新一万円札はいつから発行される?どんなお札なのか解説します

新一万円札徹底解説 発行時期や革新的な新技術など!

新紙幣の発行が発表されてから数年が経ち、「実際にいつから流通するの?」と、気になる人もいるでしょう。

今回は福沢諭吉のイメージが植えつけられている一万円札のデザイン変更ということで、かなりの注目を浴びています。

2020~21年のNHK大河ドラマ「青天を衝け」でも、新一万円札の渋沢栄一がモデルのドラマが放送され、大盛り上がりでしたね!

そこで、新紙幣への変更理由やデザイン、新紙幣に使われる予定の革新的な新技術など、気になるポイントを解説します。

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新紙幣はいつから?

新紙幣は2024年7月から流通を予定しています。

新紙幣を発行する主な目的は偽造防止のため、日本銀行が数十年おきに発行していますが、今回は約20年ぶりの新紙幣となりますので、ワクワクしますよね。

では、新紙幣に変わるタイミングや変更されるお札の種類など、まずは新紙幣変更における情報を確認していきましょう。

2024年7月に流通予定

先ほどもお伝えした通り、新紙幣は、2024年7月前半を目途に流通予定です。

紙幣のデザインが変更されるのは、2004年以来20年ぶりであることから、多くの注目を集めています。

新紙幣の発行は、2019年4月9日に発表されていることから、流通までに5年の歳月が必要とされているのが事実です。

しかし、前回の新紙幣が発行された際は、発表から流通まで約2年程度であったため、今回はかなり余裕をもったスケジュールといえるでしょう。

発表から流通までに時間がかかる理由としては、以下の内容が説明されています。

  • 紙幣の印刷を開始するのに2年半程度かかる
  • ATMや自動販売機などの機器への対応準備に2年半程度を要する

流通にあたっては、日本銀行が用意した会場にて、ATMやレジなどの機器のテストを行います。

貸し出された紙幣を利用して、トラブルや障害が起きないように、入念にテストを繰り返していく予定です。

2023年度中には、30億枚の紙幣の印刷が予定されており、着々と準備が進んでいます。

新紙幣になるのはどの紙幣?

新紙幣に変わるのは、一万円札と五千円札、千円札の3種類です。

二千円札は流通量が少ないため、変更は見送られました。

肖像画には、以下の人物が採用されています。

  • 一万円札:渋沢栄一
  • 五千円札:津田梅子
  • 千円札:北里柴三郎

いずれも近代日本の発展に大きく寄与している人物です。

また、肖像画に採用される人物の選定には、以下の条件があります。

  1. 偽造防止のため、精密な写真を入手可能である
  2. 紙幣の肖像画とするにふさわしい品格の人物である
  3. 多くの国民に認知されており、業績も認められている

