中国輸入は、初心者でも手軽に始められるビジネスとして注目を集めています。しかし
日本語が使えないサイトや、輸入規制品への対応など、専門的な知識も求められることからも、「興味はあるけど難しそう」
と感じる方もいるのではないでしょうか。
そういった際に活用できるのが、輸入代行業者です。
この記事では、中国輸入代行サービスの基本から利用のメリット、選び方のポイントなどについて解説していきます。
記事の後半では「数が多すぎて信頼できる業者がかわからない」といった方のために、数ある輸入代行サービスの中から、おすすめの業者についても紹介していきます。
中国輸入ビジネスで効果的に利益を上げる方法についても掲載していますので、ぜひ最後まで読んで、安心して中国輸入を始めるための参考にしてください。
中国輸入代行サービスとは?
中国輸入代行サービスとは、中国のECサイトで商品を購入する際に必要な一連の手続き(注文、購入、発送、輸入、通関、販売者との対応など)を、代行してくれる専門業者を指します。
中国の通販サイトでの買い物を代行できるサービス
現在、中国輸入代行業者として存在している企業は、法人経営や個人経営を含めて50社以上あります。
サービスを利用する際、代行手数料や月額サービス料が必要ですが、中国輸入を安心かつ手軽に始めるためには欠かせないサービスになります。
数ある中国輸入代行業者の中でも評判が高く、多くの利用者に支持されているEC通販サイトは、以下のようなものが挙げられます。
社名 | 特徴 |
アリババ(1688.com) | 中国輸入において必須の仕入れ先とも言われている |
Aliexpress(アリエクスプレス) | 中国を代表する大手サイトで日本語にも対応 |
タオバオ | 個人消費者同士が交易できるプラットフォームで仕入れ価格が低い |
天猫(テンマオ) | 巨大プラットフォームで中国国内EC市場の半数以上を占めている |
一淘网(イータオ) | 中国の「価格.com」相当とされている |
京東商城(シンドンショウジョウ) | 電化製品やガジェットに特化した商品が豊富な通販サイト |
蘇寧易購(スニン・コム) | 家電製品を筆頭にさまざまな商品が販売されている |
唯品会(ウェイピンフイ) | 女性向けのアパレル商品の取り扱いがメイン |
主にどんな人が利用している?
中国輸入は、誰でも手軽に始められるビジネスです。
副業としてもおすすめで、普段は業務で多忙なサラリーマンの方にも適しています。
また、主婦の方であれば、子育ての合間に収入を得たり、学生のお小遣い稼ぎにも最適です。
このビジネスの最大の魅力は、パソコン1台あればできるという点です。
海外サイトでのトラブルが不安な人におすすめ
海外サイトでショッピングするとなると、やはり言語の問題や商品の質に関する不安はつきものですよね。
そういったトラブルが心配な方にも、中国輸入代行サービスがおすすめです。
代行業者は言語の不便をなくし、品質の確認や通関手続きなどを代行してくれるため、安心して海外サイトでのショッピングを楽しめます。
中国輸入代行業者を使うまでの流れ
中国輸入代行サービスの手続きはとてもシンプルです。
代行業者を利用する際は、以下の流れを参考にしてください。
- 輸入代行業者に登録する
- 欲しい商品を代行業者に伝える
- 代行業者が提示した見積もりを確認
- 代金を支払う
- 業者が商品を購入・検品
- 日本へ発送される
- 商品を受け取る
中国輸入代行サービスを使うメリット
中国輸入代行サービスを利用すると、いったいどのようなメリットが得られるのか気になりますよね。
輸入代行サービス利用のメリットについて、以下で確認してみましょう。
代行業者は輸入規制品・中国輸入禁止品の知識がある
代行業者を介さずに、突然中国輸入を始めると、トラブルが発生したり、輸入禁止品を誤って取り扱ってしまう可能性があります。
一方で、輸入代行業者は輸入におけるプロです。
そのため、輸入する際の注意点についても十分に理解し、トラブルにも対応してもらえるメリットがあります。
個人で中国から商品輸入も可能ですが、トラブルを回避したい、安全性と確実性を求めるといった場合は、輸入代行業者の利用が不可欠と言えるでしょう。
