ドリームキャストの「シーマン」やニンテンドー64の「ピカチュウげんきでちゅう」など、一昔前にはプレイヤーの声に反応する「音声認識型ゲーム」がいくつか存在していました。今回、そんな音声認識型ゲームを買い漁ってみました。

ジョジョリオンの主人公みたいな前歯で失礼いたします、山口むつおです。
何ですか?ぼくの顔に何かついてますか?まあついているでしょうね。
これ、マイクなんです。ただし頭が大きすぎてうまくはまらなかったので、なんか変な感じになってしまいました。
というわけで!今回買い漁ったのは……
「音声認識型ゲーム」です!現在はiPhoneのSiriやGoogle音声入力などの技術が確立されてきましたが、それでもまだ完璧ではありません。そんな音声認識技術がなんと90年代からあったとなれば、どんなものだったか気になって仕方がありません。
そんなゲームを「確認」していくのはこちら!

バーグハンバーグバーグ社員のまきの。SFCで発売された「ファイアーエムブレム 紋章の謎」のドーガVS盗賊の効果音を口で言うのがめちゃくちゃうまい、1982年生まれ。

1987年生まれ、同じくバーグハンバーグバーグ社員の永田。最近第2子が生まれて忙しいはずの身でありながら、ニンテンドー3DSの「カルドセプト」を黙々とプレイする猛者。

そして私、1983年生まれの山口むつお。レトロゲー、レトロPCゲーとこのオクトピで記事を書き続け、最近は京都で出会ったインディーゲームに魅せられた影響で、MacユーザーをやめてWindowsへの乗り換えを本気で考えているところ。

- 山口むつお
- さて、というわけでいつもの3名で今回もゲームの「確認」を行っていきたいと思います。

- 永田
- 遊んでいるともいいます。

- まきの
- 子供の頃はまさかこんな大人になっているとは思ってなかったなあ。
音声認識型ゲームでもっとも有名な「シーマン」をやってみよう

まず最初にプレイするのは、音声認識型ゲームではもっとも有名な怪作「シーマン」。ドリームキャストで発売され、あまりにも斬新なゲーム性、なんともいえない気持ち悪さのキャラクターデザインが話題となりました。


- 山口むつお
- うわ〜、ずっと知ってはいたけどプレイするのを見るのははじめてだわ。

- まきの
- ドリームキャスト自体の普及率も、そんなに高かったとは言えないからねぇ。

最初にプレイするのは永田。会話をするためのマイクは、コントローラーにセットするようになっている。

コントローラーにつけるビジュアルメモリという記録媒体のサイズを間違えて買ってしまい、今回は仕方なくマイクを逆につけることに。
それでは、プレイしていきましょう!


- 永田
- ……なに?

- 山口むつお
- なんかぼやけた輪郭がうつってるだけだね。

- まきの
- これ確か、電気がついてないんだよ。最初はシーマンの卵を孵化させるための準備をしなきゃいけないはず。

水槽の電気をつけ、酸素を送り込み、水温もいい感じに調整し……。

それではじめてシーマンの卵を水槽に入れることができます。


- 永田
- よーし、これで待つだけ!こいこいこいこい!

- 山口むつお
- 元気な子、生まれろ生まれろ!!!

…………。

………………。


- 永田
- ……あれ?ぜんぜん状況が変わらない。

- 山口むつお
- これ、いつ孵化するの?


- まきの
- 明日くらいかな。

- 永田
- 明日?!そんなにかかるの?

- 山口むつお
- マジか!ていうか知ってるなら教えてくれや!

というわけで、まさかの足止めをくらい、孵化の確認は翌日にまわすことに。

- 永田
- まさか出足からこんな事になるとはね……!

- 山口むつお
- それにしてもこのゲーム、買った初日は卵まいて終わりだなんて……。昔のゲームは尖ってるぜ……!
ポケモンのピカチュウも音声認識型ゲームに?!

お次はニンテンドー64から、ポケモンの人気キャラと遊べる「ピカチュウげんきでちゅう」の登場だー!

- 山口むつお
- いま世の中はポケモンGOの話題でもちきり。これは外せないでしょう、って事で持ってきました。

- 永田
- この記事、ポケモンGO人気にあやかろうとしてない?

- まきの
- それにピカチュウって人間の言葉しゃべれたっけ?