参考:財務省

肖像画を採用するには、より精密な写真でなければ偽造防止効果が十分に発揮できません。

そのため、肖像画に採用される人物は、写真技術が発展した明治時代以降の偉人が採用される傾向にあります。

新紙幣に変わる理由

昨今では、約20年に一度のペースで紙幣の変更が行われています。

新しい紙幣はデザインが変更されるだけでなく、最新の偽造防止技術が導入されてきました。

そのため、流通する際には、多くの手間や時間がかかる場合がほとんどです。

そこまでして新紙幣に変える理由としては、以下の内容が挙げられます。

  1. 偽造防止のため
  2. 消費を促すため
  3. 誰でも使い安い紙幣にするため

偽造防止のため

新紙幣に変える最大の理由は、偽造防止のためです。

令和元年〜3年の間に、偽の一万円札が年間2,000枚以上発見されています(参考:警視庁「偽造通貨の発見枚数」)。

偽札は、作るだけでなく、使用することも犯罪です。

しかし、本物と見分けがつかない精巧な偽札もあることから、知らずに犯罪に巻き込まれる恐れもあります。

そのような被害を防ぎ、安心してお金を使用するためにも、新紙幣への変更は欠かせません。

年々進化している偽造防止技術を導入して、より偽造しにくい工夫を施しています。

導入されている主な偽造防止対策は以下のとおりです。

  • ホログラムの導入
  • 高精細すき入れ
  • マイクロ文字 など

前回、変更されてからの約20年間で進化した高度な対策が採用されています。

経済効果が期待できるため

紙幣が変わることで、ATMや自動販売機などのさまざまな機器の変更が求められる場合がほとんどです。

それらの機器の改造や変更に関する需要が大幅に上がるため、経済効果が期待できます。

ところが、今回の新紙幣は寸法に変更はありません。

そのため、ハード面の変更は少なく、主にソフト面での需要が予想されます。

2019年時点の日本自動販売システム機械工業会の試算から、見込まれる改修特需は約7,700億円です。

しかし、実際には、キャッシュレス化が進んでいることから、銀行ATMが減少傾向にあり、この試算を下回る可能性もあります。

誰もが使いやすい紙幣にするため

現在使用されている紙幣は、外国人や目の不自由な人にとって、判別しにくいデザインとされています。

昨今は、誰もが使いやすいデザインが推進されているため、ユニバーサルデザインが重要視されているのが特徴です。

具体的には、以下の工夫が施されています。

  • 額面の数字を大きくする
  • 紙幣の色味をそれぞれ別にしている
  • 指の感触で識別できるマークの形を変更している
  • 紙幣ごとに識別マークの位置を変えている

また、新紙幣から導入される3Dホログラムとすき入れの位置も種類ごとに異なる仕様です。

新紙幣はどんな紙幣?

今回の新紙幣の変更ポイントはとても気になるところですよね。

新紙幣では肖像画が変更されるだけでなく、最新の偽造防止技術が採用されているのも特徴です。

特に、銀行券への使用は世界初の3Dホログラム高精細のすき入れは、旧紙幣との大きな違いといえるでしょう。

では、より詳しく見ていきましょう。

新一万円札の概要

新一万円札の概要は以下のとおりです。

出典:日本銀行
表面(肖像画)渋沢栄一
裏面東京駅丸の内駅舎
(赤レンガ駅舎)
寸法縦76mm × 横160mm
(現在の寸法と同様)
色味茶系
識別マークの位置表面の左右中央に付与

新紙幣は、種類によって色味と識別マークの位置が異なります。

これは、ユニバーサルデザインを意識した特徴です。

新一万円札は渋沢栄一

渋沢栄一は、500以上の企業の設立に関わったとされる、「日本経済の父」「日本の資本主義の父」といわれる実業家です。

現在の深谷市の出身であり、幼少期には、家業の繭玉の製造販売、養蚕の手伝いをしていました。

徳川幕府の15代将軍である徳川慶喜に仕え、27歳の時には、徳川昭武とともに、パリ万国博覧会を始めとするヨーロッパ各国を訪問しています。

のちに、明治政府でも新しい国づくりに尽力し、官僚退任後には、第一国立銀行の設立にも貢献した人物です。

渋沢栄一に決まった経緯

渋沢栄一は、日本の近代化をリードし、多くの優れた業績を残しています。

新たな産業の育成に尽力したことから、新元号の元に発行される紙幣にふさわしい人物であることが選出の理由です。

たとえば、以下の企業の設立に関わっています。

  • 第一国立銀行(現みずほ銀行)
  • 東京証券取引所
  • 東京ガス
  • キリンビール
  • 一橋大学 など

500社以上の企業の設立に関わっていただけでなく、約600の社会公共事業・教育機関の支援も行なっていました。

生涯を通して、公共の利益の追求によって国が豊かになるという考えを実践した人物です。

ほかのお札の概要

一万円札以外のお札の概要は以下のとおりです。

出典:日本銀行
出典:日本銀行
新五千円札新千円札
表面(肖像画)津田梅子北里柴三郎
裏面藤の花富嶽三十六景
(神奈川沖浪裏)
寸法横76mm × 縦156mm
(現在と同様)
横76mm × 縦150mm
(現在と同様)
色味紫系青系
識別マークの位置表面の上下中央表面の右上・左下

新一万円札と同様に、新五千円札と新千円札の寸法も、現在と変わりません。

こちらもユニバーサルデザインを重視しているため、識別マークの位置は現在と異なる予定です。

新紙幣のデザインについて

新紙幣のデザインは、以下の内容が変更されています。

  • 3Dホログラムの導入
  • 肖像の背景に高精細のすき入れ
  • 肖像の周囲に緻密な画線で描かれた連続模様
  • より精細で再現が難しい「すかし」の導入
  • 額面の数字をアラビア数字で大きく記載
  • 記番号が最大9桁から最大10桁に変更

