海外発送を安く済ませたい!発送費を安く抑える方法やコツを紹介します

海外発送安く抑える方法とコツ

今日では国内だけでなく、海外への物流の動きが活発になってきています。

企業単位での発送だけでなく、ハンドメイド商品や事業者の方が海外へ向けて発送することも増えています。

しかし、海外への配達方法はもちろん、送料や到着にかかる日数などがわかりにくく、ハードルが高いと思われている方もいます。

そこで、今回は海外への配達方法をご紹介するとともに、よりお得に発送するためのコツやポイントを解説していきます。

本サイトには広告が含まれますが、皆さまに役立つ情報を厳選の上掲載しております。

配達の料金の違いとは?

国内・国外に関わらず、たくさんの配達方法がありますが、それぞれ配達料金が異なります。

同じ荷物を送る場合でも数百円~千円の差が生じることもあります。

これらの配達料金の違いはどこにあるのでしょうか?金額に差が出る理由について解説します。

料金の大きな違いは配達される速度

配達料金に違いがでる理由の一つは、配達される「速度」です。

中には例外もありますが、一般的に「どれくらいの日数で配達されるか」が金額の決め手となり、早ければ早いほど費用が高くなります。

海外への配達方法には、大きく分けて以下の3種類があります。

  1. 船便:船で運ぶ
  2. 航空便:飛行機で運ぶ
  3. SAL(エコノミー航空)便:船便より早く、かつ航空便より安価な配達方法として

それぞれの特徴をみていきましょう。

船便

船便は文字通り、目的の国まで船で運ぶ方法になります。

特徴は以下になります。

  • 航空便よりも一度に運べる荷物の量が多い
  • 航空便に比べて送料が安い傾向にある
  • スピードが非常に遅い
  • 急ぎの荷物の配送には不向き
  • およそ1~3ヵ月ほどかけて荷物を届ける

スピード重視でない運送なので、とてもお安いのが特徴です。

航空便

航空便は飛行機を使って輸送する発送方法になります。

  • お届けまで2~3週間で届く
  • 船便に比べて短時間で届く
  • 貨物船のように多くの荷物を積めない
  • 送料が高い

上記のように、コストパフォーマンスが悪い分、安いのが特徴的です。

SAL便

SAL便は「Surface Air Lifted」の略で、エコノミー航空便とも呼ばれています。

  • 旅客機を含めた航空機の空きを利用して荷物を送る方法
  • 一般的な航空便よりも安価
  • 船便よりも早く届く
  • 2~4週間で荷物を届けられる

船便と空港便の間を取った、バランスのいい運搬方法です。

発送先

配達料金に違いが出てくる理由として、速度のほかに「発送先」があります。

基本的には発送先の国が日本から遠ければ遠いほど、金額は高くなります。

例えば、中国や韓国といったアジア圏の国は比較的料金が安く、中南米やアフリカといった日本の反対側にある国への料金は高くなっています。

5つの海外発送の方法

海外発送する際には大きく分けて5つの方法があります。

ここでは、それぞれの方法の概要と料金について解説します。

【5つの海外発送の方法】

発送方法概要料金
国際郵便はがき最も安い方法で、
はがきサイズの手紙を送れる
船便:90円
航空便:100円
小形包装物小さくて軽い荷物を
送るのに向いている
350~5,490円
(発送地域・輸送方法・
重量によって料金が変動)
国際eパケット小形包装物に追跡や専用のラベルなどのサービスが付帯
多くの荷物を一度に送りたい方に向いている
680~4,680円
(発送地域・輸送方法によって
料金が変動)
国際小包輸送できる荷物の範囲が広い
小形包装物では送れない
大きさの物の発送におすすめ
【日本郵便】1,800~41,100円
【クロネコヤマト】1,300~71,550円
【佐川急便】3,800~194,400円
(※すべて、発送地域・輸送方法によって料金が変動)
EMS最も早く配達できる方法だが、その分輸送費も高い
スピード重視の発送をしたい方に向いている
1,450~77,700円
(発送地域・輸送方法によって料金が変動)

国際郵便はがき|エアメール(日本郵政)

国際郵便はがきはエアメールとも呼ばれており、お手紙サイズ限定の送付方法です。

【国際郵便はがきの特徴】

  • はがきサイズ(短辺:9~12cm、長辺14~23.5cm、※長辺が短辺の1.4倍以上であること)
  • 船便と航空便を選べる
  • 料金が非常に安い(船便:90円、航空便:100円)
  • どの国へ送っても送料が一律
  • 書留や受取通知のオプションサービスが利用可能

