ペットを飼っている人の中には、ペット保険の加入に悩んでいる人もいるでしょう。
ペットと長く暮らしていくためには、ペット保険の必要性についても理解しておくのが重要です。
そこでこの記事では、ペット保険の必要性やメリット・デメリット、ペット保険が必要な人について解説をします。
ペット保険の加入に悩んでいる人だけでなく、これからペットを飼う予定の人にもオススメです。
ぜひこの記事を参考に、ペット保険の加入を検討してみてください。
ペット保険は必要なの?
ペットを飼っている人で、万が一の事態に備えて保険に加入すべきか悩んでいる人は多いでしょう。
ここでは、ペット保険が必要なのかについて解説をします。

ペット保険に入っている人の割合
日本でペット保険に加入している人の割合は、約12%といわれています。
海外では、約30%〜40%が加入しているといわれているため、日本のペット保険の加入率は低い傾向にあるでしょう。
これは、ペット保険の認知度が低く、必要性が理解されていないことが原因です。
しかし、近年では、ペットの生活環境や食事の質が向上したことで、寿命が長くなり、動物病院へ受診する機会も増えていることから、若い世代を中心にペット保険に加入する割合が増加傾向にあります。
ペットの治療費の相場はいくら?
ペットの治療費の相場は、種別によっても異なります。
ペットの種別ごとの1ヶ月あたりの平均費用、1年あたりの費用、生涯平均治療費は、下記の表のとおりです。

| ペット種別 | 1ヶ月あたりの平均費用 | 1年あたりの費用 | 生涯平均治療費 |
| 大型犬 | 9,281円 | 111,372円 | 1,559,208円 |
| 中型犬 | 8,183円 | 98,196円 | 1,374,744円 |
| 小型犬 | 8,217円 | 98,604円 | 1,380,456円 |
| 超小型犬 | 7,435円 | 89,220円 | 1,249,080円 |
| 猫 | 6,991円 | 83,892円 | 1,191,266円 |
ペットの治療費は、生涯平均の場合、約150万円〜約120万円の費用負担がかかります。
ペット保険に入っていない場合は治療費はすべて実費であるため、決して軽い負担ではないでしょう。
近年の生活環境や食事の質の向上によってペットの高齢化が進み、高度な医療が必要になる場合もあります。
当然、高度な医療は費用も高額な傾向にあるため、大切な家族であるペットに十分な治療を受けさせたい人のペット保険の利用も少なくありません。
また、診療にかかる料金の中央値は以下の表の通りです。
| 初診料 | 1,386円 |
| 再診料 | 726円 |
| 時間外診療(平日) | 2,324円 |
| 時間外診療(休診日) | 2,646円 |
| 時間外診療(深夜) | 4,513円 |
| 入院費(小型犬) | 2,729円 |
| 入院費(中型犬) | 3,491円 |
| 入院費(大型犬) | 4,201円 |
| 入院費(特大犬) | 4,753円 |
| 入院費(猫) | 2,619円 |
ペットの治療費は、人間の治療費と異なり公的な保険制度で補えません。
そのため、どのような症状のどのような治療であっても原則自己負担です。
また、犬の場合は犬種によって、かかりやすい病気もあるでしょう。
万が一の場合でもしっかりと治療を行なうために、ペット保険に入って自己負担額を減らせるようにすると安心です。
ペット保険の相場はいくら?
ペット保険の保険料の月額費用の相場は以下の表のとおりです。
保険料は、ペットの種類だけではなく、年齢によっても異なります。

| ペット種別 | 1歳〜 | 5歳〜 | 9歳〜 |
| 小型犬 | 約1,000円〜3,000円 | 約2,000円〜4,500円 | 約3,500円〜6,500円 |
| 中型犬 | 約1,000円〜3,000円 | 約2,500円〜4,500円 | 約4,000円〜7,000円 |
| 大型犬 | 約1,500円〜4,000円 | 約2,500円〜7,500円 | 約4,000円〜12,000円 |
| 猫 | 約1,000円〜3,000円 | 約1,500円〜3,500円 | 約2,500円〜4,500円 |
犬の場合は、年齢と体のサイズによって保険料が高くなる傾向にあります。
また、猫の場合は、犬と比較すると種類ごとの体格や寿命などの差が少ないため、年齢のみによって保険料の相場が変化します。
ペット保険は、新規に加入する場合、年齢制限が設けられている場合がほとんどです。
また、既往症や持病がある場合も加入できない可能性があります。
そのため、「まだ若いから大丈夫」や「病気になったこともないから平気」などと考えずに早めに加入を検討するのをおすすめします。
また、ペット保険のほとんどは終身保険であるため、一度加入してしまえば加入年齢の上限を過ぎても継続利用が可能です。
保険の更新に関しても、多くのペット保険が1年更新ですが、問題がなければ自動で更新される場合がほとんどでしょう。
ただし、保険期間中に病気にかかったり、保険を利用した場合は継続できない可能性があるため注意が必要です。
あらかじめ、保険の内容や継続の条件などを確認しておきましょう。
ペット保険で補償適応外の病気もあるので注意
ペット保険ではすべての治療や病気が補償されるわけではありません。
保険会社や保険の内容にもよりますが、一般的に通院や薬、手術、入院に関する費用の一部が補償されます。

