紀元前から今日まで、世界中の人々を魅了している「宝石」。
希少性が高く美しい宝石は、古代から身に着けられ、高貴さやエレガントさを演出するアイテムとして愛されています。
最近では、投資対象としても注目度が高い宝石は、年々価値が高まる傾向にあり、将来的な資産価値の向上が期待されています。
そこで、「宝石の価値が気になる!」という方に向けて、宝石の値段や価値について徹底解説します!

値段が高い宝石ランキングもご紹介しますので、ぜひ参考にしてくださいね!
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宝石とは?

「宝石」という言葉を聞くと、ダイヤモンドやエメラルドのように、美しく輝く石をイメージする方が多いと思います。
しかし、宝石として認められるものには定義があり、さまざまな要素によって価値が決まります。
では、宝石の価値はどのようにして決まるのでしょうか?
ここからは、宝石の定義や価値について詳しくみていきましょう!
宝石の定義
宝石として認められるには、3つの基準があります。
- 【美しさ】色や透明度、光沢感など
- 【希少性】生産量や産地が限定的なもの
- 【耐久性】モース硬度7以上
なお、例外的に宝石として認められるケースもあり、「真珠」「サンゴ」「オパール」は硬度が7未満ですが、美しさや希少性から宝石として認定されています。
宝石の価値はどうやって決まる?
では、どのような要素が宝石の価値を決めるのか気になりますよね。
続いて、宝石の価値を決める要素について、具体的にみていきましょう。
美しさ
美しさによる価値は、宝石の種類や状態によって異なります。
例えば、
- 【ダイヤモンド】「カット」「カラー」「クラリティ」「カラット」などで評価される
- 【色がついている宝石】処理の有無で価値が大きく変わる
- 【色の濃さ】濃い色の宝石は価値が高い
加熱や処理がされていない天然石は、とても希少で価値が高くなります。
そのため、熱処理されていない「ルビー」「サファイア」、オイル含浸処理をされていない「エメラルド」は、通常の何十倍もの価値がつくこともあるのです。
希少価値があるか
希少性が高いほど、価値が高くなる傾向があります。
希少性の基準は3つです。
- 生産量
- 品質
- 採掘状況
とくに希少価値が高いとされる宝石は3つあります。
- 【アレキサンドライト】
- 【パライバトルマリン】
- 【パパラチアサファイア】
なお、希少性は採掘技術の向上による供給量の増加や、鉱山の枯渇といったさまざまな要因でも変動しやすいということを留意しておきましょう。
耐久性
宝石の耐久性は、割れにくく傷つきにくいものを指します。
・傷のつきにくさを示したもの
・モース硬度7以上
・「水晶」「クォーツ」「石英」と同等
・モース硬度10の「ダイヤモンド」は、宝石の中で最も硬度が高い
ほかにも、「割れにくさ」「物理的・化学的な影響を受けるか」で評価が変わります。
世界で一番値段が高い宝石は何ですか?
ここまで、宝石の定義や価値を決める要素について解説しましたが、「世界で一番値段が高い宝石」は何なのか、気になりませんか?
続いて、世界で一番値段が高いといわれる宝石について、具体的にチェックしていきましょう!
- 【ファンシービビッドオレンジダイヤモンド】
・2013年11月にジュネーブで開かれたオークションで、「1ct当たり240万ドル
(約2.4億円)」で落札
・通常のダイヤモンドの「1万分の1」といわれるほど希少 - 【ファンシービビッドピンクダイヤモンド】
・2013年11月にジュネーブで開かれたオークションで、「8302万ドル(約85億円)」
で落札
・「59.61ct」の規格外サイズで注目を浴びた宝石 - 【カリナン】
・1905年、南アフリカのカリナン鉱山で発見された「3106.75ct」のダイヤモンド
・英国王室が保有しており、現在の価値で「約2,600億円」
【世界四大宝石】宝石の中で価値が高いものとは?
世界には5,000種類以上もの鉱物が存在していますが、主に流通しているのは30種類程度といわれています。
なかでも希少価値が高い宝石は、「世界四大宝石」と呼ばれていることをご存じですか?
ほかにも、「世界五大宝石」「世界七大宝石」と呼ばれる宝石もあります。
では、「世界〇大宝石」にはどのような種類や特徴があるのでしょうか?

