病院以外へ転職した看護師に聞いた職場別「収入・求人数・やりがい・満足度」

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シフト勤務による夜勤、慢性的な人手不足と忙しさによる残業、その合間をぬって参加する研修や会議、委員会活動などに疲れ、「病院辞めたいな…」と看護師なら一度は思ったことがあるでしょう。

しかし、せっかく看護師という国家資格を取得したのだし、看護師の仕事自体は好きという場合、どういった転職先が想定されるのでしょうか?

この記事では、看護師として働ける「病院以外」の職場についてくわしくご紹介しましょう。病院以外の職場に転職した場合の、給与や福利厚生、業務内容、必要な知識・スキルから、人間関係や病院勤務とのギャップにいたるまで、9つの職場別に看護師さんの「知りたい!」をすべて網羅します。

おすすめの看護師転職サイト3選
順位 転職サイト名 総合満足度
1 看護roo!
4.66
2 看護のお仕事
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4.40
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4.2

病院以外への転職、口コミでわかる「人気の職場」と「2つの不安」

「看護師は続けたいけれど、病院以外で働くのは不安がある」

そんなモヤモヤした気持ちで「病院以外」の転職先をネット検索したことがある看護師さんに緊急アンケートを実施しました。

病院以外で看護師として働きたい人気の職場や、転職の際にどんな不安を持っているかなどまとめました。

病院以外の転職先には、どこがある? 人気の職場は?

看護師として働ける「病院以外」の職場はどんなものがあるのでしょうか?

ざっと挙げただけでも、次のような職場があります。

  • 訪問看護ステーション
  • 一般クリニック
  • 美容クリニック
  • 健診・検診センター
  • 老人ホーム・介護福祉施設
  • デイケア、デイサービス
  • 保育園・養護学校
  • 産業看護師
  • ツアーナース、イベントナース など

その中で、病院以外への転職を考えている看護師さんに「興味がある」「転職したい」と考える職場をアンケートしたところ、次のような結果となりました。

病院以外に転職したい看護師に人気の職場

  1. 一般クリニック
  2. 美容クリニック
  3. 訪問看護ステーション
  4. 健診・検診センター
  5. 保育園
  6. 産業看護師
  7. 老人ホーム・介護福祉施設
  8. デイケア・デイサービス
  9. ツアーナース・イベントナース
  10. その他

※「HOP!ナビ看護師」ユーザーアンケート

一般クリニックと美容クリニックを分けていますが、合わせると全体の約4分の1、25%以上を占め、夜勤のない病院勤務から日勤のみのクリニックへ転職したい看護師さんに人気があるようです。

また、訪問看護ステーション、産業看護師、保育園、健診センターなど、基本、日勤のみで土日祝日がお休みという職場に人気が集まっているのがわかります。

病院以外への転職、二大不安は「人間関係」と「給与」

同じくHOP!ナビ看護師のユーザーアンケートによると、「病院以外に転職した場合、一番不安に感じることは?」という質問では次の結果が得られました。

病院以外に転職した場合、一番不安に感じることは?

1位 給与 36.7%
2位 人間関係 16.7%
3位 知識・スキル 13.3%
3位 病院勤務とのギャップ 13.3%
5位 業務内容 10%
6位 福利厚生 6.7%
7位 転職活動 3.3%

※「HOP!ナビ看護師」ユーザーアンケート

病院以外に転職した場合、基本給が低くなる、夜勤などの手当がなくなるなどが想定されるため、不安に感じることの1位は「給与の不安」で全体の3分の1を占めています。

病院以外では手当てが付きにくく、給料が減るとよく聞きます。しかし、病院以外での給料の相場は幅が広く、どれが平均なのかもわかりづらく情報収集しにくいため不安です。(41歳 女性)

病院は、外来、救急、手術、急性期の患者の受け入れなど、診療報酬がしっかりととれ経営が安定していると思います。しかし、病院以外では手当が少なくなったり、昇給がなかったり、賞与が支給されないなど、生活に支障が出てしまう可能性があります。家族との時間を持つために病院以外を選択したがゆえに生活できなくなるという本末転倒な状況になってしまうことが非常に不安です。(34歳 男性)

クリニックではパート勤務が多いので、そうなるとどれくらい給料が下がってしまうのか、また年金や健康保険がどうなってしまうのかも気になります。また、少ない看護師で回していく必要があるので、公休や有休はどうなってしまうのか、子どもとの時間を取ることはできるのか不安です。(25歳 女性)

次いで2位が「人間関係への不安」です。

今は同期で入社した複数の友人が同じ科や病院内の他科にいるため、お互いの知識や情報を共有しながら仕事ができていますが、今後中途採用となった時に人間関係がうまくいくか不安です。転職するなら今のうちに人見知りを克服しておかないといけないのかもしれません。(29歳 女性)

病院よりも狭い世界となって人間関係が密になってしまうため、長い勤務の方がいるクリニック等は特に関係性が難しい場合があると聞いたことがあります。うまく付き合えれば何も問題なく働けるとは思いますが、一度こじれてしまうと、そこでの勤務は厳しくなると思います。(30歳 女性)

病院以外、特に施設の場合、介護職員さんとの協力が不可欠です。大概は問題ないですが、なかには医学的な立場から意見を言うと、介護職員さんが「今まではこうしてた、だから違う」と反論される場合があると聞きました。そういった職員さんからも信頼を得るのに時間をかける必要があるのが少し大変ではないかと不安です。(48歳 女性)

同率3位に入っているのが「知識・スキルへの不安」「病院とのギャップに対する不安」です。

訪問看護や介護施設に対する知識がないので、戸惑うのではないかと不安です。一方で、病院と比べると医療的処置が少ないと思うので、自分のスキルが低下することも不安です。今後、病院勤務に戻ることがあったときに、最新の医療処置や材料、電子カルテに対応できないのではないかと不安です。(32歳 女性)

訪問看護や介護施設などでは、単独で勤務しなければならないため、知識やスキル、判断力が求められるため、本当にやっていけるのか不安になります。また、急性期で働いていたので、それ以外の場所で働いた時にやり甲斐を感じられるのかというところにも不安はあります。(31歳 女性)

病院が替わるだけでもマニュアルや患者層など大きく異なりギャップを感じるのに、病院以外は未知の世界です。ギャップというと曖昧な表現ですが、病院ではない世界が全くわからず、働いてみないとわからない部分も大きいと思うので不安に感じます。(31歳 男性)

病院勤務では数年ごとに病棟や外来などを勤務交代することが多く、変わるたびにそこの病棟における疾患や薬剤や手技、看護方法などたくさんのことを一から勉強しなければ務まらないので体力的にも精神的にもかなりハードです。しかしその分、医療や病態生理、また看護についていろいろな機械や機材などについて知ることができます。病院以外の施設では固定されるので応用がきかなくなるような気がして不安です。(48歳 女性)

一方で、「福利厚生」「転職活動」に不安を感じる人は少なく、「勤務形態」に関して不安を感じる人は1人もいませんでした。

福利厚生は給与と違って生活に直結するものではなく、転職活動はうまくいかなければそのまま病院勤務を続けるという選択肢が残っているからでしょう。

勤務形態は、求人票などであらかじめ情報を得られることから、不安に感じる人が少ないのかもしれません。

病院以外に転職した看護師の6割が「満足」と回答

では、実際に病院以外へ転職した看護師さんは、職場や業務についてどう感じているのでしょうか?

HOP!ナビ看護師では、病院以外へ転職した看護師さんにもアンケートを実施しました。まずは、病院以外へ転職した理由は次の通りです。

病院以外へ転職した理由

結婚・妊娠・出産 26.5%
夜勤 16.3%
病院以外の施設への興味 10.2%
人間関係 8.2%
残業が多い・休日が取りにくい 8.2%
給与 6.1%
スキルアップ、キャリアアップ 4.1%
本人もしくは家族の健康問題や介護 4.1%
その他 16.3%

※「HOP!ナビ看護師」ユーザーアンケート

上記の理由で病院以外へ転職した看護師さんは、どういったところに転職しているのでしょうか?

病院以外の看護師の転職先

老人ホーム・介護福祉施設 32%
訪問看護ステーション 16%
一般クリニック 14%
デイケア・デイサービス 12%
健診・検診センター 12%
美容クリニック 8%
保育園・養護学校 6%
その他 4%

※「HOP!ナビ看護師」ユーザーアンケート

病院以外に転職したい看護師さんへのアンケートでは、僅差で一般クリニック、美容クリニック、訪問看護ステーションが人気でしたが、実際は老人ホーム・介護福祉施設が約3割を占め、圧倒的多数となっています。

次に、それら病院以外の職場・業務への満足度を聞きました。

病院以外へ転職して満足していますか?

