看護師の転職失敗10事例からわかった失敗しないための5つの対策

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失敗するくらいなら、今の病院でもう少しがんばった方がいいのかな?

転職を考えているものの失敗が怖くて踏み出せない看護師さんは多いのではないでしょうか。

転職すべきか転職せずに頑張るべきかと迷いますよね。

そこで、HOP!ナビ看護師の独自取材による失敗事例を紹介しながら、ベテランのキャリアアドバイザーさんがアドバイス。なぜ転職に失敗するのか、どうしたら失敗せずにすむのか、転職後に失敗だと感じた場合はどう対処すればいいかを大解剖します。

おすすめの看護師転職サイト3選
順位 転職サイト名 総合満足度
1 看護roo!
4.66
2 看護のお仕事
看護のお仕事
4.40
3 ナース人材バンク
ナース人材バンク
4.2

看護師の転職失敗、アンケート調査でわかる「いつ、どうして?」

日本看護協会の調査『2017年度「ナースセンター登録データに基づく看護職の求職・求人に関する分析」 結果』 によると「看護職として就業している求職者」が今の職場を退職したいと考えている理由は以下の通りです。

今の職場を退職したい理由

順位 退職したい理由 割合
1位 結婚 10.4%
2位 妊娠・出産 7.3%
3位 転居 7.2%
4位 自分の健康(主に身体的理由) 6.1%
5位 子育て 6.0%

上位5位までがすべて、看護師個人の状況に関する理由で占められています。

一方、少し古い調査ではありますが、同じく日本看護協会の『平成18年度 潜在ならびに定年退職看護職員の就業に関する意向調査報告書』 では、離職理由を「個人の状況に関する理由」と「職場環境に関する理由」に分けて調査しています(複数回答)。

その結果は以下の通りです。

個人の状況に関する理由

順位 離職した理由 割合
1位 妊娠・出産 30%
2位 結婚 28.4%
3位 子育て 21.7%
4位 自分の健康 16.4%
5位 転勤 15.8%

「個人の状況に関する理由」は、前出の2017年の調査と同様の理由が上位にランクインしていることがわかります。

職場環境に関する理由

順位 離職した理由 割合
1位 勤務時間が長い・超過勤務が多い 21.9%
2位 夜勤の負担が大きい 17.8%
3位 責任の重さ・医療事故への不安 14.9%
4位 休暇がとれない 14.4%
5位 上司との関係 11.3%

一方、「職場環境に関する理由」を見ると、体力的にも精神的にも厳しい職場環境や、責任の重さ、人間関係が原因となっていることがわかります。

以上のことから、退職理由は「結婚」「妊娠・出産」「子育て」など個人的な理由を挙げますが、その複合要因となっているのが「勤務時間が長い・超過勤務が多い」「夜勤の負担が大きい」「責任の重さ・医療事故への不安」といった職場環境による悩みであることがわかります。

それらの悩みを解消するために多くの看護師は転職するわけですが、条件や環境を確認したうえでの転職にも関わらず、「転職に失敗した」と感じるのはどうしてなのでしょうか?HOP!ナビ看護師が独自に行った「転職に失敗したと感じたことがある」看護師さんを対象としたアンケート結果を見てみましょう。

転職時の年齢 割合(%)
~24歳 30.61
25~29歳 36.74
30~34歳 14.29
35~39歳 6.12
40歳代 10.2
50歳以上 2.04

上記のデータからわかること

  • 20代が7割近くを占めていること。
  • 看護師として一人前といわれる時期であろう二十代後半が一番多い。
  • 年齢が上がるにつれて減少 など

「転職時の年齢」を分析すると、20代の転職が70%近くを占めています。特に、看護師として一人前といわれるであろう20代後半の転職が約37%と、最も多い割合となっています。

前出の日本看護協会の調査『2017年度「ナースセンター登録データに基づく看護職の求職・求人に関する分析」 結果』では、年代別の退職理由の統計結果もあり、20代の看護師は「結婚」(1位)、「妊娠・出産」(5位)を理由に退職を考えることが多いため、人生の転機が転職にもつながっていることが推測できます。

また、20代の退職理由として「自分の健康(主に精神的理由)」(3位)が印象的でしたが、20代前半から積み重なってきた過重労働や、20代後半になるにつれて増していく責任の重さが、20代後半の看護師を転職へと向かわせている可能性も読み取れます。

しかし、希望条件に合うより良い職場へと転職したはずなのに、「失敗した」と感じる看護師は少なくありません。転職後、どれくらいで失敗に気づくものなのでしょうか?

転職に失敗したと感じた時期 割合(%)
入職前 8.16
入職後1週間以内 24.49
入職後1ヶ月以内 24.49
入職後半年以内 22.45
入職後1年未満 6.12
入職後1年以上 14.29

上記のデータからわかること

  • 6割近くが入職後1ヶ月以内と早期に転職失敗を感じている。
  • 1年以上たって転職失敗を感じる人が増えている理由のひとつに、昇給やボーナスが思ったより低かった、なかったなどの問題が浮上するため など

「転職に失敗した」と感じた時期としては、60%近くが入職後1カ月以内と、かなり早期であったことがわかります。

時間をかけて違和感を持つのではなく、入職後すぐに失敗と感じるということは、入職前に思い描いていた姿と転職後の自分が大きく違う状態に陥ったからでしょう。

そのギャップに気づくには、1ヶ月も時間は必要ないわけです。

一方、入職後半年以上~1年未満の割合がぐっと減り、入職後1年以上経ってからの割合が少し増加します。

その理由としては、勤務2年目に入り昇給やボーナスが思っていたよりも少なかったと気づくのが一つの理由として考えられるでしょう。

「転職に失敗した」と気づいた場合は、どうすればいいのでしょうか? 「転職失敗を自覚後の行動」についても聞きました。

転職失敗を自覚後の行動 (%)
問題を解決するために行動、交渉した 24.49
転職した(転職しようと思っている) 51.02
転職しない 10.2
その他 14.29

