包み紙がオークションで取引されているらしい
一度は食べたことありますよね??
誰もが知るお財布にやさしいチョコレート「チロルチョコ」。
よくレジ横に置いてますよね。僕もコンビニで一つ二つと、何かのついでに購入してしまいます。
実はこのド定番お菓子の「包み紙」がオークションで活発に取引されているようです。
「包み紙」ってアレです。あのいつも捨てているパッケージです。
99.9%の人にとってはタダのゴミが、かなりのビックリ価格で取引されています。
例えば・・・
- ★★昭和 レトロ チロルチョコ ガム 包み紙 大量セット★★
え・・・97,000円?
何気なく捨てているあの紙を取っておくと10万円になるんですか。商品説明文を読むかぎり、かなり昔に発売されていた商品のようです。
子供のころは本体のチョコに夢中で見向きもしなかった包装紙が、時を経てとんでもない価値を持っています。もうちょっと集めればよかったな。
- ★激レア★チロルチョコ エッグタルト 社名変更前 包み紙
先程はセットでの出品でしたが、こちらは単品。この包み紙一つで116個のチロルチョコを買えます。116チロルチョコ。
おいおい何なんだ・・・この世界は。
よく分からないから、詳しい人に聞いてみよう!
実際に包み紙コレクターに話を聞いてみた
今回お話を伺うことができたコレクターはこちらの加藤さん(@CarlosRadish)。
持ってきて頂いた1000枚以上のコレクションを一緒に見ながら、いろいろ聞いてみました。
- 大口
- まず、どういった包み紙が貴重なんですか?
- 加藤さん
- 例えばこの2枚の包み紙を見比べて見て下さい
- 大口
- え?なんか違うんですか?
- 加藤さん
- よーく見て下さい
- 大口
- え?え?
- 加藤さん
- ここ、ここ
- 大口
- え?え?わからないっす
- 加藤さん
- 右側の包み紙は「WHITE」の文字がずれているでしょう?
これ印刷ミスです.
- 大口
- (よーく見る)ああ!確かにちょっとずれている!
- 加藤さん
- お札なんかと一緒で、このような印刷ミスはとても貴重です。
これを見つけた時はかなり興奮しましたね。
他にもこちらを見て下さい。
- 加藤さん
- これは分かりますよね?
- 大口
- うーん・・・
あ!住所が違う?
- 加藤さん
- そうなんですよ!!だんだんわかってきましたね!
- 大口
- あ、どうもありがとうございます。
- 加藤さん
- パッケージに記載される「お客様相談室」は販売される地域によって変わるんです!
こういう所もコレクション魂をくすぐるんですよねぇ
- 加藤さん
- あと自分はレアな1枚というよりも、同じ種類をコンプリートするのが嬉しいですね
- 大口
- といいますと?
- 加藤さん
- 有名どころでいうとこれですね。MILK。
- 加藤さん
- 実はこのパッケージの牛柄って10種類あって全部つながるんですよ
- 大口
- ホントだ!!
- 加藤さん
- 自分も最初ビックリしました
ほかにもこれは全部集めると一つのキャラクターの顔になっています
「自分はチロルチョココレクターとしてはヒヨコレベル」と言いつつも、次から次へと飛び出す「チロルチョコ」のトリビアに思わず聞き入ってしまいます。
- 大口
- じゃあ今一番欲しい包み紙はなんですか?
- 加藤さん
- それはやっぱり「アーモンド」のピース絵ですね。
こちらの本にも書いてあるんですが
なにこれ
チロルチョコの公式本だって・・・ニッチにも程があるだろ・・・
- 加藤さん
- 100個に1個の割合でパッケージのジョージがピースしてるんですよ。
このページです。
- 加藤さん
- 僕は今まで1000個くらい買ってるんですがまだ出会ってないです
- 大口
- それ運悪すぎじゃないですか。オークションで出回ってそうですけど
- 加藤さん
- いやーここまできたらやっぱり自分で引き当てたいです!
- 大口
- そういうもんなんですねぇ
- 加藤さん
- このコレクションってはっきり言って際限がないんですよ。
毎年何種類も新製品が発売されるし、同じ種類でもバリエーションが死ぬほどあるし。
- 大口
- あれ?それ言っちゃいます?
- 加藤さん
- いやだからこそ、なんていうか自分の納得感を大事にしたいんですよね。
僕の場合、それが「自分で買う」ってことなんです。
- 大口
- なんか超かっけえ
ちなみに買ったチョコは全部食べてるんですか?
- 加藤さん
- ほとんど会社とかであげちゃいますね。包み紙だけ後で頂戴って言って。
そもそもチョコレートは結構苦手で・・・
- 大口
- マジすか。それでなんで集めようと思ったんですか。
- 加藤さん
- なんか昔から細々したものが好きなんですよね
これ以外にもペットボトルのふたとかフリスクの空き箱なんかも集めています。
最初にこの話を聞いていたら「変な人だ」で終わっていましたが、コレクションへの情熱に触れたあとでは、もはやかっこ良く聞こえるから不思議です。
他にもゲーセンで取れるチロルチョコの包み紙はちょっと違うらしい(透けてる方がゲームセンター用)とか
加藤さんが一番好きな包み紙はこの「もち」シリーズらしいとか
いろいろ教えて頂きました。
いやー当初はまるで興味がありませんでしたが、お話は想像以上に面白かったです。
本気で語れるコレクションってマジで素晴らしいですね!
加藤さん(@CarlosRadish)ありがとうございました。
あなたが捨てているその「ゴミ」がすごい価格になる日が来るかもしれません。
何気なく捨てる前にちょっと立ち止まって、現在の価値をチェックしてみましょう!
■追記
先日ついに加藤さんがアーモンドの「ピース」パッケージをゲットしたようです!
こちらがその現物の写真です。
やったねv
■さらに追記
加藤さんがチロルチョコの魅力をさらに詳しく解説した記事を公開しています。
チロルチョコのパッケージは1万種以上!?チロルパッケージの世界について徹底解説!
狭くて深い魅惑の世界をもっと知りたい方はぜひ。
ミルクのパッケージだけで400種類以上って・・・。