これは引きこもりのキモオタが
「メルカリ アッテ」を用いて友達をGETし、
なおかつ彼氏を手に入れることはできるのか?
ということに真面目に挑戦してみた実話である。
――――――――――――
プロローグ
みなさん、突然ですが友達はいますか?
もっと踏み込んで、恋人はいますか??
私はというと、友達と呼べる人は両手に収まってしまうほど人数が少なく、恋人なんて作るのを諦めてしまいました。
過去の恋愛を引きずること約1年半、気付けばジャニーズへの愛が深まってしまった、どこにでもいる24歳のOLです。
休日は家から一歩も出ず、好きなものにドップリ浸かります。
そんなニヤニヤしている時間が最高に幸せだと感じているのですが、最近、世間の目が厳しいんです…
会社の同期からは
「いつまでも過去を引きずってないで、新しい恋愛を始めようよ!」
「ジャニーズの団扇を噛むなんて重症…こっちの世界(現実)に戻っておいで?」
「一生このままで良いの?年齢考えな??将来が不安になることはない???」
なんて声をかけられ…
Twitterを開けばこんな感じ。
出会い系アプリ、占い、結婚式場予約などの広告が溢れ、見事にターゲティングされる毎日…
おい、いいかげんにしろやてくれないかな(^ω^#)?
内心、「このままじゃいけない」ってことくらい自分でもわかっています。
だけど今の生活が楽しいんですもん、抜け出せないじゃないですか…
きっかけは突然に
そんな私はよく、好きなアイドルの古いグッズを手に入れるために、オークションサイトやフリマアプリを覗いています。
ヤフオク!やメルカリが定番だと思うのですが、最近は相手と直接会って取引をするサービスもありますよね。
有名どころだと「ジモティー」。
ご近所さん同士で取引するということで、送料や物のサイズを気にせず、気軽に手渡しできるのが魅力です。
私の周りでは「引越しの時に役立った」なんて話をよく聞きます。
同様に「メルカリ アッテ」というサービスがありますが、ここで私は驚きの投稿を発見してしまったのです。
「一緒に相席屋行きませんか」…???
そう。【物】の取引だけでなく【人】の取引(友達募集)も行われているのです。
探せば探すほど出てくる「友達募集」の投稿。
しかも相席屋に行くとなったら、恋人GETも狙ってるってことですよね??
なんてチャラい世界なんだ。
普段の私だったら絶対に踏み込まない領域ですが、相席屋といえば女性はタダ飯…!
タダ飯はいただきたい…だけど1人じゃ行けない…
友達ほしい…欲しいよう…
こうなったら勇気をふりしぼって、新しい自分になってみようじゃないか!!!
全力で「友達募集」
そうと決まれば、さっそく友達をGETするためのプロフィール作成です。
【すべては第一印象で決まる】なんて言われているので、顔写真は重要ですよね。
若者文化には疎い私ですが、精一杯のノウハウを身につけて自撮りに励みます。
そして出来上がった自撮り写真がこちら。
おお、いいぞ。もの凄く盛れている。
ちなみに普段の私と比べるとこんな感じ。
全力で別人だ。
最近の若者はこうして詐欺写真を載っけているのだな…と、ネット社会の恐ろしさを改めて実感しました。
写真が準備出来たら、自己紹介文を記入します。
全力で出会い厨の雰囲気が漂っている…
やれば出来るじゃん。
あとは「友達募集」の投稿をして、他の人からの応募を待つのみ!
これで完璧。準備万端だ!
友達できるかな?
さて、緊張の待ち時間です。
応募はくるのかな…なんてドキドキしていたのですが、その瞬間は思いのほかすぐに訪れました。
なんと
投稿して6分で
「いいね」GET
早い…早すぎる。
後々気付いたことですが、どうやら「相席屋」というキーワードで通知設定をしている人がいたようです。
しかしその時の私は、通知設定ができることを知りませんでした。
「タイムライン監視」ならぬ「友達募集ウォッチャー」がたくさんいる世界なんだ…と、ただただ驚くばかり。
結果どうなったかというと、募集時間4時間半で応募が2件と「いいね」が4件。
こんな短時間で友達候補が2人も集まるなんて…しかも「年齢不問」で募集したのに、2人とも25歳という奇跡。
インターネットとは物凄い世界だ。
さらに驚くことに、応募してきてくれた2人は取材にも同意してくれたのです。
いくつか条件を出したのですが、「顔がバレなければOKですよ!」なんて優しい回答をくれました。
世の中、捨てたもんじゃないな…
その後、1人の人は都合が合わずキャンセルになってしまったのですが、もう1人の人とは相席屋へ行くことが決定しました!
LINEのIDも交換して、スタンプなんかも送っちゃったりして、気分はもう友達そのもの。
あとは当日を楽しみに待つだけだーっ(^ω^●)♪
そして迎えた緊張の日
さて、いよいよやってきた待ち合わせの日。
私は相手の顔を知らない状態だったので、それはもうドキドキでした。
「ネカマ」「ネナベ」なんて言葉があるくらいです。
もしかしたら男性が来るかもしれない…
ちゃんとした女性が来たとしても、明らかに系統違いで話が合わないなんてことになったら?
ただただ沈黙が怖い…
またその逆も然りで、相手に嫌われてしまったらどうしよう…
そんなことを考えていた時です。

