『レコードはいいぞ』
そんなことを、私の好きなバンドマン達が口を揃えて言います。
具体的には
- とにかく音がいい。CDでは聞こえない音が聞こえる
- その場で演奏してくれているように聞こえる。息遣いまでわかる
- 古い作品が古く聞こえない
といった点がレコードの魅力だと語ります。
そんな好きなバンドマンたちの影響をモロに受け、私がレコードに興味を持ち始めたのは約6年前のこと。
当時高校生だった私にとって、レコードプレーヤーは高額なもので、興味本位で購入できるものではありませんでした。
しかし現在、レコード文化は変化を遂げています!
アナログ盤リバイバルということで、様々なアーティストがレコードでも新曲をリリースするようになり始めました。
それをキッカケに若者がレコードに興味を持ち始めた結果、お手軽に購入できるレコードプレーヤーが多数登場し、ごく当たり前のように販売されている世の中になったのです!
これはもう波に乗っかって、レコードライフを始めるしかないですよね???
と、いうことで…
ディスクユニオンさんに来ました!!
音楽好きなら1度は足を運んだことがあるのではないでしょうか。
レコード初心者の私がよりレコードを楽しむためには、やはり専門の知識が少しでもあった方が心強いというものです!
間違った選択をしないように、また、貴重なレコードをダメにしてしまわないように、今回はこちらでガッツリお話を聞くことにしました!
いつもはCDの買い取りだったり、中古のレア商品発掘だったりでお世話になっている私ですが、今回は新たな領域に足を踏み込みますよ!
ご協力いただいたのは、新宿店店長の小林さん。
では早速、よろしくお願いします!!!
目次
① 初心者が購入するのにオススメのプレーヤー
② レコードの魅力、コレクションしたくなる要素
③ レコード/プレーヤーを扱う上での注意点
④ 音の指標になる1枚?
⑤ 番外編:面白い商品みつけた
⑥ おまけ
① 初心者が購入するのにオススメのプレーヤー
- 爆音ぶた花火
- まずは『ただレコードが聞ければ良い』という、いわゆる興味本位でプレーヤーを購入する場合にオススメのプレーヤーを教えていただきたいです!
- 小林さん
- そういった方には、コチラの商品が人気ですね!
え、7,980円!?
真っ先に目に飛び込んできたのは、その価格の安さ。
いまやレコードプレーヤーは、1万円をきって購入できるようになったのです!
しかもスピーカーが内蔵されているので、難しいセッティングをする必要もありません。
これ1台で、すぐにでもレコードが聞けます!!
- 小林さん
- こちらのプレーヤーにはUSBを接続できる端子があるので、レコードの音をPCに取り込むこともできるんですよ!
なんて近代的なんでしょう…驚きました!
小林さんの話によると、このような商品が登場し始めたのは約2年ほど前とのこと。
『レコードの音の良さに気付いた若者が、すぐに手を出せるプレーヤー』の需要が高まったと同時に、『音楽の持ち運び文化』にも対応したのが、このような商品というわけですね!
ニーズに応えまくり、まさに便利でお手軽な1品です!!
さらに深く音を楽しむには?
- 爆音ぶた花火
- ここからワンアップするのであれば、どのような機器を購入するのが良いのでしょうか?
- 小林さん
- 方法としては
・外付けスピーカーを接続する
・カートリッジを交換できるプレーヤーを購入する
この2つですね
- 外付けスピーカーを接続する
内蔵スピーカーも、価格の割に悪いものではありません。
しかし、やはり限度ってものがあります。
レコード再生時に関わらず、イヤフォンやスピーカーにこだわりを持つ方は多いですよね。
レコードの音をより良い状態で出力するのであれば、外付けのスピーカーを購入して繋ぐことをオススメします!
ご自宅にコンポ等のある方は、すぐにでもワンアップできますし、手頃で簡単です◎
もしくはヘッドフォンを繋ぐこともできるので、こだわりのものを接続するのもアリですよ!
