「ポケカのエラーカードにはどんな種類がある?」
「エラーカードの買取価格は?」
そんなポケモンカードのエラーカードについて、見分け方や高額カードの相場などをまとめました。
ご自身のポケカのエラーカードを持っていたり、エラーカードの高騰が気になる人は、参考にしてくださいね。
ポケモンカードのエラーカードの見分け方
ここでは、ポケモンカードのエラーカードについて、見分け方や高騰する理由を紹介します。
エラーカードとは印刷ミスしたカードのこと
エラーカードとは、製造過程で印刷ミスが発生したカードのことで、ポケカでは主に以下のエラーが発生しています。
- 枠ズレ
- レリーフエラー
- 表記ミス
- 裁断ミス
- 圧着ミス
近年はミスが発覚した場合、ポケカの公式サイトからエラー箇所の報告が掲載されます。
ゲームとして遊ぶ際に問題なければそのまま使用できますが、問題がある時は交換対応を行っています。
エラーカードが高騰する理由
ポケカのエラーカードは通常のカードよりも値段が高くなる場合があり、中には非常に高騰しているカードもあります。
エラーカードが高騰する理由としては、以下の要素があります。
- 流通数が少なく、再販されることがないため、希少性が高い
- コレクターから需要を集めている
- 上記の2つの理由から売り手側も高値を付けている
コレクターが手元に置いておく数が増えると、市場に流通する枚数も減っていくため、より高騰する可能性があります。
エラーカードの例や見分け方
ポケカのエラーカードは特定のカードが高騰していますが、少しのエラーでも通常のカードよりは高額になると期待できます。
持っているカードの中で、エラーカードを見つける際の見分け方を紹介します。
カードの枠ズレをチェック
ポケカの両面には枠がありますが、印刷する際にズレが生じて、上下左右のいずれかに寄ってしまうことがあります。
正しく印刷されている場合は、枠の幅は上下左右の全てが均等になっています。
極端に右側だけ広く見えるなど、枠に違和感があった場合は、正しく印刷された枠を見比べてみましょう。
レリーフのチェック
ポケカはレアリティが高くなると、レリーフ加工が施される場合がありますが、そこでも印刷ミスが発生する可能性があります。
レリーフ加工の主なエラーは、以下の通りです。
レリーフ抜け:
レリーフ加工されるはずの箇所が一部もしくは全て抜けている
レリーフズレ:
レリーフ加工が本来の位置から少しズレて印刷されている
レリーフ間違い:
本来加工されるレリーフの形とは異なる形が印刷されている
ズレや抜けの範囲はカードによって異なるため、一見するとわかりづらいエラーもあります。
有名なレリーフエラーであれば、ネットに情報が出回っているので、比較して確かめてみましょう。
表記が間違えていないかチェック
ポケカには特性やワザ以外にも、ゲームにおけるポケモンの情報やクレジット表記が記されています。
そんなカードの表記についても、誤字脱字やほかのカードに印刷する予定の情報が印刷されてしまう場合があります。
2019年12月6日発売の「ガラルポニータ」では、以下のような表記ミスがありました。
本来のカード(右):
イラストの下部の情報に「いっかくポケモン」
表記ミスしたカード(左):
イラストの下部の情報に「ひのうまポケモン」(通常のポニータの分類)
上記の例は類似するポケモンと間違えたエラーですが、このほかにも、全く関係ないポケモンの情報が印刷されたり、想定されたものとは異なるテキストが印刷されたりしています。
表記ミスはポケカ公式から報告されることが多いので、サイトやSNSをチェックしてみましょう。
加工ミスをチェック
レリーフや表記以外のミスは、加工時の裁断やパックを閉じる段階で生じる可能性があります。
裁断ミス:
カードの裁断が失敗して、切れ端や別のカードの印刷部分が残っている
圧着ミス:
パックを閉じる工程で、中身のカードまで圧迫して跡が付く
ほかのエラーと比較するとあまり発生しておらず、裁断ミスは人によって気付かない場合もあります。
高額エラーカードの相場一覧
ここでは、ポケカにおける高額エラーカードとその相場を紹介します。
リザードン LV.76(かいりき)|89,999円~9,999,999円
「リザードン LV.76(かいりき)」は、本来のカードと異なる情報が記載されたエラーカードです。
ポケカの第1弾に収録されたカードで、エラーカードについては初版のみ発生しています。
かいりきリザードンとして知られるカードですが、正確には以下の点でエラーがあります。
- 本来は「かえんポケモン: 身長1.7m、体重90.5kg」というリザードンの情報が「かいりきポケモン: 身長1.5m、体重70.5kg」とゴーリキーの情報になっている
- 「特殊能力」が「特”種”能力」と誤植している
- レアリティは「★」だが、初版ではレアリティマークが印刷されていない