- ???
- あの、ばくぶたさんですか…?
はっと顔を上げた次の瞬間
※顔出しNGにつきイメージ画像でお届けします
嘘だろ、神美女大天使様が私を見つめている…!
タレントで言うなら、ホラン千秋さんのような見た目でしょうか。
こんな素敵な出会いあります?
違う意味でドキドキしながら、よろしくお願いしますと挨拶をしました。
せっかくなので話を聞いてみる
会ってすぐさま「相席屋に行きましょう!」ではあまりに不自然なので、まずはお互いを知り仲を深めるという意味でも、2人でお茶をすることに。
ホランさん(仮)はなぜ私の投稿に応募してくれたのだろう?
いろいろと気になって仕方なかったので、質問してみることにしました。

- 爆音ぶた花火
- まず率直に、私の投稿をどうやって見つけたんですか?
普段からこういう投稿を検索しているのでしょうか。

- ホランさん(仮)
- いえ、たまたまです!
最近は自転車を求めてメルカリアッテやジモティーを毎日のように眺めているのですが、「相席屋」という文字を見て、ふと友人のことを思い出したんです。友人は今ダイエットをしていて、減量に成功したら一緒に行こうと誘われていて(笑)
「下見に行ってきて!」なんてお願いをされていたなーと。

- 爆音ぶた花火
- なるほど、そんな約束をしていたんですね(笑)
たくさん投稿のある中、私の投稿に応募しようと決意した要因は何だったのでしょう?

- ホランさん(仮)
- 決め手は顔写真ですね!
やっぱり相手がどんな人かわかった方が安心できます。特にジモティーなんかを見ると怪しい投稿が多くて…
眺めてる分には面白いんですけど、いざ応募しようとなったら怖すぎます。
え、ジモティーの方が怪しい?
そう聞いて検索してみると…
メルカリアッテと違って掲示板形式になっているからでしょうか。
投稿の数も幅も広く、まるで呟きのような内容まで出てきます。

- 爆音ぶた花火
- でも、なんでメルカリアッテで自転車を探してるんですか?
やっぱりサイズが大きい商品だから?

- ホランさん(仮)
- そうですね、サイズ的に手渡しの方が受け取りやすいというのはあります。
普段は洋服を購入することが多いので、メルカリやフリルの方を活用していますよ!

- 爆音ぶた花火
- 自分で出品なんかもしたりするんですか?

- ホランさん(仮)
- ハンドメイドとまではいかないですけど、私は一応デザイナーなので「名刺を手作りします」といった募集はしてますね

- 爆音ぶた花火
- デザイナー、かっこいい!
ちなみに今回のように、メルカリアッテによって繋がった人はいますか?