- カートリッジ(針の種類)を変えられるプレーヤーを購入する
みなさんご存知だとは思いますが、レコードは溝の入った大きい円盤型のものです。
その溝に針を滑らすことで音を拾えるのですが、滑らす針によっても音が変わってきます。
ちなみに針はこれ
見えますでしょうか。
トゲくらいのサイズしかありません。消耗品です。
カートリッジ部分にあたる太い線を伝って、針が拾った音を届けられる仕組みになっています。
針は価格が高いほど良い音になっていくのは勿論なのですが、針ごとに拾ってくる音の特徴も異なっており、いわば自分好みの音のカスタマイズができるアイテムなのです!
しかしスピーカー内蔵型のレコードプレーヤーの場合、対応しているカートリッジが1種類しかなく、必然的に対応針も1種類になってしまいます。
以前はスピーカー内蔵かつカートリッジ交換可のプレーヤーがあったそうなのですが、現在は入手困難なのだそう。
つまりは、自分好みの音のカスタマイズができないわけです。
「ただレコードが聞ければいい」という方であれば問題ないのですが、音にこだわりたい方や聞き比べをしたい方は、『今後の楽しみを増やす』という意味でカードリッジの交換ができるものを購入するのがオススメです!
ちなみに、カードリッジはこのように販売されています。
自分でネット検索をするのも良しですし、店員さんに希望の音を伝えて紹介してもらうのも良しですよ!
私はどのプレーヤーを購入しようかなーと考えましたが、やはりカードリッジの変えられるタイプは少しお値段が高めだったので…まずは初心者向けプレーヤーを購入して、スピーカーを外付けしようと思います!
② レコードの魅力、コレクションしたくなる要素
- 爆音ぶた花火
- レコードとCDの違いって何なのでしょうか。その魅力となる部分をお聞きしたいです!
- 小林さん
- まずは音ですよね。
CDは1つ1つの音が、良くも悪くもハッキリ分かれて聞こえます。
しかしレコードでは1つに混ざって聞こえるんですよ!
小林さんは「ホワンと丸まった深みのある音」という表現の仕方をしていましたが、たしかにその通りでした。
それぞれの音が自然に交わっていて、CDよりもライブ感があるように私には聞こえました!
耳コピをされる方にとっては辛いのかも…なんて思いましたが、音を「個」ではなく「全」で聞けるあたりに、加工されていない「本物さ」を感じられます。
音に奥行きがあり、身体に馴染んでいくような気持ち良さがありますよ!
- 小林さん
- あとは見たとおり、ジャケットの大きさですね。
飾るだけでも絵になるでしょ?
たしかに「ジャケ買い」したくなる理由もわかる…!
レコードを飾る人向けのアイテムも販売されているので、絵画や写真を飾るのと同じ感覚で、いわゆるインテリアやアートの1つとして楽しむことができますよ!
- 小林さん
- ジャケットの大きさだけでなく、注目する点は他にもありまして。
例えばこの作品を見てみてください。
同じ作品ではあるのですが…
- 爆音ぶた花火
- あれ、写真の切り取り箇所が違う!
(写真ではわかりづらいけど)色味まで!
- 小林さん
- そうなんです。
同じ作品でも、プレスされた工場やメーカーによって違いが出るんですよ!
実はジャケットだけでなく、レコードに貼られたラベルや、音にまで違いが出てくるのです!
この作品で言えば2つの工場で製造されており、「UK盤」「US盤」と工場の所在地で呼び分けされています。
音の違いは作品によっても異なりますが、ジミーペイジ&ロバートプラントの「ノー・クォーター」という作品であれば、UK盤は低音がよく響き、US盤は全体的にハリと勢いがあるように聞こえました。
また工場の違いだけでなく、レコードの音の良さは「カッティング(レコードを切り取る)技師の技量」によっても変わってくるとのこと!
