トレーディングカード(トレカ)は複数のカードを集める楽しさやゲーム性がある場合はカードを組み合わせてデッキを組むおもしろさがあります。
しかし、1枚ではそれほど邪魔にならないカードも、枚数が増えるとかさばってしまい、収納方法や置き場所に困っている人もいると思います。
この記事では、トレカ全般の収納方法について、収納に使えるアイテムの種類やおすすめの商品をまとめました。
トレカの収納はどんな方法がある?
トレカの収納方法はカードを集める目的や部屋の空きスペースの都合など、様々な事情に合せる選択肢があります。
トレカの収納方法について、それぞれのメリットやデメリット、保存する際に気を付けるべき項目などを紹介します。
収納方法
トレカの収納方法としては、大きく分けて以下の4つがあります。
- デッキケース
- バインダー/ファイル
- ボックス
- 手作り
バインダーとは中身にリングが付いていて収納部分が取り外し可能な商品で、ファイルは本体と収納部分が最初からくっ付いてる商品ですが、本のように閉じる点は同じです。
各収納方法の特徴
トレカの収納方法のメリットとデメリット、商品を選ぶ際におすすめの人については、以下の通りです。
収納方法 | メリット | デメリット | おすすめの人 |
---|---|---|---|
デッキケース | ・手軽に持ち運べる ・デザインが凝っているものが多い | ・収納枚数が限られる ・個数が増えた場合、デッキケース自体の収納場所を考える必要がある | ・デッキを構築する人 ・カードの所持枚数が少ない人 |
バインダー/ファイル | ・収納したカードが見やすい ・持ち運びも比較的楽 | ・商品によってはスリーブ付きだと入らない場合がある ・商品によってはファイル内からカードが抜け落ちる可能性がある | ・カードをコレクション目的で集めている人 ・一目でカードを見つけたい人 |
ボックス | ・収納枚数が多い ・商品によってはデッキケースも入れられる | ・収納したカード1枚を探すのが難しい ・紙製品である場合は耐久性に難あり | ・カードの所持枚数が多い人 ・収納箇所を決まった箇所にまとめたい人 |
手作り | ・ほかの商品よりも費用が安く済む ・収納枚数や分類も形を変えれば対応させやすい | ・使う素材によっては耐久性が低くなる可能性が高い ・虫食いなどカード本体に影響が出る可能性がある | ・収納場所や分類方法にこだわりがある人 |
デッキケースは、トレカの中でもゲーム性がある商品のデッキを入れるために作られていますが、カードの枚数が少ないうちは収納品としても十分な商品です。
バインダーやファイルは収納した時のカードの見やすさが重視されていますが、収納枚数は限られてくるため、基本的には貴重なカードを収納する際に使われています。
ボックスは商品によって材質や持ち運び可能かどうかなどの違いはありますが、ほかの2種類と比較すると、収納枚数が多いのでカードを一括で管理できます。
カードを収納できる商品の値段はまちまちですが、2,000円~3,000円かければ、ある程度の収納枚数と耐久性のある商品が購入可能です。
費用をなるべく抑えたい場合は安価な商品を選択するか、収納する箱を手作りする手段もあります。
耐久性さえ気にしなければ、100円ショップなどで購入できる物を使って作れます。
収納するときのカードの注意点
カードを収納できる商品はカードを保護する役割もありますが、トレカの多くは紙製であるため、そのまま収納してしまうとキズや劣化の可能性があります。
そのため、収納する前のカード自体を保護したり、価値のあるカードの場合は収納方法を変える必要があります。
スリーブに入れてから収納しよう
デッキケースやボックスにトレカを収納すると、収納する内部やカード同士で擦れてしまい、キズやカード端の欠けを引き起こす可能性があります。
こういったカードの接触やキズを防ぐには、小さなファイルのような入れ物でカードを保護するスリーブに入れるのがおすすめです。
デッキケースやボックスの多くは、スリーブが付いたカードを収納できる想定になっています。
