「Amazonのランキングはどうやって見るのが正解なの?」
「ランキングの情報は物販でどう活かすべき?」
この記事では、Amazonにおけるランキングの調べ方や上位表示されるメリットなどをまとめました。
Amazonで物販ビジネスを始めたい人や、始めているけど売上に伸び悩んでいる方は、参考にしてください。
Amazonのランキングの調べ方
Amazonでは、売れ筋や人気度に分けられたランキングを、会員登録せずとも簡単に閲覧できます。
物販ビジネスを始めるときは、調べ方とともにランキングの種類についても理解しておきましょう。
ランキングの種類
Amazonのランキングは大きく分けると、以下の5種類が表示されています。
- 売れ筋ランキング
- 新着ランキング
- 人気度ランキング
- ほしいものランキング
- 人気ギフトランキング
上記のランキングは、「ファッションの売れ筋ランキング」というように、商品カテゴリごとに存在しています。
自分が取り扱う商品に合わせて、適したランキングとカテゴリを参照していきましょう。
売れ筋ランキング
売れ筋ランキングは、カテゴリ内における売上にもとづいて順位分けされています。
Amazonのランキングページで最初に表示される点から、ユーザーの注目が集まりやすいランキングです。
後ほど順位分けの基準を紹介しますが、物販においても参照する機会が多くなるでしょう。
新着ランキング
新着ランキングは、新しく発売されたばかりの商品、もしくは将来的にリリースされる予定の商品を順位分けしています。
将来的にリリースされる商品については、事前購入や予約が可能であるため、発売前でも購入者が存在します。
物販においては最新トレンド把握や、自身が売り出した商品の順位などで確認する機会があるでしょう。
人気度ランキング
人気度ランキングは、過去24時間で最も売上が増加した商品を順位分けしています。
時間を限定しているため、短期間で爆発的に売れた商品を把握できます。
SNS等を活用して短期間で売れた理由がわかると、物販の販売戦略に活かせるでしょう。
ほしいものランキング
ほしい物ランキングは、ほしい物リストへの追加数が多い商品を順位分けしています。
追加済みの商品は参照されず、順位は1日おきに更新されています。
SNSでバズった商品が一気にリスト追加されるなど、付回数が多い理由が判明すると、物販の販売戦略に活かせます。
人気ギフトランキング
人気ギフトランキングは、Amazonの購入時に選択できるギフト設定を利用して注文された商品を順位分けしています。
ギフト設定が利用される状況としては、
- 遠方に住む家族や親戚、友人などに商品を送りたい場合
- 同じ家に住む家族だが、誕生日のプレゼントなどを自分以外の家族宛てで利用した場合
- インフルエンサー等が公開しているほしい物リストから、ファンとしてプレゼントを送りたい場合
などが挙げられます。
そのため、ほかのランキングよりも他人へ渡す点を重視した商品が上位に入りやすいランキングです。
物販においては、誕生日や記念日におすすめの商品、普段使いできる商品を売る際に、注目するとよいでしょう。
ランキングの調べ方
Amazonのランキングは、公式サイトや公式アプリを利用すると調べられます。
より詳しいランキングについては、Amazonセラーセントラルの登録者のみ閲覧可能です。
スマホから調べる
スマホからランキングを調べる場合、ブラウザとAmazonショッピングアプリでランキングを表示するまでの手順が少し変わります。
スマホのブラウザから調べるときの手順は、以下のとおりです。
- Amazonのサイトにアクセスして、画面上部のメニューバーから「ランキング」を選択する
- Amazonランキングのページが開かれて、デフォルトでは「売れ筋ランキング」が表示される
- 各種ランキングを上部で切り替える
メニューバーの位置以外は、パソコンとほぼ同じ操作になっています。
一方、公式アプリから調べるときの手順は、以下のとおりです。
- Amazonショッピングアプリのトップページから画面左下のメニューバーを選択する
- 表示された項目の中から任意の商品カテゴリーを選択する(食品&飲料>食品・飲料・お酒など)
- 商品カテゴリーのページが開かれて、スクロールしていくと「人気のギフト商品」や「売れ筋ランキング」など各種ランキングを表示される