満足している 57.1%
どちらともいえない 26.5%
転職した(転職しようとしている) 8.2%
不満 4.1%
その他 4.1%

※「HOP!ナビ看護師」ユーザーアンケート

病院以外へ転職した看護師さんの約6割が「満足」と答えています。また、「どちらともいえない」と答えた約27%の看護師さんも、「お給料は少ないですが規則的な生活を過ごせるようになり私生活が充実したと思えるので転職に満足(27歳 女性)」、「夜勤がなく昇給も数千円と少なく収入が下がることは覚悟していましたが、特に生活に困るようなこともなく仕事の身体的負担と比較して満足しています(36歳 女性)」など一長一短をふまえたうえでほぼ満足という意見が多く、合わせると8割強の看護師さんが病院以外への転職を満足、ほぼ満足と感じているようです。

一方、「不満」に感じている看護師は約4%、「転職した(転職しようとしている)」と答えた看護師は約8%となっています。日本看護協会発表の「2019年 病院看護実態調査」によると、2018年度の病院に勤務している正規雇用看護職員の離職率は10.7%。HOP!ナビ看護師の調査結果と比較すると、約3%も病院勤務の看護師のほうが離職している結果となっています。

病院勤務しか経験のない看護師さんにとって、それ以外への転職には不安が大きいとは思いますが、実際は満足している看護師さんが多く、定着率も高いことがデータよりわかります。

次の章からは、病院以外の転職先ごとに、その職場の特色や特徴、メリット・デメリット、転職の際に気を付けるポイントなどを、実際に転職している看護師さんの口コミを交えてご紹介しましょう。

病院以外の看護師の転職先1:訪問看護ステーション

訪問看護師は、病気や障がいを持ち在宅医療を必要とする利用者の住まいを訪問し、健康状態の観察、主治医の指示による点滴・注射などの医療処置、服薬管理、緊急時の対応などを実施します。多くの場合、訪問看護ステーションから派遣され、担当医やケアマネージャー、介護福祉士らと連携・協力しながら看護をします。

基本的に夜勤はなく、土日祝日はお休みといった場合も多い職場です。また、看護師1人で訪問するケースが多いため、スケジュール管理がしやすく、病院のようにわずらわしい人間関係に悩まされる心配も少なくなります。

満足度 平均給与 求人数 未経験OK 総合評価
5 4 4 5 4.5

※HOP!ナビ看護師のユーザーアンケートを元に5段階で評価

病院の正職員から訪問看護ステーションのパート看護師になり、給与や待遇は下がりましたが、今の自分にとって一番大切な家族との時間・子どもとの時間との両立がかなっているので満足です。 病院勤務の時にはなかなか見えなかった、患者さんの家族や環境背景にも介入するようになり、「患者さんを全人的に看る」ことを意識できるようになりました。(35歳 女性)

正職員ではなくパート勤務ですが、前職より給与が上がり満足です。賞与はありませんし、福利厚生もないですが、時給が高く、夜勤はせず、残業なしで日勤のみなので勤務形態にもすごく満足しています。 また、スタッフ同士の雰囲気もとても良いので、働きやすい環境に満足です。(25歳 女性)

前職を含め新卒から10年間病棟勤務の経験で、さらに精神科だったため身体的ケアについても自信がなかったため、採用してもらえるのか不安でした。面接で「わからないことを素直にわからないと言ってくれる人なら大丈夫。一人で自信を持って訪問できるようになるまで半年でもフォローをしっかりつけるから安心して」と言っていただけたので入職しました。常勤から非常勤となったことで収入は大幅に減少しましたが、その分家事や子どものことに時間を使うことができるようになり精神的にもかなり余裕ができたためとても満足しています。(35歳 女性)

これまでは病院やクリニックでしか勤務したことがなく、常に相談できるスタッフが身近にいましたが、訪問となると単独で患者と関わり、その場で判断しなければならず、一人で対応できるかが不安でした。しかし、日々他のスタッフにいろいろなケースについて相談でき、経験を重ねるうちに対処法がわかるようになって仕事自体が楽しくなりました。自分で訪問するスケジュールを組み、休憩時間も、業務自体も自分のペースでできる点も大きな魅力です。(48歳 女性)

訪問看護師のデメリット

訪問看護師のデメリットは、ステーションによって給与や手当、教育体制、勤務ルールにバラつきがあることです。

例えば、オンコール対応の担当日数ひとつをとっても、ステーションの規模によって大きく違いがあります。日本看護協会発表の資料「訪問看護の伸び悩みに関するデータ」によると、看護師10人以上の大規模ステーションの場合は、看護師1人あたりが1ヶ月に担当するのは平均6.6日。一方、看護師3~5人未満の小規模ステーションでは13.3日とおよそ倍となり、月の約半分はオンコール対応をしなければいけなくなります。

また、新人看護師の研修を手厚く実施するところもありますが、前出のデータでは「1人で訪問を始めるまでは5回未満」が約7割と、病院に比べ教育期間が短いケースが大多数であることがわかります。

特に個人経営の小規模ステーションでは、教育体制や勤務ルールが明確ではなく、残業やオンコール手当がつかない、もしくは低いなどのケースもあるようです。

給与はやや下がってしまうものの、オンコールで呼び出される時以外は夜勤はなく、体力的にも負担が少なさそうと思い転職しました。しかし、病棟と違い少人数で回していくことになるので、体調不良で休んでしまうと他の人への負担が大きいこと、何かあった際に相談できる人がおらず自分ひとりで判断していかなければならないところが思っていたより大変だと感じています。(36歳 女性)

訪問看護の仕事自体は大変充実しておりやり甲斐を感じていましたが、管理者という責任ある立場で人手不足もあり、24時間緊張した状態が続き身体的にも精神的にも疲弊してしまいました。訪問看護の仕事は好きですが、どのような仕事でも仕事をする環境が整っていなければ長く続けるのは困難だと思います。(56歳 女性)

訪問看護師に転職する際に気を付けるべきポイント

訪問看護ステーションに転職する場合、事前に次の点をチェックすると安心です。

  • 研修の期間、回数、方法(先輩看護師に同行するだけなのか、実際に処置を担当し指導看護師にチェックしてもらうのか)
  • 給与は、基本給や手当、ボーナス支給実績、年収に換算した場合の額。
  • 看護師の人数と利用者数(看護師1人当たりの担当患者数)。
  • 担当制かシフト制か、オンコール対応の頻度など勤務体制。
  • 緊急時の対応(どこの医療機関と連携をしているのか)。

給与やボーナス、昇給などの規定は病院に比べて条件が悪い職場が多いようなので、事前に確認しておくとよいです。 休日については、少ないメンバーでシフトを回すことが多いため、希望や変更が通りにくい職場もあります。子どもが小さく頻繁に休む可能性がある場合は特に要確認です。転職者は経験者ということで、あまりサポートについてくれないケースもあります。不安がある場合は教育体制なども入職前に確認しておくと良いと思います。(35歳 女性)

地域や他の医療機関との連携をどのように取っているかを事前に聞いておくといいと思います。病院内なら医師もいて緊急時も困りませんが、地域での看護となると、緊急時の対応で困難が生じることがあるからです。連携がきちんと取れる体制なのか、確認した方が安心です。(48歳 女性)

手取り給与は上がるけれど、年収が下がるということは良くあります。手取りではなく賞与も含め年収がどのくらいになるのかを確認しましょう。また、有休を消化できないほどぎりぎりの人数で仕事をまわしていることもあります。一時的な場合は問題ありませんが、有休を消化できないのが慢性化しているケースもあるので、消化率や職員数、利用者の数などもしっかりと確認することが大切です。(39歳 男性)

病院以外の看護師の転職先2:一般クリニック(診療所・医院)

診療所、いわゆるクリニック・医院と呼ばれるのは病床が19床以下の医療機関を指します(病院は病床20床以上)。医師の指示の元、医療行為をするのが主な業務という点では同じであるため、病院看護師にとって一般クリニックはなじみやすい職場といえるでしょう。

訪問看護師と同様に、日勤のみで日曜・祝日が公休となっている場合が多く、病院のように研修や講習、委員会への出席がないため、時間に余裕のある勤務ができます。

病院で経験したことのある診療科の専門クリニックに転職するのがスムーズといえますが、病院ほど難しい医療行為を求められることが少ないため、未経験の科でも転職は可能です。

