こんにちは、安藤です。物販ビジネスを始めてから、4年が経ちます。
今回は、自身の実体験をもとに、物販ビジネスの種類をわかりやすく説明した上で成功させるためのコツを解説し、物販ビジネスにおすすめのツールをご紹介します。
「副業で物販ビジネスをやってみたいけれどどうしたらよいの?」「物販ビジネスに挑戦中だが思うような成果が得られない」などのお悩みを抱えている方は、ぜひ参考にしてみてください。
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1分でわかる!物販ビジネスとは?
物販ビジネスとは、所謂「せどり」のことです。せどりとは、安く仕入れた商品を仕入れ値よりも高く販売して差額分の利益を得る小売業を指します。
よく「せどりと転売は違うの?」などと疑問の声を耳にしますが、明確に定義付けられているわけではないので、人によって線引きが異なります。一般的には、以下のように理解している方が多いのではないでしょうか。
- せどり: すべての商品を対象に取り扱う
- 転売: トレンド商品や限定商品に絞って取り扱う
しかし、最近は、一部で手段を選ばずに稀少な商品を買い占める「転売屋」の行為が問題視されています。そのため、私は誤解を招かないように、転売という言葉ではなく「物販」と表現するようにしています。
物販ビジネスの種類
物販ビジネスには、いくつかの販売方法があります。最近は「電脳せどり」といって、商品の仕入れ・販売においてインターネットを介する物販ビジネスが主流です。
この章では、電脳せどりである物販ビジネスの種類とそれぞれのメリット・デメリットについてわかりやすくご説明します。
国内転売
「国内転売」とは、日本のEC(Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングなど)で商品を仕入れて、国内のECで販売する物販ビジネスのことです。つまり、商品の仕入れも販売もすべて日本国内で完結します。
国内で仕入れ・販売が完結するため、商品の配送にかかる日数が少なく、ビジネスを高回転でまわせて資金繰りに困りにくい点が魅力といえるでしょう。また、制限が多い国外の輸出入と比較して、国内配送は制限や禁止事項が極めて少ない点もメリットです。
しかし、高品質の日本製品を新品でお得に仕入れて販売するためには、メーカーとの販売権やメーカーまたは家電量販店の二次代理店になる必要があります。つまり、仕入れ・販売の差額で利益を得る物販ビジネスにおいて、国内転売を初心者が成功させるための販路確保が難しい点はデメリットといえるでしょう。
輸入転売
「輸入転売」とは、日本国外から安く商品を仕入れて、国内で仕入れ値より高く販売する物販ビジネスのことです。 最近は、コロナウイルスの影響で簡単に日本国外へ赴きにくくなったこともあり、基本的に仕入れは海外のECサイトを活用する機会が多いでしょう。
輸入転売は、仕入れ値を抑えられる点がメリットといえるでしょう。なぜなら、海外ECでは国によって商品の値付けが異なるので、思ってもみない掘り出し物と出会える可能性があるからです。
しかし、輸入後に「商品が破損していた」「言葉の壁で販売者との意思疎通がとれない」などコミュニケーションのトラブルが発生する話もよく耳にします。また、国外からの配送は到着までに時間がかかるなど、タイムロスをデメリットと感じる方も少なくありません。
輸出転売
「輸出転売」とは、日本のEC(Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングなど)サイトで商品を仕入れて、海外のECサイト(Amazonなど)で販売する物販ビジネスのことです。
私自身も輸出転売で電脳せどりを行っています。国内販売がメジャーな中で敢えて輸出転売を選んだ主な理由は、以下3つです。
- 国内販売よりも真似されにくいから
- 消費税の還付が減額するリスクが低いから
- 発送業務は代行サービスに任せられるから
もともとITリテラシーには自信があるため、自分のスキルとマッチする輸出転売を選びました。また、国内転売と比べてキャッシュフローが悪くなるデメリットはありますが、初期資金をそれなりに用意した上で始めたので、あまり気になりませんでした。
日本経済の衰退が囁かれる今、販売先を日本にもつリスクを懸念して、輸出転売を選択してよかったと感じています。
物販ビジネスは稼ぎやすい?成功率アップのコツとは?

「物販ビジネスにメリットがある」とわかっていても、実際の稼ぎやすさや事業の成功率が気になる人もいるでしょう。
ここでは、物販ビジネスについて、一般的な成功率や成功するためのコツを紹介します。
物販ビジネスの成功率はどれくらい?
物販ビジネスの成功率は、物販の経験者の間で10〜20%程度と言われています。
成功率が高くないように見えますが、失敗する人の傾向として、商品選びや市場分析など、物販ビジネスで基本的な部分ができていないことが挙げられます。
正しい方法を知って選定や分析ができた人は、成功率は高くなります。
物販ビジネスの成功率を上げるためには?
