購入代行(買い物代行)は、商品やサービスを他の人の代わりに購入し、その対価として報酬を得るビジネスです。
副業をする人が増えている現代では、特別なスキルや初期投資なしで始められる手軽な副業として、購入代行の注目度は高まっています。
しかし、「購入代行は危ないバイト」との噂や、「勤め先にバレる」といった情報もネット上に多く出回っており、「始めたいけどトラブルに巻き込まれないか不安」という方も多いのではないでしょうか。
今回は、副業としての購入代行や買い物代行は本当に危ないバイトなのか、トラブルに巻き込まれないために気をつけるべきポイントなどを含め、以下の点を解説していきます。
- 購入代行の仕事内容や流行っている理由
- 購入代行に向いている人
- 購入代行の始め方や仕事の流れ
- 購入代行で稼ぐ方法
- 購入代行の注意点
- 購入代行の副業はバレないのかについて
購入代行を副業として始めたい方や、購入代行の危険性について気になっている方は、ぜひ最後までご覧ください。
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購入代行とはどんな副業?
まずは、購入代行とはどんな副業なのかについてご説明していきます。
「購入代行」とは、依頼者から購入する商品やサービス、そして購入先を指定され、代理で購入して報酬を得る副業です。
購入代行の主な仕事内容や購入代行が流行っている理由、購入代行が向いている人の特徴について順番に解説していきます。
購入代行の主な仕事
ここからは購入代行の主な仕事をご紹介します。
お仕事の具体的な流れは以下の通りです。
- 購入する商品や購入方法などを確認しお仕事を引き受ける
- 指定された商品またはサービスを購入する
- 商品を依頼主または指定先に発送
- 報酬を受け取る
商品の購入については、実店舗で購入する場合やインターネットの通販サイトで購入する場合など様々です。
代行依頼される商品の種類も多種多様で、
- テーマパーク限定商品を購入してきてほしい
- 都内で限定販売されている物を購入してほしい
なども、代行依頼される商品例として挙げられます。
お仕事の内容は『指定の商品を購入して発送するだけ』と、とても簡単なものになります。
そのため、指定された商品を購入する際の代金立て替えや発送作業、依頼主とのコミュニケーションが可能なら、どなたでも参入しやすい仕事だと言えるでしょう。
副業として購入代行が流行っている理由
副業として購入代行が人気な理由は以下のことが考えられます。
- 特別なスキルがなくてもできる
- 簡単に報酬を得ることができる
- 隙間時間を利用して稼げる
- 初期投資がほとんど必要ない
購入代行の方法はインターネットで購入する場合と実店舗で購入する場合があります。
購入にかかる時間には差がありますが、ほかの副業に比べると、比較的短い時間で簡単に報酬を得られます。
また、商品を代理で購入する際、一時的に立て替えが必要な場合もありますが、物によっては購入する商品の代金が先に支払われる場合もあります。
そのため、初期投資はゼロからのこともしばしば。
費用がかかるとすれば商品の代金や発送料を立て替えのみと、少額で済むことも購入代行が副業として人気がある理由でしょう。
購入代行が向いている人
購入代行の副業が向いている人は以下のような特徴を持っている人が挙げられます。
- 車を持っている
- 都市部に住んでいる、または近い
- テーマパーク付近に住んでいる
- 買い物に行くことが苦ではない
- 行列に並ぶことができる
- ネット上で適切なコミュニケーションが取れる
理由や購入代行商品の例などを具体的に見ていきましょう。
車を持っている人
車を持っている人は以下のようなメリットがあります。
- 移動が容易で楽に買い物ができる
- 交通手段がなく、車でないと買えない場所に売っているケースも対応可能
- 大型の商品の購入を頼まれても対応できる
- 顧客によっては商品を車で配送することも可能
これらのことから、車を所持している人は購入代行に向いています。
都市部やテーマパーク付近に住んでいる人
続いて、都市部やテーマパークの近くに住んでいる方というのも重宝されます。
都会の店舗限定商品やテーマパークの限定商品は、買いに行きたくても遠くて買いに行けない方が一定数いるためです。
購入代行の仕事の中でも、意外と人気な商品になります。
買い物好きや行列に並べる人
購入代行のお仕事を進めていく上で最も大切なのは、買い物に行くことが苦じゃない、または買い物が好きという点です。
