中古車のせどりの注意点は?資格は必要?稼げる?中古車販売について解説

中古車せどりの注意点は?

「初心者でも中古車のせどりはできる?」

「販売に必要な資格や書類は?」

この記事では、中古車のせどりを行う際必要な知識や注意点などをまとめました。

車の取り扱いで大きく利益を出したい人は、参考にしてください。

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中古車のせどりは初心者でもできる?

中古車

車と言われると、大型の商品かつ高額である点から初心者だと扱いが難しいと思うかもしれません。

しかし、要点を押さえていれば、初心者からでも十分に売買できます。

細かい商品を販売していくよりも利益が得られるため、せどりの対象としても一定の人気があります。

車のせどりについて、人気の理由や注意点を確認していきましょう。

中古車のせどりを副業・独立に活用している人がいる

せどりは休日や隙間時間を活用して仕入れや販売ができるため、お小遣い稼ぎや副業で始める人がいます。

その中でも車は、

  • 車の知識を積極的に活かせる
  • 販売が安定してきたときに他の商品よりも利益が高くなる
  • 中古車販売専門で本業として独立しやすい

といった点に魅力を感じて、始める人が増えています。

中古車のせどりが人気の理由

車のせどりが人気なのは、

人気の理由
  • 1回の取引における単価が高い
  • 全体の利益率が高い
  • 中古車の需要が高い

といった点にあります。

需要と販売が噛み合って成功した場合は、多くの利益を得られるせどり先です。

単価が高い

車のせどりは1台あたり数十万円で取引するため、1回の取引における単価が高くなります。

日用品で上手くせどりをしても、万単位の取引ができる商品は少ないため、一気に高額を稼ぎたい人に向いています。

利益率が高い

せどりの基本は商品を安く仕入れて高く売り出し、諸経費を差し引いて利益を出していきます。

車の場合は仕入れ値よりも高く売り出す際、数万円単位で値段が高くなるため、利益率も高くなります。

ただし、諸経費も全体的に高額であるため、価格設定を間違わないようにしなければいけません。

需要が高い

車は常に一定の需要があり、近年は車全体にかかる費用の高さから中古車に対する需要が高まっています。

新車を購入すると百万円単位になり、メンテナンス費も含めると家計への負担は非常に大きくなります。

それに対して中古車は百万円以下で購入できるケースもあるため、購入者にとっては十分な選択肢になるのです。

中古車のせどりで注意しておくこと

車のせどりは利益率が魅力的ですが、高額な商品を扱ううえで注意すべき点がいくつかあります。

注意点
  • 販売するために登録が必要になる
  • 売上の安定までにやや時間がかかる
  • トラブルが起きた時は対処が必要

事前に把握できていれば準備や工夫ができるため、初心者から始める人はよく確認しておきましょう。

販売するために登録が必要になる

車のせどりでは、中古品と自動車の取り扱いでそれぞれ登録が必要であり、手数料が発生する場合があります。

登録が必要な主な書類や取引は、

  • 古物商許可証
  • 仕入れ時の書類関係
  • 販売時の書類関係
  • 引き渡しの際の名義変更

などが挙げられます。

売上の安定までにやや時間がかかる

車のせどりは売上が安定すれば利益が増えやすいですが、安定させるまでにはやや時間がかかります

特にせどりを始めた初期は、

  • 売れるまで仕入れ値初期メンテナンス費が高くなる
  • 早く売ろうと安くし過ぎると利益が増えない

というように、仕入れの費用や売り切るのに苦戦する場合があります。

トラブルが起きた時は対処が必要

車のせどりで仕入れや販売を行った場合、

  • 購入者からのクレーム
  • 仕入れた車の故障や劣化

といったトラブルが起きる可能性があります。

トラブルを解決するための費用や交渉術なども必要になるため、対策法を把握して始めましょう。

【初心者必見!】中古車のせどりの始め方

中古車せどり

ここでは、車を仕入れる前の準備から販売完了までの内容を紹介します。

準備が必要な書類や申し込みも多いため、きちんと把握しておきましょう。

1.中古車せどりを始めるための準備

車のせどりを始める場合は、一般的なせどりのようにいきなり車を購入するわけにはいきません。

仕入れを始める前の準備として、

準備物
  • 中古品を取り扱うための古物商許可証の取得
  • 高額な車や諸経費を払うための資金の確保
  • 車を置く駐車場の確保

の3点が必須になります。

古物商許可証を取得する

中古車を仕入れて販売するときは、古物商許可証が必須です。

許可を得ずに車のせどりを行ってしまった場合、古物営業法違反になってしまいます。

申し込みの概要は、以下のとおりです。

取得にかかる期間申請日から土日を除いて40日程度
金額19,000円
申請書類古物用許可申請書一式
誓約書
略歴書
住民票
身分証明書
登記事項証明書(土地・建物の登記簿謄本)