ここからは、宝石の種類や特徴についてご紹介します。
世界四大宝石から五大・七大まですべてご紹介しますので、一緒にチェックしていきましょう!
世界四大宝石とは
希少性が高く、美しい輝きを持つ宝石。
まずは、「世界四大宝石」をチェックしていきましょう!
ダイヤモンド

4月の誕生石でもあるダイヤモンドは、地球上で最も硬い鉱物です。
宝石の代表としても名高く、無色透明のもの以外にピンクやオレンジなど、さまざまなカラーがあります。
ルビー

ラテン語で「赤(ルベル)」を意味する言葉から名づけられた、7月の誕生石。
ダイヤモンドの次に硬い宝石で、時にはダイヤモンドより価値が高いとされていました。
真っ赤なルビーは多くの女性に愛され、「宝石の女王」とも称されています。
サファイア

ラテン語で「青(サフィルス)」を意味する言葉が由来の宝石です。
9月の誕生石とされ、「空の宝石」とも呼ばれています。
サファイアとルビーは同じ鉱物で、含まれる不純物の違いによって色が変わります。
エメラルド

「クレオパトラが最も愛した宝石」として知られている宝石で、5月の誕生石です。
古代ギリシア語で「スマラグトス」という言葉に由来しており、鮮やかな緑色が特徴。
ほかの宝石と比べると硬度が低いため、衝撃や温度変化に弱く、取り扱いには要注意です。
世界5大宝石とは
希少価値が高く美しい宝石は、「世界五大宝石」と呼ばれることもあります。
世界4大宝石「ダイヤモンド」「ルビー」「サファイア」「エメラルド」に、「翡翠」が追加されて、世界5大宝石と呼ばれています。
ただし、世界5大宝石に定義はなく、国や地域による価値観の違いで、「アレキサンドライト」や「真珠」に置き換わることもあります。
世界7大宝石とは
先ほど、世界5大宝石をご紹介しましたが、「世界7大宝石」も存在します。
世界4大宝石「ダイヤモンド」「ルビー」「サファイア」「エメラルド」に、「翡翠」「真珠」「オパール」が追加されて、世界7大宝石と称されています。
こちらも絶対的な定義はなく、「アレキサンドライト」や「キャッツアイ」に置き換わる場合もあります。
世界三大希少石とは
世界的には知名度は高くないものの、実はダイヤモンドより希少性が高い宝石が3種類あります。
3つをまとめて「世界三大希少石」と呼ばれ、宝石市場でも高値で取引されています。
では、世界三大希少石にはどのような種類や特徴があるのでしょうか?
続いて、宝石の種類や特徴について、具体的にご紹介します。
アレキサンドライト

6月の誕生石でもあるアレキサンドライトは、「アレキサンドル二世」にちなんで名づけられた宝石です。
めったに宝石市場に出回らない宝石として、希少価値が非常に高いとされています。
変色性を持つ石で、「昼のエメラルド」「夜のルビー」と称され、「1ct 1000万円以上」することも珍しくありません。
パライバトルマリン

1989年、ブラジルのパライバ州で発掘された宝石で、希少価値の高さから「幻の宝石」とされています。
鮮やかなネオンブルー色が特徴で、見る角度によって色や濃さが変わります。
近年では産出量が減少し続けていることから、これから価値が上がる宝石として、宝石市場でも注目度が高めです。
パパラチアサファイア

「サファイアの王」と称されるパパラチアサファイアは、スリランカ原産の希少性が高い宝石です。
名前の由来は、スリランカ語で「蓮の花(パパラチア)」を意味する言葉で、ピンクとオレンジを混ぜたような色合いです。
不純物が少なく、配色のバランスがよいものほど高値で取引されています。
値段が高い宝石ランキング
近年、アジア圏ではフィリピン人やタイ人を中心として、宝石の売買が活発に行われています。
宝石は美しさや希少性だけでなく、それらが持つ意味やパワーが注目されており、「縁起物」として宝石市場で高い人気を誇っています。
ここからは、値段が高い宝石ランキングをご紹介します!
1.ダイヤモンド

