「メルカリのビットコイン取引の使用感は?」
「ビットコインの換金はできる?」
この記事では、メルカリのビットコイン取引について、基本情報や使い方などをまとめました。
メルカリユーザーでビットコイン取引に興味がある人は、参考にしてください。
メルカリでビットコインが使えるようになった!
今までは、子会社の「株式会社メルコイン」のサービスを介して、フリマアプリのメルカリにてビットコインを売買できるサービスがありました。
なんと2024年2月からは、ビットコインをそのまま支払いへ利用できるようになりました。
この記事では、そんなビットコインの基本情報と、メルカリにおけるビットコイン関連の機能について、見ていきましょう。
ビットコインとは?
ビットコインは仮想通貨の1種であり、近年はさまざまな媒体で名前を耳にする人も多いでしょう。
しかし、ビットコインの特徴や機能がわかっていないと、利用に不安を感じる人もいるかもしれません。
まずはビットコインについて知っていきましょう!
資産価値のある仮想通貨(デジタル通貨)
仮想通貨は、通常の金銭やサイトで貯まるポイントと比較すると、以下のような違いがあります。
- 紙幣や硬貨などの実物の金銭が存在しない
- 通仮想通貨自体に資産価値がある:特定サービスのみで使えるポイントとは異なる
- 特定の国や銀行から発行される通貨ではない
- ネット上で金銭的な取引が可能
実物は存在していませんが、通貨としての価値は世界的に認められています。
類似するデジタル通貨として「電子マネー」がありますが、ビットコインとは以下の点が異なります。
ビットコイン | 電子マネー | |
---|---|---|
デジタル 通貨への変換 | 通常の金銭を 仮想通貨サービスを介して チャージして、 ネット上に 仮想通貨として保有する | 通常の金銭を アプリやカードなどの指定された サービスにチャージして、 サービス内に 電子マネーとして保有する |
デジタル 通貨の利用 | ビットコインに対応する 全ての店舗やサイト | チャージ先のサービスに 対応する店舗やサイト |
デジタル通貨から 通常の金銭への 換金 | 可能 | 基本はできない |
ビットコインの方が幅広く利用できて、ネット上にチャージした後も、通常の金銭に換金できます。
世界中で利用されているビットコイン
ビットコインは、以下のような特徴から、世界中の取引で利用されています。
- ネット上で金銭の取引を完結できるため、世界のどこにいてもスピーディーに取引できる
- 発行主体や管理者が存在しないため、普通の金銭よりも海外へ送金する際の手数料が安くなる(余計な手数料を取られない)
- 交換所を利用すれば、自国の通貨へ簡単に換金できる
海外取引における手数料や手間を省ける点が、大きなメリットですね。
メルカリでもビットコイン取引・決済が可能に!
メルカリは、2013年からサービスを開始していますが、ビットコインへの対応は、2023年からになります。
2024年にビットコインの決済も可能になったので、メルカリ内でよりビットコインを運用しやすくなりました。
2024年2月15日からサービス開始!
2024年2月15日から、メルカリの商品の購入時に、ビットコインによる決済が選択できるようになりました。
ビットコインの取引機能と合わせて、メルカリ内で直接的にビットコインを活用できるのは便利ですね。
ビットコインを使ってメルカリ商品の決済が可能
メルカリのビットコイン決済には、以下のような特徴があります。
- 購入金額に対して、ポイントとしてビットコインの全部、もしくは一部を利用できる
- 通常の支払い方法や、メルカリのポイント、メルペイ残高と併用できる
- 購入手続きを完了した後は、自動的にビットコインが売却されて、メルペイ残高にチャージされる形で支払われる(内部上の処理)
購入する側は、換金やポイント変換などの処理を行う必要がなく、ポイントと同じように使えます。
2023年からメルコイン運用も注目されていた
メルカリのアプリでは、2023年3月からメルコインを介して、ビットコイン取引サービスを開始しています。
しかし、運用している人の中には、ビットコインの使用方法がイマイチわからないまま保有している人が一定数いました。
決済機能の追加から、保有したビットコインの明確な使い道が増えたので、今後はより活用される機能になりますね。
利用条件について
メルカリのビットコイン取引の利用条件は、以下のとおりです。
- 日本在住
- 本人確認済み:「アプリでかんたん本人確認」を利用する