ただし、スリーブ付きでカードを収納する場合は、スリーブなしの時よりも収納枚数が少なくなるため、表記されている収納枚数から低く見積もっておきましょう。
また、トレカの種類によってサイズが異なるため、スリーブを購入する際は、所持しているトレカのサイズに合わせた商品を購入しましょう。
サイズが小さいと入らないのはもちろんのこと、サイズが大きすぎる場合も保護性能が落ちてしまうので、ぴったりと合うサイズを選びましょう。
大事なレアカードはカードローダーがおすすめ
スリーブはカードを保護できる商品ですが、室内の温度や湿気、直射日光までは防げません。
また、スリーブを付けて収納した場合でも、長期間そのままで放置してしまうと、中身のカードが劣化する可能性があります。
トレカの中でも大事なレアカードや希少価値が高いカードは、スリーブよりも密封性の高い硬質ケースのカードローダーに入れて、ほかのカードとは別個に保管するのがおすすめです。
商品によっては紫外線カット機能も付いており、密封できていれば温度や湿気の影響を受けないため、トレカを綺麗な状態で保存できます。
各収納方法のおすすめの商品
ここでは、デッキケースやボックスなど収納方法ごとの選び方やおすすめ商品について紹介します。
デッキケース
デッキケースは様々なトレカに対応できるように作られていますが、安価な商品である場合はサイズも小さくなるため、所持しているトレカにサイズが合うかどうかの確認は必要です。
収納枚数は多くの商品でスリーブ付きで収納する場合の情報が書かれているため、カードの所持枚数と合わせて適した商品を選びましょう。
機能面は収納さえできれば満足な人には重視しない点ではありますが、気になる人はカード取り出しやすさやケースの締め方などを確認するのがおすすめです。
商品によっては、ゲーム内で使用するコインなどの付属品を収納できるものもありますが、その分お値段が高くなるため、収納目的であれば余計な機能は省いた方が無難です。
Ultimate Guard(アルティメットガード)ボルダーデッキケース
Ultimate Guard(アルティメットガード)ボルダーデッキケースは、同じ商品内で収納枚数が異なる4種類を展開しています。
ケースの締め方は上から被せる形式で、プラスチック材質であるため、ある程度の耐久力があります。
すべての商品がスリーブを二重に付けた時の枚数を想定しているため、1番下の40+でもスリーブなしであれば40枚以上の収納が可能です。
各種類でカラーバリエーションも豊富であるため、デッキ以外にもトレカを種類ごとに管理する時におすすめです。
40+ | 60+ | 80+ | 100+ | |
---|---|---|---|---|
材質 | プラスチック | プラスチック | プラスチック | プラスチック |
収納枚数 | 二重スリーブで 40枚まで | 二重スリーブで 60枚まで | 二重スリーブで 80枚まで | 二重スリーブで 100枚まで |
サイズ | 外寸:76×35×98.5mm 内寸: 68.5×30×93mm | 外寸: 76×49.9×98.5mm 内寸: H93×W68.5×D46.5mm | 外寸: 76×60×98.5mm | 外寸: 76×75×98.5mm 内寸: 68.5×67.5×93mm |
価格 | Amazon: 1,366円~1,480円 楽天市場: 1,990円~2,577円 Yahoo!ショッピング: 1,687円~3,407円 | Amazon: 1,366円~1,465円 Yahoo!ショッピング: 990円 | Amazon: 1,465円~1,580円 Yahoo!ショッピング: 1,166円 | Amazon: 1,580円~7,584円 楽天市場: 12,400円~13,700円 Yahoo!ショッピング: 1,540円~4,452円 |
アクラス(Aclass)カードケースW
アクラス(Aclass)カードケースWは、値段が安いながらも、ある程度の耐久性があるデッキケースです。
プラスチック素材でできており、止め具はマジックテープ式とシンプルな作りですが、500円以下で100枚前後のカードを収納できます。
