クレジットカードの基礎知識コラム
クリックポストの追跡番号と追跡状況を確認する方法と
投稿日:18.12.31
更新日:21.04.26
荷物を自宅のポストに投函してくれる配送サービス「クリックポスト」。手軽ではあるものの、ポストを見るまでは届いたことがわからないのが難点です。
また逆にメルカリで商品を送ったとき、なかなか評価されないことで「まだ届いてないのかな?」と心配になることがありますよね。
荷物が着いたのか・着かないのか。はたまたいつ届くのか。そんなときこそ役立てたいのが「追跡番号(=お問い合わせ番号)」です。
追跡番号サービスはゆうパックやゆうメールだけでなくクリックポストでも利用可能です。
クリックポストの追跡は面倒な手続きなしに誰でも利用できますので、荷物が届かないモヤモヤを感じているならいますぐ追跡してみましょう!
今回はクリックポストの追跡番号のしくみから、確認方法まで一挙にお届けいたします。
クリックポストの追跡番号はどれ?どこで確認できる?

追跡番号は「発送した荷物が今どのような状況にあるのか」を調べるための番号です。
はがきや手紙などの「郵便物」は追跡番号がないので「届くまで所在が不明」ですよね。相手から「いつ届くの?」と言われても、「だいたい〇日で届くはずなんですけど・・・」と答えるしかありません。
その点追跡ができるクリックポストなら、追跡番号1つで荷物の配達状況がわかります。
メルカリやオークションなどの個人取り引きでクリックポスト発送が推奨されるのは、このような「追跡機能」があるからなのです。
追跡番号ってどれ?【発送者側からみた追跡番号】
追跡番号は1つ1つの荷物に個別でつけられる「62」から始まる12ケタの数字です。一番わかりやすいのはラベルの表記です。下の図では青枠内が追跡番号で、ラベルのほぼ中心部に記載されています。
追跡番号の頭と末尾には小文字の「a」がついているので、小さな文字ですがすぐに見つかると思います。

このラベル番号は荷物が到着するまでの間必要ですから、メモにとっておくと後々便利です。
メモする前に発送してしまった場合は、クリックポストのWebページ「申込み一覧」でも調べることができますので、必要なときはマイページにアクセスしてください(ログインが必要です)。
追跡番号ってどれ?【受取側からみた追跡番号】
大手ネットショップで買い物をしたときは、「購入履歴」から追跡番号を調べることができます。またショップからの発送メールにも明記されています。
メルカリは相手に聞くまでわからない!
メルカリと提携している「ゆうゆうメルカリ便」や「らくらくメルカリ便」は発送者が通知をすると自動的に追跡番号が送られます。しかしクリックポストはメルカリのシステムに連携していませんので、追跡番号はあれども自動で通知されることはありません。
つまり、メルカリやオークションなど個人から送られてくるクリックポストは、発送者に教えてもらわない限り追跡番号はわからないのです。
追跡番号を知りたい場合は、発送者にメッセージを送って追跡番号を教えてもらいましょう。
お問い合わせ番号を使って発送状況を確認する方法

発送状況の確認(追跡)は2つの方法で確認できます。
- 郵便局の個別番号検索ページ
- クリックポストのマイページ(発送者のみ)
荷物を受け取る側の場合は、郵便局の「個別番号ページ」を使います。
お問い合わせ番号入力箇所に12桁の数字をを入力し「追跡」ボタンをクリックしましょう。

今現在の荷物の状況が次のように表示されます。これは兵庫県神戸市から大阪府池田市に送ったときの状況です。
状態発生日 | 配送履歴 | 詳細 | 取扱局 | 県名等 |
2018/12/20
12:08 |
引受 | 神戸中央郵便局 | 兵庫県 | |
2018/12/21
07:12 |
到着 | 池田郵便局 | 大阪府 | |
2018/12/21
15:21 |
お届け先に
お届け済み |
池田郵便局 | 大阪府 |
これなら、何時に・どこで・どの時点なのかひと目でわかりますよね。
この個別番号検索は、会員登録など面倒な手続きは必要なくだれでも確認できます。
またパソコンだけでなくスマートフォンからも確認OK。「いつ届くかな?」と気になったとき、その場ですぐに追跡できますよ。
マイページから追跡する場合
荷物を発送した側の人は、クリックポストのマイページからも追跡できます。マイページの記録は宛名ごとに区切られていて、発送した日や内容品も表示してくれます。そのためたくさんの荷物の中からピンポイントで検索したいときに便利です。

