Yahoo!オークション(ヤフオク!)で取引をしていると、落札後に「商品をこわしてしまった」「取引相手と連絡が取れなくなった」「落札を取り消したい」などとキャンセルしなければならない取引もあるのではないでしょうか。
Yahoo!オークションでは、落札後でもキャンセルできるように「落札者削除」機能があります。
「落札者削除の手順を知りたい」
「落札者を削除をしたら、ペナルティがあるのでは」
などの疑問を解決できるよう、この記事では以下について詳しく解説します。
「落札者削除」というイレギュラーな対応でも、スムーズに取り引きが終われるよう参考にしてください。
Yahoo!オークションの「落札者削除」とは
「落札者削除」とは、さまざまな理由によって「落札を取り消したい」という場合に、落札者を削除できるYahoo!オークション(ヤフオク!)の機能です。
「落札者削除」は出品者のみが行える機能のため、落札者側が取引をキャンセルしたい場合は、出品者に連絡して落札者削除を依頼します。
Yahoo!JAPANはオークションの取り消しや、落札者削除はできないので注意してください。
また、「落札者削除」はオークションにて商品が落札され、落札者が代金を支払う前までしかできない操作です。
代金支払い後以降は、取引の中止(キャンセル)手続きなどに操作が変わってきます。
Yahoo!オークションに名称変更
Yahoo!JAPANからプレスリリースがあり、2023年秋に「ヤフオク!」から「Yahoo!オークション」に名称が変更されます。
名称を変更するとともに、さまざまな機能を拡張・充実していき、より使いやすくなっていきます。
従来のYahoo!オークションのルール・手順・手数料などは変更することなくオークションを楽しむことができるため、安心です。
落札者削除の注意点
落札者削除の注意点は3点あります。
- 落札者に同意をとる
- 期日までに削除しないとシステム利用料を支払わなければならない
- 「出品者都合」か「落札者都合」かを選択する必要がある
以下にて詳しく解説します。
落札者に同意をとる
出品者は「落札者削除」を行う前に、必ず落札者に連絡して同意を取りましょう。
「落札者削除」は出品者のみが行える機能なので、連絡を取らなくても削除操作はできますが、トラブル防止のためにも必ず取引メッセージなどで連絡を取りあい、丁寧に理由を説明し、同意の上で「落札者削除」を行いましょう。
また、落札者から辞退の連絡が来ることもありますが、トラブル回避のため、素直に受け入れて落札者削除を行うことをおすすめします。
期日までに削除しないとシステム利用料を支払わなければならない
「落札システム利用料」の確定期日は決められており、期日までに落札者削除を行わないと、支払わなければなりません。
「落札システム利用料」は、オークションに出品した商品が落札された時点から発生します。
取引が不成立だとしても、落札者の削除を行っていなければ、落札者または落札者候補がいる時点で「落札システム利用料」を支払わなければなりません。
「落札システム利用料」は出品者にかかる費用のため、取引が不成立になったらすぐに「落札者削除」を行いましょう。
「出品者都合」か「落札者都合」かを選択する必要がある
出品者がマイ・オークションにて「落札者削除」の操作を進めていくと、「落札者を削除する」の削除理由で「出品者都合」・「落札者都合」を選択する必要があります。
出品者が落札取り下げをしたいのであれば「出品者都合」、落札者からのキャンセル依頼であれば「落札者都合」を選択しましょう。
2022年3月22日までは「出品者都合」「落札者都合」で選択された側は「悪い評価」が自動的についていました。
悪い評価がつくと今後の取引に影響が出るのを恐れ、なかなかスムーズに取引が進まなかったり、あえて出品者都合を落札者都合にしてしまったりという問題が発生しました。
しかし、現在では自動で悪い評価がつく仕様はなくなり、お互い手動で評価できるようになっています。
「落札者削除」をする場合、削除理由は正しく選択し、公平に評価しましょう。
落札者削除でペナルティや悪い評価をされることはある?
Yahoo!オークション(ヤフオク!)にて、「落札者削除」でのペナルティはありません。
しかし、悪い評価をされるか否かは、出品者または落札者の判断になるので、悪い評価をつけられる可能性はあります。
2022年3月22日までは個人的な都合や一方的なキャンセルがないよう、落札者を削除する理由で「出品者都合」または「落札者都合」を選んだ際、選択された側に「非常に悪い」評価が自動でついていました。
現在は自動での評価はなくなり、各自手動での評価になったため、確実に悪い評価がつくことはありません。
しかし、スムーズに終わる取引より、キャンセルのある取引は手間がかかりますし、良い気分で終われないのは事実です。
相手が見えないオークションにとって、評価は重要な判断ポイントです。
出品者もしくは落札者の気持ちで評価は良いも悪いもついてしまうので、ペナルティはなくとも、出品者は出品したら郵送まで、入札者は入札したら落札し入金するまで、なにも問題なく取引が終われるようにしましょう。
Yahoo!オークションの落札者削除の手順
Yahoo!オークション(ヤフオク!)の「落札者削除」の手順を詳しく解説していきます。
落札者を削除する理由がどのような理由であっても、出品者しか落札者削除はできません。
出品者が落札者削除の手続きをしましょう。
マイ・オークションの「出品終了分」を表示
落札された商品の一覧が表示されるので、落札者を削除したい商品を探し、該当の商品を選択します。
「落札者一覧」を表示
削除したい落札者の「Yahoo!JAPAN ID」が表示されているか確認します。
複数の落札者がいる場合は、削除したい落札者を選択します。
「出品者都合」または「落札者都合」を選択
「落札者を削除する」の削除理由で「出品者都合」または「落札者都合」を選択します。
