今回は、せどりでの失敗談を副業せどりをしている13人の方に伺いました。せどりは再現性が高いビジネスといわれていますが、だからこそしっかりとリサーチや仕入れ、商品について知っておく必要があります。失敗から学んだ対策法も聞いたので、ぜひ参考にしてみてください。
せどりの失敗談はさまざま
せどりは、リサーチ、仕入れ、販売、梱包、発送などの工程を踏みますが、今回実際にせどりを行っている方にアンケートを取ったところ、特に多かったのが「リサーチ」と「仕入れ」の部分。この二つは、ベテランの方も口を揃えて一番難しいといいます。
リアルなせどり失敗談をご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。
リサーチでのせどり失敗談
せどりを行う上で最初にするのは商品のリサーチです。この部分をおろそかにしてしまうと、商品在庫を抱えたり思うように利益を得られなかったりする場合があります。
Aさんのせどり失敗談:仕入れ価格だけ確認したことで商品が売れず、結局リサイクルショップに売ることに
(主に扱っている商材:中古家電全般)
週末に大手家電量販店でプライス表の特価商材(在庫処分)である事のみで、商品を購入。その後、オークションやフリマアプリで出品するもなかなか落札に至らず。日数経過とともに価格を下落させてみたが、購入した価格に近くなったため、止む無く出品を停止。どうしようか迷ったが、最終的には中古リサイクルショップに買取して頂いた。
対策方法
家電量販店では引き続き特価商材を中心に商品を購入しようと思うが、事前に商品の市場価値や需要があるかを確認するようにした。主に価格ドットコムや同一商品のオークション出品状況などを購入時に確認するようにしている。
Bさんのせどり失敗談:価格差ばかり注目して在庫を抱えることに
(主に扱っている商材:ゲーム機・ゲームソフト全般)
仕入れ値と販売価格との価格差ばかりに注目し過ぎてしまい、結果的に販売できず売れ残り、在庫を抱えるはめになってしまったことがあります。
商品が売れない事にはいくら利益率が良くても在庫を抱える分だけ赤字になってしまい、下調べ不足を痛感させられました。売れる商品が何なのかを見極める力がなかったことで結果的には儲からなかった経験があります。
対策方法
売れる商品が何なのかを十分に下調べした上で仕入れる必要があり、その時期に合わせた人気のある商品の見極め方を学びました。また、自分の好きな商品ではなく消費者が好む商品に注目し、販売することに特化した商品選定を行いました。
Cさんのせどり失敗談:出品者が多かったため売れず、最終的に値下げしたことで赤字に
(主に扱っている商材:スマホアクセサリー)
アイフォン専用のスマーフォンケースでかなり売れているケースがあることを知り、Amazonと価格コムで価格を調べると価格コムの方が安い状態だった。
今でもそうだが、アイフォン関連のグッズはすぐに売れるだろうと考え、場所も取らなかったので思い切って100セット発注したのだが、いざAmazonで売ろうとした時に、同じ製品を売ろうとする方が多くいた。
値段を下調べした時はそれほど多くなかったが、少し時間が経ってしまって状況が変わり
結果値下がりとなって赤字の販売となった。
対策方法
まとめて100セットなど、見切り発車での大量発注は控えるべきだと思った。また、ほんの数日ですが時間が経つことで、その製品を売ることが難しくなってしまうことがあることを学んだ。
赤字販売では何のためにこの作業をしているかわからなくなるので、商品の仕入れにはこれまで以上に慎重に行うことを徹底した。
Gさんのせどり失敗談:1つのサイトだけで相場を調べたため、思っていた以上の利益が出なかった
(主に扱っている商材:ホビー全般)
家電量販店で見つけたゲームが1個1,000円~2,000円くらい利益出る商品でかなりの在庫が残っていました。モノレートで調べても高額で販売されていそうだったので店にあった在庫をすべて回収。
その日はかなり利益が出るぞと思って帰宅し販売しましたが全然売れず。結局買値の半額で処分し大赤字になってしまいました。
対策方法
