日本とアメリカの金利差拡大などの影響から、2024年現在でも円安の状況が続いています。
円安になると、物価が上昇し私たちの家計を圧迫するため、支出を控える方が増える傾向にあります。
スーパーや外食に行ったとき、商品の値段が急に上がっていて驚いた経験がある方は多いのではないでしょうか。
一方で、円安の状況を利用して、個人輸出を始める方が増えてきているといわれています。
なぜ、円安だと個人輸出に追い風となり、個人輸出を始める方が増えてきたのでしょうか?
本記事では、個人輸出・物販のメリットやデメリット、成功するコツなどについて詳しく解説します。
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円安は個人輸出で物販するのに有利?
円安が個人輸出で物販するのに有利なのかをきちんと理解するためには、
をしっかり知っておくことが必要です。
それでは、詳しく解説します。
円安とは?
円安とは、海外通貨(ドルやユーロなど)と比べて、円の価値が下がった状態のことです。
一方で、反対に海外通貨と比べて円の価値が上がった状態のことを円高と言います。
円安と円高は対比して紹介されることが多いため、本記事でも同じように解説します。
たとえば、1ドル100円の食べ物を輸出・輸入していた場合における円安・円高の影響は、以下のとおりです。
輸入 | 輸出 | |
---|---|---|
円高(例:1ドル50円) | ・支出が減るため、たくさんのものを安価で仕入れられる ・値下げもできる ・1つ100円で販売した場合、50円の黒字となる | ・売り上げが減る傾向にあるため、値上げに踏み切る場合が多い |
円安(例:1ドル200円) | ・支出が増えるため、仕入れが少なくなる ・仕入れが少ないため、商品は値上がりの傾向にある ・1つ100円で販売した場合、100円の赤字となる | ・価値が高い海外通貨の売り上げを、多くの円と交換できる |
「1ドル100円」で買えていたものが、「1ドル200円」を払って買う状態が、『円の価値が下がった』ことになります。
円安のメリット・デメリット
「円の価値が下がる」という文面だけみると、円安にはデメリットしかないように思う方もいるでのはないでしょうか。
実は、円安になるとメリットもあります。
以下では、円安のメリット・デメリットについて分けて解説します。
円安のメリット
円安のおもなメリットは、以下のとおりです。
円安のデメリット
円安のおもなデメリットは、以下のとおりです。
円安は輸出で個人物販するのに有利になる!
以上のことから、円安になると海外で日本の商品を安く売れるため、個人で輸出・物販ビジネスを始める方が増えていると考えられます。
日本企業からすると、海外において価格の競争力が高まるため、販売量増加も期待できるでしょう。
ただし、個人で輸出・物販するにあたって事業を成功させるためには、単純に売るのではなく、戦略として抑えておきたいポイントがあります。
次章で解説するので、詳しくみていきましょう。
個人輸出・物販で成功するためのコツ
個人輸出・物販をビジネスとして成功するためには、どのようなコツがあるのでしょうか。
これから個人輸出・物販を始めたい方やもっと稼ぎたい方はぜひ参考にしてください。
市場調査や競合分析などマーケットを把握する
個人輸出・物販を成功させるためには、市場調査や競合分析によって商品に合ったマーケットの把握が大事です。
以下で、細かく解説します。
市場調査
市場調査とは、顧客のニーズや動向を調査することです。
市場調査は、以下のようなことを知るために行います。
- 市場規模
- 市場の成長可能性
- 顧客の動態や購買行動
- 市場のトレンド
- 顧客のニーズがある商品やサービスの発見
個人輸出・物販の市場調査に関する情報は、以下のページでも確認できます。
- 経済産業省「電子商取引に関する市場調査」
https://www.meti.go.jp/press/2024/09/20240925001/20240925001.html - 日本貿易振興機構(ジェトロ)の報告書・分析レポート