家族や友人に挨拶やお祝いの手紙を送る場合は、国際郵便はがきがおすすめです。

小形包装物|2kgまで

小形包装物は郵便のひとつで、小さく・軽い荷物を比較的安く送れる方法です。

一部異なる点はありますが、定形外郵便に似た形式になります。

【小形包装物の特徴】

  • 最大3辺の合計が90cm(1辺は最長60cm)、最小長さ14.8cm・幅10.5cmのもの
  • 最大重量2kgまで
  • 船便・航空便・SAL便のいずれにも対応(発送先によっては非対応な国もある)
  • 料金は輸送方法と重量に拠る
  • 書留や受取通知のオプションサービスが利用可能

【配達料金】※重量によって金額が変化

重さ船便航空便SAL便
第1地帯(中国・韓国・台湾)480~2,200円350~2,250円480~2,200円
第2地帯(第1地帯を除くアジア)480~2,200円380~2,660円370~2,460円
第3地帯(オセアニア・米国を除く北米・中近東・ヨーロッパ)480~2,200円510~3,930円470~3,130円
第4地帯(米国)800~2,200円830~4,820円790~4,020円
第5地帯(メキシコを除く中南米・アフリカ)800~2,200円550~5,490円490~4,290円
  • ちょっとした小物を送りたい
  • 届く早さなどは気にせずとにかく安く送りたい
  • 保証やサービスにこだわりがない

このような方には、小形包装物が料金、サービスともにバランスがよい送り方です。

国際eパケット(ライト)|2kgまで

国際eパケット(ライト)は小形包装物と同じ荷物の条件で、オンラインショッピングツールに特化した専用の発送方法になります。

さらに追跡サービスもあるため、お届け物の状況をこまめに把握できる点も安心です。

しかし、2023年6月現在、国際eパケットライトは全面的に取り扱いを一時停止しています。

廃止ではないので、再開時に向けてサービス内容を把握しておきましょう。

【国際eパケット(ライト)の特徴】

  • 荷物の大きさや重さは小形包装物と同じ
  • オンラインショッピングツールを使用して、専用の発送ラベルを作成する
  • 追跡サービスがある
  • 国際特定記録(370円)で利用可能

【配達料金】※重量によって金額が変化

重さ料金
第1地帯
(中国・韓国・台湾)
680~2,390円
第2地帯
(第1地帯を除くアジア)
710~2,800円
第3地帯
(オセアニア・米国を除く北米・中近東・ヨーロッパ)
830~3,490円
第4地帯
(米国)
1,150~4,380円
第5地帯
(メキシコを除く中南米・アフリカ)
850~4,650円

小形包装物に比べると、少し料金は高くなる傾向にありますが、

  • 一度にたくさんのラベルを印刷できる
  • 追跡機能がついている
  • ハンドメイド販売や農家の個人販売など、法人ではなく個人で販売を行っている方におすすめ

便利な機能が付帯されている点が評価できる配送方法です。

国際小包|大手は基本どこでも取り扱い可能

「国際小包」は国内輸送のゆうパックや宅急便に相当する、最もメジャーな発送方法ともいえます。

  • 小形包装物よりも発送できる荷物の範囲が広い
  • 小形包装物で発送できない大きさや重さのものも運べる

このような点で、基本的に国際小包で送ることが多いです。

そのため、日本郵便、クロネコヤマト、佐川急便といった大手の運送会社でも取り扱いがあります。

日本の代表的な運送会社3社のサービス内容を確認していきましょう。

日本郵便の「国際小包」

日本郵便の国際小包は船便・航空便・SAL便と輸送方法に合わせて3種類あります。

輸送できる大きさの制限も広く、一般的な荷物のサイズであればほぼ発送できます。

【日本郵便の国際小包の特徴】

  • 大きさには2種類(A、B)の条件があり、発送先よって異なる(A:長さ1.5m以内・長さ+(高さ+幅)×2=3m以内、B:長さ1.05m以内・長さ+(高さ+幅)×2=2m以内)
  • 重さは30kgまで
  • 3つの輸送方法(船便・航空便・SAL便)から選べる
  • 利用個数により10~20%の割引ができる
  • 専用ラベルを作成して貼るだけ
  • 万が一の保険や受取通知のオプションサービスが利用可能

【配達料金】※重量によって金額が変化

重さ船便航空便SAL便
第1地帯(中国・韓国・台湾)1,800~13,400円2,050~18,350円1,900~16,800円
第2地帯(第1地帯を除くアジア)2,100~14,600円2,500~26,300円2,300~20,100円
第3地帯(オセアニア・米国を除く北米・中近東・ヨーロッパ)2,500~15,900円3,850~55,200円2,800~32,600円
第4地帯(米国)2,600~20,900円4,200~66,700円2,900~32,700円
第5地帯(メキシコを除く中南米・アフリカ)2,700~21,000円4,550~64,850円3,500~41,100円