申請書類の誓約書や住民票などは、作成日付が申請日から3ヶ月以内販売を行う本人か管理人のものが必要になります。

申し込みから取得までの流れは、以下のとおりです。

  1. 販売を行う地域を管轄の警察署の生活安全課に行く、もしくは電話をして古物商許可証について確認する
  2. 警視庁ホームページからのダウンロードや警察署に直接行って「古物用許可申請書一式」を用意する
  3. 申請書類を記載して、警察署に持ち込む
  4. 書類の提出後、都道府県公安委員会により審査が行われる
  5. 審査に通った場合、警察署から連絡がくる
  6. 許可証を警察署へ受け取りに行く

警察署は土日祝が閉まっているため、申請書類の持ち込みは平日に行わなければいけません。

審査時間が40日かかる点を考えると、販売までに発行するためには、余裕を持った申し込みが必要です。

資金を確保する

車の仕入れから販売までには、主に以下の項目でお金が必要になります。

必要な資金(例)
  • 仕入れに使うお金
  • 仕入れ後のメンテナンス料
  • 駐車場代
  • ガソリン代(動作確認をするため)
  • レッカー代(複数の自動車を運び込む場合)
  • 各種手続きや書類に使う費用
  • 万が一の故障に対応する費用

1回の仕入れで車本体だけでも数十万円かかり、メンテナンス料などの諸経費を含めるとかなりお金がかかります。

しかし、個人で始める場合は銀行等でお金を借りるのが難しいため、基本は自己資産から資金繰りしなければいけません。

そのため、車の仕入れを行う前の段階である程度貯金を貯めておくようにしましょう。

資金が少ない状態で売り出し始めてしまうと、メンテナンス不足などでトラブルが発生する可能性が高くなります。

駐車場を確保する

駐車場

車は仕入れた時点で自分の所有物になるため、売れるまで車を置いておく駐車場が必須です。

自宅の駐車場や置き場所できるスペースがある人は、そのまま利用しても問題ありません。

しかし、自宅周辺にスペースがない人は、別の場所を借りる必要性が出てきます。

駐車場がない状態で車を仕入れてしまうと、車庫証明書を発行できないため、納車が遅れてしまいます。

基本的には車を購入の契約が進むまでに、駐車場を確保しておくようにしましょう。

2.仕入れ先を見つける

許可証の申し込みや資金を貯め始めている間に、中古車の主な仕入れ先も定めておきましょう。

仕入れ先候補としては、以下の4つがあります。

  • ネットオークション
  • ネットフリマ
  • 業者オークション
  • 個人間取引で探す

それぞれにメリットとデメリットがあるため、使い分けられるように確認しておきましょう。

Yahoo!オークションなどのネットオークション

一般的なネットオークションでも、中古車や新車を取り扱っている場合があります。

代表的なサイトとしてはYahoo!オークションが対応しており、

  • 自動車の出品専用ページが存在する
  • メーカーやボディタイプ、出品地域(都道府県)で検索を絞れる
  • 購入時には本体価格以外にも陸送費税金名義変更手数料などがかかるため、購入者と出品者のどちらが負担になるか確認する
  • 消費税がかからない
  • 業者を介さない分、手数料などの余計なコストが出品者と購入者の双方で省ける
  • サイトを介しているが、受け渡しの際は個人での取引になるため、トラブルに注意する必要あり

といった使用感になっています。

ほかのサイトよりも自動車関連の取引項目が充実しているため、個人取引するときは十分候補にできるでしょう。

ネットフリマ

ネットフリマについては、一般的なサイト以外にも中専門のネットフリマが存在しています。

一般的なネットフリマの代表であるメルカリは

  • 一般的な商品と同様に出品者が任意で価格をつけて車を出品している
  • アプリを介しても基本は個人間取引になるため、トラブルに注意する必要あり
  • 受け渡し場所を指定するケースがあり、取引できる出品が限られる

