「誰でも簡単に不用品の売買ができる!」として人気が高いフリマサイト「メルカリ」。
近年では、出品に挑戦される方が増え、出品数は30億品を突破しています。
メルカリで出品するのは簡単ですが、「手数料が複雑なので赤字になりそうで不安」という声も耳にします。
せっかく出品するなら「少しでも売上金を手元に残したい!」という方も多いはずです。
そこで今回は、メルカリの手数料の計算方法を詳しく解説します!
メルカリの手数料をお得にする方法や、ほかのフリマサイトと比較した手数料をまとめたので、ぜひ参考にしてくださいね!
メルカリでかかる手数料
出品者にとって、手数料は売上にも影響するもの。
そのため、手数料の計算を怠ってしまうと、商品を売っても損してしまうこともある重要なポイントです。
そこで、
- どんな場面でどのくらいの手数料が発生するのか
- 出品者・購入者どちらが負担する手数料なのか
について解説します。
では、早速1つずつ詳しくみていきましょう!
メルカリの手数料は7種類
メルカリの手数料は全部で7種類あります!
手数料の種類 | 金額 | 支払う人 |
販売手数料 | 販売価格の10% | 出品者 |
ライセンス手数料 | 販売価格の10% | 出品者 |
集荷手数料 | 100円(らくらくメルカリ便) | 出品者 |
振込手数料 | 1回200円(お急ぎ振込は+200円) | 出品者 |
支払い手数料 | 100円~880円 | 購入者 |
メルペイあと払い手数料 | 200円~880円 | 購入者 |
メルペイあと払い支払遅延時の手数料 | 遅延損害金(年率14.6%を日割り計算した金額) | 購入者 |
※2023年11月時点
よく耳にする「販売手数料」のほかにも、様々な場面で手数料が発生していることがわかり
ますね。
出品者が負担する手数料
では、メルカリの出品者が負担する各手数料について、詳しくみていきましょう。
販売手数料
メルカリでは、出品そのものは手数料が無料ですが、出品した商品が購入され取引が完了した時点で、商品代金から10%の手数料が引かれます。
しかし、不定期で開催されるキャンペーンを利用すると、販売手数料を節約できますよ。
過去には、以下のようなお得なキャンペーンがありました。
- 2021年10月7日~2022年4月30日→販売手数料「無料」
- 2023年8月8日~15日→販売手数料「80%還元」(初めての出品カテゴリー対象)
- 2023年10月、11月、12月の第3日曜日→販売手数料「50%還元」
ぜひ、このようなお得なキャンペーン時を狙って、たくさん出品してみてくださいね!
ライセンス料
メルカリでは、マンガ「宇宙兄弟」とスマホゲームアプリ「Ingress」の二次創作物が、ライセンス料対象の作品に指定されています。
これらの商品が売れた場合の手数料は、以下の通りです。
- 販売手数料10%+ライセンス料10%=20%
手数料は通常より多くかかりますが、これらは知的財産を保護するためにも必要な手数料といえますよね。
集荷手数料
メルカリでは、お得な配送サービス「らくらくメルカリ便」を提供しています。
この配送方法で集荷を依頼した場合、100円の手数料がかかります。
指定した日時に、ヤマト運輸のドライバーが自宅まで商品を取りに来てくれるので、大きくて重たい荷物を送りたい方にはおすすめですよ。
振込手数料
振込手数料は、メルカリでの売上金を金融機関の口座に振り込んでもらう際、1回につき200円発生します。
通常より早めに振り込んでほしい場合は「お急ぎ振込」を利用できます。
しかし、「お急ぎ振込」になるとさらに200円の追加で、1回につき400円の手数料がかかります。
この手数料をかけたくない場合は、メルカリでのお買い物はもちろん、コンビニやスーパーなどのお店でも使える「メルペイ残高」として受け取るのがおすすめです。
購入者が負担する手数料
ここからは、メルカリの購入者が負担する手数料について、詳しくみていきましょう。
支払い手数料
メルカリで商品を購入する際、支払方法によっては手数料が発生します。
以下の3つの支払方法を選んだ場合、支払手数料がかかります。
- コンビニ払い
- ATM払い
- キャリア決済(d払い、auかんたん決済、ソフトバンクまとめて支払い)
支払い金額 | 支払手数料 |
~5,000円 | 100円 |
5,001円~10,000円 | 200円 |
10,001円~20,000円 | 300円 |
20,001円~30,000円 | 500円 |
30,001円~40,000円 | 700円 |
40,001円以上 | 880円 |
支払い金額が上がるほど手数料が高くなるので、高額な商品を購入する場合は、手数料が無料の支払方法(クレジットカード、メルペイ残高払いなど)の利用がおすすめです。
メルペイあと払い手数料
メルペイあと払い(メルペイスマート払い)は、月々の買い物代金を翌月にまとめて支払えるサービスで、手数料は無料です。