「宝石の王様」として知名度が高く、不動の人気を誇るダイヤモンド。
宝石の中で最も硬く、透き通るような美しい輝きが魅力的です。
ダイヤモンドは硬度の高さから、「固い絆」「永遠の愛の象徴」として婚約指輪にも選ばれています。
ダイヤモンドの価値は、一般的に「4C」と呼ばれる項目から判断されます。
- 【カット】原石の美しさを、どれだけ加工で引き出しているかを評価する
- 【カラー】無色透明であるほど価値が高い
- 【クラリティ】透明度を表す指標。不純物や傷が少ないほど評価が高い
- 【カラット】重さを表し、重いほど価値が高い
上記の条件をクリアし、不純物が少ないものほど、最高グレードのダイヤモンドとして評価されます。
特徴
特徴は、以下の通りです。
産地 | ・ロシア ・ボツワナ ・コンゴ ・南アフリカ ・オーストラリア ・カナダなど |
モース硬度 | 10 |
カラー | 無色透明 |
処理 | ・レーザードリル・含浸処理 ・コーティング ・高温高圧処理 ・放射線照射処理 |
希少性 | 硬度が高いため、採掘や加工に費用がかかり、希少価値が高い |
1ctあたりの価格 | 約150,000円~1,800,000円 |
特に希少性が高いと言われる宝石
特に希少性が高いと言われる宝石は、以下の通りです。
- 【カリナン】
・1905年に、南アフリカの「カリナン鉱山」で発見されたダイヤモンド
・最もサイズが大きなカリナンは、エドワード王の王笏に飾られ、ロンドン塔に陳列されている
- 【オレンジダイヤモンド】
・オレンジ色に透き通った美しい色が魅力的な宝石
・2013年のオークションでは、「1ct 2.4億円」で落札された、世界一高い宝石
- 【ピンクダイヤモンド】
・鮮やかなピンク色が特徴の宝石
・2013年のオークションでは、「59.61ct 約86億円」で落札
2.ルビー

真っ赤に輝くルビーは「宝石の女王」とも呼ばれ、40回目の結婚記念日「ルビー婚式」に贈る宝石としても知られています。
ダイヤモンドの次に硬く、耐久性に優れているため、ジュエリーとして日常的に愛用する方も多いです。
ルビーは無色透明な鉱山ですが、地中で「酸化クロム」と結びつくと赤く発光します。
産地や酸化クロムの含有量によって色の濃さが変わり、濃くて鮮やかなものほど価値が高く、ダイヤモンドより高値がつくこともある宝石です。
特徴
特徴は、以下の通りです。
産地 | ・ミャンマー ・スリランカ ・タイ ・ベトナム ・カンボジア ・マダガスカルなど |
モース硬度 | 9 |
カラー | 赤色 |
処理 | ・加熱処理 ・含浸処理 ・ガラス充填処理など |
希少性 | 酸化クロムを含む鉱山が少なく、採掘できる地域が限定されるため、希少性が高い |
1ctあたりの価格 | 約50,000円 |
特に希少性が高いと言われる宝石
特に希少性が高いと言われる宝石は、以下の通りです。
- 【ピジョンブラッド】
・透明度が高く、鮮やかな赤色が特徴
・ルビーの最高級品とされている宝石
- 【スタールビー】
・光を当てると、星のような輝きが現れるのが特徴
・ビルマ産のルビーは最高品質とされ、通常の10倍以上の高値がつくこともある
3.サファイア

ルビーと同じ「コランダム」という鉱物からできており、地中で「鉄」と結びつくと、青く発光します。
青く輝く美しさから「空の宝石」とも呼ばれ、世界中のコレクターを魅了しています。
サファイヤの価値もルビーと同じく、色が濃く不純物が少ないものほど価値が高いです。
産地による違いもあり、ミャンマー産やカシミール産の良質のものは、宝石市場でも高値で
取引されています。
特徴
特徴は、以下の通りです。
産地 | ・マダガスカル ・スリランカ ・ミャンマー ・タイ ・カンボジア ・インドなど |
モース硬度 | 9 |
カラー | ブルー |
処理 | ・加熱処理 ・含浸処理 ・ガラス充填処理など |
希少性 | 色や状態、産地などで希少性が異なる |
1ctあたりの価格 | 約40,000円 |
特に希少性が高いと言われる宝石
特に希少性が高いと言われる宝石は、以下の通りです。
- 【コーンフラワーブルー】
・白みのある柔らかなベルベットブルーが特徴
・ブルーサファイアの最高色とされ、入手困難なため希少価値が高い宝石
- 【ロイヤルブルー】
・イギリス王室の公式カラーとされている
・透明度が高い「濃い青色」が特徴で、サファイアの中で最も価値が高いとされている
4.エメラルド