転職満足度 平均給与 求人数 未経験OK 総合評価
3 3 4 4 3.5

※HOP!ナビ看護師のユーザーアンケートを元に5段階で評価

クリニックは病棟に比べて、看護師の人数が少ないため人間関係でトラブルにならないか、苦手な看護師がいたらどうしようと思っていました。実際は、クリニックで働いていた他の看護師の中に自分の母親と同じ年代の方がいて、今までは同世代の看護師としか交流がなかったので、いろいろ話ができて楽しかったです。患者さんへの対応の仕方などのアドバイスももらえてとても勉強になりました。また、クリニックでは看護業務以外の仕事も多かったのですが、苦にならず、逆にそのような業務を通して受付の方と話をする機会ができました。看護師以外の方とも接することができて良かったです。(34歳 女性)

全く知らない科の専門クリニックへの転職だったので、面接の際に勉強してくることなど医院長に確認し、解剖など復習していったことで病気のイメージをつかみやすく仕事を始められました。実際に面接の際に先輩看護師と話すこともでき、そこで相性など確認できたことでも安心できました。夜勤がなくなり、休みも増え、実家に帰りやすくなったことに満足しています。勤務時間は休憩が2時間あり、帰りは以前より遅くなることもありますが、給料は増えて生活の質が向上していると思います。スタッフの人数が多すぎないことで人間関係の煩わしさを感じず働くことができています。(26差 女性)

夜勤がなくなり残業は減ったので給料は少し下がりましたが、前職と同じ診療科のクリニックだったためこれまでの経験を活かせる仕事で、待遇面でも不満を感じることはありませんでした。最新の知識や技術の向上ができないのではないかの不安はありましたが、クリニックでの実践と学会や研修会などで補うようにしたので、キャリアデザインとしても十分経験を積める転職ができて良かったと感じています。(39歳 女性)

一般クリニックのデメリット

一般的なクリニックは日勤のみで残業も少なく、日曜がお休みという場合が多いため、夜勤や残業を理由に転職を考えている看護師さんの中には「楽そうでいいな」と感じる方も多く人気の職場です。

しかし、クリニックの場合は看護師の人数自体が病院より少なく、ギリギリの人数で回しているクリニックが多いため、実は病院よりも休みが取りにくく、自身や家族の体調不良で急なお休みをしたくてもできないということも。スタッフの人数が少ないことは、狭い人間関係の中で勤務することであり、一度ひびが入ると修復が難しいともいわれています。

また、クリニックによっては独自ルールで診療が行われているケースも少なくなく、病院の時のように研修や講習などで新しい知識・スキルを得る機会も少ないといえるでしょう。

求人は正職員よりもパートでの募集が多いため、常勤で働きたい看護師さんは転職活動が難しいケースもあります。

地域での精神科医療に携わり、より患者さまと垣根なく関わることが出来ていることができ、仕事や給料に関しては満足しています。しかし、職場の人間関係に不満があります。何か新しいことを始めようとすれば年上の同僚から反発を受けることが多く、今はそういった人からの文句や陰口を上手く聞き流す方法を模索しております。(29歳 女性)

総合病院から個人クリニックへの転職でしたが、看護師としてのブライドが打ち砕かれるようなことがたびたびありました。新人看護師の地位は低く、知識より経験と現場のルールが第一で、びっくりするほど古いやり方を続けているクリニックでした。そのせいか、看護師の入れ替わりも激しい職場でした。(47歳 女性)

一般クリニックへ転職する際に気を付けるべきポイント

一般クリニックに転職する際は、事前に次の点をチェックすると安心です。

  • ボーナス、残業などの各種手当、交通費などは支給されるのかどうか。
  • できれば退職金が出るかどうかも確認できるといいでしょう)
  • 社会保険に加入できるかどうかなど福利厚生について。
  • パート勤務の場合、加入できないケースもあるため)
  • 看護師の配置人数と、急なお休みにも対応してもらえるかどうか。
  • 看護師の人数と利用者数(看護師1人当たりの担当患者数)。
  • 個人経営の場合、医院長の医療に対する考えや、クリニック運営の方針について知っておく。
  • 医療や衛生管理がどのようにされているかなどを確認する。

残業時間ほぼなし!と記載されている求人でも、実際就職するとしっかり残業があり、子どもの保育園のお迎えが一番最後になったりすることも多かったです。事前に聞いていても「残業なし」と言われるとそれを信じるしかありませんが、子どもがいる場合は病気で仕事を休まざるを得なくなることも多いため、事前に急な休みにも対応してもらえるかなど、実際に働いてるナースに看護師の配置人数など質問できる場があれば聞いておくとかなり参考になるかと思います。(29歳 女性)

給料がいくらなのかを把握しておくことが大切だと思います。病院の場合、ボーナスや退職金がありますが、クリニックはないところも多いです。病院の時と基本給が同じだからといって、年収が同じとは限らないので注意が必要です。(34歳 女性)

院長などクリニックのトップの方と自分の考えがマッチしているかどうか、クリニック内の雰囲気が良さそうかどうかを確認しておくと、今後働きにくくなったりしないか、居心地の良く働けるかどうかがわかると思います。(29歳 女性)

医療が古い内容かどうか、古ければそれを割り切って我慢して勤務できるかどうか、あらかじめ決めておくと良いです。また、コスト第一で、医療安全がおろそかになっていないかどうかも確認を。万が一の時、自分自身も危険にさらされることがあるからです。(47歳 女性)

病院以外の看護師の転職先3:美容クリニック

美容医療を行う美容クリニックは、美容皮膚科と美容外科の2種類に大きく分けられます。

美容皮膚科は、レーザー照射による脱毛やシミ取り、ヒアルロン酸などの注入によるしわ・たるみの改善治療を行います。一方、美容外科は整形や豊胸手術、脂肪吸引などを行うため、看護師は手術時の介助などを担当します。

新人看護師の研修制度が整っているクリニックが多く、必ずしも皮膚科、外科の経験者ではなくても転職できるようです。また、完全予約制のクリニックが多いため、残業がほとんどない職場でもあります。

そのため、看護師の求人の中では、美容クリニックの競争率は比較的高いといえるでしょう。

転職満足度 平均給与 求人数 未経験OK 総合評価
4 4 2 5 3.75

※HOP!ナビ看護師のユーザーアンケートを元に5段階で評価

病院と美容クリニックでは業務も働き方も違い、それに適応できるかは心配でした。しかし、転職先は研修制度もしっかりしており、手技が独り立ちできるまでプリセプターと一緒に練習できるので安心できました。夜勤がないのでその分収入は下がりましたが、その代わり月の売り上げが目標達成すると大入り袋がもらえるので、ちょっとした臨時収入になります。また完全予約制なので残業になることはほとんどなく、毎日ほぼ定時上がりで帰れるのはありがたく、仕事とプライベートを分けることができます。(32歳 女性)

一般的な病院とは違う自由診療なので、看護師個人の対応によってクリニックのイメージや売り上げに繋がってくるプレッシャーを感じましたが、先輩方の熱心な指導と段階的にステップアップできる教育体制が確立していたこと、プリセプターがついていたので些細なことでも相談しやすい環境だったので、不安もなく日に日に知識や技術も自信をもって習得していくことができました。急性期看護で学んできたからこそ美容外科での処置にも積極的に対応できるので転職して良かったと感じています。(34歳 女性)

病棟勤務の看護師時代は勤務時間が不規則で体調を崩すことが多く、また、患者さんの死に際に接することで精神的につらく感じることが多くありました。美容業界に転職したことで勤務時間は日勤のみで体調を整えやすく、人の生死に直接関わることなく看護師として働くことができるので楽しいです。また、給料面においても日勤のみであるにも関わらず病棟時代と比べて大きな差がないため、転職して良かったと思っています。(29歳 女性)

美容クリニックのデメリット

美容クリニックが行うのは、病気やけがを治す医療ではなく利用者のQOLを向上させるための美容医療を行うケースが多く、その場合は健康保険が適用とならない自由診療となります。そのため、病院や一般クリニックに比べサービス業・接客業の色が濃くなります。口コミにもある通り、看護師にもていねいで質の高い接遇が求められ、患者というよりお客様として接する必要があります。また、クリニックの収入がそのまま看護師の収入に反映される給与形態を採用しているところもあり、看護師でありながら売り上げを意識しながら業務を行う姿勢も求められます。集客が見込める土日祝日は営業しているクリニックが多いというのも、病院や一般クリニックと違う点でしょう。