<支払方法>
- 自動引落し
- メルペイ残高
- コンビニ/ATM
ただし、コンビニ/ATM払いの場合、精算時に200円〜880円の手数料がかかります。
手数料をかけたくない方は、手数料が無料の「自動引落し」や「メルペイ残高」を利用しましょう。
メルペイあと払い支払遅延時の手数料
メルペイあと払いの支払期限(利用月の翌月末日)を過ぎてしまった場合、年率14.6%の遅延損害金が発生する可能性があります。
例えば、2022年9月に12,000円の利用を行い、11月3日に支払いする場合
計算式:¥12,000 × 14.6% × 3 ÷ 365 = 14.4 ≒ ¥14
支払い合計:12,014円
※2022年3月15日まで、2週間ごとに遅延事務手数料300円が追加されていましたが、現在は遅延事務手数料が加算されることはありません。
支払の遅延は、メルカリでの利用制限はもちろん、延滞情報が信用情報機関に提供されるため、信頼を失うリスクがあります。
メルペイあと払いに限らず、支払い期限は必ず守るよう注意しましょう。
メルカリ手数料の計算方法から販売金額を決めるための2ステップ
せっかく出品するなら、少しでも売上を手元に残したいですよね。
では、どのように販売価格を決めれば、損をせずに利益を残せるのでしょうか?
その答えは、メルカリでかかる手数料を計算して、販売価格を決めればよいのです!
ここからは、メルカリ手数料の計算方法から販売金額の決め方を解説します。
さっそく、詳しくみていきましょう!
1.出品者が実際にかかる費用を計算しよう
まずは、出品者が実際にかかる費用を計算してみましょう!
メルカリの手数料は10%
先ほどもご紹介しましたが、メルカリでは、販売手数料が商品代金の10%かかります。
損益を出さないためには、この手数料を踏まえたうえで、出品金額を決める必要があります。
送料を確認しよう
商品の配送方法によっては、送料が高くなることがあります。
せっかく商品が売れても、送料が販売価格と変わらなければ利益を出すことはできません。
出品する前に、送料を事前に把握しておくことが大切です。
かかる費用の合計金額を算出する
販売手数料10%と送料がかかることを踏まえたうえで、合計金額を算出してみましょう。
例えば、商品価格が1,000円の手作りバッグを出品する場合(宅急便60サイズ2kgを利用)
- 1,000円(商品価格)-100円(販売手数料)-750円(送料)=150円(売上金)
送料込みで出品した場合、販売手数料のほかに「送料」が引かれるため、ほとんど手元に利益が残せません。
時間と手間をかけて作ったバッグが、格安で取引されるのはつらいですよね。
利益を出すためには、少し高めの金額に設定するなど工夫が必要です。
2.出品金額を決めよう
では、出品金額を決めるにはどのような工夫が必要なのでしょうか?
ここからは、利益が出せる出品金額の決め方を詳しくみていきましょう!
同じ商品の相場をしっかり調査する
まずは、同じカテゴリーの商品がいくらで取引されているかを知り、相場をしっかりと調査することが大切です。
同じ商品の相場価格を調べることで、どのくらいの出品金額にすれば売れやすいのかを知ることができます。
また、購入者は「価格の安い順」に並び変えて商品検索をしているユーザーが多いので、相場をかけ離れた金額では上位に表示されません。
反対に、相場価格を極端に下回る金額は、購入者に不安要素を与えてしまいます。
購入希望者に安心して商品を見てもらうきっかけを作るためにも、必ず価格相場をチェックしてから、出品金額を決めましょう。
かかる費用の合計金額より高値で売って売り上げを稼ごう
相場価格を見極めたあとは、かかる費用の合計金額より『少し高めに』出品金額を設定してみましょう。
ここで、『少し高め』な理由は
- 購入を検討されやすい金額のページに販売する商品が表示される可能性が高い
- 安すぎると信用がなく、高すぎると購入対象にならない
- 値下げ希望を出される可能性がある
これらのことから、かかる費用の合計金額よりも『少し高め』にするのがよいでしょう。
そして、価格決定の前に、ほかのユーザーが同じ商品をいくらの値段設定にしているのか調べておきましょう。
例えば、
- ほかのフリマサイトをのぞいてみる
- 直近で取引された金額をチェックする
など、「どのくらいの金額までなら引き上げられるか」を、調べてから出品しましょう。
セールや値引きなどを行う場合は少し高めに設定しておく
出品してもなかなか売れない場合は、セールや値引きも検討しましょう。
- 週末セールの開催
- 出品後1~2週間後に値引き
- 値下げ交渉への対応もありにする
- 再度出品した形になるので「新しい順」にて上位に表示される
セールや値引きをすることを考慮し、はじめは少し高めに出品金額を設定しておくのがおすすめです。
ぜひ、出品者が実際にかかる費用を計算して、納得のいく出品金額を決めてくださいね!