上記のデータからわかること

  • 5割以上が「転職した(転職しようと思っている)」
  • 2.5割が「問題を解決するために行動、交渉した」が、そのうち4割強は状況が改善されず「転職した(転職しようと思っている)」になったため、最終的には6割が「転職した(転職しようと思っている)」となった。
  • 「転職 後悔」でユーザー調査した場合は、「転職した(転職しようと思っている)」は4割にとどまっている など

「転職失敗を自覚後の行動」としては「転職した(転職しようと思っている)」が50%以上と最も多くなっています。さらに「問題を解決するために行動、交渉した」と答えた約25%の人のうち、約40%の人が「転職した(転職しようと思っている)」に行動が変わったため、最終的には約60%の看護師が「転職した(転職しようと思っている)」という結果となりました。

一方で「転職しない」と回答した人は、たった10%にとどまっており、売り手市場といわれる看護師の転職状況が垣間見えます。

日本看護協会発表の看護師の転職にまつわる公的データやHOP!ナビ看護師独自のアンケート調査によって、看護師さんの転職理由や、どのタイミングで「転職に失敗した」と気づくのか、次にどんな行動を取っているかがわかりました。

では、転職に失敗しないためには、どうすればいいのでしょうか?

次の章では、「転職に失敗した!」と感じた看護師さんから寄せられた失敗事例に、キャリアアドバイザーさんが一つ一つアドバイス。「転職に失敗したらどうしよう」と不安をお持ちの方は、ぜひご参考にしてください。

転職の失敗事例「聞いていた話と違う!」条件、給与、勤務形態

HOP!ナビ看護師のユーザーアンケートによると、給与、勤務形態、就業条件は、「転職に失敗した」と感じる理由として最も多く見られます。

この章では、給与はもちろん、配属先やオンコール勤務の有無まで、「聞いていた話と違う」という体験談を集めました。

求職者、キャリアアドバイザー、求人施設の三者間の理解不足によって生じるこの手の失敗は、どのように防げばよいのでしょうか。4つの事例をもとに、ご紹介します。

  • 事例:希望とは違うところに配属された
  • 事例:上がらない給与、不十分な社会保険・福利厚生
  • 事例:入職したら常勤看護師が全員辞めてしまった
  • 事例:オンコール勤務はないと言われていたのに…

事例:希望とは違うところに配属された

転職者プロフィール:

総合病院の脳外科で正社員として4年勤務後、回復期療養病棟の外来へパートとして転職

転職失敗と感じた理由:

結婚、妊娠も考えていたので、忙しい急性期病棟から回復期療養病棟への転職を考え、転職サイトのキャリアアドバイザーさんにも条件と希望を伝え、病院の了承を得ているとのことで転職を決めました。

しかし、配属されたのは外来で、回復期や療養病棟のヘルプに行かされる毎日が続き、外来、回復期病棟、療養病棟の業務も覚えなければいけずパンクしそうになり退職しました。

通常、配属先は求人票を作成する段階で、決まっていることがほとんどです。今回の事例では、病院側で突然看護師が辞めてしまった等、何らかの混乱があったことが予想されます。

「聞いていた配属先と違った」という事態を未然に防ぐためには、配属先を含む求人票の条件を、面接時に双方で確認することが大切です。詳しく質問してみると、実は表向きの条件で、実態とは違うことが発覚する場合もあります。

今回の事例のように、他の科のヘルプが慢性的に生じる病院もあるため、ヘルプの有無や頻度なども面接時に確認しておくと良いでしょう。

また、面接には、キャリアアドバイザーが同行する場合と、営業担当が同行する場合、あるいは看護師さん一人で行く場合があります。最近はキャリアアドバイザーが同行しないケースも多いので、事前に聞きたいことをリストアップしておき、営業担当が同行する場合は代わりに質問してくれるようお願いするか、自分で聞くようにしましょう。それでも不安なら、キャリアアドバイザーにダメ元で同行をお願いするのも手段です。

万が一、入職後に就業条件の違いが発覚した場合は、担当のキャリアアドバイザーに連絡をしましょう。看護師さんと病院、キャリアアドバイザーの三者間で、話し合いの場を設けてもらえるよう働きかけます。話し合いの場でキャリアドバイザーから「看護師に責任はないこと」「退職も視野に入れていること」などを伝えることで、当初予定していた科への配属となる可能性が高くなります。

転職回数が多い看護師は評価が下がるといわれますが、このケースは求職者側になんの落ち度もありませんから、短期間での再転職でも評価が下がることはないでしょう。また、それまでの経緯を知っているので同じキャリアアドバイザーに依頼した方が、同様の失敗を繰り返すことが少ないと思います。

事例:上がらない給与、不十分な社会保険・福利厚生

公立病院で手術室勤務12年目に病棟へ異動。体調を崩し、精神病院の外来に転職。
入職してすぐ、経営難で病院が買収され運営元が変わってしまいました。するとパートの時給が下がる、交通手当が下がる、残業が申請できなくなるなど雇用条件などが全体的に悪くなりました。入職前から買収は予定はされていたようなのですが、ボーナスと給料も低く設定され、前職との待遇に雲泥の差があり、かなりガッカリしました。

キャリアアドバイザーからのアドバイス

運営元の変更に関しては、病院側が伏せていた可能性もありますが、キャリアアドバイザーの確認不足が原因といえるでしょう。

このような事態を未然に防ぐためには、面接時に給料や待遇について病院側と双方で確認を行ったうえで、採用条件提示書に明記してもらうことが大切です。

採用条件提示書の内容は、ある程度看護師さんから指定することも可能なので、給料や待遇、交通費手当の金額、残業時間など、できるだけ細かく記載してもらうようにしましょう。

ただし、採用条件提示書は頼まなければ発行してもらえないことの方が多いので、内定後、看護師さん側からキャリアアドバイザーを介して病院へ依頼するようにしましょう。

その際、採用条件提示書をもらうまでは前職場に退職届を出さないことが肝心です。そうすれば、条件に納得いかない場合は前職にとどまることができますし、転職先とも条件交渉ができるからです。