- 任意のランキングで「もっと見る」を選択すると、商品カテゴリを限定した各種ランキングが表示される
トップページから直接ランキングの画面に飛べないので、売りたい商品のカテゴリーからアクセスする必要があります。
パソコンから調べる
Amazonランキングをパソコンから調べるときの手順は、以下のとおりです。
- Amazonのサイトにアクセスして、上部のメニューの「すべて」から「ランキング」を選択する
- Amazonランキングのページが開かれて、デフォルトでは「売れ筋ランキング」が表示される
- 各種ランキングを上部で切り替える
Amazonランキングのページの左側には「すべてのカテゴリー」として、商品カテゴリーが表示されています。
選択するとカテゴリごとのランキングが表示されるので、各種ランキングと併せて参考にしましょう。
Amazonセラーセントラルに加入している方が調べる場合
セラーセントラルに加入済みの人は、サイトやアプリのランキングでは表示されない100位以降も確認できます。
データのダウンロードはログイン中にAmazon出品大学のページから、Excel形式でダウンロードできます。
商品カテゴリと言語の選択肢があるため、任意のカテゴリと日本語を選択して活用しましょう。
Amazonのランキングについて知ろう
Amazonのランキングは通常の場合、ユーザーが商品を探す際に役立つ順位分けになっています。
しかし、販売者の視点でも、有用な情報や販売で有利になる要素があります。
ランキングの表示基準や、ランキング上位に入るメリットを確認しておきましょう。
ランキングの順位
Amazonのランキングは基本的に売れている商品が表示されますが、選定基準に不透明な部分も存在しています。
物販においては参考になる数値ですが、順位が変わる仕組みを理解したうえで活用しましょう。
Amazonでの売上に基づいている
Amazonのランキングの表示基準は、売上に基づいて決定されます。
具体的な基準や更新の基準は、
- 最新販売数と累計販売数を参照する
- 1時間ごとにランキング更新される
となっているため、短期間でランキングが前後する可能性があります。
ただし、ランキングは、あくまで販売数から総合的な売れ行きを示すランキングです。
販売数が基準になる場合、
- 累計販売数が圧倒的に多い商品は、最新販売数が多くない場合でも、仕様から上位に入る場合がある
- 1人が複数個のセットをまとめて購入するよりも、複数人が1個の商品を単品購入した方がランキング上位に入る可能性が高くなる
というような現象が起こり得ます。
そのため、ランキングに入る商品が必ずしもカテゴリ内でよく売れている商品とは限りません。
ただしランキングのアルゴリズムは非公開
Amazonの各種ランキングは、計算などに用いられる具体的なアルゴリズムが非公開です。
販売数が反映されるのは間違いありませんが、細かい計算や同じ条件が揃ったときの優先順位はわからなくなっています。
そのため、意図的にランキング上位を目指すような商品選びや価格設定はやや難しくなっています。
Amazonが決めた「ベストセラー」は上位表示されている
Amazonのランキングにおいて、Amazonが決めた「ベストセラー」は上位に表示される傾向があります。
ベストセラーに選ばれるには、Amazonの商品カテゴリーランキングで1位を獲得するのが条件です。
公式から認められた商品という安心感から、購入者も多くなるため、結果的にランキング上位に入りやすくなっています。
ランキングで上位表示することのメリット
ランキングに上位表示されることは、単に販売数が多い商品がわかるだけなく、さまざまなメリットがあります。
物販においては販売数が伸びるきっかけにもなるため、上位表示のメリットを把握しておきましょう。
閲覧数が増えて売れやすくなる
ランキングで上位表示された場合、無数にある商品の中でもユーザーの目に留まる確率が高くなります。
販売している商品は閲覧されなければ売れないため、上位表示されることにより閲覧数が増えると、販売数の増加も期待できます。
ユーザーの多くが検索1ページ目の上位表示内で購入している
Amazonに限らず、販売サイトを利用するユーザーの多くは、検索結果の1ページ目の商品の中から購入しています。
1ページ目に表示されるのは、人気や購入者が多い証拠として考える人が多く、Amazonでも同じ考えが当てはまります。