手間がかかる通関業務を代行してくれる業者がある
海外の通販サイトで商品を購入すると、通関手続きが必須となります。
しかし、手続きが複雑なため処理に時間がかかってしまいます。
そこで、専門知識を持っている中国輸入代行業者は、そのような手間も代行してくれます。
輸入した商品がスムーズに通関されるよう、迅速な対応が可能です。
このような複雑な手続きの手間や時間を軽減し、輸入する商品のチェックに集中できます。
商品に不備があった際に交渉してもらえる
中国製品には避けられない課題として、不良品の存在が挙げられます。
そのため、パーツや数量の不足など、不良品の発生が少なくありません。
個人で輸入する場合、商品が届いた段階で確認を行い、不良品であれば返品処理に時間と労力を費やすことが必要になってしまいます。
また、その処理において重要なのは返金処理なのか、返品処理なのか、返品処理であればその送料の負担は誰がするのかといったことになります。
そういった煩わしい交渉も、代行業者に「こういう問題が発生しています」と伝えると迅速に購入元と連絡を取ってくれます。
個人業者では取引できない相手からも購入できる
中国通販サイトでは、個人輸入を受け付けていない輸入業者も一部で存在します。
このような通販サイトから商品を輸入したい場合、輸入代行業者に依頼することで商品を購入できます。
この方法を活用することで、中国国内でしか取り扱いのない商品を購入し、発送が可能となります。
中国から発送する前に検品できる
輸入代行業者の検品サービスを利用すると、不良品を転売するリスクが最小限に抑えられます。
前述の通り、中国輸入を行う際に留意しておきたいポイントの1つとして、仕入れ商品の不良品率の高さが挙げられます。また、注文した商品とは異なる商品が誤って届くこともあります。
そういった事態を未然に防ぐため、代行業者による検品サービスがあります。
検品する品数によって追加料金がかかる場合が多いですが、商品の色やサイズ、説明書やアクセサリーの有無などを目視で確認するため、不良品を仕入てしまう心配もありません。何としても確実な仕入れをしたい方は利用するとよいでしょう。
通関業務の代行を依頼できる
海外から商品を個人輸入する場合、避けて通れないのが通関業務です。
関税の計算や通関書類の作成など、複雑な手続きが必要になります。
中国から輸入する場合、商品の数量によって通関手続きが異なります。
手続きに誤りがあると、輸入が遅れたり、場合によっては商品が没収される可能性があります。
そういった場合にも、輸入代行業者を活用すれば、商品の発送や輸入に関わる手続きを代行してもらえるため、トラブルを回避できます。
中国語や英語の通訳がいる
中国輸入を扱っている代行業者では、日本語と中国語の両方に対応できるスタッフが買い付けや発送の手配を行います。
そのため、中国語が苦手な方やまったく分からない方でも、気軽に取引できます。
翻訳サイトを使ってコミュニケーションをとる方もいますが、ニュアンスが違ったり、地方によっては言葉のなまりがあったりします。
買い付けや発送手配に関する連絡では、ミスが許されず、中国語の間違いによる誤発注や発送ミスは大きな損失につながりかねません。
中国の輸入代行業者は通訳としても役に立ってくれます。
日本語対応していないECサイトの商品を購入できる
ECサイトには、サイト内の表記が完全に中国語である場合もあります。
また、「中国の銀行口座」が必要な場合や、中国在住者でないと仕入れが難しいこともあります。
そういった場合でも、中国に住所と口座を持ち、中国語と日本語の両方を理解する代行業者に頼むことで、買付けや仕入れ注文を代行してもらえます。
「この商品が何個欲しい」と伝えるだけで、残りの手続きは代行業者が購入してくれるのもメリットです。
中国輸入代行の選び方
中国輸入ビジネスを成功に導くためには、適切な中国輸入代行業者を選ぶことがとても重要です。
代行業者選びに失敗しないよう、選ぶ時のポイントについて以下で確認していきましょう。
輸入代行を選ぶときに見るべき5つのポイント
輸入代行業者を選ぶ際には、以下の5つのポイントに注目することが大事です。
- 個人での取引ができるか
- 対応の丁寧さやレスポンスの早さ
- 手数料やプランの料金
