突然ですが、あなたにはコレクションしているものがありますか?
有料のものはもちろん、お菓子や飲み物に付いてくるおまけ品、CDショップや映画館で無料配布されているフライヤー(チラシ)などなど…
世の中には、たくさんのコレクターの方が存在していることでしょう。
音楽が好きな私はというと、よくライブやコンサートに足を運ぶので、現地で配られたものを大切に保管しています!
コンサートの演出によっては、紙吹雪や銀テープといった落下物がありますが、座っている席によってはGETできない…なんてこともありますよね。
隣の隣の人の上には大量に降り注いでいるのに…と悔しい思いをしたことのある方も多いのではないでしょうか?
実はこの落下物(特に銀テープ)を求めた取引が、現地やSNS上、オークションなどで活発に行われている事実があるのです!みなさんご存知でしたか?
まずは現状確認
実際にTwitterを見てみると、銀テープを欲している方の声を数多く見つけることができました。
たとえば、純粋に銀テープが欲しいという方や…
初日3階の後ろから2列目www
誰か銀テープ下さい\(^o^)/二日目3階の3列目www
ほんま誰か銀テープ譲ってください(;゜∇゜)— 大阪組員♡ちびゆき (@m0914y) 2016年4月2日
自分の持っているものを手放してまで、目当ての銀テープがほしい方…
ラブライブ ファイナル 銀テープ 交換
譲 画像のもの全て
求 ファイナルの二年生の銀テープうっちーの部分だけでも譲ってくれる方がおられましたらお声かけお願いします! 宜しくお願いします! pic.twitter.com/QQjsn8c05G
— カオル (@mattsunba) 2016年4月4日
なかには、足を運んでいないコンサートのものまで集めたいという方もいたりして、特別な思いを寄せる方が多いことがわかりました。
そんな方たちを思ってか、無償提供という形でプレゼント企画を実施する方も!
ジャニーズWESTラッキィィィィィィィ7銀テープ抽選で無償提供!!!
このツイートといいねにあるツイートRTで参加完了。 pic.twitter.com/HfR6w6tadM
— ♡♡♡ (@non_______west) 2016年3月27日
フォロワー獲得を目当てに実施している場合も多いようですが、これだけの方がツイートに反応しているのを見る限り、「銀テープ」というキーワードの力強さを感じますね。
実は私も…
すごく客観的な話ばかりをしてきましたが、そんな私も銀テープが大好きなのです!
銀テープは折れやすく、シワも目立つので、私の場合は丸めて保管しています。
しかし丸めていると、銀テープに書いてある内容をほとんど眺めることができないんですよね…
何か良い保管方法はないのでしょうか。
引き続きツイート検索を続けていると、こんな方を発見!
西武ドームでの配布詳細は3枚目です⭐️
よろしくお願いします‼︎
拡散希望ヽ(´∀`)ノ#mcz_DOME_TREK #momoclo#配布ノフ#推し事 pic.twitter.com/1XVJVoJjBn
— Peachtea♡ (@momotan_0516) 2016年4月2日
すごい。銀テープをキーホルダーにしている…!
確かにこれなら、いつでもどこでも銀テープを眺めることができますね!
さらにツイートをよく見てみると、いただきものの銀テープをキーホルダーという形にして、他の方に配っていることがわかります。
しかも、とても手が込んでいる!
このツイート1つで、この方の熱量と優しさと愛情の全てを私は感じてしまいました。
きっと素敵なお話が聞けるはずだぞ!ということで、突撃インタビューだ!
- わたし
- す、すみません!お話聞かせてください!
何がきっかけで、このように銀テープでキーホルダーを作るようになったのですか?
- Peachtea♡さん
- 国立競技場でのLIVEで、アリーナもスタンドの上からも大量の銀テープが降ってきて‼︎
最初は自分の分だけ作ってたのですが、モノノフさん同士で推し事交換している現場を知り、配布用に作り始めました。
- ※「モノノフ」とは、アイドルグループ「ももいろクローバーZ(通称:ももクロ)」のファンのこと。
国立競技場のライブは、ももクロとモノノフの夢でもあった。
「推し事交換」とは、自分の大好きなものや人にまつわるものを得るために、それを持っている人が欲しがっている物と交換しあうこと。
- わたし
- なるほど!
自分のために作っていたものが、交流手段(いわば名刺のようなもの)に変わっていったのですね。
とても素敵なキーホルダーですし、モノノフの皆さんには大好評なんじゃないかと思うのですが、過去最高だと1度にいくつのキーホルダーを作成したんでしょうか?
- Peachtea♡さん
- たぶん80前後だと思います‼︎
はじめはメンバーの担当カラー5色と、箱推しカラーのものを合わせて60個以上作りました。
完成したものをtwitterに載せたら、rtと♡が多かったので、残りの銀テープでも作りました‼︎
- ※「箱推し」とは、グループ内の1人のメンバーではなく、全員を同じくらい応援している(愛している)状態のこと。
- わたし
- すごくたくさん…!