残業がほとんどなくなったこと、自分の休みなどを返上することがなくなったこと、休憩が比較的しっかり取れることはかなり満足しています。また、人の死に関わらなくなった安心感もあります。一方で、クレームに注意しなくてはいけない緊張感があります。(28歳 女性)

美容クリニックへ転職する際に気を付けるべきポイント

美容クリニックに転職する際は、先に紹介した「一般クリニックへ転職する際に気を付けるべきポイント」に加え、次の点を事前にチェックすると安心です。

  • 新人看護師の教育体制、教育期間、マニュアルの有無。
  • 売り上げのノルマの有無。

転職先の福利厚生、給料、ボーナス、退職金の有無、残業の有無、有給消化率まで事前に確認しておきましょう。美容クリニックは月のノルマを設けているところもあるかと思うので、大入りの形態などまで聞けると働くうえでのモチベーションに繋がります。(32歳 女性)

美容施術がスタッフ価格でできるかなど聞いておくといいと思います。私の場合は行えると思って入りましたが、実際は行えませんでした。 大手の美容クリニックではないので、特に福利厚生がしっかりと決まっていなかったのが後悔しました。(28歳 女性)

美容業界への転職は倍率が高いので、私は年齢だけでも書類で落とされ面接に行けなったことがありました。転職サイトのキャリアアドバイザーを通して応募すると面接まで比較的スムーズに進めましたし、面接アドバイスもとても役に立ちました。また、美容クリニックへの転職が初めてなら、教育体制は充実しているのか、マニュアルが整理されているのかもくわしく面接のときに聞くといいと思います。(34歳 女性)

病院以外の看護師の転職先4:健診・検診センター

一般健診や生活習慣病健診、人間ドック、脳ドック、健康指導、新生児訪問、乳幼児健診、がん検診などを行う健診・検診センター。病院では患者を看護するのが看護師の仕事ですが、健診・検診センターでは基本、健康な方が安全かつスムーズに検査が受けられるようにサポートする仕事となります。具体的には検査の説明をしたり、採血や血圧測定を行ったりします。健診・検診センター勤務で苦手だった採血技術が向上したという看護師さんもいます。

健診センターには自治体運営の施設、保健組合運営の施設、医療法人や社会福祉法人、一般社団法人運営の施設などがあります。運営がどこかによって健診センターの雰囲気やルール、働いている人の層が違うので、あらかじめ確認しておくといいでしょう。

満足度 平均給与 求人数 未経験OK 総合評価
4 3 3 3 3.25

※HOP!ナビ看護師のユーザーアンケートを元に5段階で評価

今までは病院の産科勤務だったため、出産後1ヶ月健診までの親子としか関わっていなかったため、小児科の知識や行政サービスの仕組みなどの知識が不足していることが不安でした。職場では、保健師さんと一緒に仕事をするため、不安だった部分は補ってもらいながら、産科で得た知識を提供することもでき、良い関係で仕事ができています。収入の面でいえば非常勤となったためかなり減りましたが、子どもの具合が悪く急な欠勤となる場合でも、非常勤の人数が多いため休みやすく、同じ育児をしている方と助け合いができるのでとても満足しています。(39歳 女性)

一番は人間関係が良かったことに満足しています。病院に比べ、いろいろな引き継ぎや申し送り等がない分、看護師間のトラブルも少ないのではないかと思います。給料は下がりますが、残業もほぼなく、チームで助け合いながら定時で帰れ、私生活とのバランスをとることができました。また、心配していた教育体制についても個別で対応していただき、スムーズに仕事を覚えていけたと思います。(32歳 女性)

健診・検診センターのデメリット

前述したように、健診・検診センターの場合、どこが運営しているか、また健診・検診対象者によって雰囲気やルール、スタッフの層が異なります。

医療法人運営で病院付属の健診センターの場合は、上司が看護師というケースが多いですが、そうではない場合、医療従事者ではない上司の指示で動かなければいけない場合もあります。また、相談業務や記録、報告書の作成などデスクワークが多いため、体を動かして働きたいタイプの看護師さんには物足りなく感じるかもしれません。やりがいという意味でも、患者の病気やけがを治療する病院とは違い、健診・検診センターの主な業務は健康促進や健康指導のため、達成感が感じられないという看護師さんもいます。

そして、健診・検診センターは看護師の数が少なく、新人教育が十分ではなかったりお休みが取りづらい職場でもあります。急なお休みとなった場合は他の看護師の負担が大きくなってしまうため、育児・介護などをしている看護師は勤務しづらいといえるでしょう。

上司が医療職ではなく、報告書や記録などの書き方、安全管理などについてお役所の風土のようなものがあり、当初は違和感が大いにありました。しかし、医療専門職としての意見を率直に申し上げることでお互い理解が深まり、よりよく改善されたり、解消できる問題もありました。(45歳 女性)

病院でしか経験がなく、地域包括支援センターの業務内容も詳しくはわからないままだったので私に務まるか不安しかありませんでした。前の方からの引き継ぎも2日しか時間を設けられておらず、簡潔に終わってしまい、相談業務というものの経験がないまま仕事開始となってしまいました。なかなか慣れず精神的負担も大きく、相談業務は新しいことばかりで覚えても覚えてもきりがないと思いました。(29歳 女性)

健診・検診センターに転職する際に気を付けるべきポイント

健診・検診センターに転職する際は、次の点を事前にチェックすると安心です。

  • 健診・検診センターの運営母体とその風土、そこでの看護師の業務や立ち位置。
  • シフトの決め方や有休の取りやすさ、急な休みにも対応してもらえるか。
  • 引継ぎ期間や新人教育体制が十分かどうか。

企業や施設の風土、給与や手当、福利厚生、看護師の立ち位置などをあらかじめ確認しておくといいでしょう。看護師としていろいろやりたいと思っていても、思いもよらない仕事をさせられたりすることなどもあります。特に一般企業や行政などが運営している健診センターではそういうことが多いように思います。(45歳 女性)

シフトの決め方、有給の使い方、残業時間はしっかりと詳細を確認した方が良いと思います。特に子どもがいたりすると、どれくらい有給が取りやすいのか、シフトの希望は調整が可能なのかどうかなど、実際に働き始めてから調整が効かず、後悔しないためにも自分の生活が崩れてしまわないようイメージして質問していけたらいいと思います。(32歳 女性)

病院以外の看護師の転職先5:老人ホーム・介護施設

老人ホーム・介護施設には主に以下の種類があります。

  • 特別養護老人ホーム(特養)
  • 介護老人保健施設(老健)
  • 介護療養型医療施設
  • 介護医療院
  • 介護付き有料老人ホーム
  • 住宅型有料老人ホーム  など

そのうち、看護師が勤務する病院以外の施設は、特養もしくは老健になるでしょう。

老人ホーム・介護施設での看護業務は主に利用者の健康管理です。バイタル測定、軟膏や点眼、処置、服薬管理が主の業務になるため、病院看護師に比べて体力的な負担は軽いです。 医療的な処置を行うことも少なく、点滴や注射などは一時的に主治医から指示があった場合のみで、日々の業務で行うことはほとんどありません。ただし、施設にはさまざまな疾患の入居者がいるため、診療科を越えた広い知識が求められます。

夜勤はなく日勤のみで、早出と遅出を行っているところもありますが、30分から1時間前後の時差出勤をしている場合が多く、比較的残業が少ない職場といえます。

患者と長期にわたって密にかかわれることがメリットですが、介護士(ヘルパー)など他職種のスタッフがメインとなる職場なので、連携して入居者に合ったケアの提供が求められます。

満足度 平均給与 求人数 未経験OK 総合評価
2 3 5 4 3.5

※HOP!ナビ看護師のユーザーアンケートを元に5段階で評価

特別養護老人ホームでは病院のようにスキルアップできるか心配でしたが、日々の業務の中で学びたいことが芽生え、研修をうけたり、認知症ケア専門士の資格も取りました。病院勤務は夜勤や管理職の負担など身を削ることが多く、今は日勤だけの収入ですがある程度の生活が維持できているので満足しています。また、人間関係も看護師だけの世界とはまるで違い、人間らしい日々を送れるようになったと感じています。(38歳 女性)

病院以外で勤務するのは初めてだったので、ゆっくりと成長していきたいと転職先である特別養護老人ホームの看護師長に伝え、指導もゆっくりペースでしてもらうことにしました。最初はとても不安でしたが、私はやっぱりお年寄りと話したり、ゆっくりした時間の中で看護をする方が好きなんだと改めて実感できました。(45歳 女性)