また、マイページの追跡番号は郵便局の追跡画面にリンクしていますので、この画面から直接アクセスできますよす。
クリックポストの追跡番号でわかること
個別番号で追跡すると表示される荷物の状況は、クリックポストの場合次の3種類の言葉で表現されます。- 「引受」
- 「到着」
- 「お届け先にお届け済み」
このあっさりとした短い言葉、実はちょっと厄介なんです。
「引受」ってどんな状態なのか?「到着」はどこに到着したという意味なのか?自宅か?いや、まだ届いていないし・・・と思っていたらまもなく「お届け済み」・・・!!
追跡に慣れている人ならともかく、不慣れな人にとっては混乱ワードにほかなりません。
ここで、それぞれの言葉が示す「クリックポストの発送状況」を確認していきましょう。
「引受」の状態
郵便局が荷物を受け付けた(バーコードを読み取った)状態になると「引受」が反映されます。ここでいう「郵便局」とは「郵便ポスト」のことではありません。ポストに投函した場合は、ポストから集荷されて最寄の大きめの郵便局に到着した時点で初めて引受となります。
郵便局に集った荷物はバーコード読み取り後、仕分けされ地方の配達局に回されます。長距離の場合は大型トラックなどに載せられて運ばれます(クリックポストはすべて陸路で運ばれます)。
そのため「引受」が表示されている限り、その日中に届くことはまずありません。早くて翌日、遅くて翌々日です(離島の場合はさらに時間がかかります)。
イレギュラーですが「引受」を通り越していきなり次の段階「到着」が表示されるケースもあります。
この現象のウラには、バーコード読み取り端末の設置場所が関係しています。読み取り端末はすべての局に設置されているものではなく、大きめの郵便局(本局など)にしか置かれていません。
そのため引受処理がされないまま配達局に到着してしまうのです。いきなり「到着」が表示されるウラにはこのような事情があるんですね!
「到着」の状態
「到着」は宛先から最寄の郵便局(配達局)に届いた状態です。ここまで表示されたら届くのはもうすぐです。早ければその日中、遅くとも翌日には投函されるでしょう。クリックポストを配達するのは普通郵便を配達する人と同じですから、いつも郵便物が届くのと同じ時間帯に届くことが多いです。
ただし配達は1日1回なので、その日の普通郵便が届いたのにクリックポストが届いていない場合は、翌日以降の到着となります。
そのような場合でも追跡の表示は「到着」のまま。なぜなら配達される日まで配達局にあるからです。
「お届け先にお届け済み」の状態
自宅のポストに投函された状態です。多少タイムラグが生じるため実際の投函時間とは若干のズレがあるものの、ほぼリアルタイムで表示が変わります。
すでに届いているのに表示が「到着」のままケースもありますが、これは単に配達員の方がまだ配達済みに切り替えていないだけです。そのため「到着」の状態であっても荷物を受け取ってしまって問題ありません。
このように、基本的にここまでスムーズに進むのですが、まれにイレギュラーな表示が出るケースがあります。
「引受」「到着」「お届け済み」以外が表示されたときは、すぐに対処が必要な場合もあるので無視せずに内容を確認しましょう。
イレギュラーなケースその①「持ち戻り」
受取人のポストに配達されず配達員が持ち帰ったときに表示されます。原因としてもっとも多いのは「ポストに入らないため玄関口まで届けようとしたが不在だった。そのためいったん持ち帰った。」このようなケースです。
この場合は再びポストに投函されることはなく、別途再配達の依頼が必要です。ただし、再配達の依頼ができるのは受取人本人のみですから、送った側が再配達を依頼することはできません。
メルカリではしばしば「相手がなかなか再配達の依頼をしてくれない」という問題が起きています。(悪意あるケースもあるようですが)不在票に気づいていない可能性も少なからずあるので、「持ち戻り」の表示が何日も続く場合は再配達依頼を促すメッセージを送ってみましょう。
一定期間が過ぎると発送先に返送されてしまいます。
イレギュラーなケースその②「差出人に返送」
送った荷物がなんらかの理由で引受できなかったときに表示されます。差出人に返送される理由として考えられるのは
- 荷物のサイズオーバー
- コードの読み取り不可(QRコード・バーコードがかすれていた)
- 宛名不完全
このようなケースです。返送理由が明記されて戻ってくるので、理由に従って対応しましょう。
メルカリやオークションではサイズオーバーによる返送が多発しています。時間と手間のムダになってしまうので、サイズには十分気をつけて再発送してくださいね。
【注意】「お届け済み」なのに荷物が届いていないとき
待っていた荷物が、やっと「到着」から「お届け済み」表示に変わりました!急いで自宅に戻ってポストを覗くと、あれ?クリックポストが入っていない・・・。こんなときは次のケースが考えられますので、落ち着いて1つずつ確認しましょう。
- 先に帰宅した家族が受け取った
- ポストに入らなくて宅配ロッカーに入れられた
- 配達員が投函する前に「お届け済み」にしてしまった
- 誤配された可能性
- 盗難の可能性
1から3はありがちなパターンで、筆者もこれらに付随する経験をしたことがあります。
しかし4と5については、その日中に投函されなければ最寄の郵便局に問い合わせましょう。
誤配はいったん別の家に投函されてしまうと、あとあと大変です。配達員さんの記憶が鮮明なうちに対応してもらうことをおすすめします。
発送状況はリアルタイムに確認できる?確認しても反映されない時

