ルノワールの名画が1.5億円で落札!しかし、それは…

「印象派の巨匠」と呼ばれるフランス人画家ルノワールが1903年に手掛けた作品「マダム・ヴァルタ」が、今年2月にイギリスの大手オークション「サザビーズ」に出品され、約105万ポンド(約1億5千万円)で落札されました。

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ルノワールの油絵「マダム・ヴァルタ」 ※画像参照元:MSN産経ニュース

ここまでなら「よく見るニュースだな」という感じですが、実はこの作品、元々は東京都世田谷区の男性がオーナーで、今から13年前の2000年に、突如その男性宅から消えてしまった「盗難品」らしいのです。

被害相談を受けた警視庁も容疑者と作品の行方を特定できずに、事件は2010年に時効を迎えていましたが…今回、男性が3月にこのオークションの落札結果を発見。日本とイギリスの国境をまたいだ問題になっています。

イギリスには、国際刑事警察機構(ICPO)や美術館などの協力で構築された盗難美術品のデータベースがあり、すでに約27万点の盗難品が登録済み。ルノワール作品だけでも、約400点が登録されているというから驚きですね…。

データベースの情報は世界各国の捜査当局や美術館からの申告が基になっていますが、日本から登録されている作品は約30点のみ。今回の「マダム・ヴァルタ」も見当たらず、競売会社の盗難品チェックもすり抜けたとみられています。

オークションを主催したサザビーズは、「オークションは正当な手続きを経ている。個人情報は極秘で教えられない」「(盗難品の可能性については)調査中で、関係者と協議している」と説明しているとのこと。

この男性宅からは、他にもシャガールの「花束」、日本画家の故平山郁夫の「法隆寺の塔」など計6点(約4億2千万円相当)の盗難被害があり、今回の件に関しても、男性は作品の返還を求める意向。

購入者の特定や返還請求の期限の問題があり、取り戻すのは難しいとされていますが、金額も金額ですし…なんとか納得する結果につながって欲しいものです。

参考記事:MSN産経ニュース/47NEWS(よんななニュース)

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