メルカリもYahoo!オークションもユーザー数が多いフリマサイトですが、両方に同時出品したら売れる確率が上がると考える人も多いのではないでしょうか。
しかし、結論からお伝えすると、メルカリとYahoo!オークションの同時出品は規約違反になる為、同じ商品を同時に出品することはできません。
この記事は、メルカリとYahoo!オークションはなぜ同時出品してはいけないのかを始め、以下の点を中心に詳しく解説していきます。
- メルカリとYahoo!オークションの概要
- 同時出品に関する各サイトの規約について
- メルカリとYahoo!オークションを使い分けるポイント
メルカリとYahoo!オークションの同時出品について詳しく知りたい方は、ぜひ最後までご覧ください。
メルカリとは?
メルカリとは、大手フリマサイトの1つで、2013年に設立された株式会社メルカリが運営しています。
メルカリは、誰もが簡単に物を売ったり買ったりできる、資源を循環させる豊かな社会を作ることをミッションに掲げています。
そのため、メルカリは、初めてフリマサイトに出品する人にもわかりやすいよう、商品別の梱包方法が写真付きで解説されていたり、図や写真を使用した初心者ガイドが用意されていたりと、誰でも利用できるようにと工夫されています。

また、各エリアにメルカリ教室というメルカリの使い方を教えてくれる教室があったり、近くに教室がない方も参加ができるスマホやパソコンから参加できるZoomやYouTube版の教室もあります。
初めて出品する場合、写真の撮り方や説明文の作成方法がわからず困ってしまうこともありまそうですが、教室で教えてもらえるなら安心ですよね。

次に、出品できる商品のカテゴリについてですが、以下の大ジャンル13種類があります。
- レディース
- メンズ
- ベビー・キッズ
- インテリア・住まい・小物
- 本・音楽・ゲーム
- おもちゃ・ホビー・グッズ
- コスメ・香水・美容
- 家電・スマホ・カメラ
- スポーツ・レジャー
- ハンドメイド
- チケット
- 自動車・オートバイ
- その他
大ジャンルを選択した後に、さらに絞り込むことが可能です。
例えば、レディースの商品数はとても多いので目的の物を探すのに時間がかかってしまいますが、トップスやワンピースと言った洋服の種類を絞って探すことができます。
また、ベビー・キッズのカテゴリでは、ベビー服とキッズ服の性別とサイズごとに絞り込むことが可能です。

その他、色や商品の状態(新品、未使用・目立った傷や汚れなしなど)での絞り込みができるため、出品数が多いカテゴリでも目的の物を見つけやすいようになっています。
フリマアプリ初心者で検索ワードでうまく探せない方でも、商品カテゴリや色など当てはまる項目を入れていくことで、目当ての商品を探しやすそうですね。

その他、株式会社メルカリのグループ企業株式会社ソウゾウでは、企業のアウトレット品の出品や、市区町村の使われなくなった備品や粗大ごみ品などの出品ができる「メルカリShops」のサービスを提供しています。
物を大切に使い循環型社会の実現を目指しているメルカリらしいサービスです。
Yahoo!オークションとは?

Yahoo!オークションは、1999年9月にサービスの提供を開始したフリマサイトの先駆けとも言えるサービスです。
常時7,000万品以上の商品が出品されていて、レアな商品や自動車やオートバイのパーツ、ブランドファッションなど高単価な商品が多いのが特徴です。
Yahoo!オークションの出品できるカテゴリは以下です。
- コンピュータ
- 家電・AV・カメラ
- 音楽
- 本・雑誌
- 映画・ビデオ
- おもちゃ・ゲーム
- ホビー・カルチャー
- アンティーク・コレクション
- スポーツ・レジャー
- 自動車・オートバイ
- ファッション
- アクセサリー・時計
- ビューティ・ヘルスケア
- 食品・飲料
- 住まい・インテリア
- ペット・生き物
- 事務・店舗用品
- 花・園芸
- チケット・金券・宿泊予約
- ベビー用品
- タレントグッズ
- コミック・アニメグッズ
- 不動産
- チャリティー
- その他
出品のジャンルが多く、家にある不要な物を出品しているというよりは、ターゲットを絞って同じ趣味を持つ方に向けて出品しているという印象の商品が多くありました。
また、Yahoo!オークションでも大カテゴリを選択した後にさらに絞り込むカテゴリ設定がありました。
例えば、アンティーク・コレクションのカテゴリを選択すると、工芸品や美術品、トレーディングカードなど、目的の商品を探しやすいように細かくジャンルが分けられています。