商品を購入するときは一つのサイトだけでなくいろんなサイトで相場の金額を調べるようになりました。あとは一括で大量に購入するのをやめました。利益は少なくなりましたが、赤字になる額も少なくなりトータルではプラスになりました。
商品リサーチはせどりの基本
商品リサーチでの失敗談で多かったのが、「価格差だけで仕入れた」「市場調査をしなかった」という声です。ここで失敗すると、在庫や赤字になるリスクが高くなります。
目先の利益だけを考えず、さまざまなサイトで相場や売れ行きを確認することを徹底しましょう。
取り扱い商品でのせどり失敗談
リサーチを行い、売れる商品がわかって実際に仕入れをしても、その商品自体に問題がある場合もあります。
Hさんのせどり失敗談:仕入れた商品が不良品だった
(主に扱っている商材:カメラ)
カメラを安く仕入れて、利益分を上乗せしてオークションサイトで販売しています。動作品であればそれなりの価格で売れるのですが、動くと思って仕入れたものが動作不良品だったことがありました。また、電池部分が腐食していて動作チェックができないものもありました。結局、完全なジャンク品だったので売ることはできませんでした。
対策方法
仕入れる際には、可能な範囲で動作確認をするようにしました。バッテリーを常備していればその場で確認できますし、最低でも電池挿入部分が腐食していないかどうかだけは確認するようにしました。これでジャンク品を仕入れてしまうことは、大幅に減りました。
Iさんのせどり失敗談:実際に商品を見ていないため、思っていた以上に発送料がかかり赤字になった
(主に扱っている商材:サプリ系)
プロテインの重さは購入する際に商品説明で確認できるのですが、手元に届いてみると意外とサイズが大きいものが多かったです。なるべくコンパクトにしようとしても厚みがでてしまい、送料が想定より高くなってしまうことが何度かありました。そのため、プロテインを仕入れるときに計算していた金額で販売しようとすると、赤字か利益がほとんどない価格になってしまいました。送料分上乗せして販売しても、周りより高額になってしまい、なかなか売れませんでした。
対策方法
プロテインやスムージーなど、袋に粉が入っているタイプで、圧縮できずに厚みがでてしまうものの販売は基本的にやめました。仕入れる際のサイトで小さめなサイズであることが確認できる商品があれば購入しています。また、サプリメントでのせどりに主軸を置くことにしました。
商品の状態をしっかりと確認する
電脳せどりは場所や時間にとらわれず、簡単に始めることができます。しかし、商品を実際に見て仕入れをしないため、不良品を掴んでしまったり思っていた以上に商品が大きかったりと、思わぬ落とし穴があります。
カメラやパソコン機器などの精密機械は、できれば店舗に足を運んでジャンク品でないことをその場で確認したり、ネットで仕入れる際には販売者に不良品ではないかしっかり確認したりするようにしましょう。
販売タイミングでのせどり失敗談
商品を仕入れ、いざ販売。しかし、販売するタイミングを間違えると在庫を抱え、赤字になる可能性もあります。
Lさんのせどり失敗談:先を見越して仕入れたが、なぜ仕入れたか記録していなかったため販売タイミングを逃した
(主に扱っている商材:古本・家電)
その当時話題になっていたドラマ原作の本を仕入れたが、なぜ仕入れたのか記録を残していなかったため、放送終了までに売りさばくことができず不良在庫になってしまった。
実際に売れていないのにせどり販売価格のと実売価格の差分だけを見て仕入れをしてしまい、結果想定の価格で売ることができず不良在庫となってしまった。
対策方法
元々作成、管理していた在庫管理のリストに、なぜこの商品を仕入れたのか仕入の意図を追加項目としてとして残しておき、仕入れた理由を忘れないようにすることで販売のタイミングを逃さず不良在庫を作らないようになった。
Mさんのせどり失敗談:価値が上がるだろうと販売タイミングを見計らっていたが、結局相場が下がってしまった
(主に扱っている商材:古本・家電)
限定品を購入後、少し日にちを置いた方が価格があがるかと考えて様子を見ていた。
完売直後に販売した人は早々に売り抜けていたようだが、少しすると同様の商品の出品が相次ぎ、「今出しても埋もれる、目立つ(売れる)ためには値下げないといけない」状態に。