病院のように研修が頻回にあったり、定時に帰れないことが当たり前、ではないので楽です。老人ホームは看護業務自体も病院よりは少なく、治療ではなく生活の場なので、さまざまな利用者様と関わる時間が持てて「仕事が楽しい」と感じることができました。病院では常に緊張状態でしたが、今はにぎやかで楽しい雰囲気の中働いているので、私は施設のほうが合っていると感じました。 (32歳 女性)

老人ホーム・介護施設のデメリット

老人ホーム・介護施設では、看護師の仕事以外に介護業務も担当する場合があります。また、介護士(ヘルパー)が多い職場のため、業務の進め方やルールは介護士の立場を優先して決められていたり、上司が医療職ではないケースが多いでしょう。そのため、思うような看護ができない、介護士とうまく連携がとれないといった職場もあるようです。

また、病院と比較して研修や講習といった学びの場は少なく、看護師としての知識やスキルが向上しない、落ちるのではないかといった不安を感じる看護師もいます。医師が常勤していないため、病院よりも責任の重さを感じるという看護師も。

収入面でも、夜勤がないため病院勤務より低くなり、さらに施設の入居者数が減るとボーナスも少なくなる施設もあるようです。

病院では病気やけがの方のケアが一番でしたが、今は健康管理が看護師の役割なので本来の患者さんの姿を知ることができて充実しています。しかし、施設では看護技術を施す機会が少なく、このままでは自分の経験値は上がらないと40歳前にとても不安になりました。 また、時給が病院よりも低いのも不満でした。(43歳 女性)

老人保健福祉施設に勤務していましたが、思ったよりも仕事が忙しく、残業が当たり前でした。また、介護士の方が多い職場なので、看護師ができる仕事が限られ、人間関係もあまり良くありませんでした。このままではより良い看護が提供できず、私もやりきれない気持ちがあったので転職しました。給料だけで選んだ私が悪いのですが、人間関係や勤務形態をもっと調べるべきだったと思います。(30歳 女性)

病院を退院された後に患者さんが施設でどのように過ごされているのかを知ることができ、新たな医療知識なども得ることができたと思います。業務も非常に楽でしたし、病院で働いていた時のような疲労感は全くなかったです。ただ、やりがいがあるかと言われれば、見出すことはできませんでした。(31歳 女性)

病院では急変があると先生がすぐに対応してくれる安心感がありましたが、施設ではまず看護師が必ず初期対応をしっかりしないといけないので、責任も大きく不安もあります。あとは施設では吸引などの物品が病院とは違うものを使用しているので、そういったものに慣れてすぐに使えるようにしておかないといけませんでした。入職したらまず急変に必要そうなものの確認、急変時の対応のイメージング、そこで働いている方たちからの情報収集をするようにしました。(39歳 女性)

老人ホーム・介護施設に転職する際に気を付けるべきポイント

老人ホーム・介護施設に転職する際は、次の点を事前にチェックすると安心です。

  • 利用者が急変した場合の対応マニュアルや病院との連携はどうなっているか。
  • 看護師の人員配置(1人で対応しなければいけないことがあるのかどうか)。
  • 看護師の業務内容(そのうち介護業務はどれくらいの割合を占めるのか)。
  • 平均残業時間や土日祝日出勤の有無。
  • 入居者数に応じて年収が変わるかどうか。

施設では看護師の立場は介護士(ヘルパー)さんより低いと考え、病院の看護助手とは違うということを頭に入れておくと良いでしょう。その方が入職後、コミュニケーションがスムーズだと思います。(43歳 女性)

残業がどのくらいあるのか、休日日数はどのくらいあるのか、基本給やその他の手当面についてはしっかりと確認しておいたほうがいいと思います。介護施設の場合は看護師が極端に少なく、日勤のみと書かれていても残業が毎日数時間あったり休日出勤の必要があったりするからです。また、給与についても基本給がどの程度でその他の手当がいくらかはっきりとさせておいたほうがトラブルにならないと思います。(25歳 女性)

病院以外の場合、看護師が少ないので、経験が浅い場合は教育体制の確認は必要だと思います。教育体制が整っていない場合、自分の知識や技術で対応できない時に困ってしまいます。急な休みの対応が難しい可能性もあるので入職前に確認した方が良いと思います。また、医療的な処置以外に不穏対応やおむつ交換、シーツ交換など介護業務や送迎なども行うように言われることがあります。こんなことまで看護師がしないといけないのかと思うことがあります。(26歳 女性)

「病院での看護師の役割」と「施設での看護師の役割」は少し違うので、病院時代のやり方を通そうとせずに、転職先の職場に合わせた働き方をするように気を付けたほうがいいと思います。特に施設の業務は介護士が主体なので、うまくコミュニケーションがとれないと仕事がやりづらくなります。産休、育休の取得や有休消化率などの福利厚生が実際に使用されているかも確認したほうがいいと思います。人手不足で全然休めない、という話も他の方からよく聞きます。(32歳 女性)

病院以外の看護師の転職先6:デイケア・デイサービス

デイケア・デイサービスは、通所型の介護サービスです。日中の一定時間、施設内でさまざまな介護サービスを提供しますが、デイケアとデイサービスは目的が違います。

デイケアは通所リハビリテーションと呼ばれる介護保険サービスで、その名の通り、機能回復に重きを置いています。そのため、入浴や食事といった生活介護がメインとはなりません。

一方、デイサービスは通所介護と呼ばれるサービスで、食事や入浴、機能訓練といった生活介護がメインとなります。在宅介護をしている家族の負担を軽減するために要介護の方を受け入れています。

デイサービスは1名以上の看護師専従が配置基準となっていますが、病院やクリニック、訪問看護ステーションとの連携でその限りではありません。また、デイケアも看護師の配置が必須ではないため、施設での看護師の数は少ないといえるでしょう。

満足度 平均給与 求人数 未経験OK 総合評価
2 3 4 5 3.5

※HOP!ナビ看護師のユーザーアンケートを元に5段階で評価

病院勤務の経験しかなかったため、健康な方の体調管理、スタッフとの人間関係など不安だらけでした。慣れるまでは大変でしたが、職場の人間関係も良く、デイケアに通ってこられる方とも徐々にコミュニケーションが取れるようになってくると、仕事にもやりがいを感じられ、楽しくなってきました。もともと、人とコミュニケーションをとることは苦ではなかったので、常に笑顔で対応できるように心がけた事がよかったのではないかと思います。(42歳 女性)

デイサービスの看護師はどんなことをするのか想像もできなかったことと、もし利用者さんに急変があった場合に対応できるのか不安でした。実際入職してみると、看護師2名の場合がほとんどであり、めったに急変などはないとのこと。また、何かあったら2階にもショートステイの看護師さんがいるからとの言葉に救われました。病棟看護師のときと比べて、突然の急変など緊張する場面がほとんどなく、明らかに精神的にも体力的にも楽になったところは非常に満足しています。(27歳 女性)

夜勤などもなく、医療行為も少ないため、その分お給料は減りましたが、自分自身がストレスなくやりがいを感じられる職場に転職できたことはとても良かったと思います。 看護師としての仕事は病院勤務だけではなく、さまざまな職場にて求められていると思います。不安もあるかと思いますが、新たな環境に飛び込んでみることもおすすめです。(42歳 女性)

デイケア・デイサービスのデメリット

デイケア・デイサービスのデメリットは、前述の老人ホーム・介護施設のデメリットに通じる点が多いといえるでしょう。介護士(ヘルパー)が多い職場のため、業務の進め方やルールは介護士目線で決められていたり、上司が医療職ではないケースがほとんどです。また、看護師としての知識やスキルを磨く機会は少なく、医師が常勤していないことによる不安を感じる看護師もいます。

ただし、老人ホーム・介護施設とは違いデイケア・デイサービスの場合は通所となるので、体調不良や重度の要介護となる利用者がいないため、急変の心配が少ない分、看護より介護業務の割合が大きくなる傾向にあります。

デイサービスでの仕事は看護業務よりも介護業務の割合が多く、病棟勤務よりはましですが、身体に負担がかかってると感じています。(27歳 女性)

長い期間勤務されている介護職の方の患者さんに対する対応について、周りのスタッフも含め疑問に感じることも多かったですが、その職場では先輩ということもあり言い出しづらい雰囲気がありました。
プライベートは確保されるし、給与面は下がることも理解したうえで働いているので問題はありませんが、看護師としての知識や技術は磨かれません。現在のデイサービスでは入浴時のバスタオルを干したり、昼食・おやつの準備、介護記録など、ほぼ看護師としての業務はなく、本当にこれでいいのかと思うことも多々あります。(30歳 女性)