機能面を重視せずに費用を抑えたい人には、非常にコスパのよい商品となるので、おすすめです。
材質 | プラスチック |
収納枚数 | スリーブなし:約180枚スリーブ3重:約60枚仕切り板2枚付き |
サイズ | 縦100×横75×奥行52 mm |
価格(2023年7月現在) | Amazon:333円 楽天市場:350円~1,980円 Yahoo!ショッピング:266円 |
バインダー/ファイル
バインダーは本体を購入すると収納部分であるシートも付属していますが、元々の値段が安い場合はシートの枚数も少なくなる可能性があります。
多数のトレカを収納したい場合は、付属シートが多く付いている商品か、追加のシートを同時に購入するのがおすすめです。
ファイルは一度購入すると収納枚数部分は増やせない可能性が高いため、最初から収納枚数が少ない商品を購入してしまった場合、後から不便になる可能性があります。
多少のお金をかけてもいい人は、自分が想定しているよりも収納枚数が少し多いファイルを選ぶことを検討してみましょう。
エポック(EPOCH)トレーディングカード バインダー
エポック(EPOCH)トレーディングカード バインダーは、単品だと9ポケットのシートが12枚付いてくるバインダーです。
バインダーのタイプはマルチ穴になっており、付属品以外のポケットシートについても2穴・3穴・4穴・11穴であれば対応できます。
2,000円前後かつ拡張性もあるバインダーとしておすすめです。
内容 | UltraPRO製9ポケットシート12枚付き |
サイズ | 縦290mm×横224mm |
価格(2023年7月現在) | Amazon:1,436円楽天市場:1,650円~3,080円Yahoo!ショッピング:1,710円~2,759円 |
やのまん(Yanoman)コレクションカードバインダー
やのまん(Yanoman)コレクションカードバインダーは、単品では9ポケットのシートが6枚付いているバインダーです。
バインダーのタイプは4穴であるため、使用できるポケットシートは限られますが、本体の値段は基本1,000円以内とお安くなっています。
バインダーの中でも、さらに安さを求める場合におすすめです。
内容 | 9ポケットシート6枚付き |
サイズ | 31.6×28×3.5 cm |
価格(2023年7月現在) | Amazon:973円 楽天市場:638円~2,620円 Yahoo!ショッピング:832円~3,686円 |
PAKESI スターカードカードファイル 12ポケット
PAKESIのスターカードカードファイル12ポケットは、12ポケット40ページのファイル商品です。
外面には水滴などが染み込みにくいPUレザーを使用しており、ファイルとして閉じるだけでなく、付属のジッパーで密封できます。
カラーバリエーションも複数あり、少しお金をかけていい人で耐久性や密封性の高さを求める人におすすめです。
内容 | 各ページ12ポケット約480枚のカードを収容 |
サイズ | 35×32×3.5mm |
価格(2023年7月現在) | Amazon:3,199円 楽天市場:3,780円~5,679円 Yahoo!ショッピング3,601:円~3,680円 |
ボックス
ボックス収納はデッキケースやファイルなどと比べると、収納枚数や機能面の差が大きく出る商品になります。
自宅のみで使用する場合は、収納枚数のみを重視してもよいですが、持ち運びを想定する場合は、取っ手付きや鞄に入れられるサイズなどを考慮する必要があります。
アンサーストレイジボックスHG600
アンサーストレイジボックスHG600は、約600枚のカードを収納できる組み立て式のストレイジボックスです。
シンプルな作りですが、箱全体がコンパクトに作られているため、持ち運びも楽にできます。
1,000円以内のボックス商品の中でもある程度の耐久性があるので、費用を抑えたい人におすすめです。
内容 | 約600枚仕切り2枚付き |
サイズ | 内寸:長さ約325mm×幅約105mm×高さ約75mm 外寸:長さ約345mm×幅約105mm×高さ約75mm |