- Amazonランキングのページから移動せずに表示できる上位20位
- 「もっと見る」から各商品カテゴリのページで、1ページ目に表示される上位50位
上記の2つは1ページ目に当てはまるため、ランキングの中でも販売数がさらに増えやすい商品です。
信用につながりやすい
ランキングに上位表示された商品は、
- 公式が上位と認めている
- ほかのユーザーも多数購入している
という点からユーザーから信用度の高い商品として見られます。
ランキングで注意すること
ランキングの上位表示には多数のメリットがありますが、各ランキングの仕様には注意すべき点があります。
順位の更新タイミングを把握して、最新の情報を収集できるようにしておきましょう。
ランキングは1時間ごとに変動している
Amazonのランキングのうち、
- 売れ筋ランキング
- 新着ランキング
- 人気ギフトランキング
の3つは、1時間ごとにランキングが変わります。
そのため、少し前に見た順位が過去の情報になり、人気や需要を見誤る可能性があります。
100以内の商品であれば一定の人気はありますが、正確な情報を求める場合は、小まめに順位を確認しましょう。
ランキングの掲載には販売から24~48時間の時間がかかる
Amazonの各種ランキングにおいて、新発売された商品の掲載は販売から24〜48時間かかります。
最短で順位表示されるのは、過去24時間を参照する人気度ランキングです。
新発売の商品の人気や売れ行きが知りたい場合は、人気度を参照しましょう。
Amazonのランキングで上位表示するには
Amazonのランキングのアルゴリズムは不明ですが、上位表示に関連するSEOが有効になる可能性があります。
ランキングにかかわらず商品を見やすくできるため、工夫の1つとして取り入れてみましょう。
SEOを掴んだ商品名にする
ネット検索で上位表示されるページは、検索時に入力される関連ワードを取り入れて、上位表示されやすくしています。
このように検索エンジンに最適化する対策はSEOと呼ばれており、販売サイトの商品検索においてもSEOは有効とされています。
Amazon内でも商品の関連ワードの検索から上位表示されるように、SEOを掴んだ商品名をつけるよう心がけましょう。
Googleサジェストやサイトなどからキーワードを把握する
SEOを掴んだ商品名にするためには、Amazonを含めた各種サイトから商品に関連するキーワードを把握する必要があります。
キーワードの見つけ方としては、
- GoogleやSNSなどの検索におけるサジェスト
- 商品の公式サイトやまとめサイトなどで使われている単語
- SNS等で商品に紐づけて使用されるハッシュタグ
などが候補になります。
商品名に関連性の低いものを入れないように注意する
SEOを掴んだ商品名にする際、商品と関連性が低いワードは入れないようにしましょう。
単語が多い方が検索に引っかかりやすいように見えますが、関連性が低いとかえって上位表示の妨げとなります。
ネット検索やSNS等で収集しても関連性が低いワードが紛れている場合があるため、キーワードの厳選が必要です。
上位表示されているページを参考にする
ネット検索やSNSでキーワードが見つけにくい場合は、Amazonで上位表示されているページを参考にしましょう。
完全にコピーするのはよくありませんが、重要なキーワードやタイトルを参考にする分には問題ありません。
SEO以外にも商品画像の見せ方や説明文の書き方など、参考にして取り入れられる要素が多数あります。
間接的なSEOを高めるためにレビュー評価などを上げる
間接的にSEOを高める手段としては、
- SNS等で販売ページを宣伝したとき、閲覧者のSNSでの拡散やブログでの紹介、ニュースサイトなどに取り上げられて、SEOや認知度、アクセス数が上がる
- 販売ページで高い評価を受けた場合、SEOにおけるサイトの評価やコンテンツの鮮度が高まる
などがあります。
そのため、販売ページの宣伝や販売時の丁寧な対応による評価上げも積極的に行っていきましょう。
EC販売や物販で売れるためには
SEOを掴んだ商品名に変えても、すぐにランキング上位に入れるわけではありません。
上位に入る時間をただ待っているのではなく、空いている時間で別サイトやツールを活用していきましょう。
複数の販売サイトやフリマアプリを活用しよう!