https://www.jetro.go.jp/biz/areareports/special/2024/0901/cc7d192f8b17e6b8.html
競合分析
競合分析とは、自社と同じ商品やサービスを提供している競合他社を調査し、自社の今後の事業戦略などを分析していくことです。
競合分析は、以下のようなことを知るために行います。
- 競合他社のマーケティング戦略
- 自社と競合他社双方における強み・弱み
- 競合他社の技術やスキル、ノウハウ
- 競合他社の財務状況
- 競合他社の市場でのポジショニング
また、競合分析によって他社の成功例・失敗例を学べます。
今後、同じようなビジネスを展開していく上で、どの企業が近いビジネスモデルを採用しているかなど、活用できるシーンは多岐に渡ります。
ECモールの出店やネットショップ開設を検討する
個人輸出・物販を始めるのであれば、ECモールの出店やネットショップ開設を検討しましょう。
ECモールについては、国ごとに利用者の傾向が異なるといわれています。
たとえば、アメリカやヨーロッパならAmazon、中国ではTmall Globalなどが該当します。
ただ、利益率を高くしたいのであれば、自社でネットショップを開設したほうがよいでしょう。
海外の大手ECモールに出店する場合には、ECモールに手数料を支払わなければいけません。
海外で売れる日本の商品を仕入れる
個人輸出・物販で成功するためには、売れる商品を仕入れてビジネス展開していくことが大事です。
以下では、特に意識したほうがよい点について解説します。
海外でどのような商品が人気なのか調査する
まずは、海外ではどのような商品が人気なのかを調査することから始めます。
一つの目安としては、大手ECモールで売れているかどうかです。
売れた実績がある商品ならば、ほかのサイトで提供しても売れる可能性が高いといえます。
一般的に、日本製品は海外で人気なものが多いため、売れる可能性が高いでしょう。
日本独自の商品は売れやすい
日本製品はデザイン力や技術力が評価されていることから、海外でも売れる可能性が高いといわれています。
実際に、どのような商品が売れているのでしょうか。
売れている商品の特徴は、以下のとおりです。
- 日本ならではの独自性があること
- マニアックなものであること
- 高品質なこと
- デザインが優れていること
- 機能性が高いこと
- 限定商品であること
- トレンドにのっていること
具体的な商品例を挙げると、以下のようなものが売れています。
日本のフィギュア、おもちゃ:ドラゴンボール、ワンピースのキャラなど 日本の電化製品:ドライヤー、ヘアアイロンなど 日本のゲーム機器:ファミコン、ニンテンドー64など(本体も売れる) 日本のマンガ:鬼滅の刃、ジョジョの奇妙な冒険など 日本のアニメキャラクター:ポケモンなど 日本の食べ物:インスタント食品、お菓子類など 時計・カメラ:買い替え用のレンズ、パーツなども売れる 衣類:服、靴など 化粧品:100均の商品でも売れる 楽器・オーディオ機器:ギター、バイオリンなど 日本の釣り道具:釣竿、リールなど 日本の骨董品:古い工芸品、家具など |
利益があがりやすい商品を調べる
売れる商品の中でも、最初は利益があがりやすい商品から取り扱うとよいでしょう。
利益が出ないと、資金繰りが苦しくなってしまい、結果的に続けられなくなってしまう可能性があります。
おすすめは中古品です。
なぜ、中古品がおすすめなのか、おもな理由は以下のとおりです。
- 仕入れ価格が安いため、資金が少なくても仕入れやすいから
- 中古品は海外で手に入りにくいから
- 中古品でも状態がよいものが多いから
- 利益率が高いから
中古品でも、海外では喜んでくれることが多いといわれています。
まずは中古品を中心に商品をリサーチしてみるのはいかがでしょうか。
海外サイトで売るときのコツ
海外サイトで売るときには、国内で売るときより慎重になることが必要です。
具体的には、以下のような点を意識することをおすすめします。
価格の設定は重要!競合の販売価格をこまめにチェックする
商品をいくらで販売するのかの決定は非常に重要で、価格設定ひとつで「実際に買ってもらえるか」にかかわります。
商品を見定めている購入希望の顧客は、ほかの商品の価格と見比べて、実際に買う商品を決めているからです。