初版のみのエラーで希少性が高く、リザードンのカード自体に人気があるため、ポケカの中でも非常に高い値段が付けられる1枚です。
おじょうさまSR(加工抜け)|18,000円~2,888,888円
「おじょうさまSR(加工抜け)」は、本来は印刷されるはずの加工が抜けているエラーカードです。
2018年3月2日発売の「禁断の光」に収録されたカードのSR版で、同パックでは「おじょうさま」を含めた11種類のカードにエラーが発生しています。
「おじょうさまSR」の場合は、本来背景にダイヤ型の表面加工が入っていますが、エラーカードでは表面加工が入っていません。
また、一部のカードには裁断ミスも発生しているため、加工抜けとエラーが重なる場合があります。
ビクティニV(ワザ間違い)|222,222円~888,888円
「ビクティニV(ワザ間違い)」は、本来想定していたワザとは違うワザが印刷されてしまったエラーカードです。
チャンピオンズリーグ2022京都の勝利賞として配布されたプロモで、それ以前に出ていた「ビクティニV」とは違うイラストとワザが印刷される予定でした。
しかし、実際に配布されたのは別のビクティニVと同じワザだったのです。
- 本来配布するビクティニV:イラストは5ban Graphics、ワザはひろがるほのお、エネバースト
- 印刷ミスしたビクティニV:イラストは5ban Graphics、ワザはVバレット、フレアシュート
印刷ミス発覚後に本来配布する予定のカードが対象者に配られましたが、エラーカードは全部で400枚のみのカードになったため、希少性が高くなっています。
ニンフィアEX(押印ミス)|13,000円~366,666円
「ニンフィアEX(押印ミス)」は、本来は必要ない箇所に加工跡が残ってしまったエラーカードです。
2016年1月29日発売の「ポケキュンコレクション」に収録されたカードで、2つ目のワザ「プレシャスリボン」はフェアリー2個、無色1個で使えるワザになっています。
しかし、エラーカードはエネルギーアイコン3個の後ろにアイコンがない白丸が残っています。
後に白丸がない修正カードが収録されており、このカードに関しては修正後の方が価格が高くなる場合があります。
ユリーカSR(加工抜け)|111,111円~300,000円
「ユリーカSR」は、本来は印刷されるはずの加工が抜けているエラーカードです。
「おじょうさまSR」と同じく、「禁断の光」に収録されたカードで、表面加工がないエラーカードになっています。
11種類のエラーカードの中では、「おじょうさまSR」に次いで高い値段が付けられています。
古代ミュウ(Nintedo)|1,111円~200,000円
「古代ミュウ(Nintedo)」は、表記ミスがあるエラーカードです。
映画「幻のポケモン ルギア爆誕」のパンフレットに付属したプロモで、正確には「???」というカード名になっています。
映画に登場した古代文字表記になっているカードですが、エラーはクレジット表記に発生しています。
カード下部に本来は「© 1995, 1996, 1998 Nintendo/Creatures inc./GAMEFREAK inc.」と表記されるところが、「Nintedo」と「n」が抜けた表記になっているのです。
後に修正したカードを付属した商品が販売されましたが、最終版ではキラ加工の仕様が異なり、一部はホイルエラーらしきカードもあります。
ミモザSR(レリーフエラー)|15,000円~118,000円
「ミモザSR(レリーフ抜け)」は、レリーフ加工で抜けやズレが発生したエラーカードです。
2023年1月20日発売の「バイオレットex」に収録されたカードのSR版で、人気キャラのSRとして元々の高い値段が付けられていました。
エラーの種類としては、一切レリーフがないものやレリーフが本来の箇所からズレてしまったものがあります。
フシギバナLV.67(No.68)|14,800円~94,100円
「フシギバナLV.67(No.68)」は、本来のカードと異なる情報が記載されたエラーカードです。
ポケカの第1弾に収録されたカードで、「リザードン」と同じく初版に複数のエラーが発生しています。
- 本来のフシギバナの図鑑ナンバーは「No.003」だが、「No.068」とカイリキーのナンバーになっている
- 「特殊能力」が「特”種”能力」と誤植している
- レアリティは「★」だが、初版ではレアリティマークが印刷されていない
「リザードン」と比較すると値段は下がりますが、希少性はある1枚です。
リザードンVMAX(レリーフ加工エラー)|6,300円~88,888円
「リザードンVMAX(レリーフ加工エラー)」は、本来のレアリティとは異なる加工が施されたエラーカードです。
2020年3月27日発売の「スターターセットVMAX リザードン」に収録されたカードで、通常はRRRレアと同じ加工や光り方をしています。