入職後に、お金に関わる採用条件が変更になった場合、いざとなったら病院側に損害賠償請求を行うことも可能です。そのためにも、採用条件提示書をもらっておくと安心です。

ただし、天災や急激な業績悪化等、社会通念上しかたのない理由や、入職後1年以上経ってからの条件変更である場合は、認められないケースもあります。採用条件提示書に条件変更に関する期限が明示されていなければ、社会通念上どうなのかという観点で判断されます。

いずれにせよ、入職後に採用条件を変更された場合は、担当のキャリアアドバイザーに相談しましょう。損害賠償請求の方法も含め、対応策についてアドバイスをしてもらえるでしょう。

事例:入職したら常勤看護師が全員辞めてしまった

総合病院の整形外科、脳外科で7年勤務後、サービス付き高齢者住宅一体型の訪問看護へ転職。
入職前は常勤2人のうち1人のみの退職と聞いていましたが、私ともうひとりが同時に入職すると、常勤2人とも退職すると聞かされました。引き継ぎはわずか1ヶ月で、その短い期間では申し送られない部分も多く、利用者情報や業務は週数回来るパート2人から教えてもらうしかありませんでした。そのため利用者やその家族から何か聞かれても戸惑うことが多く…。ちゃんと業務を教えてくれる人がいる職場で働きたかったです。

キャリアアドバイザーからのアドバイス

「入職したら他の看護師がみんな辞めてしまった」という事例は、実はよくあるケースです。この場合は、キャリアアドバイザーとしても事前に把握することが難しく、要注意の事例です。

こういった職場を見分ける方法としては、キャリアアドバイザーと一緒に施設を見学させてもらうことです。この事例の施設は老人ホームですが、熟練のキャリアアドバイザーは何十、何百の施設を見て回っているので、働いている人の顔や動きを見れば、ある程度どんな施設か、スタッフが気持ち良く働いているかがわかります。

判断が難しい時は、キャリアアドバイザーさんに相談してみましょう。ただし、キャリアアドバイザー自身も経験が浅い場合もあるので、看護師さん自らも、よく観察して見極めようとする姿勢が大切です。

もし入職後に、先輩看護師が全員辞めてしまった場合は、解決方法としては人員を補充してもらうしかありません。老人ホームは施設長の権限が非常に強いため、まずは施設長に人員補充をお願いし、その様子をうかがうのが良いでしょう。

その対応を見て、しばらく続けるのか、辞めるのか判断してみてください。改善されないようであれば、再転職を行うのも手段です。

看護業界は売り手市場なので、転職回数が多くても一般転職に比べてそこまでデメリットとはなりません。ただし、一つの職場で2年以上は勤務しているのが条件です。

短期間での再転職が複数回ある場合は、評価が下がってしまう可能性がありますので、しばらく職場に残るのか、すぐに再転職をするのか、慎重な判断が求められます。

事例:オンコール勤務はないと言われていたのに…

総合病院の整形外科病棟で3年間勤務した後、訪問看護ステーションに転職。
転職してすぐ、オンコール対応が必須と知らされびっくりしました。子育て中の人は免除されるという表向きの制度はありましたが、常勤として入職したのであれば月に最低1回は担当する必要があると言われました。 この職場では、オンコール対応をする人=常勤だからボーナスを支給、それ以外はボーナスなしというルールだったので断れなくなりました。

キャリアアドバイザーからのアドバイス

訪問看護ステーションへの転職で、オンコール対応の有無が入職後に発覚するケースは珍しいパターンです。訪問看護ステーションに転職する場合は、オンコール対応の有無は少なくとも面接時までにははっきりさせておきたい基本的な確認事項です。オンコール対応が免除される条件はあるのか、オンコール対応を担当するかしないかで待遇面に差が出るのかまで、面接時に必ず確認するようにしましょう。

その他にも、1日の流れや訪問件数、移動手段、持参するもの、担当制かシフト制か、希望休は何日まで出せるのか、勤務は何時から何時までなのか、といった点も細かいように感じるかもしれませんがしっかり確認したいポイントです。

ちなみに、厚生労働省の『訪問看護』の資料によると、訪問看護ステーションは、従業員数が5人未満の小規模ステーションが約半数を占めています。小規模ステーションの場合は、社内制度が整っていない事業所が多いため注意が必要です。今回の事例も、小規模ステーションの可能性が考えられますが、失敗しないためには、従業員数が5人以上の訪問看護ステーションを選んだ方が安心でしょう。ただし、従業員数が多いからオンコール対応をしなくてOKというわけではなく、むしろ従業員数が多いステーションほど「緊急時訪問看護体制」を整え、診療報酬の加算を受け取るための届出を出している割合が高くなっています。

ちなみに、訪問看護ステーションの看護師は、40代以上が7割を占めています。病院の看護師は20~30代が半数であることと比べると、看護師の年齢層が高く、お子さんがいたとしても手が離れている可能性が高いことが予想されます。必ずしも、子育てと両立しやすい職場とは限りませんので、ご注意ください。

転職の失敗事例「合わない・慣れない」職場、業務、人間関係

入職前に自分に合う職場なのかどうかは予測が難しいものです。「合わない・慣れない」と感じる理由が、初めての職場だからそう感じるのだとしたら時間が解決してくれますが、自分の看護観と職場や上司の看護観とがずれている、スタッフ間のコミュニケーション不足で人間関係がギスギスしているなどの場合は、1人で解決するのは難しいでしょう。

この章では、そういった「合わない・慣れない」と感じる失敗事例をご紹介させていただき、予防や対策方法についてお伝えします。

  • 事例:未経験OKのはずが教育体制が整っていない
  • 事例:経営最優先で看護師も介護士も慢性的な人手不足
  • 事例:最悪な人間関係の中、わずか1ヶ月で管理者に

事例:未経験OKのはずが教育体制が整っていない

総合病院の外科病棟で7年勤務後、呼吸・心臓の専門病院の外来に転職。
未経験歓迎と聞いていて安心していた外来でしたが、自分を含め看護師が4人しかおらず、1日に100~200人もの患者が来院するので教育体制はまったく整っていませんでした。いつもバタバタしており、先輩に聞きたいことがあってもすぐに聞くことができず、コミュニケーション不足で周りのスタッフとの距離もできてなかなかなじめませんでした。