EC販売や物販を本格的に行う場合は、複数の販売サイトやフリマアプリを活用するのがおすすめです。
別サイトでの販売から売上アップが望めるだけでなく、情報収集することでAmazonでの販売にも役立てられます。
サイトによってユーザー層が異なる
販売サイトやフリマアプリの利用者は、サイトによって特定の年齢や性別のユーザーが多い場合があります。
- メルカリ:若者や主婦層が多い
- Yahoo!オークション:30、40代の利用者が多い
そのため、特定の年齢層や性別に向けた商品は、Amazonよりも別のサイトの方が売れやすい可能性があります。
商品のジャンルやユーザー層を見極めつつ、適したサイトに売り出していきましょう。
需要やマーケット、流行を学べる
別サイトで市場調査や販売を行うことで、Amazonだけでは収集しきれない需要や流行などを学べます。
単一サイトのみで情報収集すると、サイト独自の需要や流行になり、情報に偏りが出ます。
世間全体の需要や流行を把握するためには、複数サイトで情報収集するのがおすすめです。
経験を増やすことで評価=信用につながる
別サイトで販売した経験は、Amazonでも活かせるため、結果的にAmazonでの評価アップや信用度の増加につながります。
需要や流行の商品の見つけ方、商品の価格設定などは、販売の経験が増えるほどスムーズに行えるようになります。
複数サイトで販売するため、作業量は増えますが、販売者としてさらに成長できるという点もメリットの1つです。
販売ツールを活用しよう!
複数の販売サイトを動かす場合、サイトごとの需要や適した価格設定をするのが大変です。
そんな時には、複数サイトの一括検索ができる販売ツールを活用するのがおすすめです。
価格調査や売れ筋調査などにはオークファンがおすすめ
リサーチツールのオークファンは、以下の販売サイトにおける出品、販売価格を一括検索で表示できます。
主要な販売サイトやオークションの情報を一気に集められるため、価格調査や売れ筋商品の調査をする際に役立ちます。
本格的に売りたい方はオークファンプレミアムがおすすめ
オークファンは無料でも利用できますが、複数サイトで販売するなど本格的に売りたい人は、有料版の利用がおすすめです。
有料版のオークファンプレミアムは、無料版と比較して以下のような違いがあります。
無料一般会員 | オークファンプレミアム | |
月額(税込) | 無料 | 2,200円初月無料 |
広告 | あり | なし |
落札相場検索 | 6か月間 | 過去10年分 |
期間おまとめ検索 | 月3回 | 月1200回 |
無料版で制限されていた部分が解放されて、有料版のみで利用できる便利ツールも複数用意されています。
まとめ
Amazonのランキングの調べ方や上位表示されるメリットをまとめると、以下のようになります。
- Amazonのランキングはスマホや公式アプリ、パソコンから調べられるが、アプリのみカテゴリ経由でランキング表示する必要がある
- Amazonセラーセントラルの登録者は、商品カテゴリごとに100位以降のランキングも調べられる
- Amazonの売れ筋ランキングは最新販売数と累計販売数を反映して、売上に基づいた順位が表示される
- Amazonのランキングのアルゴリズムは、公式から公開されていない
- ランキングで上位表示されると、閲覧数の増加から購入数の増加につながり、商品や販売者の信用度アップも見込める
- ランキングで上位表示されるためには、商品に関連するキーワードを含めたSEOを掴んだ商品名にする
- SEOのキーワード調査には上位表示されたページを参照するのが有効である
- 商品のSNS等の宣伝や販売ページのレビュー評価も間接的にSEOを高める
- Amazon以外の販売サイトでも販売や市場調査を行うと、売上アップ以外にも情報収集や販売の経験を積める点で役立つ
- 複数の販売サイトを動かす場合は、主要販売サイトを一括検索できるオークファンがおすすめ
ランキング自体は簡単に調べられますが、上手に活用するためには商品選びや需要の調査も合わせて行う必要があります。
オークファンを始めとした販売ツールを利用しつつ、ランキングで得た情報を有効活用していきましょう。