メルカリの手数料をお得にする方法
メルカリを利用する際に、手数料を少しでも減らせたら嬉しいですよね。
ここからは、メルカリの手数料をお得にする5つの方法を解説します。
早速、1つずつみていきましょう!
手数料無料キャンペーンを利用する
メルカリでは、過去に手数料無料キャンペーンを開催しています。
- 2021年10月7日~2022年4月30日まで開催
「1ショップ10万円まで(手数料1万円分まで)無料」など、制限はありますが、大変お得なキャンペーンですよね。
近年では、販売手数料が「50%還元」されるなど、無料とまではいきませんがお得なキャンペーンが実施されています。
- 2023年10月11月12月の第3日曜日
「出品ハッピーサンデー」
※エントリー必須、出品後1週間以内に売れた商品対象
ぜひ、これらのお得なキャンペーンを狙って出品してみてはいかがでしょうか。
商品発送時はメルカリの集荷サービスを利用せずに持ち込む
メルカリの手数料を少しでも減らしたい方は、メルカリの集荷サービスを利用せずに直接持ち込む方法がおすすめです。
無料で持ち込める場所は以下の4つです。
- コンビニ
- クロネコヤマトの営業所
- 宅急便ロッカー「PUDO」
- メルカリポスト
お近くに営業所などがある方は、商品発送時は手数料をかけないよう、店舗に直接持ち込みましょう!
メルペイを利用する
メルカリの手数料節約には、メルペイの利用がおすすめです。
ここからは、メルペイの特徴をみていきましょう。
メルペイなら振込手数料が不要
通常、売上金を振込申請する際、1回につき200円かかります。
決済サービス「メルペイ」を利用すれば、振込手数料なしで売上金を使うことが可能です。
メルカリでの売上金は「メルペイ残高」に自動チャージされ、電子マネーとしてそのまま使えます。
さらに、通常は売上金を180日以内に振込申請しないと無効となってしまいます。
ところが、メルペイ残高には利用期限がありません。
メルカリ内だけでなく、コンビニやスーパーなどのメルペイ加盟店での利用も可能なので、ぜひ利用してみてはいかがでしょうか。
決済サービスメルペイの使い方
決済サービス「メルペイ」の使い方は、以下の通りです。
- 本人確認を行う:運転免許証やマイナンバーカードなどを撮影して申請する
- 銀行口座を登録する:手数料無料で必要な分だけスマホからチャージ可能
※メルペイは「セブン銀行ATM」からでもチャージが可能です。
支払方法は以下の2つになります。
- iD決済:専用端末にかざすだけ
- コード決済:コードを読み取るだけ
簡単な操作で登録や支払いが可能なので、手数料を節約したい方は、ぜひメルペイを利用してみてくださいね!
販売価格をぞろ目設定にする
メルカリでは、販売価格をぞろ目に設定すると、同じ手数料でも「安い順」で検索した際、上位に表示されます。
なぜなら、販売手数料10%で計算した際に小数点が発生した場合、小数点以下が切り捨てになるためです。
例えば、
- 1,000円(販売価格)-販売手数料10%(100円)=900円
- 999円(販売価格)-販売手数料10%(99円)=900円
メルカリでは、同じ手数料でも「販売価格が1円安いBの方」が検索結果で上位に表示される仕組みなのです。
こうして、売上金を変えずに安く見せる方法を上手に使えば、より多くのユーザーに見てもらえて、購入される確率もあがります!
なかなか売れない商品がある方は、販売価格をぞろ目に設定して、出品し直してみてはいかがでしょうか。
【購入者側の場合】手数料が無料の支払方法を利用する
購入者の場合は、手数料が無料になる支払方法を利用すればお得に購入できます。
手数料が無料の支払方法は、以下の4つです。
- クレジットカード
- メルペイ残高払い
- Apple Pay
- FamiPay
ぜひ、お得な支払方法を利用して、かしこくお買物を楽しみましょう!
