＜2022年10月追記＞
aucfan times編集部で最近のデータから調査した「エラーコイン」の落札最高額はこちら！
| 硬貨（1枚） | 落札価格（最高額） | 他の出品を見る | おすすめサイト |
|---|---|---|---|
| エラーコイン 1円 | 145,000円 | ヤフオク!で見る | 無料査定 |
| エラーコイン 5円 | 135,000円 | ヤフオク!で見る | 無料査定 |
| エラーコイン 10円 | 81,360円 | ヤフオク!で見る | 無料査定 |
| エラーコイン 50円 | 576,001円 | ヤフオク!で見る | 無料査定 |
| エラーコイン 100円 | 80,000円 | ヤフオク!で見る | 無料査定 |
| エラーコイン 500円 | 522,000円 | ヤフオク!で見る | 無料査定 |
ネットオークションでは、毎日のようにエラーコイン(エラー硬貨)が高値で売買されているという事実をご存知でしょうか。
▲毎日多くのエラーコインが取引されています。
中には100万円を超える超高額で取引されることも……。
- エラーコイン 10円
- 【おたからや】大珍品!!平成年号1円アルミ貨変形ズレ打エラー#1
ただ、エラーコインと一口に言っても「価値の高いものはどれなのか」「どうやったら見つけられるのか」など疑問が湧いてきます。
そこで、エラーコインに詳しい新橋スタンプ商会の寺田さんにお話を伺ってきました。
エラーコインの見分け方を聞いてみた
▲こちらが今回お話をしてくれる寺田さん。何でも鑑定団に出演したりもしているコインのプロです。
- わたすけ
- まず、エラーコインとはどんなものを指すのでしょうか？
- 寺田さん
- エラーコインとは、造幣局が貨幣を製造する工程上でなんらかのエラーが発生した結果生まれる不良品のことを指します。誰かがイタズラで削ったりしたものはエラーコインには当たらず、そのような行為は通貨変造罪という罪に当たります。
- わたすけ
- エラーコインにはどんな種類があるのでしょうか？
- 寺田さん
- 大きく分けて7つの種類があります。まず、穴なしコイン。5円玉や50円玉のように穴の空いたコインの穴の部分がふさがっているものです。
- 超激レア！★エラーコイン昭和50年５０円玉穴無し！！
- 寺田さん
- 次に、穴ズレ。これも穴が空いている5円玉や50円玉の穴がずれて製造されてしまったコインです。基本的にズレ幅が大きいほど価値があります。
- エラーコイン 50円 硬貨 穴ずれ
- 寺田さん
- 傾打ずれ。表面の模様に対して裏面の模様が正常な位置になく、斜めに傾いているものを指します。
- ☆激レア☆平成6年 500円 傾打 エラー硬貨 エラー銭☆
- 寺田さん
- 刻印ずれ。硬貨や紙幣の模様がずれてプレスされてしまったもの。ズレ幅が大きいほど価値があります。昭和初期のものに多くみられます。
- ★★旭日竜１０銭 明治３年 少刻印ずれ打ち ギザなしエラー★
- 寺田さん
- 影打ち。製造時に一度プレスした硬貨の上に別の硬貨が重なって刻印され、両面が同じ模様になってしまったもの。10円玉などにみられます。
- ファン必見！陰打エラー銭 10円硬貨
- 寺田さん
- 裏写り。裏の模様と表の模様が重なって刻印されているものです。10円の刻印の上に平等院が重なるように刻印されていたりします。
- 珍品！ 裏写りエラー 平成8年 1円硬貨
- 寺田さん
- ヘゲエラー。硬貨にめくれがあったり、とけた金属の塊がくっついていたりする不良品の硬貨です。見た目があまり良くないために、コレクター人気は低いです。
- 50円 昭和43年 ヘゲエラー
- わたすけ
- 思っていたより数がありますね！ ところで、この中で価値が高いのはどのエラーコインでしょうか？
- 寺田さん