偽造防止の観点から導入された新技術だけでなく、昨今の世界的な潮流に合わせてユニバーサルデザインが重視されています。

新紙幣の技術について

新紙幣には、偽造防止の観点からさまざまな技術が使われています。

使用されている技術は9種類あり、従来の紙幣に利用されていた技術をさらに磨き上げた新技術を盛り込んでいるので、今回の紙幣技術も期待が高まります。

では、それぞれ詳しく見ていきましょう!

高精細すき入れ

高精細すき入れ」は、従来のお札にも使用されていた「すかし」に加え、肖像画の背景に精細な画線の連続模様を描いた技術です。

一般的なすき入れは、紙の厚さを細かく変える技術ですが、高精細すき入れを施すことによって、より偽造しにくくしています。

旧紙幣でも使用されている「すかし」は、黒すかしと白すかしを組み合わせて濃淡をだし、肖像画を表現しているのが特徴です。

3Dホログラム

3Dホログラムは、世界で初めて紙幣に使用された技術です。

3Dで浮かび上がるだけでなく、角度を変えることで肖像画の向きが変わっていく最新技術を導入しています。

また、種類によって、以下のようにホログラムの形が異なるのも特徴です。

  • 一万円札・五千円札:ストライブ型
  • 千円札:パッチ型

3Dホログラムによって、今まで以上の偽造防止効果が期待できるでしょう。

潜像模様

お札を傾けることで、文字が浮かんで見える技術を潜像模様といいます。

インクの凹凸を利用して文字を表現するため、入射角が拡大すると模様が視認できるようになる仕組みです。

これは、従来のお札にも導入されており、新紙幣にも引き続き採用されています。

浮かび上がる文字は、額面の数字と「NIPPON」という表記であるため、気になる人は、旧紙幣で確認してみてください。

パールインキ

パールインキは、角度を変えることで、両端の余白部分が鮮やかなピンクに発光する技術です。

偽造防止効果だけでなく、デザインを引き立たせるためにも欠かせません。

潜像模様と同様に、旧紙幣から引き続き導入されている技術です。

偽造防止効果が期待できることから、特殊切手や普通切手にも採用されています。

マイクロ文字

マイクロ文字は、肉眼では確認できない小さなサイズで描かれています

そのサイズは、虫眼鏡を始めとする拡大鏡を利用して、やっと視認できるほどです。

カラーコピー機でも再現が難しく、複写してもはっきり写せないことから、高い偽造防止効果が期待されています。

旧紙幣と同じく新紙幣にも、「NIPPONGINKO」と印字されるため、興味がある人は、拡大鏡で確認してみてください。

深凹版印刷

深凹版印刷は、目の不自由な人でも種類を判別できるように、額面部分や日本銀行券の文字などを盛り上げて印刷する技術です。

従来のお札よりも、インキが盛り上がっているため、ザラザラとした触り心地を感じるでしょう。

印刷の質は、インキとインキ厚に加え、製造工程のバランスによって異なってしまうことから、高い技術が必要とされます。

識別マーク

識別マークは、目の不自由な人が、種類を判別しやすくするために、深凹版印刷によって印字されたマークです。

新紙幣では、11本の斜線に変わり、今までより識別しやすくしています。

旧紙幣と新紙幣の識別マークの違いは以下のとおりです。

旧紙幣(形)新紙幣(位置)
一万円札かぎ型左右の中央
五千円札八角形上下の中央
千円札横棒左下・右上

なお、今回変更が見送られた二千円札の識別マークは、点字の「に」の形です。

すき入れバーパターン

すき入れバーパターンは、紙幣ごとに異なる棒状のすき入れを施した技術です。

以下の本数の縦棒のすき入れが施されています。

  • 一万円札:3本
  • 五千円札:2本
  • 千円札:1本

新紙幣では、識別マークと同様に、種類によってすき入れの配置が異なります。

また、すき入れバーパターンは、カラーコピー機や複写による再現はほぼ不可能といわれているのが特徴です。

特殊発光インキ

特殊発光インキ紫外線を当てると、図柄の一部や日本銀行総裁印が発光します。

これは偽札の判別に多用される技術であり、偽造防止用インキとして、パスポートや証券などにも使用されているのが特徴です。

基本的に、太陽光やLED、蛍光灯などの下では発光しません。

旧紙幣では、図柄の一部は黄緑色、日本銀行総裁印はオレンジに発光していました。

新紙幣に変わったら旧紙幣はどうなる?