鮮やかな緑色が特徴のエメラルドは、「クレオパトラが愛した石」として知られる宝石です。
「ベリル」と呼ばれる鉱物からできており、地中で「酸化クロム」と結びつくことで緑色に発光します。
世界四大宝石の中では硬度が低く割れやすいため、衝撃や温度変化には注意が必要です。
エメラルドの産出地「コロンビア」では産出量が年々減っており、希少価値がさらに上がる傾向にあります。
特徴
特徴は、以下の通りです。
産地 | ・コロンビア ・ザンビア ・ジンバブエ ・ブラジル ・ロシア ・エジプト |
モース硬度 | 7.5~8 |
カラー | 緑色 |
処理 | 含浸処理 |
希少性 | 産出量が年々減少しており、今後さらに希少性が上がる傾向 |
1ctあたりの価格 | 約100,000円 |
特に希少性が高いと言われる宝石
特に希少性が高いと言われる宝石は、以下の通りです。
- 【ブルーイッシュグリーン】
・透明度が高い緑色が美しい宝石
・エメラルドの最高品質とされている
- 【フッカーエメラルド】
・ティファニーがデザインしたブローチとなり、アメリカのスミソニアン国立自然史博物館に所蔵されている
・傷がつきやすいエメラルドのなかで、「75.47ctの大きなサイズで無傷」という奇跡のエメラルド
- 【ゴタ・デ・アセイテ】
・コロンビア産の最高品質のエメラルドにしか見られない、オイルを垂らしたような珍しい模様が特徴
・数千個に1つの割合で発見される希少性から、高値で取引されている
5.翡翠

世界七大宝石でもある「翡翠」は、日本の国石に指定されている宝石です。
縄文時代から装飾品として愛されており、色が濃いものは「帝王の石」と呼ばれています。
翡翠には硬玉と軟玉があり、日本では「硬玉(ジェダイト)」を指します。
半透明で緑が濃いものは「琅(ろう)かん」と称され、最高級の宝石です。
とくに硬玉の翡翠は希少で入手困難なため、宝石市場では高値で取引されています。
特徴
特徴は、以下の通りです。
産地 | ・ミャンマー ・グアテマラ ・ドミニカ ・インドネシア |
モース硬度 | 6.5~7 |
カラー | 緑色 |
処理 | ・ワックス ・含浸処理 |
希少性 | 硬度が高い翡翠は入手しづらく、希少性が高い |
1ctあたりの価格 | 約100,000円~ |
特に希少性が高いと言われる宝石
特に希少性が高いと言われる宝石は、以下の通りです。
- 【琅(ろう)かん】
・濃いエメラルドグリーンで、ろうそくのような柔らかいツヤ感が特徴
・最高級の琅かんには、「1億円以上」の値段がつくこともある
6.真珠

パールは何世紀にもわたって、価値があるものとされている宝石です。
古代では、クレオパトラが自分の力を示すために、ローマの将アントニウスを迎える宴の席で、耳に着けていた真珠を酢で溶かして飲んだという逸話もあります。
パールは水の中の生物から生まれる「有機宝石」に分類され、色・光沢感・形・大きさ・
表面の透明度によって評価されます。
とくに天然ものは入手が難しいため、希少価値が高い宝石としてコレクターに人気です。
特徴
特徴は、以下の通りです。
産地 | ・オーストラリア ・中国 ・インドネシア ・日本 ・フィリピン ・タヒチ |
モース硬度 | 2.5~3 |
カラー | 白 |
処理 | ・研磨 ・漂白 ・熱処理など |
希少性 | 天然真珠は自然環境で生成されるため、大変希少で価値が高い |
1個(9mm)あたりの価格 | 約70,000円 |
特に希少性が高いと言われる宝石
特に希少性が高いと言われる宝石は、以下の通りです。
- 【コンクパール】
・陶器のような艶やかさと、美しい赤褐色が特徴
・カリブ海でしか採れず、「1万分の1」の確率でしか見つからないため、希少価値が高い宝石
- 【アバロンパール】
・見る角度によって変わり、オーロラのような美しい色彩が特徴
・アワビ貝から採れる真珠は大変珍しく、希少性が高い宝石
7.オパール

