せどりで目標金額を稼ぐための指標となる「利益率」。さまざまなビジネスでも大切な指標ですが、利益率が高い商品だけを仕入れていくだけで稼げるのでしょうか。せどりで利益を上げるためには利益率以外にも大切な指標があります。
今回はせどりの利益率についてご紹介していきます。
利益率とは
利益率とは、売り上げに対する利益の割合のことです。利益率は物販ビジネスにおいて、キャッシュフローを安心して回していくための重要な要素といえます。
売り上げ金額がいくら高くても経費がかかりすぎてしまうと、仮に商品が売れても得られる利益が少なく意味がありません。最悪の場合、キャッシュフローが回らないなどのリスクに繋がるリスクも高いです。利益率を管理することは、せどりを安定的に続けていくためにも必須事項だと言えるでしょう。
利益率の計算
利益・利益率の算出方法は、以下の計算式の通りです。
■利益
■利益率
例えば、6,000円で仕入れた商品を10,000円で販売したと仮定します。
差し引くと4,000円残りますが、その差額が全て儲けになる訳ではありません。手数料や送料などの諸経費で1,000円かかった場合、利益は3,000円・利益率は30%となります。
この割合が低くなればなるほど利益率が低下し、儲けが少なくなるため販売方法や経費を抑えるなどの対策が必要になります。
せどりの利益率の目安
せどりの利益率の目安として一般的な割合は、新品で20%、中古品であれば30%の利益率が理想的だといわれています。新品は中古品と違いコンディションも良く、検品の手間も省けて返品のリスクも少ないため、仕入れ後すぐに売れてしまえば20%前後の利益率でも損失を生みづらいとされています。
利益率は20%〜30%が理想的ですが、初心者の場合や資金が少ない人はまずは10%〜15%で設定し、最終的には安定して30%の利益率を目指す方がよいでしょう。
店舗せどりと電脳せどりでは利益率が異なる?
電脳せどりは利益率が低いと言われていますが、店舗せどりとの違いには何があるのでしょう。電脳と店舗せどりで商品を仕入れるメリットデメリットを見ていきましょう。
店舗せどり
■メリット
- 実際に現物を確認できる
- レアな商品を見つけやすい
- 送料がかからない
■デメリット
- 各店舗を回るので疲れる
- チェーン店でも地方だといい商品がない
- せどりを禁止の店舗では仕入れにくい
- 移動の際の交通費がかかる
実際に自分で目利きができる店舗せどりは、利益率の高い商品も見つけやすいというメリットは大きいです。店舗せどりは自分で持ち帰れば送料はかかりませんが、何店舗も回れば時間も体力も消耗し交通費もそれなりにかかるため、それらも加味しながら仕入れをする必要があるでしょう。
電脳せどり
■メリット
- ネットで仕入れから販売までできる
- 全国どこにいても商品を仕入れられる
- 仕入れの時間を気にしないでもよい
■デメリット
- 送料がかかる
- 商品のコンディションを確認しにくい
- すぐに商品が届かないこともある
電脳せどりは地方に住んでいても、仕入れから販売までを一括で行えるメリットは大きいです。しかし実際に商品を手にとれないため、手元に届いたら傷が付いていたり動かなかったりというリスクもあるでしょう。送料がかかれば経費が増え、利益率が下がるデメリットもあります。
電脳せどりはライバルも多いため、常に商品のリサーチはしっかり行い、こまめにサイトをチェックすることが、利益率が高い商品を見つけるためには必要になります。
店舗せどりと電脳せどりどちらの方が利益率が高い?
店舗せどりと電脳せどりの利益率は仕入れの際の条件次第で変わるため、どちらが高いとはいい切れません。仕入れと販売を繰り返しながらせどりを続けることで、自分なりにコツが掴めてくるでしょう。
店舗と電脳それぞれのメリットデメリットを活かし、それぞれを使い分けながら、自分に合ったせどりのやり方を極めることが大切です。
せどりの利益率を上げる方法
せどりで利益を出すために、利益率の高い商品を仕入れること以外にも大切なことがあります。
回転率を上げる
回転率とは仕入れた商品が一定の期間内に、どれくらいのペースで売れたかを表す指数です。利益率が高い商品だからといっても売れなければ意味はなく、最終的に値下げなどを行った結果、売れたとしても利益に見合わないこともあります。
利益率を考えて商品を仕入れることは大切ですが、利益率が高い商品だから稼げるという訳ではありません。せどりは利益率だけではなく、回転率を上げることがとても大切なのです。特に仕入れにクレジットカードを使用している場合は、翌月か翌々月には支払いをしないとならないため、利益率だけではなく回転率を上げることが重要と言えます。
利益率だけで仕入れをしない
例えば利益率10%と30%の商品があった場合どちらを仕入れるかといえば、多くの人が30%の商品を仕入れるでしょう。しかし「利益3,000円の商品は月に1回売れる」に対し「利益は1,000円だが月に4回売れる」とでは、後者の方の利益率は高いです。
また、前章でもご説明した通り、仕入れる際は経費や手間も考慮して比べることも大切になります。利益率が低い商品でも回転率が高ければ、利益が低くても稼ぐことはでき、回収も早いためためキャッシュフローの改善にも繋がるでしょう。
仕入れ先の特徴を把握する
ポイントアップの日や割引をする日など、仕入れ先の特徴を知ることでお得に商品を仕入れることができます。
店舗ごとによるお得な情報は、SNSやホームページなどから知ることができます。せどりにを成功させるためにはリサーチは不可欠なものなので、情報をキャッチする感度を上げていきましょう。
せどりは利益率だけではなく回転率とのバランスが大切
利益率の捉え方を見直すことで、キャッシュフローもよくなり大量に在庫を抱えてしまうなどの仕入れの失敗も少なくなるでしょう。
利益率がどれだけ高くても回転率が悪ければ稼ぐことはできません。実践を繰り返していくうちにスキルや勘が磨かれていくせどりですが、安定的に稼ぐためには、ある程度の時間もかかります。
資金は有限ですので、なるべく早く結果を出したい人にセミナーの受講もおすすめです。専門的なスキルを持つプロの目線から、自分にぴったりのアドバイスを受けることができます。レベルに合わせて安定的にせどりで稼げるように導きます。