大きなイベントでの配布や造幣局からの限定販売で発行される記念硬貨。
その記念硬貨の中には、高額で取引される物や、綺麗に保存しておくことでさらに価値を高められる物があります。
この記事では記念硬貨について、日本と海外で発行された代表的な物、硬貨としての希少価値、今後の高騰予想などを紹介します。
記念硬貨とは？
記念硬貨とは、主に国家的に大きな出来事や催しがあった際、それらを記念品として発行される硬貨のことです。
紙幣を含めると「記念貨幣」と言われることもありますが、基本的に硬貨やコインの形で発行されることが多いことから「記念硬貨」と呼ばれています。
近年では、コレクション価値や硬貨に含まれている金の価値によって、高額で取引されることもあります。
記念硬貨一覧と希少価値
日本では1964年から現在にいたるまで様々な記念硬貨が発行されており、物によっては発行枚数の少なさなどの希少価値から高い値段で取引される物もあります。
ここでは日本で発行された主な記念硬貨とその希少価値について紹介します。
オリンピックの記念硬貨
| 硬貨 | 東京オリンピック記念貨幣 |
|---|---|
| 発行年 | 1964年（昭和39年） |
| 種類 | 1,000円銀貨、100円銀貨 |
| 希少価値 （5段階評価） | 3 |
| 価格相場 | 1,000円銀貨：1,000円～3,000円 |
オリンピックの記念硬貨は1964年の東京オリンピックの開催に際して発行された記念硬貨です。
日本で初めてオリンピックが開催されたことで鋳造された記念品であると共に、日本で最初に鋳造された記念硬貨でもあります。
裏面には富士山と桜が描かれていて、日本を象徴するデザインの良さから人気の高い記念硬貨でした。
しかし、近年では記念硬貨を収集する人口が減少したことにより、価格相場は年々減少傾向にあります。
取引される場合は2種類のうち1,000円銀貨の方が多く、1,000円よりも上の価格で売買されています。
「東京オリンピック記念 100円」の価格相場
| 平均価格 | 出品数 | 購入数 | 購入率 | |
|---|---|---|---|---|
| 新品未使用 | ¥1,012 | 107 | 36 | 33% |
| 未使用に近い | ¥7,028 | 56 | 5 | 8% |
| 目立った傷や汚れなし | ¥8,865 | 20 | 11 | 55% |
| やや傷や汚れあり | ¥28,998 | 47 | 28 | 59% |
| 傷や汚れあり | ¥30,235 | 75 | 58 | 77% |
| 全体的に状態が悪い | ¥122,357 | 4 | 4 | 100% |
※直近1週間のヤフオク!での売買データ
FIFAワールドカップ記念硬貨
| 硬貨 | 2002 FIFAワールドカップ記念貨幣 |
|---|---|
| 発行年 | 2002年（平成14年） |
| 種類 | 10,000円金貨、1,000円銀貨、 500円ニッケル黄銅貨（全3種類） |
| 希少価値 （5段階評価） | 2 |
| 価格相場 | 10,000円金貨：100,000円 ～120,000円 1,000円銀貨：3,000円前後 500円ニッケル黄銅貨：500円 ～700円 |
FIFAワールドカップ記念硬貨は2002年に日本と韓国で開催された17回目のワールドカップに際して発行された記念硬貨です。
当時、アジアでは初の開催で、日韓ワールドカップとして世界中を盛り上げました。
3種類の硬貨のうち、500円のニッケル黄銅貨についてはアジア・オセアニア、ヨーロッパ・アフリカ、南北アメリカの3種類が発行されました。
価格相場は10,000円金貨の価値が高くなっていて、保存状態の良さや当時のケース付きであればさらに値段が高くなる可能性があります。
天皇陛下御即位記念10万円金貨
| 硬貨 | 天皇陛下御即位記念貨幣 |
|---|---|
| 発行年 | 1990年（平成2年） |
| 種類 | 100,000円金貨 |
| 希少価値 （5段階評価） | 4 |
| 価格相場 | 250,000円前後 |
天皇陛下御即位記念10万円金貨は、昭仁上皇陛下が天皇に即位した際に発行された記念硬貨です。