デイケア・デイサービスに転職する際に気を付けるべきポイント

デイケア・デイサービスに転職する際に気を付けるチェックポイントは、前述の老人ホーム・介護施設で紹介したものとほぼ同じとなります。

  • 利用者が急変した場合の対応マニュアルや病院との連携はどうなっているか。
  • 看護師の人員配置(1人で対応しなければいけないことがあるのかどうか)。
  • 看護師の業務内容(そのうち介護業務はどれくらいの割合を占めるのか)。
  • 平均残業時間や土日祝日出勤の有無。
  • 利用者数に応じて年収が変わるかどうか。

基本給や時給および残業の有無と手当てについて、有給休暇の確認、看護師の人数の3点を確認したほうがいいと思いました。デイケア・デイサービスの施設は、医療分野以外の人が経営している場合もあり、小さな規模のところだと意外とあいまいだったりします。はじめに確認したほうが、こんなはずではなかった、ということが少なくなると思います(50歳 女性)

デイケア・デイサービスなど介護施設で働く場合、介護業務と看護業務は分かれているのか、仮に介護業務もと言われた際は、どの程度の仕事内容なのか、残業代はきちんとつくのかは確認しておいた方がいいと思います。入職してこんなにも介護の仕事の割合が多いと思ってなかったと私自身思いましたし、介護業界は残業代がつかないこともあるそうで、しっかり確認したほうがいいかと思います。(27歳 女性)

介護士さんなどこれまで一緒に働いたことがない職種の方と仕事をすることになるので、病識やケアなどの違いがあることは覚悟していた方が良いと思います。そういう考え方ややり方があるんだなぁ、と初めは静かに見守ることが大切です。(52歳 女性)

病院での当たり前は施設では通用しません。介護施設は治療の場ではなく日常生活の延長なので「病院だったら~」は通らず、介護士・ケアマネとは基本意見が合わないです。よく理解しくれる方もいますが、基本的に看護師の求めていることが伝わらないし、責任の感じ方も違うのだと思います。(30歳 女性)

病院以外の看護師の転職先7:保育園・養護学校

学校や幼稚園は看護師免許と養護教諭の資格も必要ですが、厚生労働省管轄で保育施設となる保育園と、医療行為が必要となるケースもある養護学級、私立大学や小規模大学の一部では、看護師資格のみで勤務できます。日勤のみで残業も少なく、日曜・祝日がお休みということから人気の職場の一つです。

保育園の場合は、小児科を経験している看護師や、子育て中の看護師が採用されやすい傾向にあります。特に子どものいる看護師は保育園や養護学校を身近に感じる機会が多く、保育や教育と生活が結びついているため、ギャップが少なく長く勤められるようです。

満足度 平均給与 求人数 未経験OK 総合評価
3 2 3 4 3.0

※HOP!ナビ看護師のユーザーアンケートを元に5段階で評価

保育所という施設で、看護以外の仕事(おたよりの作成、保護者支援、担任業務等)も任せられることに対して不安を感じることもありました。やりがいがある反面責任も大きく、日々保育のことについて勉強をしていました。ですが、保育所だからこそ経験できる業務内容に面白さを感じており、回数を重ねる毎に慣れ始め、今は仕事を存分に楽しんでいます。新しいことに挑戦するには、勉強と経験が重要だと強く感じました。(37歳 女性)

勤務時間が安定し、家族との時間を作りやすくなりました。また、比較的給料も良く経済面で困ることもなく、業務内容も軽減され精神的・肉体的にも余裕ができました。今まで経験したことがない職場での仕事で、毎日が発見や気づきに溢れており、それが楽しくやりがいを感じています。また、もともと子どもが好きだったため、たくさんの子どもと接することができるのも私にはうれしかったです。(37歳 女性)

保育園・養護学校のデメリット

日勤のみで残業が少なく、日曜祝日がお休みということで保育園や養護学校を転職先に選ぶ看護師さんは多いですが「子ども好き」というだけでは務まらないことも多いようです。

保育園の場合、看護師として入職しても現場では保育士の1人としてカウントされるケースが多く、業務の大半を保育が占めるためにギャップを強く感じる看護師は少なくありません。また、養護学校の場合は教育の場であることから、学校や教諭の方針と看護師としての意見がぶつかるケースも。そのため、保育や教育という新たな分野の勉強が必要となってきます。

また、行事が多く土曜、日曜の出勤を求められる機会が多い割に、病院勤務と比べ給与がかなり下がり、休日出勤手当が低いもしくはない点などもデメリットの一つと考えられるでしょう。

以前より興味のあった保健分野で勤務体制もキツくない、養護学校のでお仕事があることを知り、転職をしました。勤務形態はキツくなくゆとりのある状況でしたが、今までの病棟勤務で経験していたやりがいのようなものがなくなってしまい、物足りなくなってしまいました。(31歳 女性)

保育園は残業なしで土日祝日も休みで身体的にも心理的にも病院ほどの負担はないかと考え転職を決めました。環境や仕事が違いすぎるため、病院時代の経験が活かせず慣れるまでに時間がかかりました。また、看護:保育の割合は1:9のような体感で、考え方も保育士さんとは違い、看護師としてのやりがいを感じることはできませんでした。(30歳 女性)

保育園・学校に転職する際に気を付けるべきポイント

保育園・学校に転職する際は、次の点を事前にチェックすると安心です。

  • 看護師の業務内容(保育業務はどれくらいの割合を占めるのか、担任となる場合もあるのか)。
  • 担任を受け持つことになった場合、早出や遅出などシフト勤務になるのかどうか。
  • 残業はあるのかどうか(保護者のお迎えまで勤務する必要があるのかどうか)。
  • 給与やボーナス、各種手当の額、残業代が支給されるかどうか。
  • お休みが取りやすいかどうか、急なお休みにも対応してもらえるかどうか。

保育所ならではかもしれませんが、看護以外の仕事を求められることも多いことを理解しておかなければいけないと思います。それに伴い、新たな知識を身に付けることが必要となります。看護師は0歳児の担任として配置されることも珍しくなく、保育士としての知識も必要です。おたよりや保育日誌はもちろん、看護師としての多くの書類も作成する必要があり、慣れるまでに時間が必要です。(37歳 女性)

前任やスタッフの離職率や産休・育休など福利厚生の取得の現状などは聞いておくべきだと感じました。私の場合、入職してから離職率がかなり高かったことを知り後悔しました。自分の中で譲れないことがある場合はキャリアアドバイザーさんなど他人任せにせず、面接時などではっきり聞いておくことが後々トラブルも少ないと感じました。(30歳 女性)

病院以外の看護師の転職先8:産業看護師

産業看護師は、従業員の健康を守るため企業の医務室や保健センターで、急な病気やけがを発症した従業員の応急処置はもちろん、健康管理や相談、指導、健診時のサポートなどを行います。従業員数1000人以上規模の比較的大きな企業で採用されることが多いようです。

企業勤務のため一般的な会社員と同様に、日勤のみ、土日祝日はお休みという勤務形態となります。残業もほとんどなく有休も取りやすい職場で、福利厚生も充実しており、企業によっては病院勤務より収入が上がる場合もあります。

ただし、ある程度のパソコンスキルが求められるため、MOS(マイクロソフトスペシャリスト)などの資格を取得しておくと安心です。

満足度 平均給与 求人数 未経験OK 総合評価
5 4 2 2 3.5

※HOP!ナビ看護師の調査を元に5段階で評価

産業看護師のデメリット

産業看護師の採用は1人だけという場合が多いため、求人自体が少なく、そのため、産業看護師として勤務したことがある、もしくは企業の衛生管理者をしたことがあるなど経験者でなければ採用は難しいといわれています。

また、業務はデスクワークがメインとなるため、人とコミュニケーションを取りながら仕事をするのが好きな看護師さん、体を動かす業務が好きな看護師さんはストレスがたまる場合もあるようです。

企業風土や雰囲気、規則、従業員の年齢層は会社ごとにさまざまなため、人によっては合う・合わないがあり、他に看護師がいない職場のため誰にも相談できずに悩む看護師さんもいます。