といった特徴があります。

Yahoo!オークションと比較すると、自動車専用の項目は少ないため、個人取引としてはより注意が必要です。

一方、車専門のフリマサイトについてはいくつか種類がありますが、

  • 出品者の名義変更手続きなど、一部の書類や申し込みについて代行する
  • 出品者から車を引き上げして、購入者の元まで陸送してくれる
  • 到着後も購入者が車両確認を行う期間が設けられる
  • 万が一の不備や故障に保証がつく

など、一般的なフリマサイトよりも内容が充実しています。

ただし、仲介が入る分の手数料が増える場合があるため、必ずしも車専門の方が優れているわけではありません。

業者オークション

車は業者間のみで行われるオークションサイトも存在しており、代行業者に依頼して一般の人も利用できます。

せどりとして始めたばかりの段階では、業者オークションの利用は代行業者に頼むしかありません。

業者オークションの特徴としては、

  • 店舗で購入するよりも安く仕入れられる
  • 代行業者によっては落札が上手くいかなかった際の保証がある
  • 代行しても必ず落札できるわけではない
  • 常に高い金額で落札してしまうと、資金繰りが難しくなる

といった点が挙げられます。

代行するための費用がかかる一方で、上手く活用できれば仕入れコストを削減できるでしょう。

個人間取引で探す

車はきちんとした手続きを踏めば、オークションやフリマなどを介さずに個人間取引も可能です。

個人間取引の候補としては、主に以下の3つが挙げられます。

  • SNSでの募集
  • 自動車業界からの紹介
  • 家族・知人と取引する

仲介者がいない分、手数料は少なくなり、直接的な取引で値引き交渉ができる場合があります。

一方で、知らない人と個人で取引する場合、以下のようなトラブルに巻き込まれる可能性が高くなります。

  • 取引相手が名義変更などの手続きを行ってくれない
  • 購入した車が事故車であり、販売時の価値が大きく下がる
  • 取引相手と連絡が取れなくなり、手続きやトラブルを解決できない

特にSNSの募集はトラブルの危険性が高いため、利用するときは取引相手をしっかり見極めなければいけません。

3.中古車を仕入れる

仕入れ先が定まった後は、実際に仕入れていきますが、購入にはいくつか書類を用意する必要があります。

仕入れ額は非常に高くなるため、品定めするためにも事前の調査も必要です。

市場調査をしてから仕入れよう

仕入れる前には、以下の内容について自動車業界の市場調査を行います。

  • 価格調査
  • 人気や流行の車種
  • 販売地域の需要

仕入れに直結する価格はもちろん、人気や需要に合わせた車種を調べておかないと、仕入れた車が売れない可能性があります。

中古車であっても基本は数十万円単位での仕入れになるため、市場調査はしっかりと行いましょう。

中古車を仕入れる時の必要書類

仕入れるときに購入者側で必要になるのは、以下の内容書類です。

  • 印鑑登録証明書:手続きする過程で必要
  • 自動車保管場所証明書:購入した車を納車するために必要

事前に駐車場を確保していても、車庫証明を行っていなければ納車ができないので注意しましょう。

印鑑登録証明書とは、役所に登録された印鑑が本人であると公的に証明する書類です。

自動車関連の書類では実印と併せて必要な場面が多く、仕入れ時の車庫証明以外にも販売時に多用します。

印鑑登録証明書は実印の登録手続き完了後に、以下の方法で取得できます。

  • 役所や証明サービスなどの窓口
  • コンビニのマルチコピー機

取得する際は印鑑登録カードか、マイナンバーカードを提示する必要があるため、忘れずに用意しておきましょう。

車庫証明とは、警察署に車と車庫を登録して書類を発行してもらうための手続きであり、中古車でも必須です。

車庫として認められるためには、以下のような駐車場の要件を満たす必要があります。

  • 車使用する本拠地から直線距離で2km以内
  • 車庫に通じる道路や通行禁止でない
  • 道路幅員制限に引っかからない
  • 車の収容時にはみ出さない

上記以外にも車庫として成り立たないような立地や建物であると、証明書は発行されません。

書類の申し込みの概要は、以下のとおりです。

取得にかかる期間申請日から3~7日程度
金額申請手数料と標章交付手数料:3,000円程度(都道府県により金額が異なる)
申請書類自動車保管場所証明申請書
保管場所の所在図・配置図
自認書(保管場所使用権原疎明書面):車庫を自分で持っている場合
保管場所使用承諾証明書:車庫を借りている場合
自動車の使用者の住所を確認できる書類:運転免許証など

