- メルペイスマート払いって何?
- メルペイスマート払いのメリットが知りたい
- メルペイスマート払いは誰でも利用できる?
この記事では、このような疑問について解説していきます。
メルペイスマート払いとは、フリマアプリ「メルカリ」が提供しているお支払いサービスの1つです。
メルペイスマート払いは、便利で使いやすいなどといったメリットがある一方、注意しておかなければいけない点もあります。
メルカリの利用を開始したばかりの方や、「メルペイスマート払いを利用したいけれど、まだ詳しいことは分からない」といった方のために、メリットやデメリットについても解説していくので、ぜひ最後まで読んでみてください。
メルペイスマート払いとは
メルペイスマート払いとは、簡単に言うと「あと払い」のことを指します。
以前は「メルペイあと払い」という名称でしたが、2019年11月6日のアプリのアップデートにより「メルペイスマート払い」へと名称が変更されました。
メルペイスマート払いの特徴
「メルカリでのお支払い」だけでなく、「メルペイサービスが利用できる街のお店」や「オンラインショッピングモール」などで利用した金額を、まとめて翌月に決済できるのが「メルペイスマート払い」の特徴です。
今までは、残高が不足している場合は登録済みの口座にチャージしたり、メルカリでの売上金やポイントなどを使って支払うといった方法が主流でした。
「チャージしたいけれど近くにATMがない」「手持ちのお金が少なくチャージができない」「メルカリを頻繁に使わないから売上金やポイントは少ない」などで不便といった声がありました。
しかし、「メルペイスマート払い」が提供されたことにより、お支払いごとにチャージする必要もなくなり、より手軽にお支払いできるようになりました。
自分の予算を考えながら利用する金額を自分で決めることができるため、使いすぎを防ぐこともできます。
メルペイスマート払いの支払い方法
メルペイスマート払いでは、以下の3つの中から自分が希望する方法で支払うことができます。
- 登録口座からの自動引き落とし
- メルペイの残高払い
- コンビニやATMでお支払い
普段からメルカリで販売を行っている方は、上記の支払い方法のほか、売上金やメルカリポイントを利用してお支払いすることも可能です。
コンビニやATMで支払いを行う場合は、200円~880円の手数料が必要となりますが、支払日を自分で決められます。
支払いを給料日のあとにしたいなど、自分の生活スタイルに合わせて支払日を変更することも可能です。
その他のお支払方法については手数料は必要ありません。
メルペイスマート払いのメリット
メルペイスマート払いであれば、ATMでチャージする手間が省けるなど便利な機能もありますが、その他のメリットについても紹介していきます。
利用上限金額を設定できる
残高が足りない場合などでもチャージする必要なく利用できるため、クレジットカードと同様の使い方ができるのがメルペイスマート払いです。
しかし、『残高関係なく自由に利用できるクレジットカード』となると、使いすぎが心配になる方もいますよね。
メルペイスマート払いでは、メルペイ側が利用者に対して設定する「利用限度額」といったものがあります。
メルペイから設定された利用限度額内であれば、利用者が自由に上限金額を設定できます。
利用金額は毎月自分で設定できるため、予算の範囲内に設定しておくと使いすぎてしまう心配もありません。
利用限度額は最大で30万円となっており、利用者によって上限金額は異なります。
利用上限金額は定期的に見直しが行われており、それぞれ個別に通知されます。
翌月にまとめて支払いが可能
メルペイスマート払いで利用した金額は、定額払いを除き当月に利用した回数に関係なく翌月まとめての支払いとなっています。
残高が少ない時に入金する手間や、使う分だけチャージするといった手間もなくなり、設定された利用限度額内であればいつでも自由に利用できるのもメリットの1つです。
当月にどれだけ利用したかは、翌月1日に通知される利用明細で確認できます。
支払い方法を自動引き落としに設定しているのであれば、6日、11日、16日、21日、26日の中から日付を選択して登録してある口座から引き落としされます。
自動引き落とし以外の支払い方法を選択すると、翌月の1日から末日の中から自分の生活スタイルに合わせて日付を選択し、支払うことができます。
クレジットカードであれば、ほとんどの場合あらかじめ引き落とし日が設定されています。
そのため、利用者によっては「給料日前に引き落としがあるため支払いに困ってしまう」ということもあるかと思います。
そんな方にとっても、自分が支払いたい日付を選択できるのは、うれしいポイントですよね。
定額払いが選択できる
