こんにちは!
ネットオークション・ネットフリマアドバイザーの川崎さちえです。
着物は高く売れる?
少し高齢の方が家の中の片付けをすると、着物が出てくることも少なくありません。実は私の母も未だに着物を持っています(今後袖を通すことはまずないと思いますが)。
私が「売ればいいのに」というと、「もったいない」と言うのですが、私の中では「そもそも高く売るのは難しい」と言うちょっと残念な気持ちがあるのも事実です。
着物を着る機会が少なくなった
矢野経済研究所の「呉服市場に関する調査(2020年)」では、2019年の呉服小売市場規模は、前年比の97.2%との結果が出ています。2020年の予想ではさらに落ち込んで91.4%とのこと。着物を着る機会も少なくなったし、買わなくてもレンタルがあると考えてしまうことも原因の1つかもしれませんね。
着物に高額買取はない?!
そのような呉服市場の動向を踏まえつつ、ちょっと話題になったニュースを見てみたいと思います。
京都にある帯の仕立て業者さんが、「着物に高額買取はない」と注意喚起をしたのです。結局着物を入り口にして、ジュエリーや貴金属などの「押し買い」につながっていくので、それを防ぎたいと言う気持ちがあったようですね。帯の仕立て屋さんが言うのだから間違いないでしょうし、実際にそのような手口があるのは私も知っています。
フリマなら高く売れる?!
業者に売るよりはフリマなどで個人売買をした方が安心だし、高く売れることも多いと思います。実際にメルカリを見ると、作家物の着物は数十万円の値段がついています。もちろん真贋判定は必要なので、目利きが買うことになるのですが、本物の証明ができれば高額な取引はできます。
値段が安い着物は売れないかも
一方でもともと値段が安い着物の場合には、ほとんど売れないのかなと思います。だったら浴衣のほうが需要があるかもしれませんね。着物のターゲットは少し年配の方ですが(今は成人式でも着物は買いませんからね)、浴衣は若者。フリマで買うのに抵抗がないですし、浴衣のほうが値段も安いから手が出しやすいと思います。
手間はかかるけど、安心で安全
もし自分が着物を持っていたり知り合いが着物を持っていたら、業者ではなくフリマでの投げ売りの方が安心だし安全という考えもできます。ただ売るときの手間などを考えたら業者の方が楽なんですけれどね。写真撮影もないし、説明文も書かないですから、この手間がなくなるだけでも楽チンだと思ってしまうのは間違いありません。
でもその先にある押し買いを含めて考える必要があるわけで、思わぬ損を防ぐという意味でも、フリマを使って行くのがいいのだと私は思っています。