キャリアアドバイザーからのアドバイス

前提として、外来患者が1日に100~200人に対して、看護師4人体制というのは一般的です。3人で対応することも可能だと思います。

ただ、この事例の場合は4人のうち1人が外来未経験の看護師です。1人の先輩看護師が指導を行うとしたら、通常の勤務に対応できる看護師は2人となり、外来患者数に対し、看護師の人数が不足していた可能性が考えられます。

看護師の転職では「未経験OK」という言葉を鵜呑みにせず、プリセプター制度があるのかどうか、研修があるのかどうかを、事前に病院側とすり合わせを行うことで、このような失敗は防げるでしょう。

外来患者数に対して看護師が何名で対応しているのか、未経験の看護師が入った場合でも、患者数に対して看護師の人数が足りているのかどうかも併せて確認しておくと良いでしょう。

今回の事例では、ご本人様の力量不足が解消されずに慌ただしく業務に追われる中で、先輩看護師とのコミュニケーションが不足してしまったということですが、もう少し業務に慣れて、時間的に余裕ができるのを待ってから、先輩看護師と積極的にコミュニケーションを取っていくという選択肢も考えられたかもしれません。

3-2:事例:経営最優先で看護師も介護士も慢性的な人手不足

総合病院の内科病棟や混合病棟などで5年、外来で8年勤務後、老人保健施設へパートとして転職。
とにかく離職率の高い職場で、看護師も介護士も常に人手不足でした。いつかはスタッフが定着すると思い勤務を続けましたが変わりませんでした。人手不足で毎日のようにスタッフが駆けずり回っている状況でも、経営のために入居者を受け入れている状態でした。今にも何か大きな事故が起こりそうで不安でした。

キャリアアドバイザーからのアドバイス

老人保健施設で人手不足というのはあまり聞いたことがありませんが、設立間もなかったことからキャリアアドバイザーが状況を把握しきれていなかった可能性はあります。

予防策としては、事前に職場環境を細かくキャリアアドバイザーに質問することです。キャリアアドバイザーは、求職者の質問に答えるのも仕事ですから、求人施設側に都度確認してくれるでしょう。

自分の希望に合う条件だけで即決せず、設立してから何年経っているのか、看護師1人につき何人の患者を担当しているのか、看護師は何人いるのか、看護師の平均年齢はどれくらいなのかなど、細かすぎるくらい質問して大丈夫です。

また、インターネットで厚生労働省の資料などを検索すれば、各福祉施設の人員配置基準や統計資料なども調べることが可能です。

例えば、老人保健施設の場合、「看護職員または介護職員は、入所者の数が3人またはその端数を増すごとに1人以上増員する」という基準が定められています。

その基準を満たしているのかどうかという観点からも、求人施設の体質を予想することが可能です。

この事例に限らず、キャリアアドバイザーから提示された情報だけで判断するのではなく、キャリアアドバイザーを介して自ら情報収集するつもりで、求人施設のことを理解しようとする姿勢が大切です。

職場を見学させてもらうことで、働いている人の表情から職場の雰囲気を見極めるのも良いでしょう。

事例:最悪な人間関係の中、わずか1ヶ月で管理者に

介護老人福祉施設で17年勤務後、訪問看護ステーションへ転職。
看護師同士の仲が悪く、陰口や業務ミスへの攻撃が日常茶飯事でした。そのうえ1ヶ月後には管理者が退職してしまい、正看護師だったのが私だけということもあり、再三の説得に折れて看視者になることに…。そんな人間関係の中で勤務歴の浅い私には到底務まらず退職を選びました。

キャリアアドバイザーからのアドバイス

「自分が入職したとたんに管理職が辞めて、自分が管理職になってしまった」という事例もよくあるパターンです。しかし、この事例も入職前に把握するのが難しいケースです。

通常、訪問看護ステーションは一人で患者さんの自宅を訪問するため、看護師さん同士の仲が険悪であったとしても、独り立ちすればあまり関わることがありません。

しかし、管理職ともなればシフトを作成したり、指導したり、他の看護師との関わりが増えてくるので、訪問看護ステーションとはいえ人間関係は大切です。

しかし、訪問看護ステーションの場合は日中、看護師さんが外出してしまっているため、面接時に職場見学をしても職場の雰囲気が把握できないのが難点です。

前述した通り、厚生労働省の『訪問看護』の資料によると、半数近くの訪問看護ステーションが従業員5人以下と小規模のステーションが多いため、管理職になる可能性は比較的高いといえます。

ご自身が管理職になる可能性や、今働いている看護師の年齢層、看護師の人数、正看護師の割合などもキャリアアドバイザーに細かく質問し、面接時に再度確認したりすることで、状況を把握するしかありません。

万が一自分が管理職になった場合でも対応できる雰囲気なのか想定しておくと良いでしょう。

転職の失敗事例「ギャップが埋められない」スキル、知識、医療の質

大学附属病院や公立病院など大規模病院から小規模なクリニックや施設に転職する際に、特に注意すべきポイントなのが、スキル・知識・医療の質のギャップです。

看護師さんの中には、個人経営の方が融通が効きやすいと考える人も見られますが、少人数の看護師で対応しなければならないからこそ、逆に融通が効かないという声も聞かれます。

また、病院以外の施設は医療知識を持った人ばかりではないため、看護師資格のない上司の指示の下、ヒヤリ・ハットな出来事が起きるケースも多々あるようです。

病院以外の施設に転職を考えているのであれば、最低限押さえておきたい失敗事例についてご紹介します。

  • 事例:看護師資格のない上司によるヒヤリ・ハットな指示
  • 事例:楽になると思ったら…病院以上に融通のきかないクリニック
  • 事例:私は保育士? 看護業務以外の仕事が多すぎる

