20代後半・女性)

上記の転職理由の場合、面接で採用担当者はどう受け取り、キャリアアドバイザーは求職者にどうアドバイスをしているのでしょうか。

採用担当者のコメント

「通勤が困難」を転職理由としている人には、どの時点で、どのような理由で通勤が困難になったのかを質問します。

家庭の都合で転居した、寮に入れる予定であったが入れなかった、結婚のため引っ越ししたなど第三者からみても納得できる理由なら悪い印象はもたれないでしょう。

ただし、実際に通い始めたらやはり厳しかった、下見をせずに勤務先を決めて通勤は考えなかったという場合は、計画性がなく仕事面もそうなのではないかと不安な印象を与えるでしょう。

キャリアアドバイザーのコメント

「通勤が困難」を転職理由とする人は、 また同じ理由で転職を考えてしまうのではないか、寮に入るなどの選択肢は考えなかったのかといった疑問や懸念を採用担当者はもちます。

良い印象とするには、今後しばらく引っ越しの予定はないこと、入寮を希望していることなどを言い添えるといいでしょう。

本文

通勤時間が長いとそれだけで体力の消耗が激しく、働くうえでのハンディになります。通勤が厳しいという理由のなかでも、「通えそうだと思ったけれど結局通っているうちに通勤がつらくなってしまった」というのであれば、リサーチ力や予想力が不足しているととられ良い印象は与えません。

しかし、結婚やマイホーム購入などで遠くに引っ越さざるを得なくなった、異動で勤務地が遠くなってしまった、寮に入れなかったという理由であれば採用担当者としても納得がいくため不利にはなりません。

転職理由10位:教育体制への不満、進学(3.63%)

転職理由の10位に入ったのは「教育体制への不満、進学」で、約4%が理由として挙げています。『HOP!ナビ看護師』が実施した転職理由のアンケートには次のようなコメントが寄せられました。

教育体制が整っていると聞いていましたが、入職してみたらまったく違っており、離職率も高いから。(20代後半・女性)

スキルアップができないうえに上司からのパワハラもひどく、自分のために転職しました。(20代後半・女性)

大学進学が決まり、学業との両立は難しいと感じたから。(20代後半・女性)

もっと専門的に自分がしたい医療を行っている職場を見つけたため。(20代後半・女性)

上記の転職理由の場合、面接で採用担当者はどう受け取り、キャリアアドバイザーは求職者にどうアドバイスをしているのでしょうか。

採用担当者のコメント

病院の規模や体制にもよりますが、必ずしも教育体制や研修制度が整っているとは限りません。しかし、それを理由に転職した人に対しては、職場だけに教育の機会を求めるのではなく、自分で学ぼうとする積極性はなかったのかと疑問に感じます。

職場の教育環境だけではスキルが上がらず、自己学習でこういった研修にも参加しましたが、それだけでは学びきれなかったと具体的に説明してくれると、向上心を持った人という印象を受けます。

進学が転職理由の場合は、目的を明確にしておくといいでしょう。何のための進学で、学んだことや取得した資格が新しい職場でどう活かされるのかが重要で、それが業務内容とマッチしているようであれば好印象となります。

キャリアアドバイザーのコメント

「教育体制への不満」を転職理由とする場合は、向上心があると好印象につながることもあれば、忍耐力がないと悪い印象にとらえられることもあります。

職歴が短い場合は、自分の思い通りにならないと納得がいかない人、満足のいく教育体制ではないとすぐ退職という選択をしてしまう人と思われてしまうかもしれません。

面接では、過去の就業先で学べたことを踏まえ、さらに挑戦したいことがあること、それが志望先ならば実現できるということを伝えると好印象をもってもらえるでしょう。

「進学」を理由に前職を辞めた場合は、次の点を採用担当者は知りたいでしょう。

  • 進学先でなにを学んできたのか
  • 学んだことが志望先でも活かせることなのか
  • どういう理由で進学したのか

進学で取得したことを志望先でどのように活かすことができるのか、さらに今後の目標にまで言及すれば、向上心の高い方という印象をもってもらえます。

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「スキルアップをしたい」という気持ち自体はとても前向きなため、一見転職理由としてもっともそうに見えます。しかし、採用担当者はシビアにその理由の本音の部分を見極めようとしています。例えば、「職場の教育体制が整っていなかった」という訴えは、周囲がおぜん立てして教えてくれるのを待っているような受け身の印象を受けます。本当にスキルアップをしたいのなら、自ら外の勉強会に参加するなどの自発的な行動をしているはずです。もししていなかったのなら、拘束時間が長すぎて到底そのような時間は取れなかった、職場がスキルアップに否定的な考えを持っていたなど、採用担当者が納得するような理由がないと厳しいかもしれません。