物販ビジネスで成功率を上げるためには、以下の項目を意識してみましょう。
- ショップイメージの確立
- 仕入れのこだわり
- 販売商品の使い分け
販売を始める前の基本として上記は押さえておきたい項目なので、これらを前提に、物販ビジネスの成功率を上げていきましょう。
ショップイメージをしっかり確立する
物販ビジネスを始める前に、あなたが販売していくショップイメージをしっかり確立しましょう。
売りたいジャンルや商品ラインナップが定まっていないと、仕入れ先や情報収集する場所、物販のデザインなどが決められません。
例として、アンティーク家具を売りたいと決めた場合、仕入れ先はネット以外にも骨董品屋が候補にあがってきます。
その他にも物販サイトのデザインを古風にしたり、家具に合わせてアンティークな装飾も仕入れたりするなど、全体的な方針も定められます。
無理にジャンルを絞る必要はありませんが、「どんな風に商品を売っていきたいか」をイメージしておくのがおすすめです。
仕入れにこだわる
物販ビジネスでは、商品の仕入れにこだわっていきましょう。
同じ商品を仕入れる場合でも、仕入れ先によって配送サービスの質や価格は変わってきます。
長く販売を続けていくときは、数円の差やサービス内容で利益や利便性が変わるため、仕入れ先選びは妥協しない方がよいと言えます。
商品の選び方については、流行や需要も見る必要がありますが、最終的に問われるのは販売者自身の目利きです。
流行物ばかりの仕入れでも一定の成果は出ますが、ジャンルに明るくないとほかの販売者に敵わない可能性があります。
こだわりを持って販売するためには、商品に対して適度に知識や使用歴があった方が仕入れでも有利になります。
売上の高い商品と回転率の高い商品をうまく組み合わせる
物販ビジネスで複数の商品を取り扱う際には、売上の高い商品と回転率の高い商品の使い分けが重要です。
売上の高い商品は大きな利益になりますが、1回売れるまで時間がかかると、次の仕入れに必要な資金が集まりません。
一方、回転率の高い商品は1商品あたりの利益率は大きくないものの、常に売れ続けて一定の利益を出せます。
そのため、2つの商品を同時に販売しておくと、普段の売上を確保しながら大きな利益を狙えます。
商品が常に売れ続けていると販売元としての信用度も高まるため、商品を使い分けながら販売していきましょう。
成功するための仕入れのコツ
※「物販ビジネスを支える!おすすめツール3選」の前に挿入します。
物販ビジネスの仕入れは、初めて行う場合、よい仕入れ先や売れる商品を見つけるのが難しいと感じる人もいるかもしれません。

こだわりの仕入れで成功するためにも、仕入れのコツについて確認しておきましょう。
仕入れ先選びで重要なこと
商品の仕入れ先は、物販を続けていくうえで常に利用し続ける場所です。
途中で別の仕入れ先に切り替えられますが、なるべく最初の段階で使用感のよい仕入れ先を見つけておきましょう。
仕入れ商品が安く手に入る
仕入れ先選びの前提として、売りたい商品が安く手に入る場所を選びましょう。
ただし、単に商品価格が安いだけでなく、1回あたりで注文できる個数や送料も考慮する要素になります。
仕入れ先によっては、一定数のまとめ買いで料金や送料が安くなるケースがあります。
しかし、在庫を余らせると無駄な仕入れになるため、必ずしも、まとめ買いがお得になるとは限りません。
あなたの物販サイトにおける売れ行きや在庫の管理費用なども考えて、安くなる仕入れ先を探してください。
いつでも仕入れできるよう、いくつか目星をつけておこう
仕入れ先は1つに絞って使うよりも、複数の場所に目ぼしをつけておくようにしましょう。
単一の仕入れ先に頼っていると、急な料金体制の変更や商品の仕入れがなくなるなど、不測の事態自体に対応できません。
仕入れができなくなって、在庫の供給が途切れると、その間に別の販売者が選ばれてしまいます。
普段使いする仕入れ先を決めつつ、いつでも仕入れができるように予備の仕入れ先も考えておいてください。
売れる商品を見つけるには?