「新紙幣の流通が始まったら、旧紙幣が使用できなくなるのでは?」

「両替してもらったほうがいいの?」

と不安に感じる人もいるでしょう。

しかし、ご安心ください。

新紙幣の流通後も旧紙幣の利用や新紙幣への両替も可能です。

ここでは、旧紙幣と新紙幣の取り扱いについてご紹介していきます。

旧紙幣も利用可能

基本的に、新紙幣の流通が始まっても旧紙幣の利用はできます

これは、紙幣が日本銀行法によって、「日本銀行が発行する銀行券は、法貨として無限に通用する」と、定められてるからです。

そのため、旧紙幣であっても、法律上特別な措置が取られない限り、無制限に使用できます。

たとえば、昭和18年以前に発行された旧一円札や昭和33年に発行された日本初の一万円札なども使用可能です。

新紙幣発行後は、全部で22種類の紙幣が利用できるため、興味がある人は利用してみるとよいでしょう。

なお、旧紙幣は、日本銀行に戻ってくると、古いものから廃棄されてしまいます。

新紙幣に換えてもらうことはできる?

新紙幣への交換は、以下の場所で行えます。

  1. 銀行の窓口
  2. 両替機
  3. ATM

銀行の窓口

銀行の窓口で交換するには、両替依頼書に必要事項を記載し、両替を申し出る必要があります。

一般的に10枚までの両替であれば、手数料はかかりません。

ただし、銀行によって手数料の条件は異なるため、事前に確認してください。

両替機

両替機利用カードや銀行のキャッシュカードを持っていれば、銀行内の両替機でも交換が可能です。

画面の操作に従うだけでよいことから、かんたんに交換できます。

両替機の手数料も、各銀行によって異なるため、確認しておきましょう。

たとえば、みずほ銀行の場合は、以下の条件で手数料が必要です。

枚数みずほ銀行のキャッシュカード両替機利用カード
1〜10枚無料1回目:無料
2回目以降:300円
11〜500枚利用不可400円
501〜1,000枚利用不可800円

キャッシュカードしか持っていない人が、11枚以上両替したい場合は、窓口で紙幣の交換を行なってください。

ATM

ATMで旧紙幣を自分の口座に預けて、改めて引き出すことでも新紙幣の交換は可能です。

しかし、新紙幣の流通が始まったばかりの時期は、旧紙幣が出てくる可能性が高い傾向にあります。

ATMを利用して交換を行いたい人は、ある程度流通が進んでから行いましょう。

今後プレミアがつく紙幣が出てくる可能性も

基本的に、通常の旧紙幣は額面以上の価値は期待できません

しかし、以下の特徴に該当する場合は、希少性の高さからプレミアがつく可能性があります。

  • ゾロ目やキリ番などの特殊な紙幣番号である
  • 印刷ミスやエラーがある など

また、保存状態の良し悪しによっても、査定が変わってきます。

希少性の高い旧紙幣を見つけた場合は、大切に保管しておくのがおすすめです。

まとめ

2024年7月前半を目途に、新紙幣の流通が開始されます。

新紙幣の発行は、2004年以来約20年ぶりです。

偽造防止が主な目的であることから、3Dホログラムを始めとするさまざまな最新技術が新紙幣には使われています。

ユニバーサルデザインを重視したデザインに変更されるため、より多くの人が利用しやすくなるでしょう。

また、新紙幣の流通が始まっても、旧紙幣の使用は可能です。

希少性の高い旧紙幣であれば、プレミアがつく可能性があるため、見つけたら大切に保管しておくのをおすすめします。

新紙幣の発行に備えたい人は、ぜひこの記事を参考に、レアな旧紙幣を探してみてください。

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