メルペイスマート払いで商品を購入すると、「メルペイのあと払い」として支払いが行われますが、購入した商品の支払いは、翌月末日の前日20時までであれば「あと払い」から「定額払い」へと支払い方法を変更することが可能です。
定額払いは、購入した商品をそれぞれ選択して設定する方法と、いくつかの商品を選んで設定する方法があります。
設定できる商品の数は最大50個となっています。
もし、上限数を超えてしまう場合は、数回に分けて設定することをおすすめします。
定額払いの特徴としては以下の点が挙げられます。
- 支払金額はいつでも変更が可能
- 商品購入後でも定額払いに変更できる
- 利用者のスタイルに合わせた支払いプランを立てられる
定額払いの支払金額は、自由に変更できます。
「金額が少なくなってきたから残りはまとめて払いたい」といった場合でも、アプリやwebサイトからいつでも変更が可能です。
ただし、定額払いには実質年率15.0%の手数料が発生するので注意が必要です。
メルペイスマート払いの使い方
メルペイスマート払いを利用する前に、まずは「アプリでかんたん本人確認」、「お支払い専用の銀行口座を登録」しておくことが必須となります。まずは登録を済ませておきましょう。
各種登録方法とメルペイスマート払いの設定方法などについては、以下で順を追って解説していきます。
- アプリでかんたん本人確認の登録方法
- お支払い用銀行口座の登録方法
- メルペイスマート払いの設定方法
- メルペイスマート払いを街のお店で使う
アプリでかんたん本人確認の登録方法
本人確認で利用できる本人確認書類は
- 運転免許証及び運転経歴証明書
- マイナンバーカード
- 在留カード
- 日本国パスポート
上記のいずれかになっています。
2020年2月以降に発行された、新デザインの日本国パスポートにおいては、現在利用できないので注意しましょう。
また、本人確認書類に記載されている住所が最新のものではない場合、現在の住所が記載されている書類も必要となります。
各種書類を用意したら、アプリを開き書類を撮影し申請します。
お支払い用の銀行口座の登録方法
「アプリでかんたん本人確認」を済ませたあとに、「お支払い用の銀行口座」を登録します。
メルカリでの売上金などを出金するための振込先口座とは別の銀行口座となります。
メルペイスマート払いは、メルペイの残高やメルカリでの売上金でも利用できますが、残高が不足している場合はチャージしなければなりません。
銀行口座を登録しておくと、残高が不足していてもチャージする手間を省けるのでぜひ登録しておきましょう。
登録可能な銀行口座は、各種金融機関、信用金庫、JAバンク(農業共同組合)となっております。
銀行口座の登録もアプリから可能です。
メルペイスマート払いの設定方法
本人確認と銀行口座の登録が完了したら、以下の手順でメルペイスマート払いを設定します。
- アプリを起動する
- 「メルペイ」の部分を選択する
- 「使い方」の中から「メルペイスマート払い」を選択
- 「設定を始める」を選択
- 利用目的を確認し「上記の利用目的で申し込む」を選択
- あらかじめ設定した4桁のパスコードを入力する
- 利用上限金額が表示されるので、適した金額を選んで
「この金額ではじめる」を選択すると設定完了
利用上限金額においては、利用者によって大きく異なります。
たとえば、普段あまりメルカリを利用しないという方やメルカリを初めて利用するという方は、上限が1,000円や2,000円となる可能性もあります。
一方、メルカリでの取引が多い方であれば、上限が10万円となることもあります。
上限金額に関しては、メルカリやメルペイの利用度などが運営側の判断によって反映され、定期的に更新されます。
メルペイスマート払いを街のお店で使う
メルペイのお支払い方法の設定画面では、初回のみ「メルペイ残高払い」に設定されています。
街のお店でメルペイスマート払いを利用する場合は、設定の変更を忘れずに行っておきましょう。
設定の変更方法は、まずメルペイのホーム画面を開きバーコードの下部に記載されている「⇄」マークを選択します。
お支払い方法が「メルペイ残高払い」と記載されている場合は、一度「⇄」マークを選択すると「メルペイスマート払い」へと変更されます。
お支払い方法の変更は、このほかにメルペイの設定画面からでもできます。
設定画面から変更する場合は、「お店でのお支払い方法を変更する」を選択することで変更が可能です。
メルペイスマート払いの設定が完了していると、トップ画面に表示されているバーコードの背景が青色になっています。
メルペイ残高払いであれば背景は赤色となっているので、いつでも簡単に確認できます。
メルペイスマート払いを街のお店で利用する場合の決済方法は、コード決済のほか、対応している店舗であればiD決済からもお支払いができます。