価格(2023年7月現在) | Amazon:600円 楽天市場:300円~1,893円 Yahoo!ショッピング:290円~1,867円 |
河島製作所 トレカキャリングケースライト
河島製作所のトレカキャリングケースライトは、取っ手が付いたポリプロピレン素材のボックスです。
サイズにはレギュラーとライトがあり、ライトの場合はレギュラーの約半分の収納枚数になります。
それでも1度に持ち運ぶ枚数としてはライトでも十分であるため、ライトを基本とし、より多くの枚数を持ち運びたい場合はレギュラーを選びましょう。
レギュラー | ライト | |
---|---|---|
収納枚数 | スリーブなしで1300枚以上 | スリーブなしで約650枚 |
サイズ | 22.9×22×8.5cm | 229×127×84.5mm ※75×100mmまでのスリーブ収納可能 |
価格(2023年7月現在) | Amazon:1,650円 楽天市場:1,100円~5,980円 Yahoo!ショッピング:1,954円~5,063円 | Amazon:1,320円 楽天市場:1,030円~2,520円 Yahoo!ショッピング:1,00円~2,027円 |
無印良品 ポリプロピレンケース
無印良品のポリプロピレンケースは、トレカを収納する商品として作られたわけではありませんが、商品のサイズや仕切りがある点がトレカの収納に適しています。
ポリプロピレンケースにはいくつか種類がありますが、トレカの収納しやすいのは引出式・浅型・引出2個で、仕切り付いていることからカードを種類ごとに分けられます。
商品を2つ重ねて棚のようにもできるため、自宅で多数のカードを収納したい人におすすめです。
内容 | 引出式・浅型・引出2個(仕切付) |
サイズ | 37×26×12cm |
価格(2023年7月現在) | Amazon:1,490円 楽天市場:1,490円 Yahoo!ショッピング:1,490円 |
手作り
手作りは、一から作る場合と、既存の商品を少しいじって作る場合の2パターンが想定できます。
どちらも専用のものが必要になると、購入よりも費用がかかる可能性があため、基本的には安価な材料を使用します。

紙パック
牛乳などの1リットルの紙パックはスリーブ付きのカードを収納するのにちょうどいいサイズとなっています。
必要な材料と道具は、以下の通りです。
- 1リットルの紙パック2個
- 両面テープ
- カッターナイフ
製作する前に、必ず紙パックをよく洗って乾かし、水気や臭いをとっておきましょう。
しっかり臭いがとれていないとカードに臭いが移る可能性があります。
製作手順については、以下の通りです。
- 紙パックの注ぎ口にあたる部分を切る
- 紙パックの側面の1つを切る
- 片方の紙パックの注ぎ口をもう片方の紙パックの注ぎ口に重ね合わせて、好みの長さに合わせる
- 長さを決めたら一旦取り外して、内側に重なる紙パックの3面に両面テープを貼る
- 再度紙パック同士を重ね合わせて、両面テープで引っ付けて完成
カードが見える状態で保存できるボックスなので、先頭に収納している種類が分かるようなカードを置いておくとわかりやすくなります。
フェイクレザーケース
フェイクレザーケースは100円ショップなどに売っている商品で、その中でも小物入れとして使う商品をトレカ収納ボックスとして利用できます。
こちらは加工はいりませんが、トレカのサイズに合わせた商品を購入したり、入れ物として安定しない場合はストッパーなどを探す必要があります。
100円ショップで販売されている仕切りはストッパーとして利用できるサイズもあるので、同じ店舗内で必要な商品を全て集めることも可能です。
まとめ
トレカの収納方法にはデッキケースやバインダー及びファイル、ボックスがあり、費用を抑えたい場合は安価な商品を購入する以外にも手作りする手段があります。
それぞれの収納方法にメリットとデメリットがあり、収納枚数よりもトレカを集めている目的や収納した物を置くスペースから考えて商品を選ぶのがおすすめです。
トレカの所持枚数が増えてきた人は、貴重なカードはカードローダーなどで別個保存しつつ、自分に合った収納方法でカードをまとめて保存してみましょう。