事例:看護師資格のない上司によるヒヤリ・ハットな指示

特別養護老人ホームにて派遣看護師として4ヶ月勤務後、他施設のデイサービスに転職。
高齢者看護や認知症看護に興味があり転職しました。入職後1、2ヶ月間はとても楽しくやりがいがあると感じましたが、看護資格がない上司の指示で、転倒後の頭部打撲患者を直ぐに動かしたり、血圧上昇であるのに下肢挙上したりすることがありました。上司が全ての決定権を持つため、看護師の意見は全て反映されず独自の判断で声を荒らげ指示をされました。とても責任を負えるものではないので悩みました。

キャリアアドバイザーからのアドバイス

デイサービスでは医療行為を一切行ってはいけない決まりになっていますので、急変時の対応を誰がどのように判断しているのかも、面接時に確認しておくとよいでしょう。

通常は、患者の命に関わる判断は、看護師の医療的な知識を参考に行われるはずです。

医療知識のない上司に不安を抱いた場合の対策としては、上司のさらに上の管理者に声を上げ、対応してもらうことです。それでも改善されない場合は、退職も仕方がないことだと思われます。

しかし、この方の場合、前職は派遣看護師として4ヶ月勤務し、2回目の転職で失敗されているということですから、すぐ転職してしまうと短期間の転職が続くため、次の転職活動で苦労するかもしれません。

看護師を採用する場合、担当者は転職回数よりも、各勤務先での在籍期間を重要視します。1ヶ所でそれぞれ最低でも2年以上は勤務しているほうが良い印象を与えるため、転職活動がスムーズに行えると考えられます。

これ以上短期間での転職を繰り返さないために、3回目の職場選びにはより慎重に進める必要があるでしょう。

事例:楽になると思ったら病院以上に融通のきかないクリニック

社会医療法人の病院で15年勤務後、個人経営の透析クリニックでパート職員として転職。
勤続年数と共に主任業務や教育業務など業務量と責任が増えて患者さんとの関わりが減り、体調を崩したのもあって、経歴を生かせると思い転職しました。しかし、個人経営クリニックということもあって休みの希望が通りにくく、今までは医療事務の方がしていた書類系の仕事も依頼されるようになりました。 パートですが時間に融通が効くせいか、他のパートさんが休みの際に休日出勤を依頼されたり時間外の業務も増え、元々の希望とは相違が出てきたので退職を考えています。

キャリアアドバイザーからのアドバイス

小規模なクリニックに転職した際、「時間の融通が利かない」「1日1時間以上、残業がある日が多い」という失敗事例は、よくあるパターンです。

クリニックの場合、1日8時間労働、9~18時という勤務体系が一般的ですが、診療終了時間ギリギリに入ってきた外来患者が帰るまでいなければならないのは当然ですから、その辺はある程度覚悟してクリニックに転職しなければなりません。

そういった場合、最後まで残る看護師を当番制で決めているクリニックが一般的ですが、当番制があるのかどうか、残業時間は月にどれくらいあるのか、繁忙期はあるのか、希望休は月に何日まで出せるのかなどはキャリアアドバイザーを通して質問しチェックしておきたいポイントです。

この方は、退職を考えているということですが、前職で15年も勤務しており、2回目の転職での失敗ということですので、短期間での転職が1回までであれば問題ありません。

今回の失敗を生かして譲れないポイントを見直し、次回の職場では2年以上勤めることが大切です。

「楽になりたいから転職したい」ということであれば、体力的に楽で、定時で終わって、残業が1日30分程度の職場を紹介してもらうといいでしょう。

事例:私は保育士? 看護業務以外の仕事が多すぎる

大学病院の小児内科で6年勤務後、認可保育園の看護師に転職。
前職は夜勤も多く、重症患者のケアもあることによる心労、また委員会やラダーなどいろいろな役職につくことに対する責任の重さに耐えれなくなり、転職を考えました。子ども好きで小児科に勤務していたこともあり保育園の看護師を選びましたが、実際に働いてみるとイメージと違い、自分には合っていないと認識しました。 土曜も会議などで出勤することがある、17時終業となっていても保護者のお迎えを待ち定時であがれない、 最初は保育業務から掃除まですべて任され、看護業務はほとんどできなかったなどが理由です。 前職よりゆったりと働きたいと思っていましたが、忙しさは同じでした。

キャリアアドバイザーからのアドバイス

この方のように、「土日祝日が完全休みだから」という理由で保育園への転職を希望する看護師さんは非常に多いです。

しかし、保育園は土日祝日も開園しているところが多いため、本当に土日祝日は休めるのかという点は、よく確認しなければなりません。

それに加え、保育士の仕事を担当することがあるのかという点は、最低限確認すべき基本事項です。保護者が迎えに来るまで待たなければならないのか、残業が月平均どれくらいのなのかという点も事前に確認しておきたいポイントです。

家から近いというだけで保育園の看護師に応募した場合、入所後に仕事内容を聞いて「思っていたのと違った」という話になることも多いのです。

保育園看護師は、給料が非常に安い割に勤務時間は長いため、担当する業務内容や勤務条件に対し、給料が納得できるものなのかという点もしっかり考えた上で判断することが大切です。

どちらかというと、ご自身も子どもがいる看護師さんは保育園の看護師に向いているといえるでしょう。そういう方でしたら、ご自身も働きながら保育園へお子さんを預けているため、たとえ保育園での勤務が初めてであっても、どういった業務なのか想像しやすく、非常になじみやすいと思います。

子どもが好きだから、土日休みだから、家が近いからという条件だけで判断せず、給与や業務内容、残業時間、向き不向きなどを考慮した上で、判断すると良いでしょう。

看護師専門キャリアアドバイザーだけが知っている「失敗しない転職」5つのコツ

ご紹介した10の失敗事例のように、転職すれば悩みがすべて解決するわけでもなくメリットばかりではありません。では、できる限り失敗を防ぐために、どのような準備ができるのでしょうか。

HOP!ナビ看護師のユーザーアンケートや、キャリアアドバイザーさんのアドバイスを元に分析した結果、失敗しない転職をするためのコツは、以下の5項目にまとめることができます。