物販において売れる商品を見つけるためには、以下のような方法で情報収集しましょう。
- SNSや雑誌、ニュースサイトなど、メディア媒体は常に目を通しておく
- 話題になった商品を販売元や、拡散したインフルエンサーの発言に注目する
- 販売サイトのランキングや価格設定の変動を確認する
近年はSNSを中心に、企業やインフルエンサーが活発に発信しており、些細なきっかけで売れる商品が出てくるのも珍しくありません。
そのため、メディアや販売サイトの情報更新は、なるべく目を通せる環境づくりが物販ビジネスには重要です。
しかし、多数のメディアや販売サイトがある中で、すべての媒体から情報収集するのは難しい人も多いでしょう。

そんなときに活用できるのが、物販ビジネスで活用されているツールの数々です。
物販ビジネスで稼ぐためのコツを経験者が伝授
物販ビジネスで稼ぐためには、すべて需要と供給のバランスで成り立っていることを認識した上で、正しい方法を学ぶことが重要といえます。なぜなら、自分のエゴや仕入れ値の安さに目がくらんだ物販ビジネスは、消費者のニーズに応えられておらず成功確率が極めて低いからです。
私の実体験から得た稼ぐためのコツは、以下5点をおさえることです。
- ロジカルに売買する
- 物販ビジネスのスクールやコンサルで学ぶ
- レバレッジをかける
- 真摯に行動する
- 情報収集を怠らない
それぞれ詳しく説明します。
ロジカルに売買する
冒頭で説明した通り、物販ビジネスは消費者との需要と供給のバランスで成り立っています。そのため、消費者のニーズがどのぐらいあって、適正価格はいくらなのかをデータから読み取り、ロジカルに売買することが成功のコツです。
物販ビジネスのスクールやコンサルティングで学ぶ
独学で物販ビジネスに取り組もうと検討している方もいらっしゃるでしょう。しかし、完全な独学の物販未経験者で大きな収益を得ている方と出会った経験は、残念ながらありません。
もしあなたが一時的な少額のお小遣い稼ぎをしたいのであれば、独学でも可能性はあるでしょう。しかし、物販ビジネスで長期的により大きな収益獲得を目指す場合は、まず正しい方法を学ぶことがとても重要です。
具体的には、物販ビジネスのスクールやコンサルティングを受講して、プロに教わった通りに挑戦することが成功への一番の近道です。
レバレッジをかける
物販ビジネスで大きな収益を獲得したいならば、市場を分析して見極めた上で、適切なレバレッジをかける必要があります。なぜなら、他人と同じことをしているだけでは同じ成果しか得られないので、どこでレバレッジをかけるかが差をつける鍵となるからです。
レバレッジで損失を生じないためにも、前述のように物販ビジネスの有識者に正しい方法を学んでおくことが重要です。どこで差別化して競合セラーに対して優位に立つかが稼ぐためのコツといえます。
真摯に行動する
物販ビジネスは、不労所得ではありません。つまり、行動しないとまるで稼げないので、真摯な行動が何よりも重要です。
物販ビジネスは行動さえすれば、行動に比例して数値も伸びます。「ラクして稼げると思った」「これを仕入れれば利益が出ると言われたのに」などの考え方は捨てて、自己責任の原則で行動できた者が成功を手にすることができます。
情報収集を怠らない
ここまでで、物販ビジネスに市場調査や分析がいかに重要か説明してきました。市場は刻一刻と目まぐるしく動くため、消費者の動向はもちろん、物販ビジネスに纏わる規則や法律も変動していきます。
特にトレンド商品を取り扱う場合は、情報収集力が成功の鍵を握るでしょう。私が実際に行っている情報収集の方法は、TwitterなどのSNSから情報を得たり、自分に近い商品を取り扱う同業者から情報を得たりしています。
仕入れ先・購入者の双方に安心してもらうためには、最新の知識が欠かせません。情報収集を怠らないことで、物販ビジネスの失敗リスクを軽減できる上に、自分自身も胸を張って事業を営めるのではないかと思います。
物販ビジネスを支える!おすすめツール3選
この章では、私の物販ビジネスを支えているツールをご紹介します。実際に活用しているものばかりなので、ぜひ参考にしてみてください。
サービス名 | Keepa |
特徴 | Keepaは、Amazon内の価格変動を自動で追跡するツールです。一部無料で利用できますが、物販ビジネスに必要な機能は有料のものもあります。 |
おすすめ度 | ★★★ |
活用方法 | Keepaでは、月額約1,800円で「売れ筋ランキング」を確認できます。Amazonの商品の売れ行きをグラフで読み取れるため、消費者ニーズの分析に欠かせない役割を果たしています。 |
サイト | https://keepa.com/#! |
サービス名 | モノサーチ |
特徴 | モノサーチは、商品の売れ行き・ランキングや仕入れ先との価格比較を表示できる無料ツールです。商品情報や在庫数の確認など、さまざまな物流情報がカスタマイズできて使いやすいです。 |
おすすめ度 | ★★★★★ |
