2023年6月、メルカリにできた新機能『希望価格の登録』。
一体、どのような機能なのかご存知でしょうか?
この記事では、メルカリの新機能『希望価格』の設定手順や対応方法について詳しく説明します。
この記事では、以下の内容についてご紹介します。
- 「希望価格の登録」機能について
- 希望する値段を登録する手順(購入者側)
- 値引きを依頼された場合の対応方法(出品者側)
購入者、出品者の両方の立場にあった対応方法も詳しく解説しているため、最後までお読みいただければと思います。
メルカリ新機能【希望価格の登録】について
人気フリマアプリのメルカリは、2023年6月30日から「希望価格の登録」という機能を導入しました。
新機能であるにも関わらず、サービスの告知がなされていないことから、まだ知らない人も多いかもしれません。
そこで、希望価格の登録について概要やメリット・デメリットを詳しく解説します。
【希望価格の登録】機能の概要
希望価格の登録機能とは、購入者側が「いいね!」をしている商品に希望する値段を登録できる機能です。
流れとしては、以下のようになります。
- 販売されている商品に購入希望者が希望する値段を登録する
- 出品者側に登録されたことが通知で届く(匿名で表示される)
- 購入希望者が希望した値段まで値引きされると、購入希望者に自動で通知が届く
- 購入ボタンを押されると、出品時よりも安い値段で商品を購入完了
希望価格の登録ではこのようにして、匿名で値引き希望の通知が届くようになっています。
購入希望者側としては、匿名で値引きの依頼ができるので、値引きを依頼した人の個人情報が出品者側に知られることもなく、安心して値引き交渉できます。
どんなときに使う機能?
希望価格の登録は、購入者側が販売商品の価格を値下げしてほしいときに、出品者に対して値引き交渉できる機能です。
メルカリでは、いままではこうした値引き交渉を
- コメント欄でやりとりをする
- 購入希望者が「いくらにしてほしい」「まとめ買いで安くしてほしい」などの要望を伝える
- 出品者が返答して価格交渉に応じる
といった一連の流れが定番でした。
一方で、希望価格の登録機能を使うことで、コメント欄でのやり取りを介さずとも、匿名による「希望価格」として値下げ交渉ができるシステムが搭載されました。
設定できる値下げ価格は3種類
登録できる値引き幅は、自由設定ではなく、表示される3種類の値段から選択します。
登録時に設定できる値引き幅は以下になります。
商品価格 | 設定できる値引き幅 |
1万円未満 | 5%OFF / 8%OFF / 10%OFF |
1万円以上 | 5%OFF / 10%OFF / 15%OFF |
購入する商品の値段が1万円未満と1万円以上で、選択できる値引き幅が変わる点に注意しましょう。
希望価格の登録機能のメリットとデメリット
希望価格の登録機能のメリットとデメリットについてそれぞれ詳しく解説します。
メリット
希望価格の登録機能のメリットは以下の通りです。
- 出品時の値段より安く買えるチャンスがある
- コメント欄で値引きの依頼をする必要がない
- 値引きされた場合は通知が届くので、購入希望者が見逃すことがない
- 価格交渉でのトラブルが減る
- 匿名のため、誰でも値下げ交渉をしやすくなった
- 商品の希望価格がわかりやすいので商品が売れやすくなる
大きな変化としては、希望価格の登録機能を使用すると、コメントで値引き交渉をする必要がなくなったことです。
コメントでの値引き交渉は、出品者の気分を害してしまう場面も多くありましたが、希望価格の登録機能は価格のみが伝わるので、そのようなトラブルが起きづらくなります。
また、匿名であることから、これまでコメントでの値下げ交渉を躊躇していたユーザーも交渉しやすくなることで、出品者側の売れ残っていた商品も売れやすくなります。
希望価格の登録機能を使用することで、販売者側、購入者側どちらも取引がしやすくなります。
デメリット
希望価格の登録機能のデメリットは以下の通りとなります。
- 登録した値段を下回った金額になったときにしか通知が届かない
- 値引き前に、別の人に商品が購入される恐れがある
- 値引きするかは出品者次第なので、値下げされないことがある
- 値引きされても、必ず購入できるとは限らない
このようなことから、登録する希望値下げ金額を下げ設定しすぎると、通知が届かないので注意しましょう。