- ホランさん(仮)
- 過去に1回だけ、友達募集を目的とした投稿に応募したことがあります。
その時は実際に会うのではなく、「LINEのトークグループで一緒におしゃべりしませんか?」といった内容でした。

- 爆音ぶた花火
- そんな投稿もあるんですね…!
面白い世界だなあ(笑)
そんなことを話しているうちに、すぐにホランさん(仮)と打ち解けて仲良くなってしまいました!
共通の趣味があることも発覚して、本当に気が合いすぎてビックリ。

- 爆音ぶた花火
- ちなみに今回、メルカリアッテのプロフィール写真をかなり詐欺ったのですが…実際に会ってみてどうでしたか?

- ホランさん(仮)
- え、全然詐欺じゃないですよ!
見かけた瞬間に「この人だ!」ってわかりましたもん!

- 爆音ぶた花火
- (ありがとうマジ天使…!)
いよいよ戦いの場へ
時刻は17時。
インターネットで検索すると、相席屋は2時間待ちが普通だと書いてありました。
そんなに並ぶのなら早くお店に行かなくちゃ!と、開店に合わせて向かってみたのですが…
誰もいない。1番乗りだ(笑)
もの凄く気合いの入っている2人組に見えて相当恥ずかしかったのですが、席に座って相席相手を待ちます。
しかし待っても待っても男性が来ず…1組目が現れたのは30分後くらいでした(笑)
その後も男性の来客は少なく、ホランさん(仮)とのサシ飲み状態が続きます。
ようやく混雑してきたのは、来店から2時間後の19時くらいでした。
相席する男性みんなから
「私とホランさん(仮)が初対面とは思えない」
「もう5年くらい友達のように見える」
なんて言われて、2人でニヤニヤ。
「女性は何時間いても料金が0円」という気持ちからダラダラしてしまって、なんと気付いたら滞在時間は7時間に(笑)
相席相手はというと
- 大学4年生の2人組(しかも2件目)
- 時の流れがゆっくりな男性とSっ気ある会社の先輩
(これが男女だったらお似合いってくらい見てて癒やされた) - 関西出身の幼なじみ3人組
(見た目と違ってもの凄く真面目な仕事をしていた) - キャバクラに飽きて素人を求めに来たおじさま2人組
(仕事のアドバイスをしてあげたら喜ばれた) - 北海道出身の不死身すぎる男性とその友達
(なぜ生きてるのか不思議。奇行が多すぎる) - 仙台から出張中の男性とその同期男性
(朝から仕事だったらしく、すごく眠そうだった。東京観光らしい)
といった全部で6組。
どの人たちも本気で出会いを求めに来ている様子ではなく、私達と同じように「気になってたから来てみた」といった雰囲気でした。
LINEのIDを交換したのは3人で、名刺をお渡ししたのは1人。
みんな「またダラダラ仲良く飲もうねー!」といった感覚でした。
そして別れの時…
時刻は24時過ぎ。
ついにホランさん(仮)とのお別れの時間です…
この頃には本当にホランさん(仮)のことが大好きになっていたので、今後また会えるか心配で、寂しくて仕方ありませんでした。
だけどきっと大丈夫!
一緒にライブに行く約束もしたし、LINEでも繋がっている!!
いつでも連絡とれるし、自宅も近いし、ずっと仲良くしていられるよね…?
まとめ
まあ今回の挑戦をまとめますと…
「あわよくば恋人をGETしたい」なんて思っていましたが、それは無理な話でした(笑)
だけど本当に良い友達ができたので幸せです…♥
「インターネットでの出会い」というと私の中では割と悪いイメージがあったのですが、そんなこともないんだなーってことに気付かされました。
もちろん、こんなに毎回うまくいくとは思ってもいませんが、たまには飛び込んでみるのも面白いかもしれないです。
ただし、この記事を読んで「私も試してみようかなー」と思ったそこのあなた。
危険なケースもゼロではないと思うので、個人情報を教えすぎないなど最低限の注意はしてくださいね!
とにかく安全第一で、みなさんも挑戦してみてはいかがでしょうか?