むしろ技量が全てと言っても過言ではありません。
現在はレコード全盛期(1980年代)の時のような技量を持っている方は少なく、レコードをリリースしても音質が悪い場合が多いのだそうです。
- 小林さん
- 音に関して深掘りすると、「オリジナル盤」と呼ばれているものは総じて最も音質が良いと言われています
書籍にはよくありますが、レコードにも「初盤」「再発盤」が存在するのです。
「オリジナル盤」とは、いわゆる初盤のことを指します。
古い作品になると、オリジナル盤の中にも「ファーストプレス」「セカンドプレス」といったものが存在し、「オリジナル盤のファーストプレス」が最も高音質になると言われています。
レコードマニアはオリジナル盤のファーストプレスにこだわる傾向が高く、物の価値的にも高額になるそうです。
オリジナル盤かどうかを確認する方法としては、発売年月や規格番号、バーコードで判断できます。
またファーストプレスかどうかを見分けるには、レコードの盤面に刻印されているマトリックスの番号(シリアルナンバーのようなもの)を確認することで判断できるとのこと。
オリジナル盤の音質が最も良いとされている理由は、何も加工されていない、元となる音だからです。
再発盤はオリジナル盤の音を使って作った複製盤・加工盤にあたるため、音が劣化してくるというわけ。
しかし、全てのオリジナル盤が最も良い音をしているとは限らないそうです。
それは先にも記載したように、カッティングした技師の技量が影響するため。
このような場合は、いわゆる「リマスター」といった加工・修正作業を施した物のほうが高音質になり、価値も高いそうです。
目当ての作品がある場合には、事前にネット検索で情報を仕入れてみるのもアリかもしれませんね!
ちなみに、リマスター盤で評判の高い会社はANALOGUE PRODUCTIONとQuality Record!
迷った時は、このロゴを頼りに購入するのも1つの手です。
- 小林さん
- 音に違いが出るという意味では、シングル盤とアルバム盤でも変わってきますね。
レコードには33回転のものと45回転のもの(と78回転のもの)があります。
この回転数が多いほど「針が溝を進む長さ」も長くなるわけですが、目的は収録時間を伸ばすことではなく、回転速度をあげることなのです。
つまりは「同時間での回転数が多くなる=音の密度が高くなる」ということ!
シングル盤の場合は収録時間が短いため、溝を多めに進んでも盤の面積には余裕があります。
しかしアルバム盤の場合は収録時間が長いため、節約して溝を進まなくてはならないわけです。
要約するとシングル盤は45回転、アルバム盤は33回転となり、シングル盤のほうが音の密度が高いということになります!
目当ての1曲がある場合には、シングル盤で聞きたくなってしまうのがマニアの心。
ちなみにこの「溝」について説明すると、曲の分かれ目(次の曲の頭にあたる部分)には目印として太い線が引かれています。
レコード初心者の私は「感覚で針を合わせているのかな…」とばかり思っていたのですが、そんな達人技は必要ありませんでした!
ご安心ください(笑)
レコードをコレクションしたくなる理由まとめ
- CDと違って、楽器ごとの音が1つに交わって聞こえる
- ジャケットが大きい(見た目も良し)
- 製造・販売元によって違いが出る
- 製造時期によっても音が変わる
- レコードの回転数によっても音が変わる
音について更に深掘り
レコード主流の時代に作られたレコードは、レコード専用にレコーディングされた音が用意されています。
その音をCDにした際には、やはり拾えきれない音も存在するわけです。
ですから、若い人がレコードを初めて聞いた時には「何この音!ぜんぜん違う曲に聞こえる!」という反応になりがちです。
というか、私もそんな反応をしていました(笑)
最近はリマスター盤が発売されている作品もありますが、大半の作品でCDとの音の差を実感できるはずです。
特にCDが出始めた頃に関しては、CD用の技術が発達していません。
レコードと比較した際に、圧倒的に音が悪かったそうです。
一部の例外を除いて、CDは古い作品になるにつれ価格が下がっていきますが、レコードは年月が経っても価値が下がりません。(もちろん保存状態にもよりますが)
それは音が劣化することなく、何十年前に録音された音がそのままの状態で聞けることにあります。
古い作品が古く聞こえず、その場で演奏しているかのように、生きているように聞こえるのです!