- 山口むつお
- ワシ、ポケモンはプレイしてきてないから、そのへんはよくわからん。

このゲームは、ポケモンの中でも最も人気のある「ピカチュウ」と音声でコミュニケーションをとっていくことで、交流を深めていくゲーム。ピカチュウと仲良くなると、色々な表情を見せてくれるらしいぞ!
今回プレイするのは山口むつお。ニンテンドー64自体、あまり触ったことがなかったため、そのコントローラーの持ちやすさに改めて感動。

マイクは首にかけるか、コントローラーに取り付けるかを選ぶことができる。首が太くて(子供だったら問題ないんだろうけど)うまくセットできなかったので、今回はコントローラーに取り付ける形でプレイ!


- 山口むつお
- なるほど。ポケモンの権威であるオーキド博士にもらったアイテムを使って、ピカチュウと仲良くなってこい、と。

- まきの
- オーキド博士、おれらの知らないところでサトシ以外のやつとも仲良くしてたんだな。

- 永田
- それはいいでしょうよ。

そして、野生のピカチュウに遭遇!

- 山口むつお
- あ、野生のやつに声かけるんだね。

- まきの
- 森に住んでいるような野生動物が、いきなり寄ってくるものなんだろうか。


「ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛!!!!!!!!」

- 永田
- ビビった!なんで咆哮を上げるんですか!

- 山口むつお
- 野生の、って言ってたから、こちらも獣の立場で接しようと思って……。

- まきの
- 完全に肉食獣のそれだったぞ。


- 山口むつお
- あ、でも寄ってきた。かわいい〜〜〜。

- 永田
- なんでもええんかい。

そうこうしているうちに、博士から「今日はここまで」と声をかけられてしまう。

- 山口むつお
- ちょっと!オーキド博士、切り上げるの早くない?こっからなのに。

- 永田
- きっと段取りがあるんでしょうよ、仲良くなるには。

- まきの
- 相手も野生だからさ…。ゆっくり行こう。

こうしてゲーム内で1日が経過し、またピカチュウに会いに森へ行く主人公。


- 山口むつお
- いばら、いばら。

- 永田
- 危ないからこっち来んな。

- まきの
- 怪我すんぞ!

そんなことお構いなしにリンゴをこっちに見せてくるピカチュウ。

- まきの
- それにしてもかわいいな……。

- 山口むつお
- やっぱりこっちに持っておいで……いばらを突っ切って……。

- 永田
- それにしても開発者は、なぜこんな場所にいばらを……。

さて ざんねんじゃが きょうはそろそろ かえるじかんじゃ。

- 山口むつお
- オーキドーーーー!!!

- まきの
- 帰るの早いって!!!

- 永田
- こいつ、ピカチュウと仲良くしてほしくねーのか!!

帰り際、「バイバイ」と声をかけると、こちらに手を振ってくれるピカチュウ。

- 山口むつお
- (かわいい……オーキドは許さんけど……。)

- まきの
- (オーキドさえ言い出さなければ……。)

- 永田
- (オーキド……。)
前代未聞!声だけでプレイする麻雀ゲーム

次にプレイするのは、なんと声だけでプレイする「叫んでロン!」。タイトーから発売された麻雀ゲームです。プレイするのは、大学時代の青春をすべて雀荘のアルバイトに注ぎ込んだ永田!

このゲームのすごいところは、なんと一切コントローラーを触らずにゲームが可能だそうですが、実際のところは……?!

- 山口むつお
- まずは名前の入力だね。

- 永田
- 「ながた」。「ながた」。あれ、ちょっと待ってください。これ……。


- 永田
- 名前の入力は音声に対応してないわ。

- 山口むつお
- いきなりコントローラー使うんかい!

- まきの
- いや!ちょっと待て!「うえ」「した」「みぎ」「ひだり」って言うと、カーソルは動くらしいよ。それで入力すれば?

- 永田
- 流石にそれはダルすぎるでしょ。

- 山口むつお
- まあでもさ、せっかくだから声だけでいこうよ。ね?