しかし、初版分に封入された一部のカードはSRの加工が施されており、以下のような違いが発生しています。
- 本来のカード:レリーフ加工だが、模様などは存在しない
- 加工ミスのカード:エネルギーアイコンや背景の一部にSRの渦巻きレリーフが施されており、縁取りも本来とは異なる
初版分のうち「SC」と表記されたカードのみで発生しており、希少性が高い1枚です。
エラーカードを高く売る方法
ここでは、ポケモンカードのエラーカードを高く売る方法を紹介します。
手元にエラーカードがないかよくチェックしてみる
ポケカのエラーカードは特定のパックやカードに発生しているので、すべてのカードに目を通す必要はありません。
高額カードを中心に、エラーが発生しやすいレリーフ加工のSRやSAR、URのカードを確認してみましょう。
枠ズレや表記ミスについては、特定のカードでなければ売れない場合もあるため、無理に探さなくてもよいでしょう。
保管方法に気を付ける
エラーカードが見つかった場合は、カードを傷付けないようにスリーブやファイルに入れて保存しましょう。
エラーがあっても、カード自体は美品である方が、買取において高く売れる可能性があります。
保管場所については、湿気や乾燥がなく、直射日光が当たらないところが望ましいです。
エラーカードは需要のある所に売る
エラーカードは有名なカードもありますが、コレクションとしての価値で売買されているため、普通のトレカショップなどでは買取してもらえない場合があります。
エラーカードの価値をわかっていながら、普通のカードとして買い取ろうとする店舗もあるため、売り出し先は信頼できるところを選びましょう。
売り出し先が見つからない場合は、フリマやオークションといった欲しい人が集まりやすいサイトやアプリを利用するのも1つの手です。
ポケモンカードのエラーカード取扱い店舗4選
ここでは、ポケモンカードのエラーカードに対応する店舗について紹介します。
トレトク

トレトクはネットのみで展開するトレカ売買サイトで、ポケカは種類を問わず買取対応しています。
買取方法 | 宅配買取 |
手数料・送料 | 手数料:なし送料:自分で梱包して送付する場合は必要 |
特徴 | 買取キット無料配布 ・スリーブやファイルに入れたまま査定対応 ・送付時に集荷も選択可能 |
高額買取するカードは買取リストに載っていますが、掲載されていないカードでも市場価値と照らし合わせて買取対応してもらえます。
送付時に集荷を選択できるなど、売り出す際のサポートも豊富なので、使いやすいトレカサイトです。
ウリウリトレカ

ウリウリトレカは、ネット専門のトレカ買取サイトで、ポケカは主力買取商品の1つとなっています。
買取方法 | 宅配買取 |
手数料・送料 | 手数料:なし送料:自分で梱包して送付する場合は必要 |
特徴 | ・買取キット無料配布 ・スリーブやファイルに入れたまま査定対応 ・到着から最長3日以内に査定と振込 |
ウリウリトレカでも買取リストに掲載されていないカードも査定した上で、買取対応してもらえます。
査定は20年以上トレカ業界にかかわるサイトの社長が行い、市場価値に見合った評価をしています。
magi

magiは、トレカを中心に売買できるフリマアプリで、ポケカのエラーカードも問題なく販売できます。
買取方法 | アプリ内のフリマ出品 |
手数料・送料 | 手数料:出品価格の6.6%送料:各種送付方法による |
特徴 | ・トレカのプレイヤーやコレクターの利用者が多い ・各種トレカに絞って検索可能 |
トレカ専門のフリマアプリとして始まっているため、ほかのフリマやオークションよりもエラーカードの需要を理解した人が集まりやすくなっています。
メルカリ

メルカリは、様々なジャンルを売買できるフリマアプリで、エラーカードの出品も一定数見られます。
買取方法 | アプリ内のフリマ出品 |
手数料・送料 | 手数料:出品価格の10%送料:各種送付方法による |
特徴 | ・利用者が多い ・トレカの取引も多数の実績あり ・初心者でもわかりやすいシステムとサポート |
magiと比較すると専門的ではないものの、国内最大級のフリマアプリであるため、ほしい人に見つけてもらう確率を高められます。
まとめ
ポケカのエラーカードは枠ズレや表記ミス、レリーフ加工のミスなど、様々な種類があります。
その中でも「リザードンLV.76(かいりき)」や「おじょうさまSR(加工ミス)」などは、希少性の高さから高額な値段で売買されるカードになっています。
しかし、エラーカードはコレクション需要で値段が付くカードであるため、価値がわかっていない場所に売り出すと、相場通りの値段が付きません。
エラーカードを見つけた際は、傷が付かないように保管しつつ、価値を理解した店舗や需要がある人が集まるサイトに売り出すのがおすすめです。