産業看護師に転職する際に気を付けるべきポイント

産業看護師に転職する際は、次の点を事前にチェックすると安心です。

  • 引継ぎ期間、教育体制は十分かどうか(特に、産業看護師経験が浅い場合は重要です)。
  • 看護師の業務内容(一般的な看護業務以外に、医薬品・衛生用品など備品の管理、衛生管理なども担当するのかどうかなど)。
  • 医務室、健診センターの人員配置(ほかに看護師がいるかどうか、医師や保健師が常勤しているかどうかなど)。

病院以外の看護師の転職先9:ツアーナース、イベントナース

団体旅行やイベント参加者の健康管理をし、病気やけがをした場合に初期対応を行うのがツアーナース、イベントナースの仕事です。単発の仕事のため、その都度の契約となりますが、ツアーナースは宿泊を伴うケースが多いため、事前打ち合わせなども生じます。

特定の病気・けがの治療に対応する病院看護師とは違い、ツアーナースやイベントナースはどんな持病、既往症を持っている参加者にも対応しなくてはいけないので広い知識とスキルが求められます。そのため、臨床経験〇年以上、小児科経験者優遇など、応募に条件が設けられることがあります。

ツアーナース、イベントナースの求人に強い「mcナース」

転職満足度 平均給与 求人数 未経験OK 総合評価
4 2 2 3 2.75

※HOP!ナビ看護師の調査を元に5段階で評価

ツアーナース、イベントナースのデメリット

ツアーナース、イベントナースのデメリットといえば、収入面が挙げられるでしょう。

たいてい時給ではなく日給で設定されており、相場は1日1万2000円~1万5000円。終業予定時間を過ぎてもほとんどの場合、残業代は出ません。特に、ツアーナースは早朝集合が多く、宿泊を伴うにもかかわらず給与は日給のみで、宿泊手当などは設けられていません。小学校の修学旅行などに同伴する場合などは夜の見回りや、寝られない子どものケアといった対応などもあり、時給換算するとかなり低くなる場合も。

また、ツアーやイベントは季節や天気、社会情勢に左右される場合が多く、春や秋など繁忙期は忙しくなる一方で、天気や社会情勢によって中止や延期はつきものです。そのため、収入が不安定になりやすいといえるでしょう。

ツアーナース、イベントナースに転職する際に気を付けるべきポイント

ツアーナース、イベントナースに応募する際は、次の点を事前にチェックすると安心です。

  • 事前打ち合わせが必要かどうか、その場合の交通費や時給は出るのかどうか。
  • ツアーの参加者に持病がある人はいるかどうか、そのための準備が必要かどうか。
  • イベントの場合、看護師の人員配置、医師も待機するのかどうか。
  • 事前に救護バッグの中身が確認できるかどうか、不足品の手配はどうするのか。
  • 拘束時間は最大どれくらいになるのか。

「ツアーナースをやってみたい「仕事内容、給料、必要な経験は?」

看護師資格が活かせるその他の人気職種

看護師資格が活かせる職種1:教官・教員・講師

看護学校や大学の看護学科で看護学生を指導したり、看護師向け講習で教鞭をとるなど、教官・教員・講師は看護師の経験を活かせる人気の職種です。生徒・参加者は看護学生や看護師で、教える内容も看護師経験で培ったスキル・知識ですから、教官・教員・講師は未経験であっても病院で指導的立場であればそれほど抵抗なく勤められるでしょう。

勤務先によって収入は変わり、看護学校の教員なら看護師とほぼ同等の年収、4年制大学の看護学科で教鞭をとる場合は、看護師よりも年収面では上回ります。ただし、大学の教員・教官の場合は1年ごとの契約というケースが多く、講習講師は単発の仕事となるため、長期的に安定した勤務を望んでいる場合はデメリットと感じるかもしれません。

恩師や知り合いの紹介で転職する看護師が多いですが、数は少ないものの転職サイトに求人が出ることもあります。また、教育分野では、病院で看護学生の実習をサポートをする仕事もあり、教官よりもハードルが低く転職しやすい職種といえるでしょう。

転職満足度 平均給与 求人数 未経験OK 総合評価
5 5 2 5 4.25

※HOP!ナビ看護師の調査を元に5段階で評価

看護師を辞めて他職種へ…先輩転職者が教える「満足度の高い職種選び」
キャリアアップしたい、新しい仕事にチャレンジしたいなど、転職の理由はさまざま。もちろん、看護師だってそれは同じです。 一度は医療の現場に身...

看護師資格が活かせる職種2:CRC(治験コーディネーター)

新薬開発のための治験を行う医療機関で、医師や看護師、被験者となる患者さんとの間で調整役を務め、スムーズに治験が行われるようにサポートするのがCRC、治験コーディネーターの仕事です。

具体的には、治験のスケジュール管理や製薬会社やCRO(開発業務受託機関)に提出する資料の作成、被験者の方への治験内容の説明や心身両面からのケアなどが主な業務となります。特に必要な資格はありませんが、看護師や薬剤師、臨床検査技師など薬剤や医療の知識がある方が採用されやすいといえます。中でも、医師や看護師、患者とのコミュニケーションが大切な仕事のため、慣れている元看護師さんが活躍できる職種でしょう。

土日祝日はお休みがとれ夜勤などもないことから人気の職種ですが、CRC1年目は新人扱いとなり低い給与からスタートする場合があります。また、CRCが所属するのは、治験を行う医療機関、製薬会社、SMO(治験施設支援機関)とさまざまで、外資系企業か国内企業か、また病院や企業規模によっても給与や昇給率が違うため、あらかじめ確認が必要でしょう。

転職満足度 平均給与 求人数 未経験OK 総合評価
4 4 3 4 3.75

※HOP!ナビ看護師の調査を元に5段階で評価

看護師を辞めて他職種へ…先輩転職者が教える「満足度の高い職種選び」
キャリアアップしたい、新しい仕事にチャレンジしたいなど、転職の理由はさまざま。もちろん、看護師だってそれは同じです。 一度は医療の現場に身...

病院以外への転職で「覚悟すること、気を付けること」

病院以外への転職はある意味、病院へ転職するよりも難しく、勤務を続けていくためにはあらかじめ覚悟しておくこと、気を付けるポイントがあります。それは主に次の5つが挙げられます。

求人数の少なさと転職の難しさ(履歴書、職務経歴書、面接)

病院以外で看護師として働く場合、求人が多い職場・職種と少ない職場・職種で二極化します。

老人ホーム・介護施設や、訪問看護師、一般クリニックの求人は多く、HOP!ナビ看護師で行った病院以外へ転職した看護師さんのアンケート結果でも転職先の1位~3位を独占しています。

一方、病院以外へ転職したい看護師さんに人気の美容クリニックや保育園、産業看護師に実際転職した看護師さんは少ない結果となりました。

これは、求人の少なさと正比例しており、看護師専門転職サイトが公開している求人数を比較したところ以下の結果となりました。

主な看護師転職サイトの職場別求人割合

美容クリニック 全体の1%前後
産業看護師 全体の1~2%
保育園・学校 全体の3~5%
訪問看護ステーション 全体の10%前後
一般クリニック 全体の10~20%
老人ホーム・介護施設 全体の30~40%

特に人気かつ求人の少ない産業看護師や保育園・学校の場合は、企業や教育現場となるため、履歴書や職務経歴書、面接で採用側に注目されるポイントが異なり、社会人として保育・教育者としての知識や資質も求められます。

特に産業看護師の転職活動は一般的な病院への転職とは違い、内定までに面接が複数回あったり筆記試験が課されるなど期間も長くなることが予想されます。そのため、なかなか決まらないことで転職活動を続ける自信がなくなり、あきらめてしまう看護師さんも少なくありません。

収入がどれくらい下がるのか?