- 穴なしコインです。穴なしコインは、穴がふさがっているぶんだけ重量がふえますが、重いものは選別段階ではじきだされやすいために最も流通しにくいです。また、エラーコインは年代が新しい物ほど価値があります。古いものほど造幣技術が未熟だったために多く存在するのですが、近年になってからは技術の精度が高まっているために希少になってくるからです。
- わたすけ
- それでは、手に入れられる確率が高いものってどれでしょうか？
- 寺田さん
- 傾打ズレですね。これは、裏と表で角度が違うだけですので、普通に使っている分にはまず気づきません。その分、回収されずに出回っている可能性があります。
- わたすけ
- お財布の中を見たくなるお話ですね！
- 寺田さん
- とはいえ買取に持込みしてくださる方は、偶然見つけたというよりも、「10万円分を両替して見つけた」というようなマニアの方が多いですね。
偽造エラーコインはどう見抜く？
- わたすけ
- 先ほど偽造品の話がありましたが、ネットオークションでの取引で実物が見れないと、怖い気もします。偽物を見分ける方法はあるでしょうか？
- 寺田さん
- まず、コインをアップで撮影した画像を見ることです。たとえば、穴ズレコインで言うと、人為的に穴を開けたり削ったりした時には、元の穴とは違う削り跡が出ます。
穴なしの50円玉の場合は、本物はふさがっている部分に3つの盛り上がった突起があります。後から人工的に穴を埋めた変造硬貨にはこれがありません。
また、刻印なしのエラーコインでは、本物は表面が平らですが、もし削っていたら表面に削り跡や細かな凹凸が残ります。
▲たしかに本物は断面がキレイです。
- わたすけ
- もしアップ画像がなかった場合には………
- 寺田さん
- 質問欄からアップ画像を希望されると良いと思います。
特に価値の高いエラーコインとは？
- わたすけ
- エラーコインの中でも、年代によって特に価値の高いものなどあるのでしょうか？
- 寺田さん
- 穴なしコインは、なぜか昭和50年のものが多いため、この年代は少し価値が落ちるんです。
逆に言えば昭和50年以外の穴なしコインであればかなりレアです。価格にして100万円はするでしょうね。
- わたすけ
- 100万円！
- 寺田さん
- 他にも、昭和62年の50円玉であれば未使用品なら1万円、使用していても4000円くらいの価値があります。昭和62年は造幣局が一般流通に50円玉を回さなかった流通不発行の年で、貨幣セットとしてしか流通しなかったためです。平成22年～25年も同様に5円玉と50円玉が流通不発行ですが、価値はちょっと下がり、未使用品のセットで5000円くらいでしょうか。
- わたすけ
- なるほど…ちなみに、ギザギザのついた10円玉は僕もちょっと集めているんですが、どれくらいの価値があるんでしょうか？
- 寺田さん
- ギザありの10円玉は、エラーコインとはちょっと違い昭和26年から昭和33年の間に発行されたものなのですが、そんなに価値があるものではありません。美品であればようやく50円、といったところでしょうか。ただ、昭和26年、32年、33年は発行数が少なかったので、もうちょっと高くなります。また、昭和61年の10円玉は前期と後期で実はデザインが微妙に変わっている年なんです。昭和61年後期の10円玉であれば、使用品でも買取の対象になりますね。
▲平等院鳳凰堂の屋根の切れ込みなどルーペがなくてはわからないレベルの違い
おわりに
▲ふとした時に見つけられるかもしれません。
エラーの出方によっては何万倍もの価値がつくエラーコインの世界。
なんとも夢のあるお話ですね。
ひょっとしたらあなたの財布に紛れているかもしれませんので、ぜひチェックしてみてください！
＜取材協力-新橋スタンプ商会 寺田様＞
＜2022年10月追記＞
aucfan times編集部で最近のデータから調査した「エラーコイン」の落札最高額はこちら！