出品者の意向であれば「出品者都合」を選択し、落札者側の希望であれば「落札者都合」を選択しましょう。
現在はどちらを選択しても、自動で悪い評価がつくシステムではないので、正しく選択してくださいね。
「削除後補欠を繰り上げる」をチェック
落札者削除理由ページに「削除後補欠を繰り上げる」をチェックする欄があるので、補欠落札者がいる場合、チェックしてください。(補欠落札者を繰り上げない場合はチェックを外します。)
補欠落札者を繰り上げた場合
補欠落札者を繰り上げた場合、補欠落札者が落札に同意するか、辞退するかの回答を待ちます。
補欠落札者が同意した場合、「落札者」となり、落札価格は補欠落札者の最高入札額に変わるので、覚えておきましょう。
また、補欠落札者を繰り上げた場合でも、Yahoo!かんたん決済の支払い期限は延長されないため、期限に余裕はありません。
補欠落札者に辞退されたうえ、落札システム利用料を払うことにならないよう気を付けましょう。
削除ボタンを選択
確認ページが表示されます。
内容を確認して、「落札者を削除する」ボタンを選択します。
「取り消された落札者一覧」に削除した落札者が表示されます。
削除した落札者が表示されていたら、「落札者削除」手続きは終了です。
落札者削除ができない場合
出品者・落札者同意の上、落札者削除を行おうとしてもできない場合があります。
落札者削除ができない原因は以下の5つです。
- 入札者が支払い済み
- オークション終了から14日経過している
- 1日の落札者削除件数の上限を超えた
- オークションが終了していない
- 補欠落札者の繰り上げが行われたばかり
いの確定」ボタンを押した後は落札者削除はできません。
落札者削除ではなく「取引を中止」してください。
取引を中止することによって、自動的に落札者が削除されます。
入札者が支払い済み
入札者(落札者)がYahoo!かんたん決済にて支払いをした後、または取引ナビにて「支払う」ボタンを押して支払い手続きに進んだあと。
ただし、コンビニ支払いの場合、支払いの「確定する」ボタンを押してから、支払い期日までに支払いが終了していなければ、支払い期日翌日午前4時以降、落札者を削除できるようになります。
銀行振込も同じく、支払い期日までに支払いがない場合、支払い期日の1日後(28時間後)から落札者を削除できます。
オークション終了から14日経過している
落札者削除可能期限は「オークション終了から14日」と決まっています。
14日(終了日時を起点として336時間)を過ぎると落札者削除はできません。
オークション終了日によって、多少期限が変わるので表にて説明します。
オークション終了日 | 落札者削除可能期限 |
1日~15日 | 終了月の末日またはオークション終了から14日以内(終了日時を起点として336時間)※いずれか早い方が期限となる |
16日~月末 | オークション終了から14日以内(終了日時を起点として336時間) |
落札者が削除できる期限までに削除を行わなかった場合、「落札システム利用料」がかかるため、注意してください。
1日の落札者削除件数の上限を超えた
1日に落札者を削除できる上限は決まっており、最大4件までです。
1日で4件、落札者の削除をしていると、当日中は落札者を削除できません。
翌日はリセットされるため、4件以上落札者削除を行いたい場合は翌日に行いましょう。
オークションが終了していない
2個以上で出品したオークション(複数個出品)で、一部のみ早く落札された場合は、その商品のオークションでは落札者削除ができません。
オークションは、基本1つの商品に対し1個の出品ですが、「Yahoo!プレミアム会員」のみ複数個出品ができます。(最大9個まで)
複数個出品してある商品のうち、1個でも即決価格などで終了日時より早く落札された場合は、その商品のオークションが終了するまで、落札者削除ができません。
複数個で出品したオークションで落札者の削除を行いたい場合は、終了日時を過ぎてから落札者削除を行いましょう。
補欠落札者の繰り上げが行われたばかり
次の落札候補者がいる場合、補欠落札者として繰り上げが行われますが、繰り上げが行われたばかりだと落札者削除はできません。
落札者削除を行った際、「出品者都合」・「落札者都合」の選択ページに「落札者の繰り上げ設定」チェック欄があります。
初期設定ではチェックされた状態なので、そのまま落札者削除を行うと次の高額入札者(補欠落札者)が落札候補者となります。
間違えて補欠落札者を繰り上げてしまった場合など、続けて「落札者削除」する場合は、「回答後」または「一定時間後」しかできません。
補欠落札者が落札に同意した場合は、取引を続けるか、最初の落札者と同じように同意をとり落札者削除を行います。
辞退した場合は通常の手順で削除できます。
また、補欠落札者の回答がなく連絡が取れなければ、しばらく時間をおいてから削除を試してみましょう。
繰り上げたすぐには削除の処理はできませんが、10分程度時間をあければ、削除できる場合があります。
落札者を削除してオークション自体を中止するのに、補欠落札者を繰り上げてしまい、また落札者削除手続きをしなくてもいいように、「次の落札者を繰り上げ」設定をOFFにしておくことをおすすめします。
まとめ
Yahoo!オークションの「落札者削除」についてまとめてみました。
落札者削除は「出品者都合」と「落札者都合」があり、どちらを選択しても基本ペナルティはありません。
しかし、せっかく落札したオークションをどちらかの都合で取り消すことは、あまり心証が良くないことは事実です。
手動にて「悪い」評価を受ける可能性はあります。
また、出品者側は落札者削除のタイミングによって、「落札システム利用料」がかかるので注意してください。
「安心・安全」なYahoo!オークションでトラブルがないように、「落札者削除」機能もしっかり理解してオークションを楽しんでくださいね。