車庫が自前か借りているかで、一部の用意すべき資料が変わります。

申し込みから契約までの流れは、以下のとおりです。

  1. 車庫を置く地域を管轄する警察署か管轄区の公式ホームページで必要書類を受け取る
  2. 書類を記入後、警察署へ行くか、電子申請で書類を提出する
  3. 申請内容に問題がなければ、警察署で書類が交付される

電子申請ができるようになりましたが、書類は直接受け取る必要があります。

申請後に発行される書類は、以下の3種類です。

  • 自動車保管場所証明書(車庫証明書)
  • 保管場所標章番号通知書
  • 保管場所標章(車のガラスに貼るステッカー)

販売中も保管しておく必要があるため、無くさないようにしましょう。

4.中古車を販売する

中古車販売

車庫証明が完了して中古車を仕入れた後は、販売に移っていきます。

なるべく早く売りたいときは仕入れと並行して、販売先や販売価格の設定を考えておきましょう。

どこで販売するか決める

中古車の販売先については、

中古車の販売先
  • ネットオークション・フリマ
  • 公式サイトやSNSを介して個人販売

というように、仕入れ先が販売先の候補にもなります。

業者オークションも販売候補の1つですが、出品時も代行を介さなければならないため、手数料が必要です。

手続き等は個人で行うよりも楽になりますが、利益が減る点は注意しましょう。

販売価格を決める

販売価格については、市場調査の際に得た情報を元にして、

  • 基本は市場価格よりも少し高めに設定する
  • 購入時には相手からの値引き交渉を受けつつ、仕入れ値よりも高く売れるように促す

という前提で価格を調整していきます。

日用品と比較して調査する金額が万単位になるため、価格調整は難しいかもしれません。

しかし、弱気な設定にすると利益が出さないため、下調べをしっかりしたうえで設定しましょう。

販売する時の必要書類

車は販売方法にかかわらず、販売時に以下の書類が必要です。

  • 自動車検査証:自動車に備え付ける義務がある
  • 自賠責保険証明書:仕入れ時に必ず加入しており、引き渡し時に名義変更を行う
  • 自動車税納税証明書:引き渡しの際に納税済みであると証明するため
  • 委任状・譲渡証明書:売却時に必要
  • リサイクル券:リサイクル料金を支払い済みであると証明するため

法律で義務づけられた書類以外にも、車が正式な商品であると証明するために必要な書類があります。

自動車検査証は、車検を受けた車であると証明する書類であり、この書類がない車は公道を走ってはいけません。

中古車の場合は、車を引き続き利用するために行う継続検査を受ける必要があります。

仕入れ時に有効期限が残っているときは、名義変更手続きによって、検査なしでも販売可能です。

しかし、個人販売では車検が切れた状態で売り出されているケースもあるため、有効期限切れの場合は必ず検査します。

書類の申し込みの概要は、以下のとおりです。

取得にかかる期間検査が完了次第
金額軽自動車(普通自動車や小型自動車):1両につき 2,200円
検査手数料1,800円+技術情報管理手数料400円
申請書類申請書
自動車検査証
自動車検査票
点検整備記録簿
自動車損害賠償責任保険(共済)証明書
手数料納付書自動車重量税納付書(キャッシュレス決済の場合は不要)
納税証明書

手数料は車種によって変わりますが、中古車販売で中心になる車種は軽自動車に分類されます。

申請から発行までの流れは、以下のとおりです。

  1. 自動車検査登録の総合ポータルサイトから必要書類をダウンロードする
  2. 検査場や自主検査により点検を完了させる
  3. 申請書等を記入する
  4. 最寄りの運輸支局等に提出する

車検を代行する業者に頼めば、自分で手続きをする必要はなくなりますが、代行費用が必要になります。

自賠責保険証明書と自動車税納税証明書は、前の所有者から仕入れ時に以下の形で引き渡されています。

  • 自賠責保険証明書:強制保険であり、名義変更で必ず引き継いでいる
  • 自動車税納税証明書:納税済みの場合に発行可能で、コピーや譲渡はできないが、名義変更後は自分の名義で発行できる