進学のために一度退職したというのも、前向きな理由なようでいて、採用担当者には良い印象はもたれないようです。中には、現実逃避のために退職して学びなおし、いつまでも理想郷を求めてそれを繰り返す人もいるからです。もし進学での退職を理由とするなら、自分のキャリアプラン上、なぜそれが必要だったか、それが新しい職場でどう活かせるかなどを明確に答えられるかどうかが重要です。

看護師の転職理由、採用担当者が見ているポイントは?

看護師の転職理由はさまざまですが、採用担当者はシビアにその理由の奥にある「本当の理由」を見極めようとしています。どのようなところが採用かどうかの判断基準になるのでしょうか。

チェックポイント1:転職理由と志望動機が結びついているかどうか

例えば「さらにスキルアップをしたい」という前向きな理由を述べたとしても、今までの職歴や学んだ内容と応募した求人に一貫性がなければ、本当にスキルアップ目的で応募しているのだろうかと疑問に思います。また、転職理由として「責任の重さ・医療事故への不安」を挙げているのに、高い意識で医療事故への対策を打っているような大手法人ではなく、少人数で個人の裁量が大きい施設を志望する場合は「うちも一人ひとりの責任は重いけれど大丈夫だろうか」と思われるでしょう。

そういった転職理由と志望動機が結びつかない場合は、面接で必ず質問されるでしょう。

チェックポイント2:転職理由が納得できるものかどうか

「仕事がきつい」「給料が安い」「人間関係がつらい」などの不満は転職理由としてよくあるものですが、求職者側にも問題があったのではないか、求職者側がわがままを言っているのではないかとも採用担当者にはとられやすい理由です。もちろん、それらを面接で伝えてはいけないわけではないのですが、どう伝えるかによって良くも悪くも印象が変わります。

自分自身の性格や感受性の問題ではなく、組織の運営体制に問題があったこと、そしてそれは自分の努力ではどうにもならなかったことを客観的に伝える必要があります。そうすれば採用担当者は「そのような事情だったら仕方がないな」と思い、決してマイナスの印象を受けることはないはずです。

チェックポイント3:転職理由と看護観が結びついているかどうか

例えば、「病棟看護師をしていましたが、自宅に戻れず長期入院となる患者様が多いことにずっと疑問を感じていました。自宅で暮らしながら医療を受けられるように、訪問看護師として地域医療に貢献したいと思っています」「病院の外来看護師として働いていた中で、予防医学の重要性を痛感しました。しかし、病院は病気になってから患者様はいらっしゃるので、予防医学を伝える機会があまりありません。そこで、これまでの看護師としての経験を元に、地域での健康診断や人間ドックを通して予防医学を広めていきたいと考え予防医療センターへの転職を考えています」など、自身の看護観と転職理由が結びついているかがポイントとなります。

自分はどのような看護観を持ち、どんな看護師となりたいか。そのためには、どういったところへ転職したいと思っているかなど一貫していることがとても大切です。

好印象を与える「志望動機と転職理由」面接実践例

志望動機と転職理由は、採用担当者が納得する形のものを回答する必要があります。どのように回答すると違和感がなく、好印象を与えるのでしょうか。面接で質問された場合を想定して、キャリアアドバイザーによる転職理由上位5つの「志望動機と転職理由」面接実践例をNG例とGOOD例をそれぞれご紹介しましょう。

1位「結婚・出産・育児」

NG例:

「前職では、病院の中でももっとも大変で定時に帰れない科に配属になってしまい、時短勤務で勤めることができなかったため退職しました。夫の帰りは遅く、子どもの保育園のお迎えは私がしなければいけませんので、原則として残業ができない状況です。

こちらの施設では、時短勤務の制度があるとうかがっています。ただし、まったく残業ができないわけではなく、夫や親に子どものお迎えを頼める場合もありますので、臨機応変に対応できればと考えております。

また病児シッターの登録もしていますので、子どもが発熱した場合も当日欠勤は極力ない体制を整えています」

GOOD例:

「前職はとてもやりがいのある職場でできれば育児休暇明けで復帰したいと思っていましたが、慢性的に残業のある科でもあり、病院の勤務形態上、時短勤務も難しいとの判断でやむなく退職いたしました。