そんなYahoo!オークションですが、2023年秋に旧名称の「ヤフオク!」から、「Yahoo!オークション」に名称変更されることがヤフー株式会社のプレスリリースで発表されています。
また、ヤフー株式会社のフリマサービスである「PayPayフリマ」は「Yahoo!フリマ」に変更されます。
名称が変更される理由は、ヤフーブランドに統一し、Yahoo!オークションとPayPayフリマの両サービスの連携を強化し併用利用の促進をするためだそうです。
名称を変更するだけではなく、匿名配送サービスの拡充をしたりデザインのリニューアルやYahoo!オークション内でPayPayフリマの商品を検索できるようになったりとさまざまなアップデートが行われます。
サービスの名称変更をきっかけにYahoo!オークションでPayPayフリマの商品を購入できるようになるなど、さらに使いやすくなりそうで利用ユーザー数増加も期待できそうですね。
メルカリとYahoo!オークションに同時出品することはできる?
結論を先に申し上げますと、メルカリとYahoo!オークションに同時出品することはできません。
同時出品できない理由となっている、各フリマサイトの出品規約を確認してみましょう。
メルカリの同時出品の規約
メルカリで出品する際、以下の禁止事項を定めています。
難しい言葉で書かれていますが、「販売するのに許可が必要な商品などは販売許可を取ってから出品してくださいね。」「販売する商品は手元にある物にしてくださいね。」などのことが書かれています。
内容を1つ1つ確認していくと、メルカリの出品に関する禁止事項の中には、他のフリマサイトと同時出品を禁止する事項は記載されていないことがわかります。
そのため、メルカリは他フリマサイトとの同時出品が可能です。
Yahoo!オークションの同時出品の規約
それでは、Yahoo!オークションの出品に関する禁止行為にはどのように書かれているのか確認してみましょう。
Yahoo!オークションの出品者の禁止行為は全部で35個あるため、全文の引用は避けますが、3つ目の禁止行為に、「同じ商品を、他社のサービスやその他の方法によって、二重に出品すること」と書かれています。
メルカリは同時出品をOKしていても、Yahoo!オークションがNGなため、メルカリとYahoo!オークションの同時出品はできないという結論になります。
メルカリとYahoo!オークションは、それぞれのサイトが得意としている商品ジャンルが異なるため、販売したい商品によってサービスを使い分けるというのも1つの手です。
どうしても同時出品がしたい場合は、メルカリと楽天グループ株式会社が運営するラクマを利用するなど、Yahoo!オークション以外の同時出品が禁止されていないサービスを利用することも検討してみてはいかがでしょうか。
ただし、Yahoo!オークションと同じヤフー株式会社が運営するPayPayフリマはYahoo!オークションと同様で他社フリマサイトとの同時出品を禁止しているためご注意ください。
同時出品はペナルティを受ける?
メルカリは、同時出品を禁止していないため、出品済みの商品を他サイトに同時出品してもペナルティを受けることはありません。
しかし、同時出品をしていてどちらかのサービスで売れた後、もう片方のサービスで出品中の商品も売れてしまった場合、販売ができず購入者からの評価を落とされてしまうというリスクがあります。
また、Yahoo!オークションの場合は、同時出品は規約違反となるため、出品制限・利用停止・登録削除など、なんらかのペナルティを受ける可能性があります。
万が一出品制限や利用停止になった場合、出品制限や利用停止の解除依頼フォームはありますが、運営の判断により解除をしないという判断になる場合もあるため、必ず再度利用できるという保証はありません。
また、Yahoo!オークションには「違反商品の申告」という規約に反する出品を運営元へ通報するシステムもあるため、同時出品をしていた場合発見される可能性も高いです。