本業のかたわら、副業として進めていくお仕事がストレスになってしまうと続けることが難しいですよね。
中には、「人気商品で長時間行列に並ばないと入手できない商品を購入してきてほしい」という依頼もあります。
所用時間は長くなりますが、希少性が高いことから、報酬も高くなりやすい傾向にあります。
時間がたくさんある方や行列に並ぶことが苦ではない方には向いていると言えるでしょう。
ネット上で適切なコミュニケーションが取れる人
購入代行の依頼はほとんどがインターネット上で行われます。
依頼を受ける方法は様々ですが、
- クラウドソーシングサービス:ココナラ、Cloud Worksなど
- SNS:X(旧:Twitter)など
これらがあげられます。
依頼を受けた後も、依頼主とのやりとりをネット上で行う必要があるため、インターネット上でのコミュニケーションスキルが必要となります。
購入代行(買い物代行)の仕事の流れと始め方
購入代行が副業として流行っている理由や、向いている方についてご紹介してきました。
ここからは、より具体的な購入代行の仕事の始め方や流れ、より効率的に稼ぐコツを解説していきます。
仕事を受注する場所を作る
まずは、お仕事を受注する場所を作りましょう。
お仕事を受注する場合、以下の2パターンがあります。
- 依頼主が募集している内容を見て自ら応募する方法
- 自身で対応できる購入代行のサービスをネット上に記載し依頼主を募る方法
どちらも活用している人もいるので、その場合は受注場所をしっかり設ける1の店舗を構えたうえで、ご自身に合った2を探していくとよいでしょう。
主な受注場所
購入代行のお仕事は以下のような場所で募集されていることが多いため、応募する際や依頼主を募る際に参考にするとよいでしょう。
- ココナラ
- Cloud Works
- ランサーズ
- X(旧:Twitter)
- くらしのマーケット
このように、SNSやクラウドソーシングなど様々な場所でお仕事を受注できます。
はじめはご自身が使い慣れているツールを使用してお仕事を受注すると、その後発生するやりとりもスムーズに対応できるためおすすめです。
受注場所を購入代行の商品に合わせて構えるのもおすすめ
自身が対応できる購入代行の商品に合わせて募集する場所を変えてみる、というのも依頼を増やすために有効です。
例えば、某テーマパークの商品希望者はInstagramを利用しているユーザーが多いからInstagramで募集してみようなど、ちょっとした工夫が依頼数を増やすことにつながります。
受注場所の自己紹介欄には強みを記載する
受注する場所を作った後は、自分の強みを記載しておくと依頼を受けやすくなります。
例えば以下のような内容です。
- 依頼後〇日以内には発送可能です
- 地域限定品も対応可能です
- 車があり大型の商品も購入できます
- 人気商品の購入に代理で並んで購入します
このように、購入代行をする上で強みとなる点を自己紹介欄に入れておくとよいでしょう。
また、地域限定品などの購入代行を行う場合は、対応エリアや対応可能なテーマパークなどを記載しておくことも重要です。
依頼者が希望する商品を購入する
依頼を受ける場所を用意し、実際に依頼があったら、いよいよ商品を購入します。
商品の購入方法については、インターネットや実店舗で指定の商品を購入するだけなので、特に難しいことはありません。
そのため、商品を購入する前段階、依頼を受け取り引きを開始する前に決めておくべきことや確認するべきポイントをまとめました。
報酬料金の設定
基本的には商品購入代金+手数料500円くらいで設定している方が多いです。
ただし、購入する商品の希少性や入手難易度によって、この設定は変わってきます。
ここから上乗せ料金を設定する際には、以下のようなものが例として挙げられます。
- 商品の人気具合(長蛇の列が並ぶなど)
- 遠方料金(車での移動が必須など)
- その場所でしか入手できないもの
- テーマパークの入場料などの諸経費
- 特別な梱包や発送作業が必要なもの
- 高額な商品の場合
購入代行の副業では、報酬料金の設定次第で入ってくる依頼の件数に大きく差が出てきます。
安すぎると収入になりませんし、高すぎると依頼が入らず、ほかの購入代行業者に仕事が渡ってしまいます。
そのため、金額設定は『ちょうどよい料金設定』になるよう設定することがポイントです。
ご自身が対応する商品の種類に合わせて、ライバル業者の募集内容などを確認し、適切な料金設定を行いましょう。
依頼主に必ず確認しておくこと