また、必ず購入できるとは限らないという点にも注意が必要です。
- 出品者は誰が値引き交渉をしているのかわからない
- 購入者側がかならず購入するとは限らない
これらのことから、出品者は値引きする際に、必ず利益を考えて慎重に判断しましょう。
希望価格の登録とオファー機能の違い
メルカリには、以前までは価格交渉ができるオファー機能がありました。
2023年11月現在は、すでにオファー機能は廃止されていますが、「価格の交渉ができる」という点では希望価格の登録機能に似ています。
オファー機能との違いは4点ありますので、その違いを詳しく見ていきましょう。
機能の違いなど | 希望価格の登録機能 | オファー機能 |
1.利用目的 | 商品の値引き交渉をしたい | 商品の値引き交渉をしたい |
2.購入できる人 | 値引きを依頼していなくても買える | オファーした人しか買えない |
3.利用できるカテゴリ | 利用できるカテゴリの制限がない | 利用できるカテゴリが限定されている |
4.価格交渉できる値下げの違い | 下記3種類の値段から選択 5%OFF / 10%OFF / 15%OFF | 希望する値段を任意に設定できる |
こんな人におすすめ | 気軽に値引き交渉したい 値下げされたらすぐに対応できる | オファー機能が利用できるカテゴリの中で値引き交渉したい商品がある ※現在は機能が停止している絶対にその商品がほしい人 |
オファー機能は希望する値段を任意に設定できますが、希望価格の登録では3種類の値段からしか選択できません。
購入者側にとっては不便かもしれませんが、出品者側は大幅な値引きを求められることがなくなり、適正な取引がしやすくなりました。
【購入者側】メルカリで希望価格を登録する方法
購入者側が希望価格を登録するにはいくつか手順が必要です。注意点も合わせて詳しく解説します。
希望価格の登録の流れ
希望価格の登録の流れは以下の通りです。
- 商品に「いいね!」する
- 希望価格を登録する
- 値引き後に通知が届く
それぞれ解説します。
1.商品に「いいね!」する
買いたい商品や気になる商品に「いいね!」をつけます。
ハートマークのいいね!アイコンをタップまたはクリックすることでいいねをつけられます。
2.希望価格を登録する
希望価格の登録はアプリとWebサイトで少し違うので、分けて説明します。
- マイページから「いいね!閲覧履歴」を開く
- 「いいね!一覧」から希望価格アイコンをタップ
- 購入希望価格を登録する
- マイページから「いいね!一覧」を開く
- 購入ボタンの右側にある3点リーダーボタンをクリック
- 「希望価格を設定する」を選択
- 価格を選択して「希望価格を登録する」ボタンをクリック
スマートフォンの操作に慣れている方は、アプリの方が利用しやすいと思うので、特別な理由がない場合はアプリの利用がおすすめです。
3.値下げされると通知が届く
値引きを依頼した商品が、設定した値引き金額まで値引きされると「お知らせ」に通知が届きます。「お知らせ」をクリックすると商品の詳細画面に遷移できるので、その画面から商品を買えます。
通知がオフになっていると、商品が値引きされても通知が届きません。
値引きされたのに通知が届かない場合は、通知がオンになっているか確認してみてください。
希望価格を登録する際の注意点
便利な希望価格登録機能ですが、希望価格を登録する際には2つの注意点があります。
- 希望価格が登録できないものがある
- 希望価格を一度登録すると価格の変更ができない
それぞれ詳しく解説します。
希望価格が登録できないものがある
希望価格の登録にはカテゴリの制限はありませんが、以下の商品は利用ができません。
- 1000円以下の商品
- すでに値引き済みの商品
- メルカリShopsの商品
- すでに売れている商品
上記の商品の場合は、希望価格の登録ボタンが表示されないので、注意が必要です。
希望価格を一度登録すると価格を変更できない
値引き金額を一度登録すると、後から値段を変更できません。
安易に一番大きい値引き金額を選択してしまうと、値下げされたときの通知が届かないまま、ほかのユーザーに商品が買われてしまうこともあります。
そのため、値引き幅の選択は慎重に選びましょう。
【出品者側】希望価格を登録されたとき
希望価格が登録されたときの出品者側の対応を解説します。
お知らせに『希望価格を1名が登録中』の通知がくる