そのため、競合他社の販売をこまめにチェックし、魅力ある価格を設定しましょう。
競合の販売価格のほかに考慮したほうがよいことは、以下のようなことがあります。
たとえば、日本のある漫画全巻を販売するとします。
この場合は、以下の順序を経て価格設定しましょう。
- 競合他社の販売価格をこまめにチェックする
- 現地の同じような商品の販売価格をチェックする
- SNSや口コミ・レビューサイトで商品に対する顧客の反応をチェックする
日本製品は海外では人気が高いため、「品質の高さ」や「レア感」を出すことで、競合他社より高めの価格設定にしても売れる可能性があります。
入手はできるだけ安く済ませるため、ポイント還元などを利用するのも◎
ビジネスとしてやっていく以上、きちんと利益は出さないと継続できません。
そのため、物販で利益を出すためには、仕入れ価格はできるだけ安く済ませたほうがよいでしょう。
仕入れ価格のほかにも、利益を出すために
などにも注意が必要です。
また、商品に不備があった場合などの返品・交換費用がかかることも考えておきましょう。
支出を少しでも抑えるためには、ポイント還元などを利用するのもおすすめです。
ターゲット国の流行をチェックするためSNSも活用する
海外サイトで商品を売るときには、ターゲットにしている国の流行・トレンドをチェックするためにSNSも活用しましょう。
欧米はWhatsApp、中国はWeChatといったように、流行っているSNSが異なる場合があるため、ターゲットに合わせてSNSを選ぶとよいでしょう。
SNSマーケティングは、すぐに成果が出ない可能性が高いマーケティングの一つです。
すぐに結果を求めず、成果が出ない場合は運用方法を見直すなど工夫が必要です。
海外輸出を行う際の注意点
海外輸出の際には、以下の2点に注意が必要です。
それぞれについて詳しく解説します。
国によって規制がある
個人輸出・物販ビジネスを始めたてのときによくあるトラブルの一つに、販売する商品が輸出国で規制されているものだったというのがあります。
国ごとに規制しているものが異なるため、あらかじめ確認が必要です。
特に注意しないといけないのは、以下の商品などです。
食品化粧品医薬品電子機器類知的財産権に関連する商品 |
違反した際には、罰則を受けることになる可能性があります。
特に、ビジネスを始めたてのころは、国ごとの罰則規定や商品の違いなど、細かい点まで目がいかないこともあるでしょう。
トラブルを起こさないためにも、専門家へ相談したり信頼できる方に師事したりすることをおすすめします。
規制されている商品は、各国の税関や貿易関連機関のWEBページで確認できることが多くなっています。
気になる方はぜひ参考にしてください。
言語の壁や搬送トラブルなどに注意する
個人輸出・物販ビジネスでは、海外の顧客と話す場面も出てきます。
その際に、英語でのコミュニケーションができないと円滑な取引が行われないリスクも考えられます。
しかし、現代ではGoogleの翻訳サービスをはじめとして、無料で利用できる翻訳サービスがあります。
また、通訳が必要な場合はプロの通訳に依頼することも手段の一つです。
そして、搬送トラブルにも注意が必要です。
海外に発送することもあり、より丁寧な梱包が求められます。
商品の海外発送で注意しておくことは、以下のような点についてです。
きちんと送れるかどうか不安な方は、輸出代行サービスに依頼することも検討しましょう。
梱包や発送、通関業務まで一括代行してくれるため、他の業務に集中できます。
為替のリスクに注意する
個人輸出・物販ビジネスでは、外国為替について知っておくことが必要です。
外国為替とは、異なる国の通貨を交換する仕組みのことで、通貨の交換比率のことは「為替レート」と呼ばれています。
為替レートの変動は、利益に直結します。
定期的に為替レートをチェックし、必要に応じて価格調整を行ってもよいでしょう。
また、複数の通貨での価格を設定しておくことも一案です。
為替のリスクを理解し適切に対応できれば、為替レートが変動したときでも影響を受けにくくなるでしょう。
物販を始めるなら物販ツールを上手く活用しよう!