そんな銀テープの魅力って何なのでしょうか?
- Peachtea♡さん
- その日のLIVEで時間を共にした記念ですかね!
特にももクロの銀テープの場合は、他のモノノフさんや配布ノフの方たちと、自分の作ったキーホルダーを交換しています。
素敵な出逢いがたくさんありましたし、これからもキーホルダーを渡した時に喜んでもらいたいです‼︎
その笑顔の為に作っていきたいと思います☆
- ※「配布ノフ」とは、ももクロにまつわる手作りグッズを他の方に配るモノノフのこと。
自分の作ったもので他の方が喜んでくれて、なおかつ多くの方と”仲間”として繋がることができる…なんて感動的なんでしょう!
ちなみに、こういったアイドルグループのコンサートの場合には、銀テープがメンバーカラー分用意されているなんてこともあるのだとか。
その目当ての色を求めて、自分の持っている銀テープと交換したりするのも定番のようです!
また、Peachtea♡さんの場合は、銀テープを譲ってくださった方へのお礼としても、その銀テープを用いたキーホルダーを作成してお返ししているとのこと。
銀テープ1本に、たくさんのドラマがあるのですね!
キーホルダーを作ってみよう
私も銀テープをキーホルダーにしてみたい!
ということでネット検索していると、こんなものを発見しました。
なんと。手軽に銀テープをキーホルダーにできるキットがあるのですね!
しかも、リストバンドにもできるのだとか?
早速購入して作ってみました。
- サイズを確認
- 程よいところでカット
- カットした銀テープをホルダーの中に詰める
- 留め具をはめる
- 完成!
(意外とこの作業が難しい…)
うわー!なんだかとっても良い感じだー!
グッズの一つとして、公式グッズと組み合わせてみると…
なんてヲタヲタしいんでしょう!インパクト抜群!!
インターネットにこもってなんかいられない!
こんなに素敵なものが完成したのに、お披露目できる場がないなんて悲しい!
ということで…
実際に手首に巻いて、コンサートに行ってきちゃったよ☆
とてもテンションが上がった上に、ライブも素晴らしかったので、現地で銀テープ取引をしている方にお話をうかがってみることにしました!
ご協力いただいたのは、こちらの方たち。
なんと1本のテープを切り分けて、その場でシェアしていたのです!
銀テープ1本には、いわゆる「1ロゴ」と呼ばれる同じデザイン(内容)のものが連なったものがプリントされています。
銀テープコレクターの中には、たとえ同じデザインであっても、切り離さずに保存したいという考えを持った方も少なくないのです。
そんな銀テープを切り離してまで分け合いたいと思う理由って、相当熱いものじゃないですか?
- わたし
- 突然すみません!
みなさんは銀テープを切り離してまでシェアされていますが、そこまでして持って帰りたいって思う理由は何なのでしょうか?
- その時のライブの風景だったり情景だったりを、一緒に楽しんだ人と共有したいからです。
- 特にこの銀テープには日付が入っているし、みんなが”そこ”にいた記憶を集めたいなあと!
なるほど。銀テープを見返した時に、一緒に行った人のことを思いながら”その瞬間”に浸ることができるのですね!
- わたし
- 銀テープコレクターの方だと、同じデザインでも”色違い”という部分を重視している方もいらっしゃいます。
今回みなさんが銀テープを切り離していたのは、色違いのものをコレクションしたいという意味で交換していたのでしょうか?
それとも純粋に、拾えなかったから分け合いたいという気持ちだったのでしょうか?
- 色違いのものを集めたいという気持ちではないです!1本あれば十分。
やっぱり自分で拾えれば、それが1番良いと思うし。
逆に多く拾えてたら、一緒にライブに来てた友達とかに配りたいなーって思ってたんじゃないかな?
- どうしても、席の都合上で銀テープを取れない人もいたりするし。
そういう人たちに、思い出として分けてあげる方がやっぱり良いよね。
- 友達と分け合ってることが良いのかもしれない。
多分、その分けてもらった記憶が大事かな!
ちなみに、この方たちは友人同士なのですが、ライブ中はそれぞれが違う席でバラバラだったそうです。
離れていた時間と記憶が1つになって、その距離の縮んだ思い出を、これから何年先も共有していくことができる。
なんて温かくてドラマチックなんでしょう…!
銀テープって素晴らしい
私もこの記事をきっかけに、4名の方と繋がることができました。
そしてこの思い出は記事としてだけでなく、私の記憶の中にも残り続けることでしょう。
世の中には様々なコレクターの方がいらっしゃいますが、他のものと銀テープの大きな違いは【1人1人の、その人自身の時間と思い出が詰まっている】という部分です。
だからこそ、形として手元に残しておきたくなるのですね!
ご協力いただいた皆さん、本当にありがとうございました!!!