自賠責保険は加入義務があるため、手続きに間違いがなければ証明書が手元にあります。

売却した後は購入者に加入義務が生じ名義変更が必要なため、用意しておかなければならない書類です。

自動車税については毎年5月頃に通知書が届いて、基本は5月待つまでにその年の支払いを行います。

車を仕入れた時点で前の持ち主が支払いを済ませている場合は、その年の支払いは必要ありません。

しかし、自動車税をきちんと支払った車であるか確認してもらうためには、自分の名義で発行しておいた方がよいでしょう。

納税証明書は管轄する役所の窓口で、申告書や車検証を提示すれば発行できます。

5.引き渡しをする

鍵引き渡し

販売していた車が売れた場合、車を引き渡す前に各書類の名義変更の手続きを行う必要があります。

引き渡し後のサービスとして、サポートやトラブルへのアフターフォローも重要です。

名義変更の手続き

名義変更を行う場合の手続きは、以下の場所で行えます。

  • 車を使用する本拠地を管轄する運輸支局
  • 自動車検査登録事務所
  • 自動車検査協会(軽自動車のみ)

販売者として手続きに必要な書類や手数料は、以下のとおりです。

  • 印鑑証明書(発行日から3ヶ月以内)
  • 印鑑
  • 委任状
  • 譲渡証明書
  • 手数料印紙(検査登録印紙):手数料500円

名義変更についても代行を依頼できる業者はありますが、自分で行った方が余計な費用を使わずに済みます。

アフターフォローについて

車の引き渡し後も販売者としての評判を保つためには、アフターフォローは必須です。

具体的なアフターフォローについては、

  • 万が一の故障やメンテナンス不備に対応する
  • 各種手続きに関する質問の回答

などが挙げられます。

特に販売者側の不備から生じた故障はトラブルに発展する可能性が高いため、必ず誠実に対応しましょう。

一方で、購入者が故意に傷や故障させて、クレームをつけるケースがあります。

購入後に故意であると断定するのは難しいため、

  • 販売前に車体の状態を写真で撮影して保存しておく
  • 納車前に購入者にしっかり確認してもらう

というような形で悪意のあるクレームを事前に対策しましょう。

中古車のせどりをもっと上手く行うには?

中古車セールス

車のせどりは高額取引になりますが、その中でもさらに利益を出せるような工夫ができます。

車のせどりをもっと上手に行うために、調査方法や知識の活用法を確認しておきましょう。

車の市場価値を知っておく

車の仕入れ値や販売価格の設定が難しいと感じる人は、車の市場価値を知るところから始めましょう。

車の知識がない状態で始めた人でも、一般的な価格や人気の理由を把握できれば、売買をスムーズに行えます。

市場調査は幅広く行おう

市場調査を行う際は中古車を取り扱うネットオークションやフリマ以外にも、

  • 中古車販売店舗やサイト
  • 中古車ディーラー

といった競合にあたる販売者や店舗も調査対象にしましょう。

特定のサイトのみで情報を集めると、偏ったデータ収集になる可能性があります。

しかし、幅広く調査を行うと、せどりを行う時間が足りないと思う人もいるかもしれません。

時間短縮を行いたい場合は、出品や検索の補助を行う販売ツールの活用がおすすめです。

代表的な販売ツールとしては、リサーチツールのオークファンがあります。

オークファンは基本無料で利用できて、以下のサイトの出品価格を過去の出品を含めて検索できます。

中古車を取り扱うYahoo!オークションやメルカリも対象になっており、オークファンを利用すれば、時短しながらも市場調査が上手く行えるので、おすすめしています。

高燃費・高耐久性のある車種は常に人気

車として人気が高い車種の多くは、高燃費や高耐久の条件を満たしています。

燃費とは1リットルのガソリンでどの程度走れるかを示す基準であり、数値が高いほど燃費が良い車になります。

販売で取り扱う車における燃費の目安は、以下のとおりです。

燃費の目安
  • 普通車(セダンなど):8~10km/L
  • 軽自動車やエコカー:15km/L
  • ハイブリッドカー:20km/L~

ハイブリッドカーは燃費を意識して開発しているため、20km/L前後の車種は燃費が良いと言えます。

一方、耐久性については車の買い替え目安が走行距離10万kmであるため、それ以上走れる車種は耐久性が高い車です。

ただし、中古車の場合はある程度乗られた後になるため、カタログスペックよりも燃費や耐久性は悪くなります

売り出すときに燃費を意識したい場合は、購入時の使用年数もよく確認しましょう。

2024年に人気の車種

2024年10月時点における国内で人気の車種は、以下のとおりです。

車種タイプ参考価格燃費
ホンダ N-BOX軽自動車164.9~196.5万円19.1~21.6km/L
トヨタ ヤリスコンパクトカー147.0~254.8万円19.2~36km/L
ダイハツ タント軽自動車135.3~199.1万円18.2~22.7km/L
トヨタ カローラセダン199.0~299.8万円18.1~30.2km/L
トヨタ シエンタミニバン195.0~310.8万円18.3~28.8km/L
トヨタ ルーミーコンパクトカー156.7~210.0万円16.8~18.4km/L
スズキ スペーシア軽自動車153.0~189.1万円22.4~25.1km/L
スズキ ハスラークロスオーバーSUV136.5~183.4万円20.8~25km/L
トヨタ プリウスハイブリッドカー299.0~460.0万円26~32.6km/L
トヨタ ノアミニバン267.0~389.0万円14.3~23.4km/L