天皇陛下に関連した記念硬貨は何回か発行されていますが、この硬貨では大きな鳳凰が描かれた金貨になります。
価格相場は金貨の名前としては10万円となっていますが、含まれている金の価値から倍以上の値段が付けられています。
天皇陛下御在位60年記念硬貨
| 硬貨 | 天皇陛下御在位60年記念貨幣 |
|---|---|
| 発行年 | 1986年（昭和61年） |
| 種類 | 100,000円金貨、10,000円銀貨、 500円白銅貨 |
| 希少価値 （5段階評価） | 3 |
| 価格相場 | 100,000円金貨：150,000円前後 10,000円銀貨：10,000円前後 500円白銅貨：600円前後 |
天皇陛下御在位60年記念硬貨は、昭和天皇の即位から60周年をお祝いする際に発行された記念硬貨です。
3種類の硬貨は裏面に菊花紋章が共通して描かれていて、表面に金貨が二対の鳩と水、銀貨が日の出と瑞鳥、白銅貨が即位の場である紫宸殿が描かれています。
価格相場は100,000円金貨は少し高めの値段になりますが、残りの2種類は金を含んでいないので、当時の販売価格から大きく変わっていません。
議会開設100周年記念硬貨
| 硬貨 | 議会開設100周年記念貨幣 |
|---|---|
| 発行年 | 1990年（平成2年） |
| 種類 | 5,000円銀貨 |
| 希少価値 （5段階評価） | 2 |
| 価格相場 | 5,000円～6,000円 |
議会開設100周年記念硬貨は、帝国議会の開設100周年に際して発行された記念硬貨です。
種類としては5,000円銀貨のみであり、議会開設記念5000円銀貨と呼ばれることもあります。
表面には国会議事堂、裏面には翼のある獅子が描かれています。
価格相場は硬貨の表記通りの5,000円台で取引されています。
日本国際博覧会記念硬貨
| 硬貨 | 2005年日本国際博覧会記念貨幣 |
|---|---|
| 発行年 | 2004年（平成16年） |
| 種類 | 10,000円金貨、 1,000円銀貨（カラーコイン）、 500円ニッケル黄銅貨（カラーコイン） |
| 希少価値 （5段階評価） | 2 |
| 価格相場 | 10,000円金貨：120,000円 ～180,000円 1,000円銀貨：3,000円 ～6,000円 500円ニッケル黄銅貨：700円前後 |
日本国際博覧会記念硬貨は、2005年に愛知県の長久手会場と瀬戸会場で開催された国際博覧会に際して発行された記念硬貨です。
愛・地球博や愛知万博といった通称で呼ばれた国際博覧会で、500円ニッケル黄銅貨は窓口での両替、残りの2種類は事前申し込みの抽選で販売されました。
硬貨の裏面は博覧会のシンボルマーク、表面には10,000円金貨が愛知の県鳥・コノハズクと地球、銀貨が衛星写真の地球、ニッケル黄銅貨が世界地図が描かれています。
価格相場は金を含む10,000円金貨の値段が最も高くなっていました。
新幹線鉄道開業50周年記念貨幣
| 硬貨 | 新幹線鉄道開業50周年記念貨幣 |
|---|---|
| 発行年 | 銀貨：2014年（平成26年） クラッド貨幣 ：2015年（平成27年） |
| 種類 | 1,000円銀貨（カラーコイン）、 100円クラッド貨幣 |
| 希少価値 （5段階評価） | 2 |
| 価格相場 | 1,000円銀貨：10,000円 ～20,000円 100円クラッド貨幣：200円 |
新幹線鉄道開業50周年記念貨幣は、1964年にできた新幹線の50周年に際して発行された記念硬貨です。
銀貨とクラッド貨幣の2種類が発行されていて、クラッド貨幣については以下の9種類の新幹線が表面の図柄として採用されました。
クラッド貨幣の種類
- 東海道新幹線（N700A）
- 山陽新幹線（500系）
- 東北新幹線（E5系）
- 上越新幹線（E4系）
- 北陸新幹線（E7系、W7系）
- 山形新幹線（E3系）
- 秋田新幹線（E6系）
- 九州新幹線（新800系）
- 北海道新幹線（H5系）
クラッド貨幣の裏面は0系新幹線が共通して描かれています。
一方、1,000円銀貨は表面にカラーの0系新幹線と桜、裏面は虹色の0系新幹線が描かれています。