ここまで個人輸出・物販のメリットやデメリット、成功するコツなどについて詳しく解説しました。
頭では理解できても、ビジネスを始めたてのころは市場調査や競合分析するだけで時間を割いてしまい、商品を販売するまで進めない方もいるのではないでしょうか。
そこでおすすめしたいのが、物販ツールの活用です。
以下では、物販ツール「オークファン」を紹介します。
物販ツールでできること
オークファンは、国内最大級の商品の相場検索サイトです。
オークファンでは、以下のようなことができます。
- 商品の価格変動や市場調査がしっかりできる
- これから売れそうなレア商品なども見つけやすい
- 物販の初心者に有益な講習会なども参加できる
それぞれについて詳しく解説します。
商品の価格変動や市場調査がしっかりできる
季節や流行・トレンドによって価格が変動することがあります。
オークファンを活用すれば市場調査がしっかりできるため、事業の販売・マーケティング戦略に役立ちます。
これから売れそうなレア商品なども見つけやすい
オークファンでは、最大10年分の落札データを確認できます。
そのため、まだ市場に出回っていないこれから売れそうなレア商品なども見つけやすいのが特徴です。
物販の初心者に有益な講習会なども参加できる
オークファンでは、物販ビジネスセミナーを定期的に開催しています。
物販の初心者はもちろんこと、上級者が参加しても満足できる有益なものとなっています。
本格的に物販をしたい方は会員がおすすめ
本格的に物販ビジネスを始めて行きたいと考えている方には、有料会員(オークファンプレミアム会員)になることをおすすめします。
月額2,200円(税込)で、初月のみ無料でお試しが可能です。
一般会員(無料)との違いは、以下の点です。
- 10年分のYahoo!オークション(旧ヤフオク!)落札データを活用できるため、より正確なリサーチが可能となる
- 商品ページが簡単に作成できるため、購入者の目に止まりやすく売上アップ・作業効率アップが期待できる
- 物販初心者でも安心して出品できる機能を多数搭載している
表にすると、以下のとおりです。
一般会員 | プレミアム会員 | |
---|---|---|
料金 | 無料 | 2,200円/月(税込)初月に限り無料 |
期間おまとめ検索 | 月3回 | 月1,200回 |
落札相場検索 | 6か月間 | 10年間 |
入札予約ツール | 月3回まで | ◯ |
マイブックマーク | 30件まで | ◯ |
検索アラート | 月6回まで | ◯ |
かんたん出品ツール | 月10回まで | ◯ |
出品テンプレート保存 | 月3回まで | ◯ |
利益計算ツール | ー | ◯ |
一括注目ツール | 月3回まで | ◯ |
また、有料会員には上位サービスの「プロPlus(月額11,000円/税込)」も用意されています。
本格的に物販で稼ぎたい方におすすめです。
オークファンの有料会員サービスにはついては、以下のページに詳しく記載があります。
まとめ
昨今の日本は円安の状況が続いているため、輸出ビジネスにとっては追い風となっています。
海外で日本の商品を安く売れるため、個人で輸出・物販ビジネスを始める方はこれからさらに増えることが予想されます。
個人輸出・物販業を成功させるためには、コツがあります。
市場調査や競合分析などによってマーケットをきちんと把握し、海外で売れる日本の商品を仕入れることがポイントです。
そして、海外サイトで売るときには、価格設定と仕入れ価格の調整が重要です。
海外ビジネスならではの注意点(言語問題、国独自の規制など)も頭に入れておきましょう。
物販ビジネス初心者には、物販ツール「オークファン」の活用がおすすめです。
初月無料のプレミアムサービスを利用することで、ほぼすべての機能が利用できます。
ぜひご検討ください。
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