iD決済に対応しているお店は全国に100万店以上ととても多く、さまざまなお店で利用できます。
iD決済の設定方法
iD決済は、NTTドコモが提供しているお支払いサービスです。
iD決済に対応している端末であれば、お店でお支払いする際にアプリを開く必要もなく、お店にある専用端末にお持ちのスマートフォンをタッチするだけで決済が完了します。
iD決済の設定方法はお持ちのスマートフォンによって異なり、iOS端末をお持ちの方であれば以下の手順で設定が可能です。
- メルカリアプリを起動し「メルペイ」を選択する
- iDを選択し「設定を始める」を選択
- 「iDの電子マネーカードを即時でiPhoneの中に作ります」が表示されたら「OK」を選択
- 作成が完了し、「iPhoneに情報を追加します」が表示されたら「OK」を選択
- 「メルペイがiDで支払えます」が表示されたら「設定完了」を選択し完了
Android端末をお持ちの方も、上記と同様の手順で設定が可能です。
メルペイスマート払いの注意点
メルペイスマート払いを利用すれば、残高が不足している場合でもチャージする必要がなく、手軽にお買い物も楽しめるため、とても便利な機能でもあります。
しかし、利用には注意点もあるので、以下で確認していきましょう。
支払い期限を超過した場合は延滞手数料がかかる
メルペイスマート払いで利用した金額の支払い期限は、利用した翌月の末日までとなっています。
諸事情などによって支払うことができず、期限を超えてしまった場合は、数日であればコンビニやATM、メルペイ残高でお支払いが可能です。
しかし、支払い期限を過ぎてしまった場合は、未払い分の支払いが済むまでメルペイスマート払いが利用できなくなる可能性があります。
また、あまりにも支払い期限を超過している際は、メルカリでの売上金を含む残高から2週間ごとに300円の延滞手数料がかかります。
さらに、支払い期限を超過しているにもかかわらずお支払いが確認できない際は、メルカリやメルペイの一部機能が利用できなくなってしまったり、年率14.6%の遅延損害金が請求されることもあるので注意しましょう。
これは定額払いを契約している方も例外はなく、支払いを延滞したという情報が各信用機関に提供され、返済能力がないとしてブラックリストに掲載される可能性もあるので充分に注意が必要です。
メルペイでは弁護士法人に業務の一部を委託していることもあり、未払いがあった利用者に対して弁護士法人から延滞料金に対しての通知が届くこともあります。
カード利用に関しては社会的信用にも関わってくるため、支払いが遅れてしまった場合は、なるべく早めに清算を済ませておきましょう。
クレジットカードのチャージは不可
クレジットカードには、電子マネーなどにチャージできる機能があります。
メルペイスマート払いでも、自分がすでに利用しているクレジットカードからチャージできると便利と感じる方もいるかと思います。
しかし、メルペイスマート払いの支払い方法はコンビニやATM、登録口座からの自動引き落とし、メルペイ残高からの引き落としのいずれかになっています。
そのため、利用金額分を決済する時にクレジットカードを利用することはできません。
18歳未満は利用できない
メルペイスマート払いを利用する前には、必ず本人確認を済ませておかなければなりません。
さらに、年齢によっても利用できるサービスに制限があり、18歳未満の方はメルペイスマート払いの利用自体ができません。
これまで20歳未満の方がメルペイスマート払いを利用する際には、翌月払いであれば保護者の同意なく利用することができ、お支払いを定額払いにする場合は、必ず保護者の方の同意を得た上で利用が可能となっていました。
しかし、2022年4月1日に成人年齢が20歳から18歳に引き下げられたことにより、18歳以上の方であれば保護者の同意の必要なくメルペイスマート払いが翌月払いに限り利用できます。
定額払いを利用したいという方は、20歳以上の方であれば保護者の同意なく利用できますが、18歳と19歳の方は定額払いの利用もできません。
まとめ
- チャージ不要のため手持ちがない時でも使える
- 利用限度額が設定できるため使いすぎを防ぐことも可能
- 支払い料金は延滞せずに期日までに支払っておく
メルペイスマート払いが利用できる場所は多く、クレジットカードと同様な使い方ができるとても便利なサービスといえます。
限度額も自分の予算を考えながら設定できるため、使いすぎに不安があるという方でも安心して利用できます。
クレジットカードを持つのは不安だけど、気軽に使えるメルペイスマート払いに興味があるという方は、ぜひこの機会に利用してみてくださいね。
利用の際は本人確認が必須となります。規約などしっかりと確認した上で利用金額の支払いは期日までに行いましょう。