依頼を受ける際に、依頼主に確認しておくべきことは以下の点です。
- 希望の商品の詳細
- 購入場所の指定はあるか
- 希望の発送方法(あれば)
- 商品を発送する期日(いつまでに必要かなど)
- 報酬の支払い方法
そのほか、人気商品における売り切れなどの理由で商品が購入できない場合の手数料などの取り決めを事前に行っておくことも、トラブルを避けるために必要です。
依頼者に発送する
商品を無事に購入できた後は、依頼者に購入した商品を発送します。
その際に注意するべき点を以下にまとめました。
発送時の注意点
発送する際は以下の点に注意をするようにしてください。
- 壊れやすい商品は緩衝材などを使用して梱包する
- 到着の日時指定があった場合は忘れずに設定する
- 住所などを知られたくない場合は発送方法を指定する必要がある
3については、依頼主に自身の住所や連絡先がバレるのが不安な場合は、以下の対処法で解決できます。
- ヤマト運輸の宅急便
- 郵便局のゆうパック
- 小型の商品には郵便局留め
- フリマアプリやクラウドソージングを利用する(※システム利用料がかかります)
また、商品を発送する際に「ご利用ありがとうございました」などのお礼文を添えるなどの心遣い1つで、リピート利用につながる場合もあります。
ご自身のアイデアでちょっとした工夫を加えるなども自由にできることが、個人でビジネスをするメリットの1つです。
送る際の送料は事前に把握しておこう
購入代行を副業として行う場合、料金設定はご自身で行う必要があります。
そのため、事前に送料を把握していないと「送料を引いたらほとんど利益が残らなかった」ということになりかねません。
商品サイズや使用する発送方法ごとに料金は大きく変わってきますので、依頼を受ける前に送料を把握しておくようにしましょう。
また、「上手く稼ぐ方法」の項目にて、送料についても詳しくお伝えしておりますので、そちらもご確認ください。
報酬を受け取る
商品を送った後は報酬を受け取ります。
受け取る方法は以下の4つがあります。
- フリマアプリ経由で報酬を受け取る
- クラウドソーシングサービス経由で報酬を受け取る
- 銀行振込
- PayPayなどの電子決済サービスによる送金
それぞれにメリット・デメリットがありますので、以下の表で見比べて、ご自身に合った報酬の受け取り方を選びましょう。
報酬の受取り方法 | メリット | デメリット |
1.フリマアプリ経由 | 個人情報を知らせることなく報酬を受け取ることができる 未払いリスクを軽減できる | システム利用料がかかる |
2.クラウドソーシングサービス経由 | 個人情報を知らせることなく報酬を受け取ることができる 未払いリスクを軽減できる | システム利用料がかかる |
3.銀行振込 | 手数料がかからない | 銀行口座や氏名などの個人情報を依頼主に教えなければならない 料金を踏み倒される可能性がある |
4.PayPayなどの電子決済サービスによる送金 | 手数料がかからない | 銀行口座や氏名などの個人情報を依頼主に教えなければならない 料金を踏み倒される可能性がある |
料金前払いにて依頼を受けている方もいるようなので、未払いが不安な場合は前払いを選択するのも一つの手です。
購入代行で上手く稼ぐには?
購入代行のはじめ方や、具体的なお仕事の流れを解説してきました。
「簡単そうだから始めてみたいけど、実際に稼げるか不安」という方に向けて、どうしたら購入代行で上手く稼げるのかや、稼ぐためのポイントを解説していきます。
料金設定を事前にしっかり作っておこう
上手く稼ぐためだけでなく、トラブルを避けるためにも、事前に料金設定を決めておくことは重要です。
一律で料金を決めるよりも、
- 急ぎ対応の場合は+〇〇円
- 並んで入手する人気商品は+〇〇円
- 県外への遠方料金は+〇〇円
など、依頼主のニーズに合わせて選択できるよう、事前にパターンを作っておくのがよいでしょう。
また、商品の希少性や入手難易度によって料金を決めたい場合は、商品ごとに依頼主を募る方式もおすすめです。
料金の設定方法や、「急ぎ発送」「依頼後〇時間以内に返信」など、依頼主のニーズを探るためにも、ほかの購入代行者の依頼内容をチェックしておきましょう。
自分に合ったマーケットを把握する
自身の強みを活かせるマーケットを把握しておけば、効率的に依頼をこなすことができます。
以下は具体的な例です。
自身が持つ強み | 適したマーケット |
車を持っている | 大型商品の購入郊外限定商品の購入 |
都会に住んでいる | 都内限定商品の購入行列必至の人気商品の購入 |