価格相場は1,000円銀貨が1万円以上の値段で取引されており、クラッド貨幣についても当時の箱付きになると、少し値段が高くなります。
東日本大震災復興事業記念硬貨
| 硬貨 | 東日本大震災復興事業記念貨幣 |
|---|---|
| 発行年 | 2015年（平成27年） |
| 種類 | 10,000円金貨、 1,000円銀貨（カラーコイン） |
| 希少価値 （5段階評価） | 2 |
| 価格相場 | 10,000円金貨：120,000円 ～170,000円 1,000円銀貨：5,000円～9,000円 |
東日本大震災復興事業記念硬貨は、国の復興応援国債を一定額購入した人に贈呈、もしくは造幣局の抽選販売で発行された記念硬貨です。
金貨と銀貨が発行されていて、裏面は共通して奇跡の一本松とハトが描かれていますが、表面は第一次から第四次までの発行で全て図柄が異なっています。
価格相場は抽選販売の時に10,000円金貨が9万5千円で販売されていましたが、現在はその時の金額よりも上の値段で取引されています。
| 10,000円金貨 | 1,000円銀貨 | |
|---|---|---|
| 第一次発行 | 復興特別区域の地図とハト | 大漁船と稲穂 |
| 第二次発行 | 学校と鯉のぼり | 復興特別区域の日の出と折鶴 |
| 第三次発行 | 復興特別区域の地図、折鶴、奇跡の一本松 | 日本を応援する少年 |
| 第四次発行 | 豊かな自然と鳥 | 握手する日本列島と桜 |
海外で発行された記念硬貨一覧と希少価値
海外における記念硬貨も多種多様な種類がありますが、代表的な硬貨は投資で取引する際に用いられることが多くなります。
ここでは海外で発行された主な記念硬貨とその希少価値について紹介します。
ソブリン金貨
| 発行年 | 1817年～1989年 |
|---|---|
| 種類 | 5ポンド、2ポンド 1ポンド、1/2ポンド （発行年によって肖像が異なる） |
| 希少価値 （5段階評価） | 3 |
| 価格相場 | 20,000円～500.000円 |
ソブリン金貨はイギリスの本位通貨として発行され始め、現在は投資における地金型金貨扱いで取引される金貨です。
本位貨幣とは、金本位制・銀本位制である国が一定量の金・銀を含んだ貨幣として発行する物です。
イギリスでは1816年に金本位制が採用され、翌年の1817年からソブリン金貨の鋳造が始まり、イギリス国王が変わる度にその横顔の肖像が描かれた金貨が発行されていました。
本位貨幣としてのソブリン金貨は1917年で発行を終了していますが、長期間にわたって鋳造された金貨であることから、枚数自体は多数あります。
しかし、その中でも発行年度によっては希少価値が高いソブリン金貨が存在しており、特に以下のものは貴重な金貨です。
希少価値の高いソブリン金貨
- 1819年銘のジョージ3世
- 1828年銘のジョージ4世
- 1841年銘のヴィクトリア女王
- 1875年銘メルボルン鋳造
- 1908年銘オワタ鋳造のエドワード7世
- 1917年銘のジョージ5世
そのため、価格相場では同じソブリン金貨でも発行年度やポンドの額によって大きく値段は変動しています。
ブリタニア金貨
| 発行年 | 1987年～発行中 |
|---|---|
| 種類 | 1トロイオンス、 1/2トロイオンス、 1/4トロイオンス、 1/10トロイオンス |
| 希少価値 （5段階評価） | 3 |
| 価格相場 | 20,000円～250,000円 |
ブリタニア金貨はイギリスが地金型金貨として発行している金貨です。
ソブリン金貨とは違って最初から地金型金貨として鋳造されていて、1987年から2012年までは金の他に銅や銀を混ぜていましたが、2013年以降の金貨は純金です。
表面にはエリザベス女王の横顔の彫像、裏面にはブリタニア女王が描かれていて、ブリタニア女王に関しては毎年少しずつ描かれ方が変わっています。
価格相場では2013年以降の純金の金貨が取引対象になっていることが多く、トロイオンスが高いほど買取・販売価格も高くなります。
パンダ金貨
| 発行年 | 1982年～発行中 |
|---|---|