結局、めんどくさがった永田が「 る」という適当な名前をつけてプレイ開始。

- まきの
- とりたい行動とか、捨てたい牌の名前を言えばいいっぽいね。

- 永田
- そもそも麻雀って、切り間違いとか鳴き間違いが命取りなので、音声認識と絶望的に相性悪いと思いますけどね。

- 山口むつお
- それを言っちゃあおしまいよ。

そして永田のターンが回ってきました。

- 永田
- えーと……あれ? ツモるのも声出さなきゃいけないの…? 「ツモる!イーピン!捨てる!」

シャカシャカ!

- 山口むつお
- おお!すげえ!

- まきの
- ちゃんとうまくいった!

- 永田
- なるほどね!
意外な操作感に、ざわめく一同!しかし数分後、局面がヒートアップしてくると……。


- 永田
- 「北(ぺー)!切る!」ああ、もう!そうじゃねえ!

- まきの
- 落ち着け、永田!

- 山口むつお
- 興奮して声がひっくり返ってんぞ!ゆっくり!


- 永田
- あ、あれ? 勝手にポンになってキャンセルできない! あーもう、ポンでいいわ!ポン!ポン!!


- 山口むつお
- 声が通らないから諦めやがった。

- まきの
- 見てるぶんにはめちゃくちゃ面白いな、この状況。


- 永田
- あーーー叫びすぎて血管切れそう!めちゃくちゃ体力使う!普通に操作した方が早いわ!

- 山口むつお
- マジで顔が真っ赤になってるから、いったんこのへんにしておこう。流石に音声認識が完璧とはいえないね……Siriだって聞き間違えるくらいなんだから。

- まきの
- これ家で1人でやってたら、終わった後「おれ何やってるんだろう」って気持ちになりそう。
気分はサッカー監督?!グレイテストストライカー

お次はまたまたタイトーの「グレイテストストライカー」。なんとこれも、音声でサッカーゲームがプレイできるそうですが……?

なんと、コントローラーとマイクを2つずつ繋げば対戦プレイが可能!

まきのはブラジル、山口はアルゼンチンを選択。それではキックオフ!


- 山口むつお
- タックルタックルタックル!!

- まきの
- パスパス!ドリブル!パスパスパスパス!!!

「・・・・・。」

「・・・・・。」


- 山口むつお
- ちょっと!選手がまったく動いてくれないんだけど!

- まきの
- おれも1回パス出しただけだわ!

そして何も起こらないまま前半が終了。ゴールもシュートも、すべてがゼロ。

- 永田
- こんな試合ある?

- まきの
- 全部ゼロじゃん。なんか間違えてるんじゃないの?

- 山口むつお
- なんか間違ってるのかな……?

改めて説明書を確認。どうやら完全に声だけでプレイするには「監督モード」という、オートで戦うチームに対しておおまかな指示を出すモードでプレイする必要があることが判明。改めて対戦することに。


- まきの
- パスパスパスパス!シュート!シュート!今度はわちゃわちゃしすぎて、全然試合が進まねえ!

- 山口むつお
- もしかしたらお互いの声をマイクが拾って混線してるかも!

- まきの
- えー、じゃあどうすればいい?!

- 山口むつお
- 口元をおさえてやろう!


- 山口むつお
- (パスパスパス、シュート、タックルタックルタックルスライディング)


- まきの
- (シュートシュート、クリア、ドリブルドリブルパス、ドリブル)

(パスパスカットシュートパスパスシュートシュートクリアドリブルパスパスパス)

- 永田
- こんな監督もいないわ。

そしてとうとう、前半の終了ギリギリに、アルゼンチンが1点を先取!決めたのはなんか名前の知らない選手です(選手の名前は実名ではないから)。

- 山口むつお
- おっしゃーーーー!!……でも、どうにもちゃんと指示して点を取った感じがしないわ、わちゃわちゃしすぎて!

- 永田
- これ、なんにも指示出さずに放っておいたらどうなるんですかね?

- まきの
- やってみよう。




- まきの
- これ、何も指示しなくても、勝手に試合してるわ。

- 山口むつお
- いいのよ……おれたちは「応援」していたと思えば……。

- 永田
- 監督ってそんな役割じゃなくない?
オペレーターとなって相棒をサポートしろ!「オペレーターズサイド」

日が変わって翌日!今回最後にご紹介する音声認識型ゲーム 、プレイステーション2で発売された「オペレーターズサイド」が届きました。
ニコニコで実況をする人も多いゲームなのだとか。主人公はオペレーターとなって相棒をサポートする立場で、すべての行動を声で指示するとのこと。

- 山口むつお
- さっきこのゲームについて調べてみたんだけど、ファミ通のクロスレビューで37点を叩きだしてプラチナ殿堂入りだそうです。

- 永田
- 名作じゃん。

- まきの
- こいつは期待できるでぇ……!