失敗しない転職をするためのコツ

  • 自己分析をする
  • 情報収集をする
  • 応募先の理解
  • 条件提示と交渉
  • 複数の求人を比較

それでは一つずつ、具体的にご紹介しましょう。

自己分析をする

転職活動を行う際は、どうして転職したいのか、どのような職場に転職したいのかについて、自己分析を行うことが大切です。

しかし、転職活動の過程で自分自身への理解が甘い方は、転職後に初めて自分の本当の望みに気づくケースが多いようです。その場合、「ギャップが埋められない」の事例のような失敗に遭遇しやすいといえるでしょう。

とはいえ、自分で自分のことを理解するのは、意外と難しいものです。自己分析に成功するポイントは、第三者の視点を持つこと。

例えば、キャリアアドバイザーさんに職歴を見せながらヒアリングしてもらい、客観的に分析してもらうのも一つの手です。

その際の注意点は、「私はこうだから、こういう職場が合っています」といった固定観念にとらわれないこと。転職に成功しやすいのは、キャリアアドバイザーさんが予想外の分析やアドバイスをした場合でも、一度は受け止めじっくり向き合おうとするタイプ。

キャリアアドバイザーさんの意見に違和感や反対意見を持ったとしても、一度向き合うことで「どうして担当者はそう思ったのだろう?」とより深く自己理解ができるでしょう。

ただし、くれぐれも決めるのは自分自身です。自己分析もせずに、キャリアアドバイザーさんの見解に従ってしまうのも失敗のもとなのでご注意ください。

キャリアアドバイザーからのアドバイス

キャリアアドバイザーは、看護師さんが一番望むことに応えようとします。そのため、正直「この人にこの案件は合わなそうだけど…」と思っていたとしても、求職者とは対立関係にならないよう望む転職先を紹介することが多いからです。あなたが思い込みを捨てない限り、キャリアアドバイザーさんは客観的なアドバイスができないわけです。

情報収集をする

転職を考えたら、まずは多くの転職サイトで公開されているさまざまな求人情報を読み込むことから始めましょう。そこから、自分にとって外せない条件や、妥協できそうな条件を深堀りしていきます。

もしくは、転職に迷いがある人にも丁寧に対応してくれるキャリアアドバイザーに相談してみるのもおススメです。

後ほどご紹介する3つの転職サイトのキャリアアドバイザーは、転職者の悩みや迷いに寄り添うカウンセリングに定評がありますので参考にしてみてください。

また、自分が入りたいと思っている病院や施設があれば、ホームページを確認するのも良いでしょう。規模感や診療科目、理念などをチェックして、自分の看護観や将来の目標と合致しているかどうか判断できます。

キャリアアドバイザーからのアドバイス

転職の際に情報収集が不十分な方は、職場に望む条件を絞り込まないまま、キャリアアドバイザーに相談するケースが多いようです。

そのため、転職に必要な情報集めも人任せにしがちなため有益な情報をつかむのが難しく、入職しても「ギャップが埋められない」と感じる方が多い印象です。

一方、最初から応募したい職場の条件をある程度自分で絞り込み、情報収集をしてからキャリアアドバイザーに相談している方は、転職後も満足しているケースが多いようです。

応募先の理解

より詳細な情報収集や職場見学を行わないまま求人票の条件を解釈し、応募先の理解不足で転職をする方は、「聞いていた話と違う!」「合わない、慣れない」の事例のような失敗を繰り返してしまいがちです。

一方で、少し細かすぎるかなと思うくらいキャリアアドバイザーや応募先に質問をする方は、十分に理解したいという姿勢が見られ、入職してからもギャップに苦しむことが少ないでしょう。

基本的な確認事項を抑えつつ、最低限以下のような情報を確認しておくことが大切です。

転職先の確認項目

  • 働いている看護師の年齢層
  • 看護師1人つき担当する患者数
  • 全体の看護師の人数
  • 残業時間
  • 有給取得率
  • 入職後の業務引継ぎの流れ
  • 研修制度の有無や頻度

上記の例だけでなく、前述の失敗事例も参考にしながら、思いつく限りの質問をピックアップすることをおススメします。

さらに面接時には、求人票に書かれている内容を双方で確認し合うと良いでしょう。給料や待遇など基本的なことであっても、その場で確認し合い、その場での口約束とならないよう、採用条件提示書の発行も依頼します。

また、職場見学をさせてもらうことも大切です。働いている人の表情や職場の雰囲気から、本当に自分に合う職場なのか、ご自身の目で確かめるようにしましょう。

キャリアアドバイザーからのアドバイス

例えば、訪問看護ステーションの場合は「オンコール対応の有無」、保育園の場合は「保育士の仕事も行うのか」といった、その施設ならではの業務があります。そういった看護師の業務以外があることで「失敗した」と感じた場合は、職場への理解不足が原因です。

病院では当たり前だったことが、職場が変わると当たり前ではなくなることは意外に多いものです。入職してからでは遅いので、わからないこと・知らないことは質問したり情報収集するようにしましょう。

条件提示と交渉

「聞いていた話と違う」、「合わない、慣れない」の失敗事例のようなケースは、転職先への条件提示と交渉がスムーズに進められなかった場合が考えられます。

求人票には給料や仕事内容などの詳細は記載されてはいますが、例えば給料に関していえば、「月給30~35万円 ※年齢や経験を考慮の上決定」と、幅を持たせて表記されている場合がほとんどです。

自分の月給は具体的にいくらになるのか確認しないまま入職して、一番下の月給30万円からスタートというケースは少なくありません。

採用条件が実際にどうなるのかは、面接での口約束、キャリアアドバイザーからの伝達だけではなく、採用条件提示書など文書にしてもらうと安心です。

採用条件提示書に明記してもらう内容は、応募者側からある程度、指定することも可能です。

ただし、「基本給、手当の金額」「オンコールの有無」「夜勤が月に何回」など、給与、勤務形態、業務内容などについては詳細に明示してもらうことは可能です。

なかには、看護師さんが前職場に退職届を出してから、低い条件を提示してくる・口約束を反故にするといったブラックな医療機関・施設があります。前職場にはもう戻れず、なくなく入職したという意見もHOP!ナビ看護師のユーザーアンケートに寄せられています。