では、現代リリースされている新しい作品は?
最近は新曲をレコードでもリリースするアーティストが増えてきました。
手法としては
- CD用に録音したものをアナログ用に加工している
- CD用とアナログ用で2種類の音を用意する
この2つがあるそうです。
後者はこだわりのある人で、音質も高くなる傾向にあります。
ただし先にも記載したように、レコードはカッティングする技師の技量が音質を左右します。
日本で言えば、現在この作業をできる工場は1か所しか存在しないそうです。
レコード全盛期の時と違い、アナログ盤をリリースしても音があまり良くない…なんて場合も多いかもしれませんね。
ちなみに甲本ヒロト氏(元:ザ・ブルーハーツ、ザ・ハイロウズ。現:ザ・クロマニヨンズ)は、こんなことを語っていました。
僕たちは普段から、楽しみとしてアナログを聴くんですよ。だから、CDはつくらなくてもいいんですけど、CDほしがる人がいっぱいいるから。僕は聴かないんですけど。だから、「CDも」出してます。
僕らのCDは、まずアナログ盤をつくって、それをレコードプレーヤーでかけるんです。そこからCD-Rに落とす。そうやってつくってるんですよ。皆さんがCD屋さんで買うやつは、アナログのダビングものです。
引用元:ヒロト&マーシーのあふれるアナログ愛 あの名曲に隠された誕生秘話 – withnews(ウィズニュース)
もの凄いこだわりとアナログ愛…!
これは確実に、CDの音質の方が悪くなるパターンのやつです!(笑)
③ レコードを扱う上での注意点
- 爆音ぶた花火
- レコードはすぐに割れるから大切に扱わなきゃいけない!なんて話を聞いたことがあります。
とは言っても、具体的にどうしたら良いのかわかりません…教えていただけませんか?
- 小林さん
- レコードは意外に丈夫なので、そんなにすぐ割れませんよ!
落としたりしたら別ですけど…。
それよりも、他に手入れをしてあげなくてはならないことがあります。
レコードは静電気が起きやすく、それが原因でホコリを引きつけてしまいます。
静電気やホコリの溜まったレコードは、再生時に「パチパチ」といった音を発生させてしまう原因となるため、盤面の掃除をしてあげる必要があるのです。
ディスクユニオンさんでは、クリーニング道具だけでもこんなに品揃えがありました!
液剤を使ってしっかり汚れやゴミを取り除いてあげるも良しですし、気になった時にサッと表面を拭いてあげるだけでもOKです。
再生時についてしまうホコリや汚れの気になる方は、プレーヤーにダストカバーが付いたタイプを購入すると安心ですね!
またレコードをしまっておく内袋も、掃除をしたら変えてあげましょう。
というのも、内袋が静電気を発生させる原因になるためです。
盤だけきれいにしたところで、内袋には蓄積した静電気やゴミが残っています。
その袋に再度レコードを戻してしまったら、掃除の意味もなくなってしまいますからね…
レコード購入時に付属しているようなビニールタイプのものは、特に静電気を発生させやすいそうです。
定期的にレコードを聞かれる方であれば全く問題ないのですが、長期保管をされる方の場合だと、まれにレコードにビニールが貼り付いてしまうこともあるのだとか…
内袋の素材に関しては好みが分かれるそうなのですが、レコードを取り出す機会の少ない方は紙素材の内袋を購入するのが主流のようです!