| 種類 | 1トロイオンス 1/2トロイオンス 1/4トロイオンス 1/10トロイオンス 1/20トロイオンス |
| 希少価値 （5段階評価） | 3 |
| 価格相場 | 13,000円～500,000円 |
パンダ金貨は中国が地金型金貨として発行している金貨です。
名前の通り表面にはジャイアントパンダ、裏面には北京天壇が描かれた金貨で、表面に関しては毎年違うデザインのパンダになっています。
そのデザインの中でも1980年代から1990年代初期に発行された物がコレクション価値の高い金貨として取引されています。
そのため、価格相場はその年代以外だと10万円に満たない値段になりますが、コレクション価値の高い物は30万円以上になることも珍しくありません。
ウィーン金貨
| 発行年 | 1989年～発行中 |
|---|---|
| 種類 | 1トロイオンス 1/2トロイオンス 1/4トロイオンス 1/10トロイオンス 1/25トロイオンス 1000トロイオンス（15枚限定） |
| 希少価値 （5段階評価） | 3 |
| 価格相場 | 15,000円～76,000円 |
ウィーン金貨はオーストリアが地金型金貨として発行している金貨です。
デザインにウィーン・フィルハーモニー管弦楽団を使っていることから、ハーモニー金貨と呼ばれることもあり、1989年以降毎年発行されています。
表面にはパイプオルガン、裏面にはチェロやビオラ、バイオリンといった管弦楽器が各年度で描かれています。
2014年には1000トロイオンスの金貨が販売されたことがありますが、こちらは15枚限定品であるため、滅多に取引される物ではありません。
一方、それ以外の4種類の価格相場は、金貨に含まれている金の量によって値段が変わってきます。
カンガルー金貨（ナゲット金貨）
| 発行年 | 1990年～発行中 |
|---|---|
| 種類 | 1トロイオンス 1/2トロイオンス 1/4トロイオンス 1/10トロイオンス |
| 希少価値 （5段階評価） | 3 |
| 価格相場 | 10,000円～220,000円 |
カンガルー金貨はオーストラリアが地金型金貨として発行している金貨です。
表面にはエリザベス2世の横顔の肖像、裏面にはカンガルーが描かれた金貨で、毎年カンガルーのデザインの方が変わっています。
比較的近年の硬貨ではありますが、金を含んだ物としての価値から1トロイオンスだと20万円台の価格相場になります。
ナゲット金貨
| 発行年 | 1986年～1989年 |
|---|---|
| 種類 | 1トロイオンス、 1/2トロイオンス、 1/4トロイオンス、 1/10トロイオンス |
| 希少価値 （5段階評価） | 4 |
| 価格相場 | 20,000円～220,000円 |
ナゲット金貨はオーストラリアが地金型金貨として発行していた金貨です。
カンガルー金貨に変わるされるまでオーストラリアで鋳造された金貨で、名前にあるナゲットは自然金塊を意味します。
表面はエリザベス2世の横顔の肖像、裏面は自然金塊が描かれていて、自然金塊のデザインが毎年変わっていました。
価格相場はカンガルー金貨と同じくらいの値段で、買取・販売サイトによっては同じ種類の金貨として取り扱うこともあります。
クルーガーランド金貨
| 発行年 | 1967年、1980年 |
|---|---|
| 種類 | 1トロイオンス 1/2トロイオンス 1/4トロイオンス 1/10トロイオンス |
| 希少価値 （5段階評価） | 3 |
| 価格相場 | 20,000円～220,000円 |
クルーガーランド金貨は南アフリカ共和国が地金型金貨として発行していた金貨です。
表面にはトランスヴァ―ル共和国時代の大統領ポール・クリューガーの横顔の肖像、裏面にはスプリングボックという動物が描かれていました。
世界で初めて地金型金貨として製造された金貨であり、一時期は日本でも流行した金貨でしたが、政権が移り変わった影響から現在は発行されていません。
販売価格では希少性よりも金を含んだ価値で評価されており、トロイオンスが高いものほど、高額な値段になります。
メイプルリーフ金貨
| 発行年 | 1979年～発行中 |
|---|---|