- 手続きした時点の年齢が18歳以上75歳未満
- 申し込み後、審査に通った人
- ビットコイン取引はメルカリアプリのみ利用可能:パソコンやブラウザで開いたメルカリのサイトでは運用できない
申し込み完了後、75歳になった場合は、その時点でビットコインを購入する機能が利用できなくなります。
売却やメルペイ残高へのチャージは可能なので、任意のタイミングで売却やチャージしましょう。
申し込みの流れ
メルカリでビットコイン取引を申し込む流れは、以下のとおりです。
- メルカリのアプリを開いて、「マイページ」から「ビットコイン」を選択
- ビットコインについての解説が表示されるので、「はじめる」を選択
- 本人確認や生体認証(顔や指紋によるロック解除)完了していない場合は、登録の手続きを行う
- 「申し込み」の画面に移動するので、「次へ」を選択
- 本人確認が行われた後、重要項目を確認して同意する
- 申し込みに必要な情報を入力する
- 「確認して申し込む」を選択すると、審査に移行する
- 審査に通れば利用開始
「アプリでかんたん本人確認」や、申し込み完了後の審査は、結果が出るまで時間がかかる場合があります。
メルカリでビットコインを利用するメリット
メルカリのアプリでビットコインを利用すると、以下のようなメリットがあります。
- 1円から購入できる
- メルカリポイントや、メルペイ残高を購入に利用できる
- アプリから簡単に運用できる
- 商品の購入に利用できる
ビットコイン決済機能が実装される前は、ビットコインを運用できる点が主なメリットでした。
メルカリでビットコイン取引をする方法
ビットコイン取引の審査に通った後は、実際に取引を行っていきましょう。
基本的な操作は「購入」と「売却」、「運用中の取引画面の確認」になります。
ビットコインを買う
ビットコイン取引は、購入しなければ運用や売却を始められません。
1円から購入できるため、投資初心者のうちは、少ない金額から始めてみましょう。
メルカリでビットコインを購入する手順
ビットコインを購入する手順は、以下のとおりです。
- メルカリのアプリを開いて、「マイページ」から「ビットコイン」を選択
- 取引画面から「買う」を選択
- 購入に利用する金額やポイント数を入力して、「購入額の確認」を選択(ポイント使用の設定は任意でオフにできる)
- 確認画面で「購入額、チャージ残高、ポイント使用、ビットコインの購入量、現在のレート」が表示されるので、問題がなければ「この内容で購入する」を繊維
- ビットコインの購入が完了
購入時はチャージした金額や、メルカリのポイントを選択して、自動的にビットコインの購入量が決定します。
そのため、購入時にビットコインのレートを自分で計算する必要はありません。
チャージできるお金
ビットコインの購入時にチャージできるお金は、以下のとおりです。
- メルペイ残高
- 銀行口座のお金
どちらのチャージ方法も、1回あたりの入金可能上限金額は1,000,000円までに設定されています。
メルカリポイントはP1=1円で利用できますが、チャージではなく、購入時にポイント使用の有無から選択します。
ビットコインの運用の確認方法
メルカリのビットコイン取引のページでは、以下の内容が確認できます。
- 現在の運用額(暗号資産の時価評価額)
- 評価損益(購入金額と現在の運用額の差)
- 暗号資産価格のラインチャート
- 「あと¥○買えます」(ビットコインの購入可能額)
上記の数値の変動から、ビットコインの購入や売却を判断していきましょう。
確認手順
ビットコインの運用に関する項目は、以下の手順で確認できます。
- メルカリのアプリを開いて、「マイページ」から「ビットコイン」を選択
- ビットコインを購入済みの場合は、トップページですべての項目が表示されている
- 「暗号資産価格のラインチャート」は初期表示だと時間単位になっているので、「日、週、月、年」単位を見たい場合は、チャート部分を選択して切り替える
ラインチャートについては、チャートを長押しすると、推した位置における価格や日時を確認できます。
表示の見方
ビットコインの運用に関する表示の見方は、以下のとおりです。
現在の運用額 | 暗号資産保有量× 対象暗号資産の現在価格が表示される ・運用額が0円の場合:表示されない ・運用額が1円未満の場合:「¥0」 |
評価損益 | ・プラスの場合:矢印「↑」、数字が緑色で表示 ・マイナスの場合:矢印「↓」、数字がグレーで表示 ・¥1未満の場合:「↑¥1」または「↓¥1」 ・¥0の場合:「↑¥0」 |