内袋だけでも種類がたくさんあるので、自分好みのものを見つけてみてくださいね。
また、はじめの方にもチラッと記載したのですが、プレーヤーの針は消耗品です。
300時間ほど再生したら、交換する必要があります。
針が削れてなくなってくると、雑音が多くなり聞けなくなってしまうのだとか…レコードを悪くする原因の1つにもなるのです。
また針先にゴミが溜まったら、様子を見て掃除してあげましょう。
特に保管期間の長いレコードの溝には、ゴミがたくさん溜まっているため汚れやすいです。
針先の掃除の際の注意点としては
- あまり手で触りすぎない
- クリーニング剤をつけすぎない
この2つが挙げられます。
理由としては、針を傷つけてしまうからです。
昔は液剤をブラシにつけて掃除してあげる方法しかなかったそうですが、最近はジェルタイプの簡単なものが販売されています!
これでしたら針に直接触る必要が無いため、初心者でも安心ですね!
ジェルの上に針を2,3度、ポンポンと置いてあげるだけで汚れが取れます。
さらに、盤のゆがみにも注意が必要です。
盤の形が変形してしまったら、そのレコードはもう聞けないものになってしまいます。
というのも、プレーヤー上でうまく回らなくなってしまい、針がしっかりと溝をなぞってくれなくなるからです。
多少の変形だったら聞けるそうなのですが、レコードはCDと違って買い直すことが困難なもの…中古品だと特に、次にいつ出会えるかわかりません。
汚れは掃除すれば元に戻りますが、盤の歪みや傷は元に戻りませんからね…
レコードをダメにしてしまわないように、垂直に立てて保管してあげましょう!
盤が反ってしまう原因としては、レコードを斜めの状態で長期保管したり、重みを加えてしまったりすることにあります。
ですから棚や箱に入れて保管する際には、隙間をなるべく作らないようにする必要があるのです。
平積みも避けて、ブックエンドや雑誌などを使って垂直を保ってあげましょう。
上記よりは緊急度が低めですが、保管環境にも気を使ってあげる必要があります。
レコードは湿気が多いとカビやすく、音に悪影響を与える原因の1つにもなります。
普通に部屋で保管する分にはあまりカビも生えないそうですが、押し入れなどで保管する場合には、乾燥剤を使ってあげたほうが安心です。
部屋で保管する場合にも、定期的に空気の入れ替えはしてあげましょう!
またレコードのジャケットは紙素材なので、汚れや傷がつきやすく、日焼けもします。
ビニール素材のジャケットカバーをしてあげたほうが安心ですが、そのカバーも長期利用すると塩ビ焼けの原因になります…
ジャケットが真っ白になってしまわないように、様子を見て交換してあげたほうが安心ですね。
と、レコードを守るためには割と手間がかかります。
しかし、それよりも愛情が上回りますからね!自分の子供のように可愛がってあげてください。
レコードを扱う上での注意点まとめ
- ホコリや汚れは大敵。静電気に注意
- 針は消耗品。掃除をする際も注意が必要
- 盤反りは絶対に避けること!垂直に立てて保管
- 湿気や日焼けを気にすること
④ 音の指標になる1枚?
小林さんゴリ推しの1枚。シェルビィ・リンの「Just a Little Lovin’」、リマスター盤!
なんとこの作品、オリジナルよりもリマスターの方が音がいいと評判のものなのです。
むしろオリジナル盤は音が良くないと評判なのだとか…極まれにある1枚が登場しました(笑)
小林さんオススメの1枚であると同時に、多くのレコードマニアが音の指標の1つとしている作品でもあるのだそう!
具体的にはスピーカーを買い換える際に、このレコードの録音を持参して試聴するのだとか。
ボーカルはもちろんのこと、音の余韻や広がりがよくわかり、無音部分の暗闇感が抜群に再現されています!
ちなみにリマスター盤が発売されたのは2008年(33回転盤)と2014年(45回転盤)とのことで、比較的最近のものとなっています。
現在も在庫切れの心配がなく、新品で購入できますよ!