在庫を持ちたくないからという理由で、最初の想定より価格を下げてなんとか売ったが、結局しばらくしたらまた相場が上がっているのを見てしまった。
対策方法
まずは「もったいぶらずにすぐに販売すること」を基本スタンスにすることとした。あとは「自分が売ったあと、同様の商品の値段を調べない」。
自分が売った時より相場が上がっているのを見ると悔しくなってしまうし、また「もう少し寝かせようか」という気持ちになってしまうため。
「相場を見ながら一番いいときに売る」は本来理想だと思うが、在庫で場所を取らない、というのも個人で細々続けていく上では大事だと思うので。
トレンド商品はタイミングに注意
トレンド商品はライバルも多く、トレンドの波もあるため販売するタイミングが非常に重要です。せどりを行う上で避けたいのが、在庫を抱えて赤字になることです。せどりは薄利多売ともいわれるので、ある程度の利益が見込めるタイミングであれば販売に踏み切ってしまうとよいでしょう。
その他のせどり失敗談
せどりは、手持ちの資金が少ない場合でも、複数のクレジットカードを作り資金サイクルをあげることができます。しかし、カードを使用する際にはしっかりと計画を立てておかないと上手く回らないことも。
また、販売サイトの規約をしっかり確認しておく必要があります。
Kさんのせどり失敗談:商品の知識がないままカードで仕入れたため、在庫を抱えた時の支払いが大変だった
(主に扱っている商材:中古せどり)
YouTubeで、アマゾンせどりの動画を見てその動画でクレジットカードを何枚も作ることで資金サイクルを上げることができるというのを見て、自分も7枚程カードを作りクレカで新品せどりを始めた。
しかし、そこまで知識があるわけでもない状態で始めたため、売れない商品を仕入れてしまったり、手数料を計算せずに仕入れをしてしまったりして結局クレカの支払いを滞納することになってしまった。
現在は会社員をしながら副業で主に中古品せどりを行っています。
対策方法
アマゾンせどりを行っていたので、仕入れをして、梱包納品をして、引き落とし日までに商品を売らなければならず、クレカでの資金サイクルは中々厳しかったです。
そのため、少ない資金でも可能な中古品せどりにシフトチェンジ。クレカではなく、少なくても現金で資金を用意し無理のない範囲でのせどりを始めました。
毎月少しずつ利益を伸ばし、コツや経験値を積んでからクレカで資金サイクルをするようにしました。
Jさんのせどり失敗談:フリマアプリで出品禁止の商品を仕入れてしまった
(主に扱っている商材:ダイエットサプリ)
まだせどりを始めた間もない時に医薬品に該当する成分が含まれているダイエット商品を仕入れてしまった、売れずに困ってしまった失敗経験があります。
フリマアプリを使ってせどりをしていますが、このフリマアプリでは医薬品を該当する成分の商品は出品を禁止されていることを全く知らなかったことで、仕入れてもフリマアプリで出品できずに在庫を抱えてしまって痛い経験があります。
対策方法
ダイエットサプリメントを仕入れる際には、医薬部外品として販売されているかどうか必ず調べてから仕入れるようにしています。
せっかく仕入れてもフリマアプリで出品が禁止をされている商品の場合には、出品できずに在庫を抱えて損失を被ることになってしまうので、それを回避するためにも必ず医薬部外品かどうか確認するようにしています。
実際にやってみないとわからないこともある
クレジットカードを利用する=元の資金が多くなるということです。初心者の場合、低資金で始める方が失敗が少ないといえます。クレジットカードを利用したせどりはメリットも多くありますが、安定的に利益を出せるまでは、現金での運用が安心でしょう。
せどりをやってみて初めて知ったとよく聞くのが、販売サイトの規約で禁止になっている商品があるという声です。販売サイトによっては、医薬品や酒類が禁止されています。また、メーカー側が販売を禁止している商品もあるため、仕入れ前にしっかりと調べておきましょう。
せどりでの失敗を減らす一つとして、コミュニティに参加して情報交換するという方法もあります。
オークファンのセミナーでは、経験豊富な講師から話を聞いたり、同じ目標に向かう生徒たちと情報交換をすることができます。ぜひ一度参加してみてはいかがでしょうか。