田舎に住んでいる | 地域限定商品の購入 |
テーマパーク付近に住んでいる | テーマパーク限定商品の購入期間限定商品の購入 |
会員制のスーパーの会員である | 店舗限定商品の購入 |
上記に記入した内容以外にも、インターネットでの商品購入代行であれば、比較的幅広い層が対応できるでしょう。
また、田舎に住んでいる方や車を持っている方は、近所の方の日用品や食材の買い物代行でも報酬を得られます。
日用品や食材の買い物であれば、「くらしのマーケット」や「ココナラ」で地域を絞って募集する方法を活用しましょう。
梱包はできるだけ小さくしよう
送料は基本的に、購入代行の報酬の中に含まれていることが多いです。
そのため、送料をできるだけ安く済ませる方が手元に残る報酬が多くなるため、梱包は可能な限りコンパクトにするなど工夫しましょう。
そのほか、送料を安くするコツは以下の方法があります。
- 商品サイズや発送する商品に合わせて宅急便、ゆうパックなどの郵送を使い分ける
- まとめ買いの依頼を積極的に受け付ける
- 配送会社で箱や袋を購入せず自身で梱包素材を準備する
商品の種類にもよりますが、例えば「まとめ買いであれば〇円引き」などの特典を付け、1回で複数商品発送すれば、その分送料を抑えられる場合があります。
また、購入代行を行う件数によっては配送会社と直接契約をした方が配送料が安くなる場合があります。
何件か相見積もりを取り料金を比較することで、さらに安くできる場合があるので、購入代行の依頼数が増えてきたら検討してみてもよいでしょう。
購入代行の仕事の注意点
次に、購入代行の仕事を行う際の注意点をまとめてご紹介します。
注意点をしっかり把握してトラブルに巻き込まれないようにしましょう。
購入代行の仕事における注意事項
購入代行は、まだ世の中に出回り始めたばかりのサービスです。
そのため、法整備も整っていない部分も多くあり、トラブルに巻き込まれた場合は自己責任になってしまうことも少なくありません。
購入代行を副業として行う際は、最低限以下の点には気を付けましょう。
報酬が高すぎる案件は詐欺や犯罪に巻き込まれる可能性がある
例えば、「携帯電話を代理で購入するだけで〇万円」や「初回限定の商品を購入して指定住所に発送するだけで〇万円」など、購入代行にかかる手間に対して報酬が高すぎる場合は注意してください。
ご自身が騙されるリスクだけではなく、知らず知らずのうちに詐欺や犯罪に加担してしまう可能性があります。
購入した商品を送った後の未払いを避けるために対策をする
購入代行のよくあるトラブルが、「商品を送ったにも関わらず、商品の代金や報酬が支払われなかった」というトラブルです。
購入代行のほとんどはインターネット上のやりとりで成立するため、まったく知らない人と取り引きをする場合が多くあります。
そのため、むやみに取引相手を信用せず、代金の未払いを避けるためにも対策しておく必要があります。
考えられる対策としては、報酬を前払い制にする、フリマアプリなどシステムを通じた報酬のやり取りを行うなどです。
個人情報は安易に教えない
購入代行は、そのほとんどがインターネット上でやりとりをした見ず知らずの人との取り引きになります。
そのため、住所や電話番号、氏名などを安易に教えてしまうと、犯罪などのトラブルに巻き込まれかねません。
身の安全を守りながら購入代行を行う場合は、フリマアプリなどの匿名発送サービスを利用し、やりとりは電話ではなくSNS等のDMを使用するなどの対策をしましょう。
また、フリマアプリを経由しなくても、ヤマト運輸の宅急便やゆうパックのゆうパケットなどは匿名発送を利用できるため、おすすめの配送方法です。
依頼主指定のクレジットカードは使用しない
これは意図せず犯罪に加担してしまうケースを防ぐための対策です。
インターネット通販の決済などでは、クレジットカード本体がなくてもクレジットカードの番号とカードの名義、セキュリティ番号がわかれば買い物できてしまいます。
「会社で保有しているクレジットカードを利用し購入するだけなので立て替えは不要です」といった内容の購入代行の案件は、なんらかの方法で盗まれた赤の他人のカードの場合があります。
「特に希少な物ではなく、購入制限があるわけでもない商品をインターネットで購入するだけなら、わざわざ購入代行を利用する必要がない」ので、代行依頼する理由がそもそもありませんよね。
このような依頼を引き受けてしまうと、最悪の場合、詐欺に加担した仲間と見なされてしまい、警察のお世話になる可能性もあります。
