わたすけです。
年も差し迫り、お正月も見えてきましたね。
お正月といえば年賀状。メール、LINE全盛の昨今ですが、まだまだ紙の年賀状派の方もいらっしゃるかと思いますが、そんな年賀状にまつわる驚きのオークションがありましたのでご紹介いたします。
調べていくと、意外と深い展開につながっていきました・・・!
なんでこんなに大量に?年賀状出品のナゾ
発端はオークファントレンドサーチで「年賀状」が上位に表示されており、オークファンで調べてみたところ、奇妙な落札結果が出てきたことでした。
個人レベルとは思えない大量の枚数での年賀状の出品が次々見つかったのです。
以下に、その一部を抜粋してご紹介いたします。
↓
これは今年だけの傾向なのか・・・? と思い、昨年の落札データを調べてみたところ、2013年にも同じような現象が起きていました。
【2013年】
このあたりで「一体これはいつ頃から起きているんだろう・・・」と本当に不思議に思えてきたので、オークファンの過去10年間の落札履歴を見られる機能をフルに使って調査することにいたしました。
【2012年】
【2011年】
【2010年】
【2009年】
【2008年】
【2007年】
※ここからは商品詳細画像が残っていなかったので、検索一覧を表示します。
【2006年】
【2005年】
【2004年】
どうやら少なくとも10年以上前から、インターネットオークションへの年賀状大量出品は行われていたようです。
例としてお見せするため基本的に一年につき一商品ずつ紹介しましたが、実際にはこれ以外にも多数の落札がありました。
いったいなにが起きているんでしょうか・・・?
ネット上でささやかれるある一説・・・?
いろいろと調べた結果、「自爆営業」という一つのキーワードが浮かんできました。
参照元:wikipedia-自爆営業
日本郵便で生まれた言葉で、ノルマ達成のために日本郵便の社員が、年賀状などを金券ショップに持ち込み、安く売った分の差額に自腹を切る行為をいう。
参照元:郵便局にはびこる「自爆営業」 自腹10万円は当たり前
大量のノルマを課された郵便局員が自力の営業ではさばききれなかったため、自分で買取り販売することで少しでも負担を軽くしようとしているのではないか、とする説です。
果たしてこの説が正しいかどうか、2つの郵便局に取材を試みましたが、「社内の事情に関してはお答えいたしかねます」とにべもなく断られてしまいました。
仮に郵便局員の方が年賀状を自爆営業で購入し、ネットオークションで販売していたとしたらどのような結果になるのでしょうか。
たとえば上にあげた、「年賀状5500枚の出品で258,000円で落札された場合」を例に考えてみます。
購入価格は年賀状一枚あたり52円ですから、5500枚で286,000円になります。
それに対し落札価格は258,000円、落札システム利用料は5.25%で13,545円ですから、送料等を含めてもおよそ43,000円を自腹で支払うことがノルマ達成には必要になる計算になります。
ちなみに、近くの金券ショップに聞いたところ、現在一枚あたり40円で買い取るということでした。(時期が遅くなるほど買取価格は安くなるそうです。)
この場合5500枚だと220,000円の買取で、66,000円の自腹となりますので、「もし自爆営業をするのであればネットオークションのほうがお得」ということになります。
他にも、地方では数が少ない金券ショップに「売りに行く姿を見られない」といったメリットもネットオークションでの販売にはあったりもします。
おわりに
結論としては、今回は取材不足のため、ネットオークションにおける年賀状の大量出品と「自爆営業」の因果関係を示す確たる証拠を見つけることはできませんでした。
ただ年賀状を大量出品しているアカウントの中には、年賀状を大量出品しているアカウントの中には、暑中見舞いの「かもめ~る」も大量出品している方もいらっしゃいました。
真相は依然として闇の中ですが、どんな種類の商品にも出品に至った「特殊な理由」が隠れている可能性があるのかもしれません。