- Amazon出品するならFBA納品に対応しているか
- 日本人スタッフはいるか
1.個人での取引ができるか
代行業者が、個人の取引にも対応しているかを確認しましょう。
商品の購入から発送までの、すべての工程を一手に任せられる業者を選ぶことが大事です。
2.対応の丁寧さやレスポンスの早さ
輸入代行業者の問い合わせ対応の品質も、確認しましょう。
- 問い合わせ対応の品質
- 問い合わせへのレスポンスが迅速か
- 日本語での対応や問い合わせが円滑か
- 取引が長期的に続くことを前提としているため、
これらは、取引を長期的に続けるためにも重要です、
そして、業者の信頼性やコミュニケーションの円滑さに直結し、安心して取引を進める上で大きなポイントになります。
3.手数料やプランの料金
代行手数料が低いからといって「ここを利用してみよう」と即決するのは得策ではありません。
トータルのコストを把握するためには、送料なども含めて確認し、ほかの代行業者と比較検討することが重要です。
一部の代行業者は「代行手数料無料」を強調していますが、一方で、為替レートに料金を上乗せして利益を出している可能性があります。代行手数料無料アピールを過剰に取り上げる企業は注意しましょう。
4.Amazon出品するならFBA納品に対応しているか
FBA(Fulfillment by Amazon)は、商品の梱包から発送、決済まですべてがAmazon FBAによって代行されるサービスです。
商品には、倉庫内での選別と商品が行方不明にならないためのラベルが義務化されています。
FBAに対応した輸入代行業者を利用すると、ラベルの作成から貼り付けまでを代行してもらえます。
5.日本人スタッフはいるか
オリジナル商品(OEM)の製作を考えている場合、日本人が現地にいる代行業者を見つけることも重要です。
なぜなら、OEMのプロセスでは緻密な打ち合わせが頻繁に発生します。
その際、日本人同士でコミュニケーションをする方がスムーズかつ効率的に業務が進行します。
新たな商品を制作する際には、共通の感覚や理解が得られることも非常に有益です。
日本人が現地にいる代行業者の存在は、その点においても大きなメリットとなります。
輸入代行の知っておくべき注意点
輸入代行は仕入れから商品の配送、保管までを一手に引き受けてくれる便利なサービスですが、利用に際しては注意が必要です。
以下では、代行業者を活用して中国輸入を始める際の注意点について紹介していきます。
偽物商品や詐欺が起こっていないか契約中も確認をこまめにする
輸入代行業者を選ぶ際、契約中であっても正規商品かどうかの確認をしましょう。
- 偽物の商品、贋作
- 詐欺行為が発生していないか
- 商品の品質
- 取引の透明性
これらは定期的に確認しましょう。
代行業者との信頼性を確保しながら、契約期間中に発生した不正や問題を早期に発見して対処できるよう心がけましょう。
直接購入よりも商品の到着が遅い場合がある
中には、個人購入の方が早く届く場合があります。
- 繁忙期による注文や輸送の遅延
- 梱包やチェックに時間がかかっているため
- 個人購入よりも中間の人の手が多いため
しかし、在庫の補充や、急な売れ行きに対応する場合は、発送までのスケジュールを把握して補充できるよう計画を立てておく必要があります。
- 定期的な補充が必要な商品
- 繁忙期(クリスマスや年末年始)
- 人気が過熱しそうな商品
これらの場合は、発送までの必要な日数を考慮して注文しておきましょう。
中には、クリスマスや年末などの繁忙期において「2週間以上」商品が届かないといったケースもあるため、そういった場合は業者を再検討しましょう。
日本円や日本の銀行口座で支払いができない会社もある
一部の代行業者は、日本円や日本の銀行口座での支払いに対応していません。
一般的には日本円での取引が可能ですが、中には中国通貨や中国の銀行口座への支払いを要求する代行業者もあります。
中国通貨や支払い方法に不慣れな場合、スムーズに取引を進めるためにも、代行業者の対応について事前に確認しておくことが重要です。
中国輸入代行おすすめの業者3選
ここでは、おすすめの中国輸入代行業者を紹介していきます。
各代行業者の費用を含めて比較し、最適な代行業者選びの参考にしてください。