そして、メルカリと同様に、同時出品をして両サービスでほとんど同時に売れてしまった場合、購入者に迷惑をかけてしまったり、トラブルに発展してしまったりすることもあります。
複数のフリマアプリで同時出品をすれば、多くの人の目に止まり早く売れそうな気はしますが、以下のリスクがあることも踏まえて慎重に判断するのがよさそうです。
- 購入者とのトラブルに発展する可能性
- 商品の欠品が理由で評価を下げられてしまう可能性
- 運営からペナルティを受ける可能性(同時出品を禁止されている場合)
例えば、同じ商品を複数持っているという場合は、メルカリなど同時出品が禁止されていないフリマアプリを利用して同じ商品を出品するという手もあります。
そのような理由がない限りは、同時出品にはリスクがあるので、あまりおすすめできる方法とは言えません。
それでは、同時出品をせずに商品をできるだけ早く売るにはどうしたらよいのかについて、次の項目で解説します。
メルカリとYahoo!オークションは目的別に使い分けよう
同時出品は規約に反してペナルティを受けてしまう場合や、欠品が理由で購入者とトラブルになってしまうリスクがあることを解説しました。
「同時出品はしたくないけど商品を早く売りたい」と考えている方は、目的に合わせてメルカリとYahoo!オークションなどフリマサイトを使い分けるのがおすすめです。
以下、メルカリとYahoo!オークションの特徴を比較しました。
比較項目 | メルカリ | Yahoo!オークション |
オークション形式での出品 | 不可 | 可能 |
送料 | 送料込み・着払いから選べる | 出品者負担と落札者負担から選べる |
匿名配送 | 可能 | 可能 |
手渡しを選択すること | 不可 | 可能 |
配送可能最大サイズ | 170cmサイズ | 170cmサイズ |
選べる配送方法 | ゆうパケット ゆうパケットポスト ネコポス ゆうメール レターパック 普通郵便 クリックポスト ゆうパケットプラス ゆうパック 宅急便コンパクト 宅急便 | ネコポス ゆうパケット 宅急便コンパクト(EAZY) 宅急便(EAZY) ゆうパック |
販売開始価格 | 300円~ | 1円~ |
利用ユーザー層 | 若年層の女性が多い傾向 | 中年以降の男性が多い傾向 |
生き物の出品 | 不可 | 両生類・虫類・魚類や 水生生物に限り可 |
支払い方法 | クレジットカード払い コンビニ払い ATM払い キャリア決済 FamiPay支払い メルペイ残高支払い メルペイあと払い 銀行口座からのチャージ払い ポイント使用 Apple Pay払い メルカリクーポン使用 | PayPay残高払い PayPayあと払い クレジットカード払い PayPay銀行支払い コンビニ払い 銀行振込 |
Yahoo!オークションは、入札という形で購入者が購入価格を指定して買うこともできますし、「即決価格」を設定してフリマと同じように価格を出品者が決めて販売することもできます。
一方メルカリはオークション形式の出品はできないため、出品者が決めた価格で商品を売る形になり、「購入者が納得する価格でできるだけ高く売りたい」などの希望がある方には不向きです。
また、決済方法を見てみると、メルカリの方が利用できる決済手段が多く、Yahoo!オークションはPayPay以外のスマホ決済手段が利用できません。
購入者の立場から考えると、利用できる決済手段が多い方が購入のハードルが下がる可能性が考えられますね。
そして、出品する際に1番気になるのは利用しているユーザー層の違いです。
メルカリは若年層の女性の利用が多い傾向にある一方、Yahoo!オークションは中年以降の男性が多い傾向にあります。
そのため、出品する商品のターゲットが男女どちらなのか、利用を想定している年代はどの年代なのかを考えて、商品にあったサイトで出品をする方が早く商品が売れそうです。
また、出品するフリマサイトを選ぶ際、各サイトが公表している商品のカテゴリが参考になります。
まず、Yahoo!オークションの人気カテゴリのTOP3は以下です。
- 自動車・オートバイのパーツ
- ゲーム
- ブランドファッション
次にメルカリの取引が多いカテゴリのTOP3です。
- エンタメ・ホビー
- レディース
- メンズ
このような情報を元に、「出品する物はコスメだからメルカリにしよう」や、「バイクのパーツだからYahoo!オークションに出品してみよう」といったように、出品するサイトを決めるのもおすすめです。
まとめ
メルカリとYahoo!オークションの同時出品やそれぞれのフリマサイトの特徴について解説してきました。
メルカリは同時出品は禁止しておらず、Yahoo!オークションは出品者の禁止行為として他サイトとの同時出品をあげていることがわかりました。
同時出品をする場合は、メルカリとラクマなど、同時出品を禁止していないフリマサービスを利用するのがよさそうです。
ただし、同時出品が禁止されていなくても、商品の欠品が理由で評価を下げられてしまったり、購入者に迷惑がかかってしまう場合もあるため、同時出品をする際はよく考えて判断しましょう。
早く商品を売りたいという気持ちがあって同時出品をしたいと考えている方は、複数サイトに掲載するのではなく、各フリマサイトの売れ筋や利用しているユーザー層などに合わせて商品ごとにフリマサイトを使い分けるのがおすすめです。
出品する商品に合わせてメルカリやYahoo!オークションなどのフリマサイトを使い分け、使わなくなった物を必要としている人に循環させていきましょう。