見る角度によって変化が楽しめるオパールは、虹色の輝きを持つ宝石です。
光の当たり方によって、何種類もの色を発し、独特の色合いで多くの人を魅了しています。
オパールは「幸運のお守り」として、身に着けるものに「美しさと成功を運ぶ」とされている宝石です。
とくに、幻想的でエレガントな美しさを持つ「ブラックオパール」は希少性が高く、オパールの中でも最高級なものとされています。
特徴
特徴は、以下の通りです。
産地 | ・オーストラリア ・ブラジル ・エチオピア ・メキシコ ・ペルー ・南アフリカなど |
モース硬度 | 5~6.5 |
カラー | 虹色 |
処理 | ・含浸処理 ・スモーク処理など |
希少性 | 色や産出量、遊色効果により異なり、ブラックオパールは最も希少価値が高い |
1ctあたりの価格(ブラックオパール) | 約21,000円~ |
特に希少性が高いと言われる宝石
特に希少性が高いと言われる宝石は、以下の通りです。
- 【ブラックオパール】
・遊色効果により多彩な色を持つ宝石で、ジュエリーに用いられることが多い
・オーストラリアではオパールの採掘量が減っており、希少性が高い宝石
- 【ボルダーオパール】
・オーロラのような幻想的な色合いが特徴
・カットや遊色数の大きさ、暖色系の色がよく出ているものが高値で取引される
8.パパラチア・サファイア

世界三大希少石の一つとして知られる「パパラチア・サファイア」は、「サファイアの王(女王)」と呼ばれるほど希少な宝石です。
サイズが大きいものや、非加熱のものは高値で取引されています。
ピンクとオレンジ色が混じりあう美しい宝石は、コレクターにとても人気です。
2018年には、イギリス王室のユージェニー王女が、約5カラットのパパラチアサファイアを婚約指輪としたことから、世界中で注目を浴びています。
特徴
特徴は、以下の通りです。
産地 | ・スリランカ ・マレーシア ・タンザニア ・マダガスカル |
モース硬度 | 9 |
カラー | ピンクオレンジ |
処理 | ・ベリリウム拡散加熱処理 ・表面拡散処理など |
希少性 | どの産地でも大きなサイズは珍しく、希少価値が高い |
1ctあたりの価格 | 約130,000円 |
特に希少性が高いと言われる宝石
特に希少性が高いと言われる宝石は、以下の通りです。
- 非加熱のパパラチアサファイア
9.タンザナイト

タンザナイトは「タンザニア」でしか採掘できない宝石です。
「タンザニアの夜」をコンセプトに、世界的にも有名な「ティファニー」が名づけた名前です。
見る角度によって、濃い青や紫に見える多色性の宝石で、色が濃いものほど価値が高いです。
近年では産出量が減少し、価格も高騰しています。
特徴
特徴は、以下の通りです。
産地 | タンザニア |
モース硬度 | 6~7 |
カラー | 青紫 |
処理 | 加熱処理 |
希少性 | タンザニアのメレラニ鉱山でしか採掘できないため、産出量が少なく希少性が高い |
1ctあたりの価格 | 約10,000円~ |
特に希少性が高いと言われる宝石
特に希少性が高いと言われる宝石は、以下の通りです。
- 非加熱のタンザナイト
10.グランディディエライト

