「孤高のギタリスト」ジェフ・ベックの経歴と高額落札商品まとめ

伝説のギタリスト、ジェフ・ベックが7月にニューアルバム「ラウド・ヘイラー」をリリース。そこで今回は彼の経歴と、オークション情報を紹介します。ギターの神様と呼ばれるジェフ・ベックの魅力を味わってみませんか？

ジェフ・ベックが新譜をリリース

今年3月に自叙伝「BECK01」を出版したベック。今年7月15日にはジェフ・ベックはニューアルバム「ラウド・ヘイラー」もリリースしました。さらにブルース界のレジェンドと言われるバディ・ガイとのツアー予定も発表されたりと精力的に活動中。今年で72歳ながらも年齢を感じさせないほどの活動で、世界中のファンを魅了し続けます。

2010年の『Emotion & Commotion』ではグラミー賞最優秀ポップ・インストゥルメンタル・パフォーマンスを受賞し、2015年にはツアーライブを収録したアルバム『Live+』において2つの新曲を披露しています。ジェフの新曲はこれ以来初めてとなります。

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「孤高のギター」と呼ばれるようになるまで

画像参照元：JEFF BECK COPY BAND “WIRED”

ジェフ・ベックのこれまでの生い立ちを紹介します。

1944年6月24日生まれ。イギリスのウォリントン出身。(マンチェスターとリバプールの間くらい)
12歳の頃にジュニア・アート・スクールで出会ったロックンロールやロカビリーに魅了され、ギターを始めます。なんと最初に弾いたのは友人からもらった弦が3本しかないギター！それでも夢中に弾き続けたといいます。この頃既に才能が芽生えていたのかもしれません。

まもなくジミー・ペイジ(こちらも有名なギタリスト)と知り合い、後に同じバンドに参加。それがジェフ・ベックにとって最初の本格的なバンドとなる「ヤードバーズ」でした。バンドはどんどん売れ、ジェフは当時の映画などにも出演します。しかし、メンバーどうしのいざこざが増え、結局バンドは空中分解してしまいました。

画像参照元：ヤードバーズの激レア・ライヴ映像―『欲望』（1966　英＝伊）を観て

その後、ジェフは新たなバンドを結成。後にそのバンドは「ジェフ・ベック・グループ」と呼ばれます。ロッド・スチュワート、ロン・ウッド、エインズレー・ダンバー、ニッキー・ホプキンスらとともに2枚のアルバムを発表し、並外れたテクニックとサウンドでロック・ブルースシーンを大きくリードしました。しかし、これもまたメンバー間のいざこざで解散。

メンバーを変えて再び「第２期ジェフ・ベック・グループ」を結成します。メンバーにはコージー・パウエルやマックス・ミドルトンなどがおり、今までとは全く違ったジャズやR&Bの要素を取り入れたサウンドでした。しかしこちらもまもなく解散。飽き性なのかと思うほど結成と解散を繰り返します。当時のミュージシャンからは「あいつと組むのはやめとけ」と噂になったほど。相性が合わないのか、それともテクニックが追いつけないのか。ジェフの周りからはどんどん人が離れていったそうです。

画像参照元：Jeff Beck　May 10, 1975　Milwaukee

1975年、ついにソロアルバム『ブロウ・バイ・ブロウ』をリリース。当時の流行だったフュージョンサウンドをふんだんに取り入れ、なんとアメリカでゴールドディスク賞を受賞するほどの大ヒット。その後もソロで活動を続け、常に時代の先端をゆく音楽を取り入れていきました。最近ではテクノやドラムンベースなどの要素も取り入れています。

彼の演奏は進化を続け、これまで以上に人気を博します。メンバーもアルバムごとに様々に変わり、それによって生み出される音楽が化学反応のように変化するので、その点も彼の作品の魅力かもしれません。
そんなジェフは、いつしか「孤高のギタリスト」と呼ばれるようになりました。

2006年には世界ツアーを行い、日本のウドー・ミュージックフェスティバルにも出演。現在に至るまで継続的にライブ活動を行っています。