レコード初心者の方だけでなく、レコードマニアの方にとっても、1枚持っておきたい作品になるのではないでしょうか。
⑤ 番外編:面白い商品みつけた
先ほど紹介したレコードプレーヤー以外に、用途や見た目の面白さに特化した商品もあるのですよ!
例えば、こちらのプレーヤーたち。
なんと持ち運びができるのです!
電源に繋ぐタイプのものもあれば、充電式のものもありますよ。
家族と兼用で気軽に使えたり、外に持ち運んで友達とレコードを楽しんだり…幅が広がりますね!
欠点としては「音が小さめ」という点が挙げられますが、スピーカーを接続できるのであまり気にならないかもしれません。
その他にも、ネットではこんなものが購入できます!
見た目も可愛い、小さくて手軽な商品ですね!
おもちゃ感覚で集めてみたくなります。
⑥ おまけ
実はこの取材をするにあたり、実家に眠っていた父親のレコードを持参していました!
父親のレコードにはどのくらいの価値があるのか…もしかしたらお宝が眠っているかもしれないという期待もあり、査定していただいてみました。
気になる結果を先に発表してしまうと、全体的に50円程度!(笑)
理由としては、レコードが最も普及していた1980年代に発売された作品が多く、状態も”良い”とは言えなかったためです。
しかし、1枚だけ「もう少しでお宝だった」という作品があったので紹介しておきますね。
スリー・ドッグ・ナイトの「CAPTURED LIVE AT THE FORUM」です!
こちらの商品の場合は、状態が良い上に帯が残っていれば3,000円、その中でも盤が赤いものは5,000円の買取値が付くのだそうです!
ちなみに父の場合は状態がもの凄く悪く、帯も残っていなかったため100円でした(笑)
作品にもよりますが、レコードの買取値が高くなる傾向として
- レコードの数自体が少ない
- レコードが普及する前の1960~70年前半の作品かつオリジナル盤
- 国内盤であれば帯付きで数が少ない
など、他にも様々な条件によって変わってくるとのこと。
面白いもので、帯文化というのは日本特有のものなのだそうです。
海外の作品にはCDであっても、帯の付いていないものがほとんどなのだとか。
外国人観光客の方が帯付きの商品を求めて来店することもあるそうですよ!
日本と海外の違いといえば、現代で言う「ダウンロード文化」とも共通する部分がありますね。
海外の方はダウンロードでしか音楽を購入しない方がほとんどになっていますが、日本人はなんだかんだでCDを購入しています。
理由としては「データが消えてしまったらどうしよう」「聞かなくてもコレクションしておきたい」「手元にないと寂しい」「買ったぞ!という満足感や充実感が欲しい」といったものが挙げられると思います。
目で見て手で触って、その”モノ”が手元にあることを実感したいという、日本人の「パッケージを大事にする心」と結びついているような気がしますね。
値段的な価値はなかった父のレコードですが、”モノ”として残っていたことにより、30年の時を経て娘の私にも同じ音を届けてくれました。
多少の傷や汚れはありましたが、音質にはまったく問題なく、とても格好いい音を鳴らしてくれたのです!
当時の父の興奮だったりを何となく感じることができて、鳥肌がたつほどの感動を覚えました。
なんで30年もこのレコードを眠らせていたのか…本当に勿体無い。
取材の後、久しぶりに父にメールしている自分がいました(笑)
レコード初心者の方もそうでない方も、家に眠っているレコードであれば、1円のお金を使うことなく感動の音と出会えますよ!
レコードが家に眠っていない方でも、当時のものを1,000円ほどの価格で購入することができます。
パッケージすら買わなくなったダウンロードの時代だからこそ、みなさんに気付いてもらいたい音があるなと感じた時間でした。
「パッケージを大事にする心」、なくさずに大事にしていきたいですね!
よーし、私もレコードプレーヤーを買いに行くぞー♪
おしまい。
ご協力ありがとうございました!
ディスクユニオン 新宿2F CD・レコードアクセサリー館
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