| 種類 | 1トロイオンス 1/2トロイオンス 1/4トロイオンス 1/10トロイオンス 1/20トロイオンス |
| 希少価値 （5段階評価） | 2 |
| 価格相場 | 10,000円～220,000円 |
メイプルリーフ金貨はカナダが地金型金貨として発行している金貨です。
表面にはエリザベス2世の横顔の肖像、裏面には国旗にも描かれているメープルシロップの原料サトウカエデ葉が描かれていて、そこからメイプルリーフという名前が付いています。
価格相場では全ての金を多く含む金貨であることから、希少価値よりも金の価格で大きく値段が変動しています。
記念硬貨の価値を上げるコツは？
記念硬貨は金を含んでいる場合、金の価値に左右されるところもありますが、それ以外の要素でも普段の保存に気を遣うことで価値を上げられる可能性があります。
高温多湿・日焼けを避ける
買取・販売の基本として購入した時から劣化していない方が商品の価値が落ちづらくなります。
記念硬貨の場合も高温や湿気、直射日光によって色落ちやカビ、日焼けを引き起こす可能性があることから、日頃の保存方法には気を付けなければいけません。
記念硬貨によっては入手した段階で保存用の専用ケースが付属していることもあるので、その場合はケースを利用しましょう。
専用ケースがない場合は、個別で販売しているので購入してください。
メンテナンスは最低限に
記念硬貨は発行年が数十年前の物もあるので、入手した段階で汚れやカビなどが付いてしまう可能性もあります。
しかし、下手に汚れを落とそうとして布で擦ってしまうと、硬貨に傷がついたり、図柄が剥げてしまったりするので、自分でメンテナンスするのはおすすめできません。
特に金貨は削れると価値がきく下がってしまうので、気になる汚れがあっても手を付けないでおく方が無難です。
銀貨の場合は歯磨き粉や超音波洗浄、銅貨の場合はクエン酸で黒ずみについては落とせますが、傷付けるのが怖い人は最低限のメンテナンスに留めて、保存の方に力を入れましょう。
付属品や証明書も保存する
買取・販売に出す時は、記念硬貨の発行時に付いていた専用のケースなどの付属品や証明書などの書類付きの方が少しだけ価値が上がる可能性があります。
そのため、入手した時に記念硬貨に付いてきた物は、どんな物でもなるべく保存することを心がけましょう。
また、硬貨の発行先とは別に鑑定士などが判断した鑑定書付きで購入した場合も、鑑定書を保存しておくと、個人で売買する際に役立ちます。
記念硬貨の今後の高騰予想
記念硬貨の今後の高騰予想としては、日本発行の記念硬貨だと銀貨や銅貨をコレクションする人が減少していることから、高騰は期待し過ぎない方が良いでしょう。
発行から年数が経てば希少価値が増して値段が高くなる可能性はありますが、収集する人がいなければ売買が成り立ちません。
一方、金貨については記念硬貨をコレクションする人以外にも、金を含んだ物として保有しておきたいという需要があるので、将来的には今以上に値段が高騰する可能性があります。
高騰する可能性のある日本発行の記念硬貨
- FIFAワールドカップ記念硬貨10,000円金貨
- 天皇陛下御即位記念10万円金貨
- 天皇陛下御在位60年記念硬貨100,000円金貨
- 日本国際博覧会記念硬貨10,000円金貨
- 東日本大震災復興事業記念硬貨10,000円金貨
もちろん、金の価値が下がれば金貨も影響を受けますが、近年の情勢から金の価値は上昇傾向にあるので、金貨の価値についても一定の期待ができるでしょう。
海外発行の記念硬貨についても基本は金を含んだ硬貨なので、日本の金貨と同じように高騰が期待できます。
まとめ
記念硬貨は国内だとオリンピックや天皇陛下の催しなどに関連して発行され、海外では主に地金型金貨としてデザインを変えながら毎年発行されています。
その中でも金を含んだ硬貨については、記念硬貨自体の希少価値と近年の金価格の上昇から今後の高騰も期待できる硬貨です。
一方で、記念硬貨も外部の影響から劣化してしまう可能性があることから普段の保存状態には気を遣う必要があります。
該当する硬貨が実家や手元にある人は、付属品を含めて綺麗に保管しておき、今後の高騰に期待する人は、記念硬貨の確保を検討してみましょう。