出品中の商品に購入者側が希望価格を登録するとアプリ・Webサイトのどちらも「お知らせ」に通知が届きます。
通知内容は「希望価格を1名が登録中」のように表示されます。
「お知らせ」の届いた通知をクリックすると商品の詳細画面を確認できます。
希望価格に応じるかどうかは出品者の自由
購入者側が希望価格の登録をしても、値引きするかは出品者の自由です。
出品者の判断で値引きに応じるか決めることになります。
購入者側は匿名で希望価格の登録ができるので、値引き依頼の敷居が以前に比べ低くなっています。
値引きするべきかどうかは慎重に判断しましょう。
希望価格の値下げに応じる場合と応じない場合をそれぞれ解説します。
希望価格の値下げに応じる場合
希望価格の値下げに応じる場合は以下の対応が必要です。
- 「お知らせ」から通知内容をクリックして商品詳細画面を開く
- 商品詳細画面で「値下げする」をクリック
- 商品の値段を変更して「変更する」をクリック
上記の対応で出品した商品を値引きできます。
登録した希望する値段まで値引きされると購入者側にも通知が届きます。
ただし、値引きされても購入者側は必ず買うとは限らないので注意しましょう。
希望価格の値下げに応じない場合
希望価格の登録通知が届いても、値下げに応じない場合は、通知をそのままにしておくだけで構いません。
これだけで、「出品者は値下げに応じない」といった意思表示になります。
希望価格の登録において、出品者側は希望価格を登録されても、値引きをする義務はありません。
出品者側の自由意志によるものとなります。
通知が気になる場合は、この後に解説する通知のオン・オフを切り替える方法を参考にしてください。
希望価格の登録の通知について
「希望価格の登録をしたのに通知が届かない」「値引きしたくないけど通知が気になる」そんな方のために通知のオン・オフの方法をそれぞれ解説します。
基本設定は通知がオンになっている
メルカリの基本設定では通知がオンになっています。
「通知が届かない」という場合は、以下の設定方法をお試しください。
- マイページから「お知らせ・機能設定」を開く
- 一覧から「希望価格の登録のお知らせ」の右側のボタンをオンにする
通知がオンの状態になっていると青色の表示、通知がオフの状態だと白色で表示されています。
希望価格の登録以外にも、「お知らせ・機能設定」から、あらゆる通知のオンとオフの切り替えができます。
スマ―トフォンの設定で、メルカリの通知そのものをオフにしている場合は、「お知らせ・機能設定」から通知のオンとオフを切り替えることができません。
その場合は下記の方法を試してみてください。
ここではiPhoneの場合を説明します。
- マイページから「お知らせ・機能設定」を開く
- 一番上の「メルカリへのプッシュ通知が許可されていません」をクリック
- 「通知」をクリック
- 「通知を許可」をオンにする(緑色の状態にする)
上記で説明した手順を行えば、メルカリのマイページから、通知のオン・オフの切り替えができるようになります。
通知をオフにする方法
出品者側の中には、「値引きをする気はない」といった方もいるでしょう。
もし、希望価格の登録通知をオフにする場合には、以下の設定を行いましょう。
- メルカリアプリでマイページを開く
- 「お知らせ・機能設定」を開く
- 一覧から「希望価格の登録のお知らせ」の右側のボタンからオフにする
通知を設定できるボタンが白色の状態で表示されていれば、「希望価格の登録のお知らせ」の通知のみがオフにできている状態です。
これで、希望価格の登録がなされたとしても、通知が流れてくることはありません。
まとめ
メルカリの希望価格の登録機能について詳しく解説しました。
- 希望価格は3種類(5%OFF、10%OFF、15%OFF)から選択できる
- 希望価格の登録がなされると出品者に金額が通知される
- 通知から商品の値下げが簡単にできる
- 「いいね!」を押して金額を記入するだけで値引き交渉が可能
- 匿名で値引き交渉ができる
- コメント機能での値引き依頼をする必要がない
- 値引き依頼が手軽に利用できるようになった
- 確実に購入できるとは限らない
- 出品者側は「お知らせ」の通知から値引きできる
- コメントによる値引き依頼に応じなくて済むようになった
出品者側も購入者側も上手く活用すればこれまでよりスムーズな取引ができます。
ぜひ、利用してみてください。