暗号資産価格の ラインチャート | それぞれ以下の表示時間と価格表示 ・時:1時間前〜現在/10秒刻み ・日:24時間前〜現在/5分刻み ・週:7日前〜現在/30分刻み ・月:30日前〜現在/3時間刻み ・年:365日前〜現在/1日刻み |
「あと¥○ 買えます」 | チャージした日本円の金額+ 無償ポイントの合計ポイントを 優先利用しない場合は、日本円のみ表示 |
チャートの最新価格は10秒ごとに更新されるため、現在の運用額も10秒ごとに更新されます。
ビットコインを売る
取引画面の表示から、ビットコインの価格が上がっていて、評価損益がプラスのときは、売り出しを検討してみましょう。
売却で得た利益は、メルカリ以外でも活用できます。
ビットコインを売却する手順
ビットコインを購入する手順は、以下のとおりです。
- メルカリのアプリを開いて、「マイページ」から「ビットコイン」を選択
- 取引画面から「売る」を選択
- 売却額を任意で入力して、「売却額の確認へ」を選択
- 確認画面で「売却額、ビットコイン売却量」が表示されるので、問題がなければ「この内容で売却する」を選択
- 売却完了後、取引画面のトップに「あと¥○買えます」の部分に、売却した額が反映される
売却する時もビットコインの売却量ではなく、日本円に換算した金額を入力して、自動的に売却してもらえます。
「あと¥○買えます」は、ビットコインに利用するためのチャージされた状態なので、引き続きビットコインの購入に運用できます。
売却したビットコインで利用できるもの
売却したビットコインから得たお金は、以下の用途で利用できます。
- ビットコインの購入
- メルカリ残高へ移行:メルカリやメルペイを利用できる店舗の支払い
- 商品の購入時のビットコイン決済
メルペイ残高への移行は、以下の手順で行います。
- メルカリのアプリを開いて、「マイページ」から「ビットコイン」を選択
- 取引画面の下部にある「取引について」から「設定」を選択
- 「メルペイ残高へ移す」から任意の金額を入力する
- 「お金を移す」を選択して、生体認証を行う
- 認証が完了して、「設定」に戻ると移行完了
メルカリではビットコイン決済が可能になったため、メルカリ以外の店舗でお金を利用したい場合は、メルペイ残高へ移しましょう。
メルカリのビットコインは換金可能?
売却したビットコインは、メルペイ残高へ移行した後、払込申請をして銀行口座に現金として換金できます。
ただし、メルペイ残高からの振込申請は、以下の点に注意が必要です。
- 「アプリでかんたん本人確認」、または支払い用銀行口座の登録が完了している場合、払込申請が行えるのはアプリのみ
- ※パソコンやブラウザで開いたメルカリのサイトでは申請できません
- 1回につき払込手数料200円が発生する
手数料は金融機関や申請方法に関わらず、必ず発生します。
売却する度に換金すると払込手数料が多くなってしまうので、一定の金額が貯まったときに申請するのがおすすめです。
メルカリでビットコインを取り扱う上での注意点
ビットコインは、価格変動リスクや、資産価値があるため、取り扱う上でいくつか注意点が存在します。
購入、売却どちらも簡単に行えますが、注意点を意識して取引していくよう心がけましょう。
取引できる暗号資産はビットコイン(BTC)のみ
仮想通貨にはさまざまな種類がありますが、メルペイで取引できるのは、ビットコイン(BTC)のみです。
ほかのサービスで、ビットコイン以外の暗号資産を運用している場合は、複数の暗号資産を管理しなければいけません。
複数の暗号資産の運用自体は問題ありませんが、投資初心者のうちは管理が大変なので、注意しましょう。
市場価格が24時間変動するため、資産価値が変わる
ビットコインの資産価値は、世界の市場価格や情勢の動きによって、24時間変動します。
寝ている間に売買するチャンスを逃すケースもありますが、すべての変動に対応するのは難しくなっています。
多少の変動は誤差として、ご自身が無理なく管理できる範囲で運用しましょう。
損失が出る可能性がある
ビットコインは、購入時の金額よりも高い金額で売却すれば、利益が発生します。
反対に、購入時よりも低い金額で売却すると損失が出るので、売却するタイミングは重要です。
先のように24時間変動する価格を逐一把握するのは難しいため、以下の点を意識しましょう。
- 大幅な価格上昇ではなく、少しの価値上昇を積み上げて利益を出していく
- 価格が下がり続けていても、焦って売却しない