活用方法 | モノサーチは、商品を販売しているセラーのIDを自動で取得できます。競合をチェックしたり、市場全体の動きを確認したりとマルチに活用できます。 |
サイト | https://mnsearch.com/ |
サービス名 | プライスター |
特徴 | プライスターは、Amazonの出品業務や価格変更を行える売買ツールです。初月は無料ですが、2ヶ月目から月額4,800円(税抜)の利用料がかかります。サイト接続で使用できるので、スマホからでもアクセスできます。 |
おすすめ度 | ★★★★ |
活用方法 | 私はAmazonでせどりを行っているので、外出先で価格の見直しや出品作業をしたいときに活用しています。スマホ1つで簡単に操作できるので、とても便利です。 |
サイト | https://lp.pricetar.com/lp/pricetarlp/ |
それぞれの活用方法について、以下で具体的に説明します。
Keepa
Keepaは、Amazon内の価格変動を自動で追跡できるツールです。日本語対応の海外ツールなので、初めてツールにアクセスした際に驚く方もいらっしゃるでしょう。
ツールのサービスは一部無料で利用できますが、物販ビジネスに必要な機能は有料提供の可能性があります。私は、月額約1,800円の「売れ筋ランキング」を活用中です。
Amazonの商品の売れ行きをグラフで読み取れるため、消費者ニーズの分析に欠かせない役割を果たしています。
モノサーチ
モノサーチは、商品の売れ行き・ランキングや仕入れ先との価格比較を表示できる無料ツールです。商品情報や在庫数の確認など、さまざまな物流情報がカスタマイズできて使いやすいです。
私は、モノサーチで競合のセラーの動向をチェックしています。モノサーチではセラーのIDを自動で取得できるので、ピンポイントで取り扱う商品まわりの展開を把握したいときに重宝していますね。
プライスター
プライスターは、Amazonの出品業務や価格変更を行える売買ツールです。初月は無料ですが、2ヶ月目から月額4,800円(税抜)の利用料がかかります。Keepaやモノサーチのような拡張機能と違い、プライスターはサイト接続で使用できるので、スマホからでも簡単にアクセスできます。
私はAmazonでせどりを行っているので、外出先で価格の見直しや出品作業をしたいときに活用しています。スマホ1つで簡単に操作できるので、とても便利です。
下記の記事では、無料で使えるリサーチツールをご紹介しています。定番から最新のものまで、無料で使えるものを厳選しました。物販ビジネスにぜひご活用ください!

物販ビジネスは販路のオプション活用もおすすめ
物販ビジネスで電脳せどりを選ぶならば、販路のオプション活用もおすすめです。なぜなら、商品の仕入れ・配送のタイムロスを最小限に抑えられる上に、商品を保管する場所を自分自身で確保する必要が無いからです。
上記のようなオプションは、ECの有料サービスのひとつとして設けられています。しかし、私のように国外とのやり取りが発生する場合は、すべて自分自身で請け負うよりも有料サービスの方がお得に済むこともあるでしょう。
以下では、おすすめの販路オプションを2つご紹介します。
FBA
Amazonでせどりを行う場合、出品手数料が1品ごとに100円かかりますが、月に49品以上出品する場合は月額固定制サービス「FBA」を利用するとお得です。
なぜなら、FBAは月額4,900円(税抜)で出品数に上限が無い上に、商品の保管から配送に至るまでの作業を一貫してAmazonが代行してくれるからです。
具体的には、出品者はAmazonの物流拠点に商品を発送するだけで、Amazonが商品の保管・ピッキング・梱包・発送からカスタマーサービスまで、すべてを代行してくれます。
楽天スーパーロジスティクス
楽天スーパーロジスティクス(RSL)は、商品の入荷作業・保管・配送まで、物流業務を一括して楽天が担ってくれるサービスです。楽天向け出荷も他モール向け出荷も同一料金なので、お得に販路を確保できます。
料金体系は楽天の出店者でなければ詳しく確認できませんが、2021年5月時点で以下のように案内されています。
- 在庫保管料: 一件につき7.5円
- 出荷作業費: 一件につき50~200円
- 配送費: 一件につき180~850円
物販ビジネスは正しい方法で継続的に行動しよう
物販ビジネスについて、物販の種類や成功するためのコツや方法、おすすめのツールを実体験をもとにご紹介しました。サラリーマンの副業が一般化しつつある影響も受けて、いくつかの収入源を確立させたいと検討している方も少なくないでしょう。
物販ビジネスは正しい方法を学び、継続的に行動すれば誰でも成功の可能性があるビジネスモデルです。自分自身に合った商品や方法を見極めて、真摯に市場と消費者ニーズを分析すれば、物流ビジネスで大きな収益を獲得できるでしょう。
この記事が参考となり、あなたが物流ビジネスで成功するためのサポートとなれば幸いです。