また、国際小包の割引は10個以上の荷物を一度に送ると適応されます。

10~49個で10%、50個以上で20%の割引になります。

クロネコヤマトの「国際宅急便」

クロネコヤマトでは国際小包を「国際宅急便」といいます。

世界200を超える国・地域に「ドア・ツー・ドア輸送」することをモットーに世界各国へ荷物を輸送してくれます。

しかし、中国・フィリピン・モンゴル・インド・カナダ・メキシコ・アルゼンチン・パラグアイ・ブラジル・ベネズエラ・ポルトガル・ロシア・カタール・サウジアラビア14か国では個人利用の取り扱いができない国となっているため、書類以外の荷物を送れない点に気をつけましょう。

【クロネコヤマトの国際宅急便の特徴】

  • 料金は発送先と荷物のサイズおよび重量に拠る
  • 自宅への集荷が可能
  • 割引あり
  • 航空便での輸送

【配達料金】※重量によって金額が変化

地域区分書類(1kgまで)60サイズ(2kgまで)80サイズ(5kgまで)100サイズ(10kgまで)120サイズ(15kgまで)140サイズ(20kgまで)160サイズ(25kgまで)
ゾーン1
(韓国・台湾・香港・インドネシア・マレーシア・シンガポール・タイ・ベトナムなどの主にアジア)
1,300円2,750円2,650円8,700円14,800円20,200円25,600円
ゾーン2(オーストラリア・ニュージーランド・アメリカ・インドなど)1,600円3,700円6,300円11,950円20,300円27,750円35,150円
ゾーン3(イギリス・フランス・ドイツ・オランダ・ベルギー・スイス・オーストリア・イタリア・スペイン・トルコなどの主にヨーロッパ)2,050円4,300円7,200円13,700円22,200円32,350円41,100円
ゾーン4(上記以外の国と地域、例:アフリカ・南米など)2,300円8,500円19,450円33,350円46,050円58,850円71,550円
  • ヤマト営業所への持ち込みを対象に持込割がある
    ※一般の方は荷物1つにつき100円、クロネコメンバーズの方は荷物1つにつき150円割引
  • ただし、国内発送のようにコンビニなどの提携店への持込は非対応なため、持ち込む際はヤマトの営業所へ持って行きましょう。

佐川急便の「飛脚国際宅配便」

佐川急便では国際小包を「飛脚国際宅配便」といいます。

220以上の国・地域を対象としており、世界各国へ配達してくれます。

しかし、佐川急便の場合にもロシア・ブラジルは個人の荷物は取り扱いができない点は注意が必要です。

【佐川急便の飛脚国際宅配便の特徴】

  • 発送先・荷物の種類・重量に拠って料金が変化する
  • 大きさは3辺合計が260cm以内(1辺は150cmまで)
  • 重量は50kg以内(複数個口の場合は総重量500kg以内)
  • 専用の送り状を自動発行で宛名書きも簡単
  • 集荷依頼が可能

【配達料金】

地域区分ドキュメントクーリエ(ビジネス書類)スモールパーセル(ビジネス小荷物)50kgまでの金額(50kg以上は1kg毎に加算)
A(韓国、台湾)3,800~5,500円4,400~68,400円(1,500円)
B(香港)3,800~5,500円4,400~69,800円(1,500円)
C(中国・タイ・シンガポール・インドネシア・マレーシア・フィリピン)3,800~5,900円4,400~89,400円(1,700円)
D(インド・オーストラリア・ベトナム・ニュージーランド)5,000~7,100円5,000~107,900円(2,800円)
E(アメリカ・カナダ・メキシコ)6,000~8,100円6,300~125,700円(3,100円)
F(ヨーロッパ)5,000~10,300円6,300~132,100円(3,400円)
G(アフリカ・ロシア・トルコ・サウジアラビア)8,100~13,100円8,100~195,400円(5,000円)
H(アルゼンチン・ブラジル・チリ・キューバ)8,100~13,100円8,100~194,400円(5,700円)

EMS|スピード重視

EMSは「Express Mail Service」の略で、国際スピード郵便とも呼ばれます。

名前のとおり、EMSは届けるまでの所要時間を短くできる発送方法です。

EMSは航空便のひとつですが、一般的な航空便の郵便物よりもEMSの荷物を有線するため、より早く届けることが可能となっています。

一方、EMSの郵便物を優先するという扱いは必ずしも諸外国では一般的ではありません。

そのため、日本での発送処理は優先的に行われても、発送先の国では必ずしも優先的に配達されるわけではない点は注意が必要です。

【EMSの特徴】

  • 長さ+横周2~3m以内・最大長さ1.05~1.5m以内(発送先によって変化)
  • 重量は10~30kgまで(発送先によて変化)
  • EMS用の包装材が用意されている(51円・71円の2種類)
  • パソコンやスマホで簡単にラベル印刷
  • 追跡機能付き
  • 万が一の損害賠償制度
  • 集荷も対応可能
  • 割引制度あり