1.THE直行便
THE直行便は、日本でトップの中国輸入代行サービスプロバイダーです。
そのユーザー数は2万人を超え、毎年発送される商品数は800万点に達します。
信頼性が高く、ドン・キホーテなどの大手小売業者も活用していることから、市場での評価も非常に高い業者です。
概要
項目 | 内容 |
プラン | エコノミープラン:月額1,980円 スタンダードプラン:月額9,800円 ビジネスプラン:月額29,800円 ファーストプラン:月額59,800円 ※買付手数料はすべてのプラン原則として無料 |
手数料 | 無料 |
税関業務の代行の有無 | あり |
利用できる中国のECサイト | タオバオ TMALL 1688 ピンドゥ オドゥオ |
在庫サービス | 無在庫システム |
FBA納品 | あり |
日本語対応 | あり |
日本円で支払い可能か | 可能 |
おすすめポイント
- 翻訳サービスの利用が可能
- 日本国内以外にも発送が可能
- 大量の商品を輸入したい方におすすめ
- BASEやShopifyを活用したい方におすすめ
- 商品のリサーチから納品まですべてを一任できる
2.イーウーマート
イーウーマートは、数ある輸入代行業者の中でも特にFBA納品代行に長けており、納品完了率は99.9%と非常に高い水準を誇っています。
また、検品については用途に合わせて3つの異なるプランが提供されており、これにより用途に応じて柔軟に検品方法を変更できるのも特徴です。
概要
項目 | 内容 |
プラン | 月額一律21,670円 ※1か月目は無料 |
手数料 | 無料 |
税関業務の代行の有無 | あり |
利用できる中国のECサイト | アリババ タオバオなど |
在庫サービス | 無在庫システム |
FBA納品 | あり |
日本語対応 | あり |
日本円で支払い可能か | 可能 |
おすすめポイント
- FBAに特化したアドバイザーも在籍
- 中国と日本それぞれの担当者がサポート
- 費用には送料などが含まれ、手頃な価格
- 輸入だけでなく売上拡大を目指す方にもおすすめ
- 1つの会員に対して4名のサポートスタッフが配置
3.タオ太郎
タオ太郎は、中国国内でのビジネスにおいて、イーウー市場公式サイト「義烏購」の日本地区総代理店としての地位を確立しています。
通常の納品やFBA直送はもちろんのこと、船便コンテナなど、さまざまな配送方法を提供し、特に大量の商品を取り扱うことに長けています。
概要
項目 | 内容 |
プラン | 一般会員の場合:月額0円+商品代金の5% 月額会員の場合:30,000円 |
手数料 | 一般会員の場合:購入金額の5% 月額会員の場合:無料 |
税関業務の代行の有無 | あり |
利用できる中国のECサイト | タオバオ アリババ テンマオなど |
在庫サービス | 無在庫サービス |
FBA納品 | あり |
日本語対応 | あり |
日本円で支払い可能か | 可能 |
おすすめポイント
- 信頼性の高い誠実なサービス
- 大口注文に対応できる強みがある
- 細かいニーズにも丁寧に対応している
- 無料での再梱包サービスが提供されいる
- 外部の厳格な検品機関を利用しての検品が可能
効果的に中国輸入ビジネスで利益を出すには?
中国輸入ビジネスで大きい利益を狙うのであれば相場検索システム「オークファン」がおすすめです。
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効果的に利益を出すにはピッタリのツールですので、ぜひ一度確認してみてください。
まとめ
この記事では、中国からの輸入における代行業者について解説しました。
・英語や中国語が話せない方
・トラブル対応をしてほしい
・商品確認まで行ってほしい
・代行業者にしか取り扱いできない商品がある etc
など、代行業者を利用するメリットはたくさんあります。
中国の輸入代行業者はさまざまなものがあり、選択が難しいこともあります。
しかし、中国からの輸入を失敗しないためには、適切な代行業者を選ぶことが必要不可欠です。
事前に複数の業者を比較しながら、自身のニーズに最も適した業者を見つけて輸入ビジネスを成功させていきましょう。