こちらの施設では、時短勤務の制度があるとうかがっていますので、最初は利用させていただいての勤務をお願いできればと考えております。幸いなことに子どもの保育園も決まり、病児シッターの登録もすませています。夫も育児には協力的で、親も近くに住んでいますので、子どもの発熱や突発的なお迎えが生じた場合でも、当日欠勤や早退といったことが極力ないような体制を整えています。

また、保育園は夜8時までの延長保育が可能なため、多少の残業には対応できますので、なるべくご迷惑のかからない形で勤務したいと考えております」

採用担当者側が一番気になるところは、「子育てを理由に退職したのなら、またうちでも同じ理由で辞めてしまうのではないか?」という点です。

NG例では、「原則として残業ができない」と言いながら「臨機応変な対応」としているため一貫性がなく、勤務後のトラブルに結びついてしまう不安を病院側は感じます。それを払拭するために、保育園や病児シッターの確保、家族の協力に加え、夜8時まで延長保育が可能といった具体的な育児体制を示すことが好印象につながります。

2位「残業が多い・休暇が取れない」

NG例:

「前職ではクリニックに勤務していましたが、同じ科の看護師のうち1人が産休に入り、もう1人が辞めたのに、なかなか代わりの人員が見つからなかったので毎日が激務になり、休みがとりづらい状況でした。また、激務がたたって残りの1人の同僚も休みがちになり退職する人も増え、私の負担は日に日に重くなり、私まで体調を崩してしまいました。

そこで、同僚には申し訳ないと思いつつ、退職することにしました。今回は、もっと大人数の職場でシフトがしっかり組まれているとうかがっています。自分がいつ働けばよいのかがあらかじめわかっているのは安心です。もちろん、チームワークは大切ですので、ほかの方が急に都合が悪くなり、シフトに穴が開きそうな場合は、できる限り手を挙げてサポートするつもりでいます」

GOOD例:

「前職では、看護師の人数が少ない小規模のクリニックに勤務していました。そのため、産休や退職などで人員が不足すると、看護師一人ひとりの負担が大きくなる状況でした。小規模クリニックでは看護師の人員確保も難しく、人手不足が慢性化して、残業が多く休暇が思うように取れないため体調を崩すこともありました。

次は人員配置がしっかりした大規模病院へ転職したいと考えており、新しい看護師が入職するのを待って転職した次第です。こちらの病院では、人員確保に力を入れ、看護師のサービス残業をなくす取り組みをしていらっしゃるとうかがいました。また、大規模病院であることから多くの看護師と一緒に働けることで、これまで以上に多くを学び、看護師として成長できると考えています。

志望動機を話すうえで、転職した理由を長々と説明してしまうと、採用担当者には「単なる愚痴」として受け取られマイナスイメージをもたれる場合があります。残業が多く休暇が取れなかったことを転職理由とするなら、原因を簡潔に説明し(人員不足)、それが一時的ではなく慢性的だったことを伝えましょう。

また、責任をもって勤務できる看護師だと印象づける意味でも、前の職場を人手不足のまま退職したのではなく、新しい人員を確保したうえでの転職であることを言い添えるとより印象が良くなります。

3位「人間関係」

NG例:

「前職は新卒で入職したのですが、プリセプターの先輩とのコミュニケーションがうまく取れず、結果として先輩の手を煩わせてしまうことが多くなってしまい心苦しく感じていました。とても忙しい科だったので、わからないことを質問したくてもなかなか時間をとってもらえず、なかなかひとり立ちできない私に先輩もいらだつようになり、人間関係もぎくしゃくするようになりました。

いつまでも自分自身の看護技術に自信が持てず、知識が中途半端なまま知らず知らずのうちに大きなミスをしてしまいそうだと感じたので退職しました。こちらの施設では新人看護職員の研修プログラムが充実しているとうかがいましたので志望しました」

GOOD例:

「前職は新卒での入職でしたが、プリセプターの先輩とのコミュニケーションがうまく取れず、結果として先輩の手を煩わせてしまうことが多くなってしまい人間関係で悩むこともありました。先輩の仕事の妨げにならずスムーズな指導が受けられるように努力すると同時に、自分自身の看護観や看護師としてスキルアップするにはどうしたらいいかと見直すきっかけにもなりました。

病棟勤務を経て、自分は患者さんと1対1で長期的に向き合う看護がしたいという思いが強くなったため、訪問看護師として転職したいと思うようになりました。こちらでは、初めて訪問看護をする看護師に対する研修プログラムが充実しており、担当制を導入しているため患者さんと1対1で向き合える看護ができるとうかがいましたので強く志望しています」