そういったことがないよう、必ず退職届を出す前に採用条件提示書は受け取りましょう。

キャリアアドバイザーからのアドバイス

採用条件提示書がもらえるのは内定後です。現職場に退職届を提出するのは、採用条件提示書をもらった後にするのが安心でしょう。

もし万が一、転職先が条件に納得がいかない場合は、前職に戻ることも可能ですし、条件交渉を続けることもできるからです。

採用条件提示書は、応募者が希望しなければもらえない場合も多いので、ご自身で依頼するようにしましょう。

複数の求人を比較

転職に失敗する方は、複数の求人をよく比較検討しないまま、転職してしまう傾向があります。

看護師の中には、1つの求人施設から内定をもらったら、すぐに回答をしなければならないと思っている方もいますが、その心配は必要ありません。看護師の転職活動では、複数の内定を保留にしたまま同時に他の選考を進め、最終的に複数の内定の中から転職先を決めることが可能です。

例えば「看護師の月給は30~38万円」と幅がある場合は、看護師の能力によっては、より高い給料になるよう交渉することもできます。複数の内定先を比較検討した上で転職した方のほうが、入職後に後悔しにくい傾向にあります。

転職に満足する人は、複数の転職サイトをフル活用しているのも特徴です。

転職サイトには、それぞれの得意分野や考え方があり、保有する求人情報も異なるため、複数のサイトを活用した方が、より自分に合った応募先を見つけられる可能性が高まります。相性のよいキャリアアドバイザーと出会える確率も上がるのです。

キャリアアドバイザーからのアドバイス

複数の求人を比較しながら転職活動を進めることはデメリットもあります。

複数の求人を比較する中で、好条件に目がいってしまい、本来自分が望んでいた条件を見失ってしまう可能性があるからです。例えば、自分が一番望んでいた条件は、残業がなく、完全土日休みで、子どもとの時間を確保することだったにもかかわらず、高収入や魅力的な仕事内容に目がくらみ、残業や土日出勤がある職場を選んでしまうといったような事例です。

自分が本当に大切にしたい価値観を見失わず、冷静に転職先を検討しましょう。

看護師の病院以外の転職に強いおすすめ転職サイト

前章でお伝えした通り、転職で失敗しないためには、複数の転職サイトをフル活用することをおススメいたします。

なぜなら、転職サイトはそれぞれ保有する求人が異なり、強みもさまざまであることからです。

それらを複数活用した方が、より幅広い求人の中から比較検討することが可能となります。より自分と相性の良いキャリアアドバイザーに巡り合う確率も上がるでしょう。

この章では、病院以外の転職に強い、3つの転職サイトをご紹介します。

看護roo!

看護roo!のサイト上で求人検索を行う際は、施設の形態で検索することが可能です。病院以外には「クリニック」「訪問介護」「介護施設」「健診センター」「保育園・学校」「その他施設」といった項目があり、病院以外の求人数は約80%にも上ります。特に、介護施設の求人数が多く、約40%を占めているため、老年看護に興味がある人にとって心強いサイトと言えるでしょう。

また、転職で失敗しないためには応募先をよく理解することが大切ですが、看護roo!は、注力エリアを首都圏や都市部に限定し、かつキャリアアドバイザーが求人施設の営業担当を兼ねる「一気通貫制」を採用しています。

そのため、キャリアアドバイザーが求人施設の内部情報を詳細に把握し、職場の雰囲気、人間関係、看護師の年齢層、既婚率、子育て中の看護師の割合、有休取得率、平均残業時間、定着率など、求人施設には直接聞きにくい詳細な情報を得ることができます。

さらに、転職に関する不安や悩みにも電話で相談にのってもらえたり、応募書類の書き方や面接指導も徹底的に行ってくれるため、転職が初めての人でも安心です。

※商標のサイト紹介ボックス入る

看護のお仕事

看護のお仕事は、求人件数が151,399件(2020年8月22日現在)と最大級で、全国47都道府県に対応しています。他の紹介会社の中には、都市部対応のみの会社や、全国対応であっても地域によっては求人数が100件を切る会社もありますが、看護のお仕事は求人数が最も少ない地域でも500件以上の件数を担保しているのが特徴です。

サイト上で求人検索を行う際は、施設形態で検索することが可能で、病院以外に「クリニック」「介護施設」「訪問看護」の項目があり、病院以外の施設の求人数は全体の41%を占めています。

また、看護のお仕事の一番のメリットは「キャリアアドバイザーのサポート力」です。

たとえ、早期退職をした場合でも、スキルや経験値が低くても、ていねいに対応してもらえるのが特徴です。

入職から1年未満の早期離職をした新人看護師の転職事例も多々見られ、早期退職者のエントリーを制限していた施設から特別に募集枠を用意してもらえたケースもあるようです。

万が一、転職に失敗し、早期退職をしてもらった場合でも、心強い味方になってくれるでしょう。

さらに、看護のお仕事では、キャリアアドバイザーが求人施設と密に連絡を取っていることはもちろん、転職後も看護師のアフターフォローを続けているため、実際に転職した看護師からリアルな内部情報を収集しています。

テクノロジーと人の力を融合したマッチングシステムも特徴的で、転職希望者と求人施設のマッチング度合いを判定できるシステムを独自開発し、より精度の高いマッチングを追求しています。

※商標のサイト紹介ボックス入る

マイナビ看護師

マイナビ看護師は、求人件数が43,390件(2020年8月22日現在)、全国に対応している紹介会社です。ただし、一部の都道府県では求人件数が100件を切るエリアがあります。

サイト上で求人検索を行う際は、施設の形態で検索することが可能で、病院以外には「クリニック・診療所」「美容クリニック」「施設(有料老人ホーム、老建など)」「訪問看護ステーション」「看護資格・経験を生かせる一般企業」「治験関連企業」「保育施設」といった項目があり、病院以外の求人が83%を占めています。

特に、美容クリニックの求人に強く、かつ他のサイトにはない「看護資格・経験を生かせる一般企業」で検索できるのも特徴的です。

また、マイナビ看護師は、キャリアアドバイザーの職場提案能力に定評があり、転職後の離職率が他社より低い傾向にあるのも特徴です。

その理由としては、求職者の条件に合わせて「新卒」「復職」「美容クリニック」など、各スペシャリストのキャリアアドバイザーが担当してくれる点が大きいでしょう。

さらに、毎日のマッチング会議で情報の共有を行い、より求職者に合った職場の提案を心がけているようです。

「自分では気づけなかった可能性に気づかせてくれた」という声もあり、マイナビ看護師の職場提案能力のおかげで転職に成功したという人もいるようです。

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それでも転職に失敗してしまったら? 再転職のメリット・デメリット

転職に失敗しないための5つのコツを実践したとしても、自分自身の価値観も、外部環境もどんどん移り変わる中で、失敗を100%防ぐことは難しいことなのかもしれません。

では、もし転職に失敗してしまったら、どうしたら良いのでしょうか?