ブルーグリーンの神秘的な美しい輝きを持ち、なかなか宝石市場に出回らない珍しい宝石です。
グランディディエライトは2000年代に宝石として価値が認められ、透明度が高いほど最高級とされています。
見る角度により「薄い黄色」「濃い青緑」「濃い緑」に変わり、丈夫で加工しやすいことからジュエリーとしても楽しめます。
石言葉には「新たな冒険」「旅立ち」という意味があり、新生活のお守りとしてもぴったりな石です。
特徴
特徴は、以下の通りです。
産地 | ・マダガスカル ・スリランカ |
モース硬度 | 7.5 |
カラー | ・薄い黄色 ・濃い青緑 ・濃い緑 |
処理 | なし |
希少性 | 産出量が少なく、流通量が制限されているため、希少価値が高い |
1ctあたりの価格 | 約3,000,000円~ |
特に希少性が高いと言われる宝石
特に希少性が高いと言われる宝石は、以下の通りです。
- 1ct以上あるグランディディエライト
これから価値が上がる宝石ランキング
ここまで、値段が高い宝石ランキングをご紹介しました。
どの宝石も美しい輝きで、希少性が高い理由も納得ですよね。
2024年はカラーストーンを中心に、価格が上がる可能性があります。
では、これから価値が上がる宝石はほかにもあるのでしょうか?
続いて、これから価値が上がる宝石ランキングをご紹介します!
アレキサンドライト

「世界三大希少石」として知られるアレキサンドライトは、「宝石の王様」と称されるほど希少な宝石です。
光源によって色が変わる性質を持ち、自然光では「青緑色」、白熱光では「赤紫色」に変化します。
宝石市場にはめったに出回ることがなく、「1ct1000万円以上」することも珍しくありません。
日本のコレクターに注目度が高い宝石ですが、海外でも人気が高まると予想されていることから、今後価値が上がる宝石の1つといえます。
産地 | ・ロシア ・ブラジル ・タンザニア ・インド ・ミャンマーなど |
モース硬度 | 8.5 |
カラー | ・青緑 ・赤紫 |
処理 | なし |
希少性 | 宝石市場にはめったに出回らないため、注目度が高い希少な宝石 |
1ctあたりの価格 | 約10,000,000円~ |
パライバ・トルマリン

青や緑の美しい輝きが魅力的な「パライバ・トルマリン」は、世界三大希少石の1つです。
1987年に採掘された比較的新しい宝石で、「1ct150,000円」程度で取引されています。
見る角度によって色や濃さが変わる変色性や、ネオンのような鮮やかな発色が特徴です。
近年では産出量が減り続けていることから、今後さらに価値が上がると予想されています。
産地 | ・ブラジル ・モザンビーク ・ナイジェリア |
モース硬度 | 8 |
カラー | 濃い青 |
処理 | ・含浸処理 ・加熱 |
希少性 | 産出量が減り続けているため、希少価値が高い |
1ctあたりの価格 | 約150,000円 |
インペリアルトパーズ

11月の誕生石として知られる「トパーズ」のなかで、「皇帝」の名を持つ宝石です。
オレンジがかったピンクの美しい色合いが特徴で、「シェリーカラー」とも呼ばれており、
キラキラと輝く美しさから、トパーズのなかで最高ランクに位置づけられています。
発色や透明度が高いものは、ごく限られた産地でしか採掘できないため、希少価値が高い宝石です。
産地 | ブラジル |
モース硬度 | 8 |
カラー | オレンジがかったピンク |
処理 | ・含浸処理 ・加熱 |
希少性 | 産地が限定されており、なかなか宝石市場に出回らない希少な宝石 |
1ctあたりの価格 | 約30,000円~ |
ダイオプサイド

ダイオプサイドは変種が多いのが特徴で、種類によって青や緑などに輝きます。
昔からクリスタル療法にも用いられ、心臓や肺によいと信じられてきました。
一般的に、緑色や黒色が多いダイオプサイドは、鮮やかなイエロー色の「イエローダイオプサイド」が最も希少です。
宝石コレクターの間では、レアアイテムとして注目されています。
産地 | ・ロシア ・ミャンマー ・インド ・スリランカなど |
モース硬度 | 5~6 |
カラー | ・濃い緑 ・紫 ・青など |
処理 | なし |
希少性 | 市場に出回る量が産出されはじめたばかりのため、希少性が高い |
1ctあたりの価格 | 約30,000円~ |
シリマナイト