NG例では、転職理由を「人間関係」としていますが、志望動機が「研修・教育体制」にすり替わっており一貫性がありません。また、人間関係での悩みは転職で解決するものではなく、前職でも解決のために自分で努力していない点に採用担当者は不安を感じます。

GOOD例のように、人間関係で悩んだ事実は伝えつつ、解決のための糸口を自分で探したこと、そこで得た結論が訪問看護師への転職という流れであれば、一貫性もあり前向きな転職であることを印象づけることができるでしょう。

4位「他施設への興味」

NG例:

「前職は病棟で働いていました。病院というのはどうしても病気やけがを治すために、患者さんの行動や希望を制限する方向で接することが多いです。また、患者さんは短期間で退院していかれるので、その後どうなったのか、私たちのケアに満足していたのかなどがわかりません。勤務していくうちに、自分はもっと長期的にじっくりと患者さんと向き合いたい、患者さんが満足する生活を提供したいと考えるようになりました。そこで、今度は病棟ではなく、介護施設で働きたいと思うようになりました」

GOOD例:

「前職は病棟で働いていました。病院というのはどうしても病気やけがを治すために、患者さんの行動や希望を制限する方向で接することが多いです。また、患者さんは短期間で退院していかれるので、その後どうなったのか、私たちのケアに満足していたのかなどがわかりません。勤務していくうちに、自分はもっと長期的にじっくりと患者さんと向き合いたい、患者さんが満足する生活を提供したいと考えるようになりました。そこで、今度は病棟ではなく訪問看護師として働きたいと思うようになりました。

こちらの訪問看護ステーションでは、シフト制を導入されていいるということで、複数の看護師が1人の患者さんを交代で担当するとうかがいました。そういった体制なら、ひとりよがりな看護ではなく、担当看護師同士で相談しながら患者さんにベストな看護サービスが提供できると考え志望しました」

NG例では、志望動機と転職を希望する施設が違うため、一貫性が感じられないと同時に、介護施設での看護師の役割への理解がうすいととられてしまうでしょう。

「患者と向き合い満足する生活を提供したい」という志望動機ならば、OK例のように訪問看護師としての転職が一貫性があるといえます。ただし、訪問看護ステーションも数多くあり、その中で選んで志望している動機として、勤務体制や看護観などを交えて伝えることでより良い印象を与えます。

5位「本人や家族の健康問題、介護」

NG例:

「前職の訪問看護師は非常にやりがいのある仕事で、患者さんとの関係も良好だったのですが、腰痛がひどくなったため退職しました。外来の仕事であれば腰への負担が少ないのではないかと考え志望いたしました」

GOOD例:

「前職の訪問看護師は非常にやりがいのある仕事で、患者さんとの関係も良好だったのですが、入浴介助など体力が必要な看護が多く腰痛がひどくなったため退職しました。

椎間板ヘルニアの手術を受け、現在では腰痛は解消しております。また、普段から整体に通ったり運動を心掛けたりと、再発予防を意識した日常生活を送っております。

看護師の仕事にやりがいを感じ続けたいと思っているので、訪問看護師や病棟と比べ腰への負担が軽い外来での勤務を志望いたしました。

健康問題を理由に転職するのであれば、病気・けがの現在の状況や再発の有無、予防のためにどういった努力をしているかなどの説明が必要です。

OK例のように、現在は痛みがないこと、再発予防に努力していることを説明することで、採用担当者の不安を払拭し、入職後の配慮も得られやすいでしょう。

転職が不安なときに利用したい「おすすめ転職サイト3選」

転職を決めたら、自力で求人に応募するのもよいのですが、初めての転職やブランクを経ての転職など、転職に自信のないこともあることでしょう。その場合は、転職サイトに登録し、キャリアアドバイザーの力を借りて転職するのもひとつの方法です。好印象となる転職理由の伝え方など、具体的なアドバイスが受けられるでしょう。

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まとめ

転職をするのは、今までの状況が自分にとって不満だったからです。ですから、転職理由はどうしてもネガティブなものになりがち。しかし、そのネガティブな理由をどこまでポジティブな印象に変えられるかが転職成功のカギとなってきます。

また、一見ポジティブそうな理由であっても、採用担当者はシビアにその奥にある本音を探ろうとします。採用担当者に信頼のできそうな人だという印象を与えるためにも、転職する理由と志望動機はしっかりと考えて面接に臨みたいものです。

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