【配達料金】※重量によって金額が変化

地域区分料金
第1地帯(中国・韓国・台湾)1,450~26,600円
第2地帯(第1地帯を除くアジア)1,900~33,350円
第3地帯(オセアニア・米国を除く北米・中近東・ヨーロッパ)3,150~65,500円
第4地帯(米国)3,900~75,100円
第5地帯(メキシコを除く中南米・アフリカ)3,600~77,700円

EMSでは差し出した荷物の個数に応じて、複数割引(10個以上)・月間割引(月に50個以上)・年間実績割引(6,000個以上)が設けられています。

発送費を抑えるコツ

海外への発送は国内への発送よりも費用が高くなることは避けられません。

少しの差でも、送る荷物が多ければ多いほど、負担も大きくなってしまいます。

発送にかかる費用はできるだけ抑えたいですよね。

そこで、最後に発送費を抑えるコツについてご紹介します。

発送費を安く済ませるためのコツ

発送費を安く済ませるためのコツとして、料金に影響する要素をおさらいしましょう。

  1. 荷物の大きさ・重さ
  2. 発送スピード
  3. 発送先

この3つで金額が決まっています。

発送先や配達の速度はある程度決まってしまいます。

そこで、「1.荷物の大きさ・重さ」について対策を取っていくのがよいでしょう。

発送する物をできるだけ小さく梱包する

発送する物をできるだけ小さく梱包するように意識しましょう。

前述で、「小形包装物」の方が「国際小包」よりも圧倒的に安いことはおわかりいただけたと思います。

壊れないように必要な梱包は施しつつ、必要以上に過度な包装は避ける方がよいです。

特に「厚さ」を抑えることを意識して梱包すると、荷物が小さくしやすくなりおすすめです。

【梱包を小さくするコツ】

  • エアーパッキンは粒が小さいものを選ぶ
  • 圧縮できるものは圧縮する
  • 段ボールなどの箱は中身に合った大きさのものを選ぶ(大きい場合は切ってできるだけ調整する)

荷物が大きいときはあえて分けて送る

どうしても荷物が大きいときには、あえて分けて送る方法も検討してみましょう。

特に数が多くて荷物が大きくなってしまう場合、個口にして送ったほうが費用を抑えられる可能性があります。

例えば、まとめて梱包した場合は国際小包サイズですが、分けることで小形包装物サイズにすることができるかもしれません。

状況によっては数百円~数千円単位で費用を抑えられる可能性があります。

梱包方法の候補をいくつか検討して、その中で料金を比較してみると、どの梱包と発送方法がお得なのかが見えてきます。

いくつかまとめて送って割引を利用する

もし、複数の荷物を送る予定がある場合は、いくつかまとめて送ることで割引適応されます。

特にハンドメイドショップを運営している方やオリジナルの商品を開発・販売しているような方には、ぜひ割引を利用していただきたいです・

割引には個口割引だけでなく、営業所への持込割引、月間・年間の差し出し数に応じた割引など、複数あります。

梱包・発送方法が決まったら、各運送業者の割引情報も確認して利用しましょう。

金券ショップやあまった切手・はがきを利用する

郵便であれば、金券ショップなどで切手を安く購入することで送料を節約できます。

金券ショップでは記載されている金額よりも少し安い金額で販売しています。

ただし、

  • プレミアの付いた切手のような額面よりも安い切手ばかりとは限らない
  • ご自身が必要としている金額と金券ショップの在庫状況のタイミングに影響される

このような注意点もありますので、お気を付けください。

また、郵便局からの発送であれば、ご家庭であまっている切手やはがきを郵送に利用することも可能です。

同時に、郵便局では書き損じはがきや年賀状の余りなどを切手に交換できます。

古いはがきでも交換できるため、家に眠っているいらないはがきを探してみるのもおすすめです。

まとめ

いかがでしたか?今回は海外へ荷物を送るときに使える発送方法のご紹介、そして発送費用をできるだけ抑えるためのコツについて解説しました。

【海外発送のポイントまとめ】

  1. 海外への発送方法は大きく分けて5つある
    (国際郵便はがき・小形包装物・国際eパケット・国際小包・EMS)
  2. 基本的に配達スピード、荷物の大きさと重さ、発送先の国の遠さで料金が決まる
  3. 梱包を工夫して小型にする荷物を分割することで費用が抑えられる可能性がある
  4. 各運送業者の割引を利用する
    (個口割引・持込割引・月間&年間差し出し割引)
  5. 金券ショップ、自宅のはがきを切手交換することで節約できる

最近では、海外との流通も盛んになり、多くの方が海外へ荷物を送ることが増えました。

海外へ荷物を送る際は、ぜひ今回の内容を参考にしていただき、できるだけコスパよく発送してみてください。

タイトルとURLをコピーしました