マイクは、シーマン2にも同梱されている「シーマイク」というマイク付きのコントローラーを使用。なぜかボタン配列がセガサターンみたいになってる。

まずはじめにチュートリアルがあるので、説明書を読まずにプレイし始めても安心。基本的にどういうことができるのかがわかります。

- 山口むつお
- 音声認識の精度、かなり高い!

- 永田
- けっこう細かく指示をする必要があるんですね。

チュートリアルの中ではじめて「敵と戦闘がある」ことを知ったぼく。

- 山口むつお
- おお!これ、敵が出てくるんだ。

- まきの
- っていうか「撃て」「避けろ」だけじゃなくて「避けて、撃て」っていう指示が出せるってすごくない?指示の重ねがけ。

- 永田
- 高度だな〜!

チュートリアルが終わり、本編へ。近い未来の2029年。主人公と恋人のさやかはクリスマスイブを宇宙にあるホテルで過ごしていたんですが、そこにエイリアンが現れて大パニックに。主人公は気を失ってしまい、さやかとも離れ離れになってどこにいるのかわからない……。

そこで、主人公はモニタールームを通じて出会った、ホテルのウェイトレスの「リオ」と力を合わせ、恋人のさやかを捜索する……というストーリーです。


- 山口むつお
- SFホラーっぽい雰囲気やね。バイオハザードとかディープスフィアみたいに部屋の探索と戦闘を繰り返して、活路を開いていく……。そこに音声認識をプラスしたような。さて、ここからどうなるか……!

- 永田
- これまでのゲームは結構わちゃわちゃしてましたからね。

- まきの
- さっきのチュートリアル見た後だと、がぜん期待できるわ。

敵が現れたら、ただ「撃て」と指示を出すのではなく、「目!」や「背中!」といった部位破壊をうまく利用して弱点をつきます。

- まきの
- 腹が弱点の敵には、まず背中を撃ってひっくり返してから腹を撃つ……みたいな、戦略性もちゃんとあってすごい。

- 永田
- これ、見てるほうも楽しい!

- 山口むつお
- ミスしないように慎重かつスピーディーに的確な指示を出さないと……やってるほうも緊張感あって面白いわ〜!

話を進めていくと、相棒のリオを「ウェイトレス風情」と言って見下す、絵に描いたように嫌な性格のホテル支配人が出てきたり……。

突然、天井からめちゃくちゃでかいエイリアンが襲ってくる戦闘イベントがあったり……。

プレイヤー、見ている人をまったく飽きさせません。

- 山口むつお
- まきのくん、永田くん、こりゃあ……。
まきの&

- 永田
- うむ……。

…………名作だ………!

………こりゃ名作だわ………!
終わりに

- 山口むつお
- いやあ、今回の音声認識型ゲーム、どうでしたか。

- 永田
- やっぱり予想通り、認識ミスでワチャワチャはするんですけど、どうゲームに組み込むかでめちゃくちゃ化ける要素があるんだなって思いました。

- まきの
- 最後にプレイした「オペレーターズサイド」は特に良かったな……。まさかあんなに完成されてるもんだとは思わなかった。

- 山口むつお
- とはいえ、マイクも買って……となると、プレイしてみよう!ってハードルはグッと上がっちゃうよねぇ。今はスマホゲームがかなりのウェイトを占めるようになってきたけど、もとからマイクがついているスマホなら、この分野のゲームも昔にくらべてかなり遊びやすくなっている気がする。

- 永田
- ハード側の条件ができあがってますからね。

- まきの
- ぜひとも、これ系のゲームの新作はプレイしてみたいな〜!
いかがでしたか?90年代という古くからあるジャンルのゲームではありますが、いまだに開拓する余地がありそうな「音声認識型ゲーム」。今回紹介した中にはプレイステーション2という、まだまだ持っている人も多いゲームハードのものも紹介しました。見つけたらぜひプレイしてみてください。ゲームの新しい楽しみ方が見えてくるかもしれません。
それでは!!!