メルカリ販売手数料は高い?ほかのフリマサイトの手数料と比較
商品を出品するなら、手数料が安くてお得なフリマサイトを利用したいですよね。
では、メルカリの手数料は、ほかのフリマサイトと比べて高いのでしょうか?
ここからは、人気フリマサイトとメルカリの手数料を比較してみましょう!
人気フリマサイトと手数料を比較
各フリマサイトの販売手数料は以下の通りです。
フリマサイト名 | 販売手数料 | 条件 |
1.メルカリ | 10% | |
2.楽天ラクマ | 4.5%~10% | 販売実績によって変動 |
3.PayPayフリマ | 5% | 初回の販売手数料が無料 |
4.ヤフオク! | 10% | Yahoo!プレミアム会員の場合、8.8% |
※2023年11月時点
※2023年秋、Yahoo!フリマに名称変更
楽天ラクマ
楽天ラクマは、2023年8月1日より、販売実績によって販売手数料が4.5%〜10%の間で変動する仕組みに変わりました。(以前は一律6.6%)
合計販売回数/合計販売金額 | 販売手数料 |
10回以上100,000円以上 | 4.5% |
10回以上50,000円以上 | 6% |
8回以上30,000円以上 | 7% |
6回以上10,000円以上 | 8% |
4回以上5,000円以上 | 9% |
上記未満 | 10% |
※前月26日~当月25日内の取引状況によって、翌月の販売手数料が決まります
頻繁に楽天ラクマを利用される方や、販売実績が多い方は、メルカリより手数料が安くすむのでおすすめします。
Yahoo!オークション(旧ヤフオク!)
Yahoo!オークション(旧ヤフオク!)の落札手数料は、非会員の場合「10%」でメルカリと変わりません。
- 非会員:販売手数料10%
- Yahoo!プレミアム会員:8.8%
ただし、Yahoo!プレミアム会員の場合は、メルカリよりお得です。
Yahoo!フリマ(旧PayPayフリマ)
PayPayフリマは、2021年1月20日より販売手数料が5%に変わり、業界最安値を打ち出しました。(2023年秋、Yahoo!フリマに名称変更)
さらに、2022年2月9日より「初回の販売手数料を無料」としています。
とにかく手数料を抑えたい方には、Yahoo!フリマ(旧PayPayフリマ)での出品がおすすめです。
ただし、知名度はメルカリの方が高いため、商品を早く売りたい方は「メルカリ」との併用がおすすめです。
いくつかのフリマサイトに商品を出品するのもおすすめ!
出品したい商品がある場合は、いくつかのフリマサイトに同時出品してみるのもおすすめです。
なぜなら、フリマサイトによって、利用者層や売れやすい商品が変わるからです。
4つの人気販売サイトにて、売れやすい商品と利用者層を比較してみましょう。
販売サイト | 主な利用者層 | 売れやすい商品 |
1.メルカリ | 10代~50代女性 | 美容グッズ、子供用品など |
2.楽天ラクマ | 10代~40代男女 | ブランド品や家電など |
3.PayPayフリマ | 40代~60代男性 | Apple製品、ビジネス書籍など |
4.ヤフオク! | 50代男性 | 硬貨、雑誌の付録など |
このように、どのサイトにも売れる商品、利用者層にも傾向があります。
いくつかのフリマサイトを利用して、傾向のあった商品を出品することで、早く商品を販売できる可能性を高めましょう。
まとめ
今回は、メルカリの手数料の計算方法を詳しく解説しました。
メルカリの手数料は主に7つです!
【出品者側の手数料】
- 販売手数料:販売価格の10%
- ライセンス手数料:販売価格の10%
- 集荷手数料:100円(らくらくメルカリ便)
- 振込手数料:1回200円(お急ぎ振込は+200円)
【購入者側の手数料】
- 支払い手数料:100円~880円
- メルペイあと払い手数料:200円~880円
- メルペイあと払い支払遅延時の手数料:遅延損害金(年率14.6%を日割り計算した金額)
そして、5つの方法を駆使すれば、手数料を節約も可能です!
- 手数料の還元キャンペーンを利用する:「50%還元キャンペーン」など
- 配送したい商品は自分でお店に持ち込む:コンビニ、クロネコヤマトの営業所など
- メルペイを利用する:振込手数料が不要
- 販売価格をぞろ目設定にする:売上金を変えずに安く見せる
- 手数料が無料の支払方法を利用する:クレジットカード/メルペイ残高払い/Apple Pay/FamiPay
ぜひ、メルカリを利用する際は、手数料を節約する5つの方法を使って、かしこく出品・購入してくださいね!