ビットコインの資産価値が急になくなる可能性は低いです。
そのため、資産価値が低い時期は、保有して上昇まで待機しましょう。
下降が続く中で売却してしまうと、損失は取り返せなくなります。
確定申告をする必要がある
ビットコインを始めとした暗号資産は、ネット上に保有している状態の場合、税金はかかりません。
しかし、売却してから利益が発生した場合、日本国内では税金がかかるお金として、確定申告が必要になります。
確定申告における暗号資産の扱いは、以下のとおりです。
- 所得の項目では「雑所得」に区分される
- 個人の場合、暗号資産を含めた「雑所得」に属する項目で得た金額が20万円を超えると、確定申告を行わなければならない(20万円未満の場合は任意)
- 対象となる期間は1月1日から12月31日までの1年間の損益(確定申告を行う年の1年前の期間)
- 暗号資産の運用に関する銀行手数料や経費は、必要経費として控除できる場合がある
利益が少ない人は、確定申告の申請が任意となりますが、20万円を超えると必須になります。
申告を行わずに後で発覚すると、脱税扱いになって、本来支払う税金よりも高い金額を支払わなければいけません。
基準になる金額を超えたときは、必ず確定申告を行いましょう。
メルカリ×ビットコインを上手に活用する方法
メルカリのビットコイン取引の操作を理解した後は、なるべく利益を出せるように運用しましょう。
ビットコイン取引について、上手に活用する方法を紹介します。
価格変動通知はしっかり確認しよう
メルカリでビットコイン取引を始めた場合、アプリに「価格変動通知」が届くようになります。
価格変動通知は、ビットコインの価格前日比が一定の値を上回る、もしくは下回る通知されます。
通知設定はオフにできますが、ビットコインを運用するうえでは、通知をオンにしておくのがおすすめです。
上がり幅が大きいときは、ビットコインを売却するチャンスになります。
早朝や夜間には通知が来ないので、睡眠時間は妨げられません。
通知の設定方法
マイページ>ビットコイン>設定より「価格変動のお知らせ配信」をオフにする
投資初心者の方はまずは無償ポイントから利用してみよう!
メルカリでビットコインを運用するのが初めての人は、メルカリポイントを利用するのがおすすめです。
メルカリポイントは、以下のような内容から、無償で付与されます。
- メルカリ内での購入や、メルカリ以外の店舗でメルペイを使用した時に還元
- メルカリが行うキャンペーンの条件を満たした場合
無償ポイントの範囲であれば、損失が発生したときも、ご自身の金銭には影響がありません。
取引になれて利益を出せるようになったときは、メルペイ残高や銀行口座からチャージして、運用金額を増やしてみましょう。
こんな人にメルカリ×ビットコインの利用がおすすめ!
以下の内容に当てはまる人は、メルカリでビットコイン取引を開始するのをおすすめできます。
- メルカリのアプリを頻繁に開く人
- 小まめな確認が苦ではない人
- メルペイ残高やポイントが余りがちな人
- メルカリで一定の売上がある人
- メルカリ内でよく買い物をする人
ビットコインの取引画面は、アプリから簡単に確認できます。
中でも、確認回数が多い人ほど、購入や売却のチャンスを掴めます。
ポイントや売上額に余裕がある人は、換金もできるビットコイン運用を検討してみましょう。
まとめ
メルカリのビットコイン取引について、以下のようにまとめられます。
- ビットコインは資産価値がある仮想通貨として世界中で利用されている
- メルカリではビットコインの取引と、商品の購入時のビットコイン決済機能がある
- ビットコイン取引は、メルカリのアプリのみで行える
- ビットコインは1円から購入できて、メルペイ残高や、メルカリポイントも利用できる
- 購入や売却、運用中の情報は、ビットコイン取引のトップページからすべて操作や確認ができる
- ビットコインはメルペイ残高を介して換金できるが、1回につき200円の手数料がかかる
- ビットコインは24時間価格変動して、購入時よりも低い金額で売却すると損失が出るため、変動幅を確認しながら少しずつ利益を出す
- ビットコインの売却から利益が出て、20万円を超えると確定申告が必要
- アプリの価格変動通知はオンにしておき、初心者のうちはメルカリポイントから利用していくのがおすすめ
投資に慣れていない人でも、メルカリでは少ない金額からビットコインを運用できます。
余ったポイントを現金に変えられる可能性もあるので、興味がある人はぜひメルカリで始めてみましょう。