ペット保険の補償が適用されない主な例は以下の通りです。
- ワクチンや狂犬病の予防接種
- フィラリアや狂犬病などワクチン接種や予防接種で防止できる感染症
- 避妊や去勢の手術
- 妊娠・出産や妊娠中の病気やケガ
- 健康診断
- 歯の治療
- トリミング
- 保険加入前の治療
- 故意のけが
ペット保険は、あくまでも一部が補償されます。
そのため、歯の治療やトリミングなどの健康な身体に受ける治療は補償の適用外です。
ただし、健康診断で病気が見つかったケースでは、補償の対象の病気であれば、保険の適用となります。
保険会社によっては同じケガや病気でも補償の対象であるかどうかが異なる場合があるため、加入する際にはしっかりと確認をしましょう。
ワクチン接種に関しても基本的には補償の適用外ですが、ワクチン接種が原因で病気を発症したり、ケガをしたりした場合は補償が適用される場合もあります。
補償の割合や補償の限度額などは保険の内容によって異なるため、加入する際にはしっかりと説明を聞いたうえで、納得のいく補償内容を選びましょう。
最近はペット保険の種類が増えている
近年、ペットを飼う人の割合が増えていることから、ペット保険の種類も増加傾向にあります。
ペット保険は種類によって補償の範囲と対象、割合などが異なるため、加入する際には補償内容をしっかりと確認しましょう。

一般的な補償の範囲は、通院や入院、手術の3つで、保険の申し込みをして補償が開始された後の病気やケガが対象です。
また、ペット保険の補償の割合は、大きく分けて次の2つのプランに分けられます。
- 決められた割合で補償されるプラン
- 限度額に応じて全額補償されるプラン
決められた割合で補償されるプランの場合、補償の割合は保険会社やプランによって異なりますが、50%〜70%で設定される場合が多いでしょう。
補償の割合が高いほど毎月の保険料も高くなる傾向にあります。
また、割合で補償金額が決まるとはいえ、限度額も設定されているケースがほとんどなため注意が必要です。
加入する際には、補償の割合だけではなく、補償の限度額も合わせて確認しましょう。
限度額に応じて全額補償されるプランの場合、補償の限度額の範囲内ならば治療費を100%補償してくれるプランもあります。
毎月の保険料は高いケースが多々ありますが、限度額の範囲なら実費負担がかかりません。
しかし、年間の支払い回数に制限がある場合がほとんどであるため注意が必要です。
限度額と支払い回数の制限をしっかりと確認したうえで、加入の検討をしましょう。
ペット保険の会社や保険の内容によって細かな内容は変わってきますが、毎月の保険料と補償プランのバランスを考えて必要な保険を選んでみてください。
ペット保険に入るメリットとデメリット
ここでは、ペット保険に入るメリットとデメリットにはどのようなものがあるのかを解説をします。
メリット

ペット保険の加入によって得られるメリットは次のとおりです。
- 治療費の負担を減らせる
- 治療の選択肢が増える
- 特約をつけられる
それぞれを詳しく解説します。
治療費の負担を減らせる
ペット保険の補償範囲内のケガや病気なら、治療費の一部を保険会社が負担してくれます。
負担してくれる割合は、加入している保険会社や保険のプランによってさまざまです。

治療費の負担を減らせるとペットの受診がしやすくなり、病気の早期発見・早期治療にもつながります。
人間の場合と同様、悪化してからでは治療が長引いたり命の危険につながったりするため、早めの受診が大切です。
何度も通院が必要になるような病気やケガであっても、経済的な負担が軽減できるでしょう。
治療の選択肢が増える
ペット保険で治療費の負担を減らせると、入院や手術なども選択肢に入りやすくなります。
人間と異なり公的な健康保険のないペットは、入院や手術に関する費用もすべて自己負担で支払いが必要です。
そのため、経済的な理由で治療を断念せざるを得ない場合もあるでしょう。
しかし、ペット保険に入っていれば保険の内容にもよりますが、入院や手術に関する費用も一部、または全額補償されます。
また、動物医療も進歩が目覚ましいため、最新の高度な医療が受けられる可能性もあるでしょう。
高額な傾向にある最新の治療であっても治療費の負担を減らせるため、安心して治療を施せます。
特約をつけられる
ペット保険には治療費の負担を減らせるだけではなく、さまざまな特約やサービスを利用できます。
主な特約やサービスの例は以下のとおりです。