青や緑、茶色などの淡く美しい色を放ち、上品で優しい雰囲気を持つ宝石です。
シリマナイトは火山地帯や温泉地帯の「変成岩の層の中」で発見されることが多く、宝石品質のものは採れにくく、加工が難しいという特徴があります。
高温に強いため、断熱材や不燃材などの、工業用として使用されることが多いです。
シリマナイトには、カット加工を施す際に、縦に光の筋が入る「キャッツアイ効果」が出るものがあり、「シリマナイトキャッツアイ」と呼ばれています。
価値基準としては、サイズが大きく、カットが美しい透明感のあるものが高評価。
ファッションアイテムとしても魅力的なため、欧州のバイヤーが狙っていることから、今後人気が高まると予想されています。
産地 | ・スリランカ ・ミャンマー ・ブラジル |
モース硬度 | 6.5~7.5 |
カラー | ・青 ・緑 ・茶色 ・グレー ・イエローなど |
処理 | なし |
希少性 | 宝石品質のものを探しにくく、加工が難しいため、市場に出回ることが少なく希少性が高い |
1ctあたりの価格 | 約30,000円~ |
クンツァイト

クンツァイトは、世界的な人気ブランド「ティファニー」のジュエリーにも使用されている宝石です。
1902年に発見された比較的新しい宝石で、澄んだピンク色が美しく「夜の宝石」とも呼ばれています。
透明度が高く、ピンク色が強く出ているものほど価値が高いです。
加工が難しい宝石のため、複雑な形状に加工されたものも、価値が高くなる可能性があります。
ファッションアイテムやパワーストーンとしても人気があり、海外での注目度も高いため、今後の価値があがると予想されています。
産地 | ・アフガニスタン ・ナイジェリアなど |
モース硬度 | 6.5~7 |
カラー | ピンク色 |
処理 | ・加熱処理 ・放射線照射 |
希少性 | 市場によく出回っているため希少性は低めですが、国内外からの注目度が高い宝石 |
1ctあたりの価格 | 約数百円~数千円 |
ベニトアイト

1900年代に発見された宝石で、見つかった土地の名前にちなんで名づけられました。
宝石品質のベニトアイトを採掘するのは極めてまれで、世界十大希少石の1つとされています。
2000年代には、唯一の産出地「ディアブロ鉱山」が閉山され、その後、宝石品質のベニトアイトが見つかっていないことから、年々希少価値が高まっている宝石です。
産地 | アメリカのディアブロ鉱山 |
モース硬度 | 6~6.5 |
カラー | ・青 ・青緑 ・紫 |
処理 | 加熱処理 |
希少性 | ディアブロ鉱山が閉山したことから、採掘ができず希少価値が高まっている |
1ctあたりの価格 | 約230,000~1,200,000円 |
まとめ
今回は、値段が高い宝石ランキングをご紹介しました。
ランキングは、以下の通りです。
- ダイヤモンド
- ルビー
- サファイア
- エメラルド
- 翡翠
- 真珠
- オパール
- パパラチアサファイア
- タンザナイト
- グランディディエライト
これから価値が上がる宝石は、以下の通りです。
- アレキサンドライト
- パライバ・トルマリン
- インペリアルトパーズ
- ダイオプサイド
- シリマナイト
- クンツァイト
- ベニトアイト
世界で一番値段が高いといわれる宝石は、以下の3つです!
- 【ファンシービビッドオレンジダイヤモンド】
・2013年11月にジュネーブで開かれたオークションで、「1ct当たり240万ドル(約2.4億円)」で落札
・通常のダイヤモンドの「1万分の1」といわれるほど希少性が高い宝石
- 【ファンシービビッドピンクダイヤモンド】
・2013年11月にジュネーブで開かれたオークションで、「8302万ドル(約85億円)」で落札
・「59.61ct」の規格外サイズで注目を浴びた宝石 - 【カリナン】
・1905年、南アフリカのカリナン鉱山で発見された「3106.75ct」のダイヤモンド
・英国王室が保有しており、現在の価値で「約2,600億円」
近年、石油や穀物などの値上がりとともに、宝石もカラーストーンを中心に価値が上がりました。
宝石は身に着けるジュエリーとしてだけでなく、投資対象としても注目され、今後価値が上がりそうな宝石も増えています。

ぜひ、今回ご紹介した内容を参考にしてみてくださいね!