看護師の平均年収は、正看護師や約480万円、准看護師は約400万円となっています (厚生労働省「賃金後続基本統計調査 2019」)。

それと比較して、主な病院以外の看護師の年収相場は次の通りです。

主な病院以外の施設に勤務する看護師の年収相場

老人ホーム・介護施設 300万円台前半~400万円台前半
訪問看護ステーション 300万円台後半~400万円台半ば
一般クリニック 300万円台後半~400万円台半ば
美容クリニック 400万円台前半~400万円台後半
健診・検診センター 300万円台前半~400万円台半ば
保育園・学校 200万円台半ば~300万円台半ば
産業看護師 300万円台前半~500万円台後半

病院の正看護師の平均年収と比較した場合、美容クリニック・産業看護師の高い年収の場合のみ同じくらいの収入となり、それ以外の職種ではほとんどのケースで年収が下がることがわかります。特に保育園の場合は、保育士の年収自体が低く設定されているため看護師採用としても年収はほぼ同じとなるため、場合によっては収入が半減してしまうことも。

病院以外へ転職した場合、どれくらい収入が下がっても許容できるかあらかじめ範囲を決めておくことで、転職後に「やっぱり生活できなかった」という後悔とはならないでしょう。

夜勤がなく昇給も年数千円と少ないので収入がかなり下がりました。ただ、仕事の身体的負担は軽くなったので満足しています。(36歳女性 総合病院から訪問看護ステーションへ転職)

給料面では月5万円ほど減ってしまい、以前よりも節約が必要になった点は厳しいと感じています。(28歳女性 小児病院から美容クリニックへ転職)

最初は収入が下がる覚悟の転職でしたが、見込み残業代の上乗せやオンコール対応手当などが加算され、最終的には病院看護師時代とほぼ同じ年収となっています。ただし、重度の要介護の患者さんが多く、1日に平均5~6件は訪問する毎日なので、病院勤務より忙しいと感じています。(45歳女性 中規模総合病院から訪問看護ステーションに転職)

仕事や業務内容を理解しているのか?

日勤のみで土日祝日もお休みという勤務形態なら、病院勤務より楽になるだろう…そう思って病院以外の施設へ転職する看護師は少なくありません。しかし、病院以外の職場では、看護師の人数が少ない場合が多く、実は負担や責任が大きくなるケースがほとんどです。

例えば、代わりの看護師がいないためお休みが取りにくい(クリニック、健診・検診センター)、患者や利用者が多く身体的負担の大きい介護業務が増える(老人ホー・介護施設、デイケア・デイサービス)、保育者・教育者のひとりとして保護者との関わりが多い(保育園・学校)、患者からのクレーム対応が多い(美容クリニック)などがあります。

転職先の仕事内容や看護以外の業務、利用者・患者の数に対する人員配置なども理解したうえで転職活動を進めましょう。

給料は提示していただいた分もらえまいたが、予想よりも勤務が厳しく残業が当たり前でした。給料だけで選んだ私が悪いのですが、人間関係や勤務形態をもっと調べるべきだったと思います。(30歳男性 精神・高齢者病棟から老人保健福祉施設へ転職)

デイサービスでの仕事は看護業務よりも介護業務の割合が多く、病棟勤務よりはましですが、現在妊娠中のため身体に負担がかかっていないか心配です。(27歳女性 総合病院からデイサービスに転職)

病棟勤務の頃は患者さんの看護をしていれば良かったのですが、学校では子どもの教育方針や関わり方の違いなどそれぞれの意見があり、自分には向いていないと感じてしまいました。(31歳女性 総合病院から養護学校へ転職)

病床が180床もあり毎日がてんやわんやでした。薬をさばかないといけない、緊急の受診付き添いなど大変なことばかりで、病院時代と違って変な気をつかいしんどかったです。休憩は1時間ありましたがほとんどきちんととれませんでした。(28歳女性 脳神経外科病院から特別養護老人ホームへ転職)

病院とのギャップを許容できるか?

キャリアアドバイザーによると、病院以外へ転職した看護師さんが再び病院看護師に戻るケースは、多くの場合、そのギャップに対応できないからだそうです。

例えば、処置の仕方が違う、必要な医療器具や消耗品がない、もしくは不足している、清潔・不潔のガイドラインなど医療に直結するものから、医療資格のない上司が間違った指示をする、古いローカルルールで業務が回っている、新しい看護知識や技術を学ぶ場がないなど、病院ではありえないギャップが数多くあります。

それを「許容できない」と拒絶したり、「仕方がない」とあきらめてしまうのか、それとも改善のために受け入れてもらえる提案を考えるのかによって、病院以外へ転職する意味や満足度は大きく変わってくるでしょう。

病院とは違い、介護事業所は看護師の数が少ないため、自分で判断・対応しないといけないことが多く、すぐに相談することが難しい点が不安でした。上司に相談しましたが取り合ってもらえず、会社からも叱責され、とてもこれから長く勤務したいとは思えず退職しました。(26歳男性 慢性期病院から介護施設へ転職)

派遣でデイサービスや検診センターなどいろいろな職場で働きましたが、それぞれのマイナールールを覚えたり一から人間関係を築くのに疲れてしまい、精神的にも金銭的にも安定したくなり半年後に病院へ再転職しました。(30歳女性 総合病院からデイサービス・検診センターへ派遣で転職)

看護技術は使わず、ほぼデスクワークと訪問です。病院ではずっと動いていたため痩せていましたが、今の職場になってから座りっぱなしで体重が増えストレスを感じています。デスクワークは向かないと感じ、次は体を動かす仕事にしたいと考え始めています(29歳女性 総合病院の整形外科病棟から地域包括支援センターへ転職)

自分の観察力や技術力の不十分さを感じ、新しい技術が身につかないため勤め続ける不安があります。(25歳女性 中規模病院から介護施設へ転職)

看護師以外の職種のスタッフとの付き合い方

病院での同僚といえば看護師となりますが、病院以外の施設では介護士やケアマネジャー、保育士、教師、自治体や企業の健診担当者など、看護師以外のスタッフと連携して業務を進めることが多くなります。

病院以外へ転職する場合、そういったスタッフとの人間関係を心配する看護師さんが多く、実際、うまくコミュニケーションがとれずに悩む方も少なくありません。キャリアアドバイザーによると、そうなってしまう原因の一つに、看護師さんが悪気なく口にしてしまうNGワードがあるそうです。

それは、「病院では〇〇だった」の一言。

病院以外の場所で病院のルールを振りかざしても意味はなく、言われた側は必ずしも好意的には受け取らないからです。

相手の立場や業務内容を理解し、それぞれの専門を学び合いながら協力する姿勢がうまく付き合うコツといえるでしょう。

介護職の方が多い中で、清潔不潔の概念や患者様の対応などでモヤモヤする場面が多かったです。疑問を感じながらも言い出せませんでした。(52歳女性 大学病院からデイサービスへ転職)

施設見学で働くスタッフの様子や1フロアでの看護師の人数などをあらかじめ確認しておくといいでしょう。病院とはかなり働き方が異なり、特に介護士さんと連携する機会が多くなるので、スタッフがどのような対応をしているかなども今後働く仲間として見ておくべきだと思います。(26歳女性 大学病院から介護老人保健施設へ転職)

病院以外の転職におすすめの看護師転職サイト

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『HOP看護師』独自の調査により、「求人の質・量」「求人提案力」「年収アップ」「待遇・福利厚生」「サポート力」「電話・メール対応」の6項目を5段階で評価し、総合評価点を算出。( )内は比較した看護師転職サイト15社の中での順位。

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もし、病棟看護師に戻りたくなったら…

病院以外へ転職後、病院へ再転職する看護師は少なくありません。その理由としては主に次の5つが挙げられるでしょう。

  • 予想以上に収入が下がり生活できなくなったため。
  • 仕事にやりがいや達成感が感じられなかったため。
  • 看護師としてのスキルダウンを不安に感じたため。
  • 看護業務以外の仕事を負担に感じたため。
  • ほかのスタッフとうまくコミュニケーションが取れなかったため。

では、いったん病院以外に転職した後、病院へ復帰することは可能なのでしょうか?

病院の採用担当者の中には「クリニックや介護施設など病院以外へ勤務した経歴は、看護師のキャリアには含みません」と断言する方もいます。つまり、病院以外への勤務歴はスキルアップにはつながりにくいため、以前勤務していた病院と同等、もしくはそれ以上のところへの転職は難しいといえるでしょう。

ただし、看護師を中断して他職種へ転職したわけではなく、看護師として働き続けていた点は評価されるので、病院への転職自体には問題ありません。裏を返せば、いつか病院へ再転職する可能性があるのであれば、安易に他職種への転職は避けたほうがいいといえます。

まとめ

結婚や出産、育児などライフステージの変化によって夜勤や残業、シフト勤務が厳しくなった場合、看護師さんには2つの選択肢があります。病院以外の職場で看護師を続けるか、他職種へ転職するかです。前者を選んだ看護師さんに共通するのが、「看護師という仕事が好き」という気持ちです。それは、病院以外へ転職した看護師さんの6割以上が「満足している」と答えたアンケート結果にも表れているでしょう。

病院以外で看護師を続けるのは、病院勤務を続けるより難しく大変な場合もあります。転職を後悔しないためにも、転職サイトのキャリアアドバイザーさんの力などを借りつつ、病院以外の職場や業務内容、人員配置、給与などの情報収集を十分行いましょう。

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