- 賠償責任特約
- 獣医師への電話相談サービス
- ペット施設が検索できるアプリの提供
賠償責任特約は、ペットが散歩中にけがをさせてしまったり、ものを壊してしまったりした時に備えられる特約です。
ペットが原因の事故の場合、飼い主に賠償責任が生じるケースがほとんどです。
けがや破損の程度によっては多額の賠償金が必要になる可能性もあるでしょう。
しかし、賠償責任特約をつけていると、1事故につき最大1,000万円までなどのように決められた額の補償が可能です。
そのため、より安心した暮らしができるでしょう。
デメリット

ペット保険に入る際のデメリットは以下の3つです。
- 補償が適用されない病気やケガがある
- 保険料がかかる
- 保険料が掛け捨てになってしまう
補償が適用されない病気やケガがある
ペット保険を利用しようと考えた際に、保険が適用されなかったという場合があります。
これは、保険の内容によって、補償が適用される病気やケガが異なるからです。
また、基本的にワクチン接種や健康診断などの健康体に施される治療や処置については補償がされない場合が多々あります。
とくに、犬は犬種によってかかりやすい病気やケガが補償されない場合もあるため、補償内容はしっかり確認しましょう。
また、同じ病気やケガでも入っている保険会社によって適用範囲が異なる場合もあります。
保険料がかかる
ペット保険の保険料は年齢が上がると保険料も高くなる場合がほとんどです。
そのため、若い時に加入した保険料と、高齢になってからの保険料では倍以上の違いが出ることもあります。

保険料を少しでも抑えたい人は、月払いや年払いなど支払い方法を見直すのがおすすめです。
年払いだと、一度に支払う金額は大きくなるものの、総額では月払いより安くなる傾向にあります。
大きな出費を避けたい人は、月払いを選択するのが良いでしょう。
保険料が掛け捨てになってしまう
ペットが健康な場合、保険を利用する機会がないというケースも考えられます。
基本的にすべてのペット保険は、保険料が掛け捨てになるため、治療費の貯蓄を行なうことはできません。
これは、保険会社が毎月の保険料を安く設定するために掛け捨てタイプにする必要があるからです。
しかし、ペット保険は掛け捨てでも、毎月の保険料を抑えて手厚い補償を受けられます。
そのため、治療費の貯蓄は行えなくとも、万が一の際には高額な治療費を軽減してもらえるでしょう。
ペット保険が必要な人はこんな人
ここでは、ペット保険にはどのような人が入ると良いのかについて解説をします。
ペット保険が必要な人の特徴は次のとおりです。
- 急な治療費の対応が難しい人
- ペットに十分な治療を受けさせたい人
- ペットの年齢が上がってきて不安な人
急な治療費の対応が難しい人
ペットの治療費は、人間と異なり公的な健康保険のサポートがありません。
そのため、どのような病気やケガでも全額自己負担となってしまいます。

また、ペットによってはかかりやすい病気やケガもあるため、何度も治療に通う可能性も考えられるでしょう。
動物病院は自由診療で治療費は病院や地域によって差があるため、平均以上の治療費を想定する必要もあります。
急な治療費の対応が難しい人はもちろん、万が一、高額な治療費が必要になった場合に備えたい人もペット保険に入るのをおすすめします。
ペットに十分な治療を受けさせたい人
動物医療が進歩してきて、高度な医療を選択できるケースが増えてきました。
以前は、薬で治療するしか方法のなかった病気も手術が可能になったケースも多々あります。
手術を行なう場合は、手術費用、入院費用と治療費が高額になる場合がほとんどです。
そのほかの高度な医療を行なう場合も費用は高額になる傾向にあります。
しかし、高度な医療を選択して少しでも長生きしてほしいと考える人は多いでしょう。
ペット保険に加入していれば、高度な医療を受ける場合でも治療費の一部を負担してもらえるため、安心して治療を行えます。
大切な家族であるペットに、十分な治療を受けさせたいと考える人は、ぜひ加入を検討してみてください。
ペットの年齢が上がってきて不安な人
人間と同様、ペットも年齢が上がると病気やケガの確率が上がってきます。
万が一、大きな病気やケガをしてしまった際の治療費が不安な人も少なくはないでしょう。

高齢のペットの場合保険料が高額になりますが、治療費の自己負担額と比較すると十分手厚い補償が受けられます。
また、加入時の年齢制限が設けられている場合がほとんどであるため、ペットの年齢に不安を感じた際には早めに加入をおすすめします。
ペット保険を利用してペットが安心して余生を過ごせるようにしましょう。
まとめ
ここまで、ペット保険の必要な人と必要でない人の違いやメリットについて解説をしました。
ペット保険は、公的な健康保険のないペットが十分な治療を受けるためには欠かせません。
治療は基本的にすべて自己負担であるため、経済的な理由で治療を断念せざるを得ない場合があるからです。
また、ペット保険に入っていることで、積極的に高度な医療を受けさせることもできます。
今は元気なペットも、いつ病気やケガをするかはわかりません。
万が一の備えとしてペット保険に入ることで安心してペットと暮らせるでしょう。
ペット保険の加入に悩んでいる人やこれからペットを飼う予定の人は、ぜひこの記事を参考に、保険の加入を検討してみてください。