全体的に燃費は20km/L前後であり、特に4人乗りの軽自動車と5人乗りのコンパクトカーが多くなっています。

海外輸入・輸出に興味を持っているなら事前に調査をしておこう

中古車販売は海外への輸入や輸出も候補になりますが、国内販売よりも入念な調査が必要です。

具体的に調査が必要な項目としては、

  • 輸出時の手続き
  • 関税の支払い
  • 輸出先での保管や陸送方法の把握
  • 現地業者や通訳などの協力体制

などがあり、国内取引ではかからない費用が発生します。

一方で、海外の高級車の輸入でより利益が出せたり、国内人気がない車種が売れたりするなど一定のメリットは存在します。

輸出入のコストに見合う利益が得られないと意味がないため、慎重に検討しましょう。

車の知識とペルソナの相性を知っておこう!

中古車販売では、車を購入する顧客を具体的に設定して販売方法を考えるペルソナの手法が用いられる場合があります。

一般的な商品のように購入層を想定しづらい人は、実践してみましょう。

車の車種や機能によって、その車をほしがる人は異なる

車は類似するデザインも多いですが、車種ごとに機能の違いがあり、ほしがる人も異なっています。

具体的な例としては、

ペルソナの違い
  • 子育て中の30~40代:3人以上の家族を乗せる必要があり、子どもがスムーズに乗せられるように、スライド式のドアがあった方が良い
  • アウトドアが好きな20代:ある程度の遠方や悪路を走れるような性能が求められる
  • 1人暮らしの20代女性:主な用途が通勤や買い物であり、経済的な余裕を考えると燃費が良い小型自動車が求められる

というように、設定する顧客ごとに変化があります。

地域によっても人気の車種は違う

中古車販売を行う場合、車庫を置いた都道府県内や周辺に住む人が主な顧客になります。

そのため、仕入れる車種について、各都道府県の地域性や土地の広さなども考慮しましょう

具体的な例としては、

地域での違い
  • 住宅街や団地、学校などがある:ファミリーカーの需要が高くなる可能性が高い
  • 各住宅の敷地や周辺の道路が狭い:軽自動車やコンパクトカーに需要が集中する
  • 主要な商業施設まで遠い:燃費が重視される可能性がある

などが挙げられます。

ディーラーや業界の人と仲よくなるのがおすすめ

車のせどりを行う場合、自動車ディーラーや整備士など、自動車業界の人と仲良くしておくのがおすすめです。

仕入れやメンテナンス先として頻繁に利用するところを作って、業界の人から信頼されると、さまざまな恩恵が受けられます。

今後の業界の流れがわかる

自動車業界の人との繋がりがあると、今後の業界の流れが把握しやすくなります。

新車情報や人気の車種などを把握できれば、仕入れする車種も選別できるため、間接的な利益アップにつながります。

整備士や業界人とのツテや交渉ができることも!

自動車業界の人のツテや紹介から、中古車の仕入れやメンテナンス料を安くできるケースもあります。

サイトを介すると手数料は少なからず発生しますが、直接的な紹介であれば手数料を省いて、値引き交渉も行えます。

まとめ

中古車のせどりを行う際に必要な知識や注意点などをまとめると、以下のようになります。

まとめ
  • 1台あたりの単価が高く、需要の高さから全体の利益率も期待できる
  • 売買には古物商許可証などのさまざまな登録が必要であり、売上が安定するまではやや時間がかかる
  • 仕入れ先は一般的なサイト以外にも、中古車専門のフリマサイトや業者オークションがあり、販売先としても利用できる
  • より上手に行うためには、車の市場価値や購入者の需要を知り、自動車業界の人と仲良くなっておいた方が良い
  • 市場調査には複数の中古車取り扱い先やオークファンなどの販売ツールを活用する

事前の調査や登録は必要ですが、しっかり準備すれば高額な利益につなげられます。

副業としてのせどりをより安定させたい人は、中古車販売も候補にしてみてください。

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