追跡番号を使って追跡したとき、たまに「お問い合わせ番号が見つかりません」というメッセージが表示されることがあります。
びっくりするかもしれませんが基本的には心配無用、これはまだ郵便局で荷物が認識されていない(=引き受け状態になっていない)状態です。
郵便局に集められたクリックポストは、局内のバーコードリーダーに通されます。この時点で初めて「引受」となることはすでにお伝えしたとおりです。
つまり、「お問い合わせ番号が見つかりません」とは「認識されるに至っていない」ということですから
- ポストの集荷待機中(ポストの中にある)
- 郵便局までの移動中(集荷中)
- 郵便局で引受作業の待機中(バーコード読み取りを待っている)
このいずれかの状態だと考えることができます。
「引受」にならないときは、しばらく待って再度追跡してみましょう。
また、ポストに投函した場合は集荷されるまで受付されませんので、直接差し出しより少し長めに待ってみてくださいね。
リアルタイムで反映される?
答えとしては「ほぼリアルタイム」となります。「ほぼ」がつく理由は、引受処理もお届け済み処理も、実行するのが「人」だからです。引受のバーコード読み取りも人が行い、お届け済み処理は配達員が配達終了後に手動で行います。
そのため、配達員さんが「このマンションすべての投函が終わってから“配達済み”にしよう」としたら、実際の投函時間と数分の差異が生じますよね。この差異まで計算に含むなら「若干の誤差があるが、ほぼリアルタイム」となります。
とはいえ、「確実に係員の手に渡っている」ことを知りたいなら間違いなく「リアルタイムな情報が受け取れる」と言えるのではないでしょうか。
クリックポストで発送したら追跡番号を必ず相手に伝えよう

クリックポストを発送したら、追跡番号を相手に連絡しましょう。
荷物を待つ側は、いつ届くのか・いまどこまで運ばれているのかが気になるものです。
メルカリやオークションなど「顔の見えない相手」と取り引きする場合は、お互いの安心のためにも追跡番号の連絡は必要不可欠です。
発送者側はクリックポストの控えやマイページから簡単に追跡できますが、受け取る側は発送者から追跡番号を教えてもらわない限り状況を知る術はありません。
そのため「発送しました」とだけ言われたらひたすら待つしかなく、時間が経てば経つほど不安になるばかり・・・。これでは安心のためのクリックポストを利用する意味がありませんよね。
発送番号の連絡は、このような「待つ人の気持ち」に寄り添う「マナー」の1つです。なにより今後の信頼にも大きく影響しますので発送連絡のときは追跡番号を明記しておきましょう。
最後に
クリックポストは、安い送料でありながら荷物の追跡もできる人気の発送サービスです。しかしクリックポストも無敵ではなく、ゆうパックほどの手厚い追跡はできません。
ゆうパックの追跡経験がある人ならご存知かと思うのですが、ゆうパックには集荷局から配達局を経由する「中継」や、配達員が局から持ち出した「持ち出し」といったさらに細かい項目があります。
しかしクリックポストではそのような詳細情報は表示されません。
そのためクリックポストは「引受」から「到着」まで、「到着」から「持ち出し」の間隔がどうしても長くなります。荷物を待っている人からすれば、荷物の動きがまるで止まっているかのよう・・・。
このような特性のあるクリックポストは、追跡番号を確実に伝える・荷物のサイズを守る・こまめに連絡を入れるなど「ちょっとしたコミュニケーション」も必要なのではないでしょうか。