入手困難なわけでも購入方法が難しいわけでもない購入代行の依頼は警戒し、トラブルに巻き込まれないよう細心の注意を払いましょう。
購入代行が「危ない」本当の理由
購入代行が危ないと言われている本当の理由を解説します。
危険な理由を確認し、危険性の高い仕事は請け負わないように注意しましょう。
代行屋として商品を購入して送っても料金が払われない
こちらは「注意事項」の項目でも解説しましたが、商品を購入し指定の住所へ発送したにも関わらず商品代金や報酬が支払われないというケースは購入代行でよく耳にするトラブルです。
このような事態を避けるために、報酬が高すぎる案件や商品を後払いで購入し、請求書は同封してほしいというような代行依頼は避けておく方が無難でしょう。
また、報酬が高すぎる時などは報酬が支払われないだけでなく知らず知らずのうちに詐欺の片棒を担いでいたということになりかねません。
例えば、「スマートフォンを購入するだけで〇万円」などという募集は、自分の名義で契約したスマートフォンで詐欺グループの連絡用スマホとして使用されていたという例もあります。
依頼すると直接お金を預かって持ち逃げされた
このケースは、依頼主の立場のトラブルの例です。
前払いで報酬を支払い購入代行を依頼したが、一向に指定の商品が届かないというトラブルも、購入代行の依頼主側からよくあげられるトラブルです。
こういったケースがあるため、購入代行で前払いというだけで警戒する依頼主も少なくありません。
購入代行を副業としてやっていく側としては、初めての取り引きで信用できないという依頼主の気持ちを考慮し、後払いで案件を請け負う、フリマアプリなどを経由するなど、信頼性を確保する必要があります。
リスクを少しでも軽減するために、最初は数百円単位の商品代金が低い物から始めることをおすすめします。
購入代行の副業はバレない?
購入代行に関するトラブルを避けるための注意点について解説してきました。
次に、購入代行の副業はバレない?と不安に思っている方に向けて、実際バレてしまうのかや危険性について解説していきます。
20万円までなら副業の申告は不要
会社員の場合、給料から所得税や住民税が自動的に天引きされますが、フリーランスや個人事業主の方は自身で確定申告を行い所得税や住民税を支払う必要があります。
今回は、副業として購入代行を行うケースなので、会社員のように源泉徴収されることはなく、自身で税金を納める必要があります。
ただし、購入代行で得る所得が20万円までの場合は申告しなくても問題ありません。
購入代行における所得とは、商品の購入費や配送料、システム利用料などを差し引いた純粋な利益を指します。
利益が20万円以下であれば確定申告をする必要もないため、会社に副業がバレる心配もほとんどありません。
申告を怠った場合の危険性
「利益が20万円以下なら申告は不要」と記載しましたが、利益が20万円を越えて申告しなかった場合は、ペナルティとして以下の義務が発生し、支払う必要性が出てきます。
- 本来納めるべき所得税の納税義務が発生
- 無申告加算税の支払い義務
- 延滞税の支払い義務
中でも無申告加算税は、必要納税額50万円までは15%、50万円を超える部分は20%で追加の支払いが必要となり、報酬に応じて収める税額も高額となります。
せっかく副業で収入を得ても、適切に申告をしないと、より多額の税金の支払い義務が生じてしまいます。
バレないから大丈夫と思わず、必要な申告はしっかり行うようにしましょう。
まとめ
購入代行を副業として始める上で、注意するべき点や危険性について解説してきました。
購入代行は以下のような特徴がある副業です。
- 都会に住んでいる人や、テーマパークのそばに住んでいる人が住んでいるエリアの特性を活かせる
- 「インターネットの通販で購入してほしい」などの希望についてはどこに住んでいても対応できる
- 特別なスキルは必要なく、初期投資もほとんど必要ないため手軽に始められる
その一方で、購入代行にはトラブルや犯罪に巻き込まれる危険性もあるため、以下の点には注意が必要です。
- むやみに個人情報を開示しない
- 報酬が高すぎる案件には注意する
- 料金や支払い方法を事前に設定しておく
- 【要注意】指定のクレジットカード番号を使用して商品を購入代行する場合は詐欺の恐れがある
- 【要注意】スマホを代理で購入する仕事などは知らないうちに犯罪に加担してしまう可能性がある
今回まとめた注意点や、危険性を回避するためのポイントを参考にしながら、購入代行や買い物代行を副業として始めていただければ幸いです。