二度と転職したくない場合と、再転職する場合について、それぞれの対策法をお伝えします。

二度と転職したくない、失敗要因への対策方法

二度と転職したくない場合の対策方法は主に2つあります。

1つ目の対策方法は、失敗要因を取り除くために、職場に働きかけることです。まずは、正直に今の悩みや不満を上司に打ち明け、改善策を検討してもらいます。

それでも状況が変わらないようなら、「転職を考えています」と伝えてもいいでしょう。HOP!ナビ看護師のユーザーアンケートでは、この方法で希望の職場に配属された、改善策にすぐ着手してもらえたなどの成功例も寄せられています。

ただし、この技が使えるのは、ある程度看護師としてスキルが蓄積されている方でしょう。

2つ目の対策方法としては、前出のように上司や職場への働きがけを続けながら、なるべく長く在勤期間を延ばすことです。

看護師が転職する場合、採用担当者は転職回数よりもそれぞれの在勤期間をチェックします。

在勤期間が2年以上あれば、「この人は転職回数が多くても、ある程度長く勤務してくれる信用できる看護師だ」と好印象に受け止められます。その間に、失敗要因が自然と改善されるケースもあります。

ただし、体調が悪くなる、生活に支障をきたすなどがあれば、無理をせずにすぐ再転職を検討してみるのも手段です。

「転職を考えてると上司に伝えたタイミングで、内科病棟に異動となりました」(26歳 女性)

「人間関係に悩んでいましたが、上司や先輩に対して努力する姿を必死に見せるようにしていました。続けるうちに、私の努力をわかってくれる人もいましたし、理不尽な扱いからかばってくれる人もでてきました。その後、副部長が他の部署に異動させてくださり、そこでなんとかひとりだちまで成長することができました」(30歳 女性)

「問題を解決するためには、少し忙しくなるかもしれないが、やはり転職しかないなと考えました。しかし、看護師としての経験値を上げていかないと今後働いていくうえで問題があると考えたので、転職アドバイザーさんに再度相談しました。さすがに入職して半年では採用してくれた施設にも迷惑がかかるので2年は我慢して、再度紹介して転職することにしました」(35歳 男性)

再転職のメリット・デメリット

再転職のメリットは、失敗を生かして別の職場に転職することで、環境をすぐに改善できる可能性が期待できる点です。看護師は売り手市場なので、転職回数は多くてもそれほど問題とはなりません。

ただし、短期間での転職回数が2回以上ある人は評価が下がってしまい、希望の転職先に入職できない可能性もあるので要注意です。

勤続年数が2年未満、たとえそれが数ヶ月と短くても、1回までなら評価は下がりません。しかし、2回あるとイエローカード、3回あるとレッドカードといわれています。

1回の職場につき最低2年以上というのがデメリットになるかどうかの一つの基準となります。

それでも耐え切れずに短期間での再転職を繰り返してしまった場合、デメリットに見せない方法としては、退職理由やその伝え方に工夫をすることです。

「親の介護があったから」「夫の転勤でやむを得ず」など、自分ではどうすることもできない外部環境が理由なのでデメリットとはなりません。

そうではない場合、例えば「人間関係が良くなかった」「想像していた業務とは違った」といった理由でも、正直に伝えるほうが好印象を持たれます。

その場合は、改善するために前職場で自分はどのように行動したか、その経験を次の職場でどのように活かしたいかを伝え、問題解決力があることをアピールしましょう。

転職理由を正直に伝えるのは勇気がいりますが、採用担当者は何十、何百人の看護師さんと面談をしているわけですから、ウソはすぐに見抜かれます。逆に悪印象を与えてしまうので注意しましょう。

転職は失敗だったけれど、キャリアアドバイザーとは相性が良かった、信頼できると感じているなら、引き続き再転職でも同じ方に依頼することをおススメします。

なぜなら、前回の失敗に至った経緯を知っているため、同じ失敗を繰り返すことのない職場を紹介しようと努力するからです。

一方、転職サイトも変えて新しいキャリアアドバイザーに依頼するのなら、それまでの経緯をくわしく説明できるようにまとめておくと安心でしょう。

まとめ

20代から30代は、ライフステージが変わる段階でもあり、自分の人生や働き方について、改めて考え始める人が増える年代です。

20代前半から続く過重労働に加え、責任も増えていく年代であることから、精神的にも、肉体的にも限界を迎える人が多い世代ともいえるでしょう。

その状況を物語るかのように、看護師の転職時期は20代が70%を占め、特に20代後半の割合が最も高くなっていました。

転職しようかどうか悩んでいる看護師は、あなただけではないのかもしれません。

とはいえ、現状の不満を解消するために転職するにもかかわらず、転職したことで、さらに環境が悪化してしまったら…と思うと、なかなか踏み切ることができませんよね。

実際に、転職に失敗した看護師の事例を読むと、心が痛むものが多々あります。

しかし、キャリアアドバイザーさんのアドバイスにもあったように、失敗はある程度予測し、防ぐことができます。

たとえ失敗したとしても、看護師は売り手市場のため、二度と同じ失敗を繰り返さないよう改善する姿勢があれば、きっとやり直すことは可能です。

失敗を恐れるがあまりに現職にとどまったまま、体調を崩してしまう前に、ぜひ今回ご紹介した内容を参考にしていただき、転職も視野に入れてみるのはいかがでしょうか。

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